ドン・シーゲル の検索結果

蓮實重彦『ショットとは何か』を読む(下)──ドゥルーズ、バザン批判など

　前回述べたように、蓮實重彦の『ショットとは何か』(講談社、2022)は、ショットの魅力や、ショットと物語とのダイナミックな関係を、古今東西 … ［続きを読む］

蓮實重彦『ショットとは何か』を読む(上)──映画の細部を味わうために

　蓮實重彦の映画批評は、ひたすら刺激的だ。とりわけ、平易な語り口の、しかし内容はおそろしく濃密なロングインタビュー、『ショットとは何か』(講 … ［続きを読む］

『リチャード・ジュエル』と『テッド・バンディ』が批判する犯人の類型化

　前回、前々回では、クリント・イーストウッド監督『リチャード・ジュエル』(以下『ジュエル』と略)とジョー・バリンジャー監督『テッド・バンディ … ［続きを読む］

［２０１８年　映画ベスト５］優れた演出と脚本

『寝ても覚めても』、『ビューティフル・デイ』……

『寝ても覚めても』(濱口竜介)　ヒロインが同じ顔の二人の男を愛してしまうアンリアルな恋愛劇だが、練られた脚本と高度な映画的表現との相乗効果ゆ … ［続きを読む］

必見！『ビガイルド　欲望のめざめ』（下）

ドン・シーゲル版との比較

　1971年に撮られたドン・シーゲル監督、クリント・イーストウッド主演の「The Beguiled」、すなわち『白い肌の異常な夜』(以下、シ … ［続きを読む］

必見！『ビガイルド　欲望のめざめ』（中）

細心の画面づくり、衣装デザイン

　前回も触れたが、『The Beguiled/ビガイルド　欲望のめざめ』では、ゴシック・スリラーというジャンル映画には一見不向きに思える、極 … ［続きを読む］

必見！『ビガイルド　欲望のめざめ』（上）

“女の園”の戦慄的な愛憎劇

　期待薄で見た『The Beguiled/ビガイルド　欲望のめざめ』の、予想を大きく上回る出来ばえに、いたく感服した。描かれるのは、南北戦争 … ［続きを読む］

［2］長谷川博己、松田龍平の好演など

　『散歩する侵略者』で鳴海の夫・真治に扮する松田龍平が、ハマリ役であることについては多言を要すまい。終始、何を考えているのかわからないボンヤ … ［続きを読む］

『アメリカン・スナイパー』の痛ましさ（中）

戦闘場面の活劇的スリル

　『アメリカン・スナイパー』で描かれる戦闘シーンのある部分は、衝撃的だが活劇感を欠いている。　とくに、米軍へ情報を提供したイラクの民間人がア … ［続きを読む］

市川雷蔵特集が東京・新宿にやってきた！（２）――森一生監督の超傑作『薄桜記』（続）

　『薄桜記』における森一生監督の超絶演出について書く前に、この＜職人＞にして＜作家＞であった名匠の略歴を記しておこう。　森一生（もり・かずお … ［続きを読む］

『カリフォルニア・ドールズ』を見ずに死ねるか！（最終回）――アルドリッチおよび本作をめぐるア・ラ・カルト

＊フランソワ・トリュフォーらフランス・ヌーヴェルヴァーグの面々が独創的な＜作家＞として評価する以前は、ロバート・アルドリッチ同様、たんなる職 … ［続きを読む］

“伝説のテロリスト”の半生を描く傑作長編『カルロス』（中）――めくるめく疾走感　　　　

　ところで言うまでもなく、カルロスのような怪物的な男の人生や、その複雑怪奇な背後関係を映画にするのは、「とんでもなく」困難だっただろう。　た … ［続きを読む］

約束という呪い――ＷＯＷＯＷ連ドラ、黒沢清の『贖罪』第３話も凄い！

　『贖罪』（ＷＯＷＯＷ）シリーズの第１話、第２話では、エミリ殺人事件を目撃した少女２人が、１５年後、取り返しのつかない不幸に見舞われた。第１ … ［続きを読む］

カンヌ・グランプリ受賞作『預言者』に失望……

　ジャック・オディヤール監督の『預言者』を、ちょっぴり期待して見に行った。しかし、これがひどく退屈な映画で、ガックリ。西武新宿線とＪＲ山手を … ［続きを読む］