現場 の検索結果

紙の辞書による不便な学習が思考を豊かにする

語彙と語意は「対話」の要石――『広辞苑』新版をめぐって

　1月12日、岩波書店『広辞苑』第七版が刊行された。前回第六版が2008年1月11日刊だから、ちょうど10年ぶりの改訂である。遡れば、第五版 … ［続きを読む］

原子力緊急事態宣言は今も解除されていない

福島第一原発「廃炉作業」という異常状態に関心を持ち続けよう

　あの日、東京電力福島第一原発の事態を受けて政府が発令した「原子力緊急事態宣言」は、現在も解除されていない。東日本大震災と原発事故の発生時、 … ［続きを読む］

「福島の農産物は買わない」が県外では今も2割

東大調査　福島県外では米の全量全袋検査や結果の認知率が低い

　食材で積極的に福島県産は避けている人が県外では20％いることが、関谷直也・東大特任准教授（災害情報学）の調査でわかった。東京電力福島第一原 … ［続きを読む］

続・「キノコホテル」マリアンヌ東雲インタビュー

「『生活感』という言葉が一番嫌いなの。仕事がルーティンワークになってしまう」

――キノコホテルの歌詞には、毒々しいエロスを扱ったものが多いですよね。マリアンヌ　健康的なエロスは、エロスではなくてただのエロ。エロスという … ［続きを読む］

［書評］『アウシュヴィッツの歯科医』

ベンジャミン・ジェイコブス著　上田祥士監訳　向井和美訳

ホロコーストから生きのびる　　　書名と表紙のつくりにひかれて手に取ってみた本だったが、一気に読めた。本当にノンフィクションなのか疑わしいほど … ［続きを読む］

「働き方改革」と、日米労働文化の差

自主的・自発的な選択に不慣れな「日本型メンタリティー」が背景に

　「働き方改革」でかまびすしい。「裁量労働制」「高プロ」といったことばが飛び交ったと思ったら、裁量労働制の対象拡大部分は「削除する方針」（安 … ［続きを読む］

[41]露呈した働き手不在の「働き方改革」

働き手の心身を守る観点からの働き方の総見直しが必要だ

　「働き方改革」の柱のひとつだった裁量労働制を、2月28日、政府が断念した。過労死など働き手の生命にかかわる制度改定について、その土台になる … ［続きを読む］

［74］大杉漣さんの死去、むしょうに寂しい

2月20日(火)　朝、局で「報道特集」の定例会議。今週は裁量労働制のデータ不適正問題をはじめとする「働き方改革」なるものをめぐって取材をする … ［続きを読む］

大成建設捜索で「弁護士秘匿特権」の琴線に触れた司法取引前夜のガラパゴス日本

　東京地検特捜部が公正取引委員会と合同で捜査を進めるリニア中央新幹線建設談合事件で、検察捜査の琴線に触れるできごとがあった。弁護士と依頼人の … ［続きを読む］

生きる意味を見いだすための介護の自立支援（下）

“医療への過信”を医師自らが過ちだったと認めること　先日、「平穏死のすすめ」で知られる石飛幸三医師の話を聴く機会があ … ［続きを読む］

生かされるか潰されるか、宙に浮く前市長の手紙

米国防長官への要請文が、ジュゴン訴訟と辺野古新基地建設の行方を左右する

　本年5月に米サンフランシスコの連邦地裁でジュゴン訴訟が再開される。この裁判は沖縄の自然環境の保全、そして多くの沖縄県民が反対の声を挙げてい … ［続きを読む］

生きる意味を見いだすための介護の自立支援（上）

適切なリハビリや食事のケアで寝たきりから脱出できた例がある

奪われる人間としての「自立」と「尊厳」　4月からの介護報酬の改定は「自立支援」に重点を置いたものになる。2016年11月に開催された政府の未 … ［続きを読む］

[14] 繰り返された悲劇の構図

札幌共同住宅火災、災害弱者の「集住」を避ける道を探るべき

　またもや、生活困窮者が火災によって犠牲になる悲劇が繰り返された。　生活困窮者の自立支援を掲げる札幌市の共同住宅「そしあるハイム」で１月31 … ［続きを読む］

創業100年のパナソニック、モノづくりに底力

大きな商機もたらす車載関連事業、営業利益を重視する方向性が明確に

　今年3月、パナソニックは、創業100周年を迎える。その歩みは、日本経済の歩みと軌を一にしてきた。パナソニックを見れば、日本の製造業の強さ、 … ［続きを読む］

［書評］『わたしの名前は「本」』

ジョン・アガード著　金原瑞人訳

吾輩は本である?　本自身が語る波乱の生涯　　　わたしが出版社に就職したのが1996年。その年をピークに、書籍の売りあげは下降の一途をたどって … ［続きを読む］

［72］飲んでる暇があったら…

2月6日(火)　朝、プールに行ってゆっくりと泳ぐ。このところストレスがたまっていてよくない。30分以上泳いで体重が70キロを切るくらいが一番 … ［続きを読む］

メディアを目指す若者のための座談会

人が気づかないことを伝えられる　ネット時代は「見せ方」にも工夫を

　メディアを目指す学生に向けて、第一線で活躍する30代の4人の座談会を企画しました。石戸諭さんはネットニュースBuzzFeed Japanの … ［続きを読む］

どうして？　空席が目立った江陵アイスアリーナ

会場を埋めたのは日本と韓国のファン、そして「喜び組」

　羽生結弦が金メダル、宇野昌磨が銀メダルと、日本にとって夢のような結果となった平昌オリンピックのフィギュアスケート。 　だがこうした嬉しいニ … ［続きを読む］

記者17年目の「ルポ トランプ王国」

「数％の時間」積み重ねた私の手法

　つけっぱなしにしているニューヨーク支局のテレビから彼のだみ声が聞こえてくる。　「私は本当に頭がよく、金持ちだ」「東京で最後に（アメリカ車） … ［続きを読む］

グルコサミンは効かない

「機能性表示食品」の届け出が相次いで取り下げられている

　膝の痛みで悩む人は多いが、グルコサミンは経口で効果がある健康食品として欧米でも日本でも人気がある。ところが医学の世界では、多くの研究結果が … ［続きを読む］

「立憲民主党はあなた」の本当の意味は何か？

「一般意思」体現のために、党派を超えた立憲主義連合を

単なるスローガンか？　いよいよ国会で改憲の議論が始まり、日本政治は運命の日に向かいつつある。与党がいつものように強行採決によって発議を行う可 … ［続きを読む］

写真は直接命を救えない、でも伝えられる

出来ないことの自覚が人への敬意を生む

　「どうやって生計を立てているんですか？」「危険な目に遭ったことはないんですか？」。メディアの仕事に興味がある学生たちや、ジャーナリストを目 … ［続きを読む］

共感を通した支援、連帯を示した#MeToo運動

ツイッターで拡散したセクハラの告発、日本では少ない当事者の訴え

  全世界的に広がった「#MeToo」運動は、2017年10月5日、米ニューヨーク・タイムズ紙に、米映画界の重鎮でハリウッドの大物 … ［続きを読む］

［71］最も誠実な市長が最も残酷な形で…

1月30日(火)　校庭に米軍ヘリから窓が落下した普天間第二小学校へと取材に赴く。以前ならば、学校側も報道陣の取材を受け容れていたのだが、現在 … ［続きを読む］

汚されたまま返還される米軍基地

汚染者負担原則の適用が不可欠

　昨年10月26日の「脅かされる沖縄県民の命の水」で報じた通り、沖縄県民の飲み水の安全は米軍の活動によって大きく脅かされている。そこで報じた … ［続きを読む］

人道支援の現場で薄れゆく日本の存在感　

背景に政府の過剰な安全管理。現場にとどまるためのＮＧＯ独自の取り組みとは

高まる緊急人道支援のニーズ　世界各地で緊急・人道支援に対するニーズが高まっている。　地震、台風・サイクロン、水害、干ばつなど、大規模な自然災 … ［続きを読む］

入試ミス問題に対する現場の言い分

入学試験に完璧はありえないという事実を理解すべきだ

　最近、大阪大学と京都大学で立て続けに過去の入試問題の不備が発覚し、１年前にさかのぼって追加合格を出したことが話題となっている。私は今回の件 … ［続きを読む］

「産経新聞vs沖縄２紙」という両論併記を超えて

日本全国のメディアは、今こそ「ファクトチェック」を

　事の発端は2017年12月1日だった。沖縄県の沖縄自動車道を走行中の米海兵隊曹長の男性が、意識不明の重体となる人身事故が起きた。　この事故 … ［続きを読む］

[40]少女労災死が映す「働き方改革」の死角

危ない働き方に働き手が対抗するための労働権教育を未成年、外国人を問わず普及させよ

　昨年12月、茨城県古河市の工場の屋根で太陽光パネルの点検・清掃を行っていた15歳のバイト少女が転落して死亡する事故があり、警察や労働基準監 … ［続きを読む］

［書評］『アリと猪木のものがたり』

村松友視著

「世紀の凡戦」は「世紀の傑作」だった　モハメド・アリとアントニオ猪木。ボクシング界を超えて20世紀を代表する世界的スーパースターと、日本を代 … ［続きを読む］