出版 の検索結果

［書評］『ＡＰＡＲＴＭＥＮＴ』

宮岡蓮二著

７０年代東京の庶民のくらしを彷彿させる建物図鑑　　　A5版本文384ページのうち、巻頭の「まえがき」と目次の6ページ、巻末の「あとがき」と奥 … ［続きを読む］

眞子さまと小室さんで考える Let it be

皇室も「自然に」の時代だから、「規格」を求めず

　秋篠宮家の長女眞子さまと小室圭さんの婚約会見が一夜明けた9月4日、Amazonを見たら『月たった2万円のふたりごはん』(奥田けい著、幻冬舎 … ［続きを読む］

［書評］『蔵書一代』

紀田順一郎著

大蔵書家、“一世一代”の本　著者の紀田順一郎さんは、書誌学をはじめとした博覧強記の方で、おそらく日本有数の蔵書家だっ … ［続きを読む］

強硬にも映る著作権料徴収の根源にあるもの（下）

音楽環境の激変への不安？　お金を取れるところから攻めているのか

　音楽業界の関係者は言う。　「JASRAC（日本音楽著作権協会）は時代の変化に適応できていない。今までの、そして今の、これからの音楽環境、外 … ［続きを読む］

人材争奪戦で広がるエンジニアの自由な働き方

フリーランス技術者が形成しつつある「新しい上流階層」

　エンジニア求人が活況だ。リクルートキャリアによると、転職求人倍率は15カ月連続で前年同月を上回るなど、ここ数年で最高の「売り手市場」になっ … ［続きを読む］

（続）Ｋ・ギルバート「嫌中・嫌韓本」の悲劇

これが２１世紀の『菊と刀』？　「日本人論」？

　前稿「<K・ギルバート「嫌中・嫌韓本」の悲劇――安倍首相と自民党こそ、儒教の具現者？>」の末尾に、「編集者ならばまず最初にチェ … ［続きを読む］

Ｋ・ギルバート「嫌中・嫌韓本」の悲劇

安倍首相と自民党こそ、儒教の具現者？

自分とは縁のない本と思っていたが……　ケント・ギルバートという人について、私はほとんど知識をもたない。知っている … ［続きを読む］

［書評］『「男はつらいよ」を旅する』

川本三郎著

「動態記憶装置」としての「寅さん」映画　　　日本映画がギネスブックに掲載されている。まさかと思うだろうが、それが山田洋次監督、渥美清主演『男 … ［続きを読む］

必見！　Ｂ級ノワールの狂おしい傑作『拳銃魔』

破滅に向かって生き急ぐCrazyな男女

　1930年代前半(経済恐慌期)のアメリカ中西部で強盗を繰り返した実在のアウトロー・カップル、ボニーとクライド。このアベック強盗を主人公にし … ［続きを読む］

公取委による芸能界の契約慣行調査の効果はいかに

ざわつく芸能プロダクション、業界構造のゆらぎの兆候も

　昨今の芸能界は、SMAP解散から何からと、今まで隠微にあった芸能人と所属事務所の「ゆがんだ」関係が問題視され大騒ぎとなり、端的に言ってドラ … ［続きを読む］

［43］あの大事件の取材をしてこなかった

組織というものの非情さを…7月18日(火)　局での定例会議後に、雑務整理。先週の放送がなかったので、どことなく緊張感が途切れた … ［続きを読む］

［書評］『子規の音』

森まゆみ著

町の音から子規を読む　　　今年は子規・漱石の生誕150年である。記念切手が発売され、方々で展覧会も催されている。そのわりには出版の世界でめぼ … ［続きを読む］

アクセント辞典改訂に見る「プロの日本語」の潮流

NHKが18年ぶりに発刊した「話し言葉の標準」の基準づくり

　古き良き言葉、若者の流行語、アルファベット2～3文字での省略、業界用語‥‥。日本語にもさまざまなトレンドがあり、互いの良し悪しについて今昔 … ［続きを読む］

生き残りを図る独ニュース週刊誌「シュピーゲル」

大規模ファクト検証チームと調査報道で勝負に出た欧州調査報道の老舗

　欧州で調査報道の媒体としてトップクラスの位置にあるのがドイツのニュース週刊誌「デア・シュピーゲル」だ。ドイツ語圏では政界、官僚界、学者、知 … ［続きを読む］

「音読」の習慣化を提唱する山口謠司さんに聞く

「政治家の皆さんも音読をしていれば、こんな恥を晒すことはなかった」

言葉を軽んじる者は民主主義を軽んじる　言葉がこれほど空疎になった時代はあっただろうか。　「そもそも」には「基本的な」という意味がある、という … ［続きを読む］

地球環境は限界を超えたのか

サステナビリティーのロックスター、環境学者ヨハン・ロックストローム氏に聞く

　深刻化する地球温暖化と生物多様性の喪失、海洋酸性化、大気汚染や化学物質汚染など、人間活動による地球環境への負荷が高まり、自らが危機にさらさ … ［続きを読む］

［42］非情の相を、しかと眼をこらして…

7月11日(火)　今週は『報道特集』が、「音楽の日」とかの全局編成で休みになってしまったので(長い番組の歴史のなかで、オリンピックや世界陸上 … ［続きを読む］

[3]裁判所の裁量を使って市民が訴えかける

憲法秩序の維持は動態的力学の中で考えるべきだ

注）この立憲デモクラシー講座の原稿は、2017年3月10日に早稲田大学で行われたものをベースに、講演者が加筆修正したものです。立憲デモクラシ … ［続きを読む］

[11] 非正規化による雇用劣化を克服する方策

男女平等社会の実現に資する、非正規公務員の正規化

　2016年2月。韓国を訪れた私は、ソウル市中心部の光化門前広場に、白いテントが広がっている光景を眺めていた。　氷点下2度。ビジネス街の高層 … ［続きを読む］

ジェンダー研究にしかけられたイタズラ論文

ネット版の学術雑誌で起きた「第２のソーカル事件」は失敗だった

　今年5月19日、『説得的社会科学』というオープンアクセス・ジャーナル（インターネットで無料公開されている学術雑誌）に「社会的構築物としての … ［続きを読む］

「許せない」と「ありがとう」が共存している

終焉期を迎えたハンセン病療養所の入所者心理・2017年

☆1. アンケートはがきを配る 1年前の2016年の7月、熊本の国立ハンセン病療養所菊池恵楓園から送られてくる機関誌「菊池野」をめ … ［続きを読む］

山口百恵さんの息子・三浦祐太朗さんは何を叫ぶ？

母のカバーアルバム『I’mHOME』を聴いて考えた

　三浦友和さんと山口百恵さんの長男である三浦祐太朗さんが、7月5日にアルバムをリリースした。『I'm HOME』。辞書を引くと、「ただいま」 … ［続きを読む］

フランス映画界を揺るがす黒船＝ネットフリックス

映画文化を守る解決の鍵はヨーロッパの団結

　カンヌ国際映画祭は4月にパリで開いた記者会見で、コンペティション部門を含む公式上映作品のタイトルを発表した。ここで米動画配信大手のネットフ … ［続きを読む］

「どうぞ」… 人のために想像力を働かせること

「どうぞ」… 人のために想像力を働かせることアンダーソン・毛利・友常法律事務所門永 真紀　「どうぞのいす」　小さな思いやりのリ … ［続きを読む］

［書評］『不道徳な見えざる手』

ジョージ・Ａ・アカロフ　ロバート・J・シラー著　山形浩生訳

商品世界のアクセルとブレーキ　　村上春樹に「パン屋再襲撃」という短編がある（文春文庫）。猛烈に腹の減った「ぼく」は、妻といっしょに、10年前 … ［続きを読む］

ブルーカーボン:海洋生態系が吸収する二酸化炭素

世界でも稀な日本の産官学連携の取り組みに注目を

　陸上の森林などが吸収する二酸化炭素を「グリーンカーボン」というのに対し、マングローブや藻類など沿岸海洋生態系が吸収するものを「ブルーカーボ … ［続きを読む］

［書評］『新・映像の世紀　大全』

NHK「新・映像の世紀」プロジェクト編著

20世紀という時代を凝縮した「歴史図鑑」　　　2015年10月から2016年3月にかけて、全6回にわたって放送されたNHKスペシャル「新・映 … ［続きを読む］

稲田大臣「グッドルッキング」発言がバッドな理由

「美人すぎる○○」という職業人評価もダメすぎる

　稲田朋美防衛大臣の失言が相次いでいます。2017年6月27日に、都議会議員選挙に出馬する自民党候補を応援する集会で演説し、「防衛省、自衛隊 … ［続きを読む］

裁判官の日常から死刑、冤罪までを追究

ジャーナリスト清水潔さんとの対談『裁判所の正体』が出来上がるまで

　ジャーナリストの清水潔さんとともに、『裁判所の正体――法服を着た役人たち』（新潮社）を刊行した（2017年5月20日）。  とい … ［続きを読む］

［書評］『キジムナーkids』

上原正三著

『この世界の片隅に』の続きのようなお話　　　とあるジャーナリストが言っていた。「どうしてテレビの情報番組では、辺野古の問題など、もっと沖縄の … ［続きを読む］