帝国 の検索結果

この国の目玉政策はなぜいつもドイツの後追いか

教育無償化、第4次産業革命、働き方改革、地方創生……今も続く明治の「伝統」

政策構想力や現状を打破する力が衰えていないか　大学の授業料を免除する高等教育の無償化が来年度から動き出す。安倍政権は「人づくり革命」と称して … ［続きを読む］

［書評］２０１７年　わがベスト３ （４）

『枕草子のたくらみ』『神田神保町書肆街考』『月の満ち欠け』……

奥 武則（ジャーナリズム史研究者）●山本淳子『枕草子のたくらみ――「春はあけぼの」に秘められた思い』(朝日新聞出版)　著者によれば、「枕草子 … ［続きを読む］

［書評］２０１７年　わがベスト３ （３）

『夫・車谷長吉』『子どもたちの階級闘争』『それでも　それでも　それでも』……

木村剛久（著述家・翻訳家）　ことしも近縁の人を多く見送った。幽明のさかいがあいまいになりつつある。追想と残余。もう若いころのようなあせりはな … ［続きを読む］

世界経済を牽引するアジア諸国

成長率を下げた世界経済　2015年～16年は原油価格をはじめとするエネルギー・資源価格が大幅に下落したことから、ロシア・ブラジル等の資源輸出 … ［続きを読む］

サンフランシスコの慰安婦記念碑が設立された理由

設立に尽力した元市議会議員に話を聞く

「慰安婦:力の柱」　高層ビルが立ち並ぶアメリカ・サンフランシスコの金融街からチャイナタウンに向けて緩やかな坂を歩いていくと、19世紀半ばに建 … ［続きを読む］

トランプ大統領が１年持ったワケ

宗教とポピュリズムと排外主義が結びついた政治がもつ「強さ」と「危うさ」

大統領のアジア歴訪を絶賛したバノン氏　先月、トランプ大統領が日本を含む東アジアの主要国を歴訪、ベトナム・ダナンではアジア太平洋経済協力会議（ … ［続きを読む］

９条改正とシビリアン・コントロール

政治と「軍」との関係をめぐる議論を深め、行政、国会などの統制を具体的に考えよ

最大の論点は9条　憲法改正における最大の論点は9条にあります。なぜかと言うと、自衛隊を保有し、戦力を少しずつ増強してきた結果、2項の「陸海空 … ［続きを読む］

真実と偽りが二極化する危うさ

オウム事件から激変した日本社会

　テレビ・ディレクター時代、オウム真理教の信者たちを被写体にしたドキュメンタリーの撮影を始めてすぐに、所属していた番組制作会社である共同テレ … ［続きを読む］

ＥＵが模索する｢国民国家｣の枠組み

目指すべきは｢寛容｣と｢共生｣の“多様性社会”

揺れるＥＵ 　現在28カ国が加盟するＥＵ(欧州連合)では、原則として人･物･サービス･資本の移動が自由で、民主主義や法の支配､人権の尊重､男 … ［続きを読む］

［書評］『オスマン帝国の崩壊』

ユージン・ローガン著　白須英子訳

歴史は水に流せないけれど　　　オスマン帝国のことはあまり知らない。それが600年以上つづいた東地中海の大帝国であったことも、そう言われてみて … ［続きを読む］

日本のリベラルを再構築する

過去のつまずきの石を丹念に検証しつつ、「勝ちへの貪欲さ」を持ちうるか

リベラル再構築のために―都市を変えた文化動員を選挙政治へ接続する　第48回衆議院選挙では、改憲勢力が8割の議席を占めた。リベラルは文字通り大 … ［続きを読む］

情念の宗教学から現代選挙をみる

トランプの赤い野球帽は「トーテム」だ。そこには彼らの神の名が刻印されている

政党政治の腐蝕　突然の解散に始まった総選挙が終わった。解散前夜からの短い期間で目まぐるしく転変した政党地図に、この国の確かな将来像を見つける … ［続きを読む］

変化のうちにある定数に着眼

変化そのものをつかむ

　今という時代を理解するためには、「今という時代」について（のみ）書いてある本を読んでもダメである。十分に長期的な視野の中で「今という時代」 … ［続きを読む］

［8］日韓基本条約成立過程にみる韓国の選択

抑え込まれた国民の声　朴正煕大統領の経済効率を最優先する姿勢を最もよく表している政策は、日本との国交正常化であろう。1964年にアジア初のオ … ［続きを読む］

占領時代―戦後日本を作った7年間

最終的決定権はGHQの手に　1945年から1952年までの7年間、日本は占領下にあり、政治・行政の最終的決定権は連合国軍最高司令官総司令部( … ［続きを読む］

フェイクニュースへの法規制は劇薬か

根絶されるべき問題だが、立法議論の先行は現実的ではない

1.「フェイクニュース」概念の整理　フェイクニュースが問題視されている。「フェイクニュース」の確立した定義は存在しないが、ひとまずは、SNS … ［続きを読む］

「国難」という謳い文句はナチスも使った

権謀術数の衆院解散で問われているもの

北朝鮮危機を煽って解散する権謀術策　安倍首相が9月25日の記者会見で衆院解散を表明し、「国難突破解散」と名付けた。消費増税の使途変更と少子高 … ［続きを読む］

権力への迎合はメディアの堕落でしょう

健全な批判精神がジャーナリズムの命だ

　前文部科学事務次官の前川喜平さんが本誌の取材に応じました。前川さんは「出会い系バー」報道をきっかけに、国家権力とメディアの関係を憂い、「二 … ［続きを読む］

［7］経済効率を最優先した朴正煕

著書で掲げられた成果　朴正煕が自らの政体をどう捉えていたのかという点について考える時、1963年の大統領選挙直前に出版された著書『国家と革命 … ［続きを読む］

埋めるべき溝、沖縄内部に

若い世代と真摯に対話を

 　原稿を書くときは流れにまかせるタチだが、こと沖縄問題となるとそうはいかない。あれこれ構成を考えてみるのだが、昨今の深まるばかり … ［続きを読む］

［8］フランス社会とイスラムの諸問題について

　今回は『服従』の背景となる現実のフランス社会が抱える政治的、文化的な諸問題について、断章形式でコメントし、本連載の結びとしたい。国民戦線の … ［続きを読む］

［2］植民地期における朴正煕と金大中の選択

植民地支配の受容と反発

朴正煕の誕生と三・一独立運動　韓国が大きな転機を迎えた2017年から、ちょうど100年前の1917年11月14日、朴正煕は慶尚北道南西部の亀 … ［続きを読む］

科学記事が盛られるメカニズムとは

研究者とメディアが陥る「成果の意味づけ」という共犯関係

　日本地球惑星科学連合大会。スターウォーズに出てきそうな名称だが、帝国との闘いを話し合う集まりではない。天文や地質、地震、火山など地球科学や … ［続きを読む］

悲劇の隣にある楽園

映画「海辺の生と死」

　島尾ミホ「海辺の生と死」、島尾敏雄「島の果て」などを原作とした映画「海辺の生と死」を試写で見た。異界との境界の島でしか見ることができない風 … ［続きを読む］

［書評］『子規の音』

森まゆみ著

町の音から子規を読む　　　今年は子規・漱石の生誕150年である。記念切手が発売され、方々で展覧会も催されている。そのわりには出版の世界でめぼ … ［続きを読む］

「自立性」こそ国際化教育の核

受験エリート官僚を反面教師に、世界に通じる人材を育てよう

　「国際化とは何か」については識者の間で意見が分かれる。文部科学省は、子供の時から英語を聞き、英語をしゃべる訓練をしっかりする必要があると言 … ［続きを読む］

「安倍9条改憲」はここが危険だ（前編）

石川健治東京大教授に聞く――自衛隊に対する憲法上のコントロールをゼロにする提案だ

　安倍首相は憲法記念日の5月3日、憲法改正を求める集会にビデオメッセージを寄せ、戦争の放棄を定めた憲法9条について「1項、2項は残しつつ、自 … ［続きを読む］

都民ファーストの会は「身体検査」に耐えられるか

国政へ出るなら国際的な信用と通用する常識を身に着けよ

　「国際的な信用ということほど日本で誤解されていることはない。と言うよりも、そうした観念が全然頭にないのである。その代わりに国威を宣揚すると … ［続きを読む］

大澤真幸『〈世界史〉の哲学　近世篇』」を読む

キリスト教を徹底的に内在化していった時代

西洋の謎の本丸へ　歴史についての卓越した論考を読む楽しみは、読む者に刷り込まれた「常識」=「思い込み」を、鮮やかに覆してくれるところにある。 … ［続きを読む］

［6］ウズベキスタンの「青の都」から正倉院へ

　ブハラからバスで4時間半かけ、サマルカンドに着いた。ブハラが日本の奈良なら、サマルカンドは京都だ。 　中央アジアで最大規模のオアシス都市で … ［続きを読む］