権力 の検索結果

続・「共謀罪」が成立すると、どんな社会になるか

恐怖が、究極の監視社会への原動力

「排除型社会」への移行　共謀罪を支持することは、とどのつまり、前回に述べたような世の中を許容することに他ならない。かくて定着される社会が「排 … ［続きを読む］

あしたのことを見続け、書き続ける

ジャーナリズムは民衆の希望のために

　1月4日のテレビが安倍首相のモーニング姿を映し出していた。そうか、お正月恒例の伊勢神宮参拝のあとの記者会見だな、これは。　「ことしは酉年で … ［続きを読む］

もはや誰も「イバンカ・ブランド」を扱えない

「さわらぬ神にたたりなし」　長女のブランド騒動とトランポノミクスのリスク

イバンカ・ブランドの取り扱いをやめたノードストローム　アメリカの大手高級百貨店チェーンの一つである「ノードストローム」(本店所在地:ワシント … ［続きを読む］

発想を転換した法制局記録残さずの特報

前例踏襲では離れる読者、情報の目利き必要

　なぜ、私は記者になったのだろう。マスコミへの就職を目指す大学生向けに、というこの原稿の依頼をいただいたのをきっかけに、改めて振り返ってみた … ［続きを読む］

[1]現代のメディアと政治

文字の問題が立憲デモクラシーの基礎にある

注）この立憲デモクラシー講座の原稿は、2016年6月3日に立教大学で行われたものをベースに、講演者が加筆修正したものです。立憲デモクラシーの … ［続きを読む］

英国民投票と「ポスト・トゥルース」の実態

両陣営の誇張表現に振り回された国民は、最後に「感情」を選択した

フェイク・ニュースとポスト・トゥルース　英オックスフォード出版局は昨年11月、「ポスト・トゥルース」(ポスト真実)を2016年に最も注目され … ［続きを読む］

「ポスト・トゥルース」の政治とは何か

政府見解に引きずられることのない事実を、我々の側で手放さずに守り抜くことが必要だ

「もう一つの事実」を流布させる政治　「だれも真実を探求しようとせず、だれもが公平さや正確さをまったくないがしろにして、一定の『立場』を打ち出 … ［続きを読む］

トランプ新大統領に政治思想はあるのだろうか？

公共哲学と礼節の欠如がもたらす危機

アメリカ大統領選と政治哲学　トランプ氏が就任演説を行い、新大統領となった。果たしてその内容はどのような政治思想に近かっただろうか？　アメリカ … ［続きを読む］

自民党支配を壊す佐川急便事件を摘発するも世論の非難を浴びて左遷

証券取引等監視委前委員長インタビュー③　東京佐川急便事件

　仕手集団「光進」グループに対する捜査の中で、別の大事件が見えてきた。戦後日本の政治システムを根底から揺るがした東京佐川急便事件である。　検 … ［続きを読む］

［4］トランプ大統領を生んだ怒りの正体

8年前との相違　2017年1月20日、アメリカのトランプ大統領が就任の日を迎えた。1年前には全くといって良いほど予測できなかった事態である。 … ［続きを読む］

第5のマスメディアとなったネットが目指すのは？

　2017年のトレンドを語るのに、「トランプ現象」を避けて通ることはできないだろう。今回の米大統領選挙で大方の予想を裏切って、当初は泡沫候補 … ［続きを読む］

［1］ＩＳ掃討でシリアに地上部隊を送る危うさ

実戦経験を持つIS戦士が欧米に拡散。テロは新たな段階へ？

　米国のトランプ新政権が発足した。米国にとって中東外交は最重要課題であり、外交経験が皆無のトランプ大統領も否応なく、シリア内戦、過激派組織「 … ［続きを読む］

憲法の役割を変更する安倍自民党の改憲案

野党とメディアは国民に問題の本質を示せ

1　安倍政権の改憲提案は必ず来る　今でも（つまり、この期に及んでも）「安倍政権は本当に憲法改正を提案してきますかね？」などという質問を私に向 … ［続きを読む］

[4]ノーベルに「ノーベル賞」を出せるか？

　私は、ノーベル賞選考委員会に聞きたいことがある。それは、同委員会は、過去のこととはいえ「マンハッタン計画」による原爆開発にノーベル賞を出せ … ［続きを読む］

盗聴法の対象犯罪拡大がもたらす危険性

原発問題を取材するＡ記者の例で考える

刑事訴訟法等の一部改正　捜査検事による証拠捏造（ねつぞう）事件の発覚を契機として、取り調べに依存する捜査のあり方を問う声が強くなった。その結 … ［続きを読む］

［書評］『宇沢弘文　傑作論文全ファイル』

宇沢弘文著

未来に向けた「社会的共通資本」の構想　　　ふつう経済学者といえば、どうすれば経済活動が活発になり、国の経済規模を大きくできるかを考えている人 … ［続きを読む］

浮ついた改憲論議ではなく、根本的な議論を

――憲法施行70周年に――

トランプ政権発足と改憲論議　ＷＥＢＲＯＮＺＡで「お試し改憲」について批判したのは2015年5月だった【憲法改正に「お試し」はあり得ない（上） … ［続きを読む］

日本社会の特徴―「この国のかたち」とは

少なくとも戦後の日本は非階層社会で、極めて平等な国である

司馬遼太郎と山折哲雄　今から四半世紀前、1990年から1996年にかけて司馬遼太郎は「この国のかたち」(文芸春秋)を書いている。司馬は第一巻 … ［続きを読む］

岩波ブックセンター閉店と〈書物復権〉のポスター

物としての「本」を考える

　岩波ブックセンター(東京・神田神保町)が閉店したという報に触れたのは、昨年(2016年)11月も終わり頃だった。もうふた月近くも前の話で、 … ［続きを読む］

プーチン氏には「信頼せよ、されど検証せよ」で

北方領土問題の歴史的、法的側面も議論を

　日ロの平和条約問題を安倍晋三首相が「私たちの世代で決める」という持論であくまで進めた場合、国後、択捉はおろか、1956年の日ソ共同宣言に定 … ［続きを読む］

ポピュリズムの寿命は長くはないのではないか

「大衆の反乱」をいかに民主主義的な勢力のほうに取り込んでいけるかが問われている

トランプ次期大統領の選出の背景　2016年後半、世界の論調は米国トランプ次期大統領誕生でにぎわった。おそらく2017年も米国新政権の政策を中 … ［続きを読む］

［7］2017年はどういう世界になっていくか

目指すべき理念の底が抜けた世界が、私たちを待ち受けているのかもしれない

トランプタワーの住人　金属の光沢を思わせる壁面は、最高級ブランドの路面店が並ぶニューヨークの目抜き通り、五番街の中でもひときわ目立つ。この高 … ［続きを読む］

リクルート事件の捜査・公判を原点に証券取引監視委員長に

証券取引等監視委前委員長インタビュー①　リクルート事件

　事件や不正は社会のひずみを映す。検事として３６年、証券取引等監視委員会委員長として９年。リクルート事件やオリンパス粉飾決算事件など経済事件 … ［続きを読む］

[1]アメリカはどこへ行こうとしているのか？

「民主主義がより成熟するためのプロセス」が始まる。日本にとっても他人事ではない

　2017年の年明けを迎えたワシントンDC。議会議事堂前広場には特設閲覧スタンドがすでに建てられ、1月20日の大統領就任式に向けての準備が静 … ［続きを読む］

［13］オスプレイ、「島人ぬ宝」、恋ダンス

12月20日(火)　宿酔ひどし。局での定例会議中、ずっと頭痛。トルコで駐アンカラ・ロシア大使が現職警察官に暗殺された。「神は偉大なり！　アレ … ［続きを読む］

未熟なネットと指針を失ったマスメディア

新聞はニセモノの「世論」を監視せよ

　誰もが情報発信できるソーシャルメディアの登場は、マスメディアが取り上げなかった多様な言論を表出させてきた。だが、ソーシャルメディアの普及率 … ［続きを読む］

［書評］『失われたもの』

斎藤貴男著

「会心の庶民史」を貫く「失われない『個』」　　インターネットを眺めていると、この国の権力がやることに対して批判を展開する人は「反日勢力」の一 … ［続きを読む］

自分の言葉で「不戦の誓い」を発信してほしい

原寿雄・元共同通信編集主幹に聞く　

　安倍晋三首相がオバマ米大統領とともに真珠湾を訪ねることをどう考えるか。安倍首相に望むことは何か――。元共同通信編集主幹の原寿雄氏（91）に … ［続きを読む］

自前メディアの活用、市民との協働……

高度化した政治の情報発信の陥穽とは

EU離脱・トランプ当選　世論が政治・経済に影響　2016年は「世論」に振り回されることの多い一年であった。　例えば6月に国民投票の末、EU離 … ［続きを読む］

時代とシンクロしたトランプが「風」つかむ

保守エリートへの反乱、16年経て日の目

　かつて「政治家ヒラリー」誕生を小著にまとめたことがある。2000年上院選本部の集票戦略部門で、筆者がスタッフとして見聞したことの記録だ（『 … ［続きを読む］