「真っ向勝負」の博多座公演で、本来のキヌタ性を見た
2015年09月15日
『指原莉乃座長公演』をやるという話が出た時に、彼女は断ったという。舞台も見ないし芝居も好きじゃないしできない、と。ネットのニュースでそう報じられていた。
私は基本的に、マスコミに出る芸能人の発言は「一から十までウソ」でも驚かない。ウケるためなら何でも言う、のがタレントだと思うので。
だからこのニュースを見た時も、事前の、何らかのフカシの一つとしてしか聞いていなかった。
それもムリもない。HKTって、コンサートとかでよく小芝居というかコント芝居みたいなことをやるので、メンバーは、オフザケではあるけれど「何かに扮してセリフを言う」ことには慣れている。白雪姫とか魔女とかサルとか鏡(!)とか。
そんな時でも、さっしーは常に、物語世界をぶち壊して笑いを取るために「通りすがりの指原莉乃で〜〜〜〜す」という立場で乱入して茶々を入れたりするばっかりで、芝居なんかしていなかった。
それが、最初から「私は狸のキヌタ!」って言って登場して、そのキャラクターのまま最後まで演技を続けねばならない。すごく珍しい事態で、「拘束されてる」感があって、それだけに、見たことないような一生懸命さと必死さがあった。
声はメンバーの誰よりもちゃんと出ていて、きっちり聞こえるし、セリフを噛んだりもしない。この公演の裏方の人に聞いたところ、
有料会員の方はログインページに進み、朝日新聞デジタルのIDとパスワードでログインしてください
一部の記事は有料会員以外の方もログインせずに全文を閲覧できます。
ご利用方法はアーカイブトップでご確認ください
朝日新聞デジタルの言論サイトRe:Ron(リロン)もご覧ください