種 の検索結果

［13］[性的解放」と「禁制」考　『晩春』６

原節子自身の手で断行された「子殺し」

さりげなく提示された「子殺し」の主題　映画『晩春』における、お互いに好意を持ち合っている原節子と宇佐美淳が、湘南海岸道路をサイクリングするシ … ［続きを読む］

なぜ予想を間違えたのか？

トランプ当選を読めなかった「三つの間違い」

真に受けすぎた過激発言　私を含めて、多くのアメリカの、いや世界中のメディアや専門家の予想が外れた、そんな選挙だった。では、我々は何を間違え、 … ［続きを読む］

皇室の伝統を現代にどう生かすか

「象徴天皇」宣言の含蓄を読み解く

　今年の8月8日、「象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば」（タイトルは宮内庁ウェブサイトによる）がヴィデオメッセージの形で公表され … ［続きを読む］

［4］ポスト成長時代と“夢人口”

　さてこのように考えていくと、私がこれまで別の文脈で“「地域密着人口」の増加”という表現でとらえていた現象が、別の新 … ［続きを読む］

沖縄は問う、環境・平和・自治・人権

日本環境会議が明らかにしたこと

　３日間にわたる日本環境会議が１０月２１日から２３日までの３日間、沖縄国際大学で開かれた。１２年前の２００４年８月１３日にヘリ墜落事件が起き … ［続きを読む］

［3］生と死のグラデーション

　さて、本稿のテーマである「無」や「死」のうち、前回は主に「無」に焦点をあてて論じてきた。しかし「無」と「死」はかなりの部分重なり合う概念で … ［続きを読む］

“読者高齢化”週刊誌はどこへ向かうのか（上）

「文春砲」に対抗した（？）『週刊現代』医療特集の反響

事件ものvs高齢者向け企画もの　2016年は、週刊誌の歴史に残る年かもしれない。1月から『週刊文春』のスクープ連発が始まり、「文春砲」という … ［続きを読む］

［書評］『サピエンス全史』

ユヴァル・ノア・ハラリ著　柴田裕之訳

世界的ベストセラーはベジタリアンへの導きだった？　　　上下巻の本。中途半端な編集者として20余年を過ごしてきた私にとっては、あこがれの存在で … ［続きを読む］

［4］「土人」、ウラボシシジミ、サムルノリ

10月18日(火)　朝から局で定例会議。先週放送した南スーダンの特集の評価が高かった旨確認しあう。その後、N、S、Sと沖縄取材打ち合わせ。目 … ［続きを読む］

トランプは性の「神話」の中で生きている（下）

私たちも「トランプ」になりうる――男性にとっての教訓

「神話」を生み出す要因――アダルト映像　前回書いたような、トランプにまつわる不快な事実を、私たち(特に男性)はどう考えるべきなのか。トランプ … ［続きを読む］

P2Pレンディング（ソーシャル金融）を日本で実現するための一考察

 オンライン上のプラットフォームを利用して、カネを貸したい投資家と借りたい中小企業や個人のマッチングを行う新たな金融業「Ｐ２Ｐレン … ［続きを読む］

小説らしい小説、増山実の『勇者たちへの伝言』

「第４回大阪ほんま本大賞」を言祝ぐ

　大阪にOBOP(Osaka Book One Project)というプロジェクトがある。大阪の書店が集まり、ぜひ売りたい、多くの人にぜひ読 … ［続きを読む］

右派論客や憲法学者が有識者会議にいない理由

生前退位問題で論じられるべき最大の問題とは

有識者会議の構成と論点　天皇陛下の生前退位問題について「天皇の公務負担軽減等に関する有識者会議」の初会合が10月17日に開かれた。今後、憲法 … ［続きを読む］

「ゲノム編集」をめぐる議論を深めよう

英国「ナフィールド評議会」の報告書から

　現在、生命科学や生命倫理の世界で最も注目を集めているテーマの１つとして「ゲノム編集」がある。ゲノム編集とは、遺伝情報すべてが書き込まれてい … ［続きを読む］

[５]「政治的公平」はメディアが自主的に判断を

　放送法の規定は倫理規範でいい

注）この立憲デモクラシー講座の原稿は、４月２２日に立教大学で行われたものをベースに、講演者が加筆修正したものです。立憲デモクラシーの会ホーム … ［続きを読む］

フランスに「食べログ」文化が入る余地はなし

ネットの点数よりも、自分がおいしいものを食べたいという欲求

　大学の在外研修で、半年間パリで過ごしてきたばかりだ。日本の「食べログ操作事件」の話をネットのニュースで見ながら、「美食の都」パリでちょっと … ［続きを読む］

英国がＥＵから離脱しても、統合は進む

――現実主義者の欧州統合擁護論

　9月に行われた、イギリスの代表が招待されなかった初めてのEU首脳会議では、難民問題をめぐる亀裂が大きかった。難民受け入れの分担制について、 … ［続きを読む］

バンクーバー事件の被害者女性バッシングに思う

ブロガーは男性としての自分をふり返ってもらいたい

　カナダ・バンクーバーで行方不明になっていた日本人女性が、遺体で発見された。本当に気の毒なできごとだと思うが、例によってブロガーによる被害者 … ［続きを読む］

少子高齢化、孤立化が進む日本で

みなが恩恵受ける社会は可能か？

　2012年夏、民主（現・民進）と自民、公明の3党が「社会保障と税の一体改革」で合意して4年余。消費税増税によって、社会保障の充実・安定化と … ［続きを読む］

日本の象牙市場を閉鎖せよと簡単には言えない理由

ワシントン条約－市場閉鎖と資源管理、どちらが有効かを考えるときだ

　2016年9月24日から南アフリカのヨハネスブルクでワシントン条約（絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約、以後英語略称C … ［続きを読む］

破局に瀕する２７万人超の民間人、アレッポの悲劇

ロシアと米国の確執の間で進む人道危機

　内戦下シリアのアサド政権軍による包囲の下で政権軍、ロシア軍の空爆が続く北部アレッポの反体制支配地域が「人道危機」状態となっている。シリアの … ［続きを読む］

被害者を裁き「レイプ神話」を再生産する者（下）

「裁判になっていれば、無罪主張をした」は偽善である

性犯罪被害者の現実――レイプは精神的な殺人である5.「被害女性が示談に応じた以上、実は被害事実はなかった」――　レイプの被害女性は、急性スト … ［続きを読む］

被害者を裁き「レイプ神話」を再生産する者（上）

メディア・ブロガーの被害者バッシングに反論する

　高畑裕太氏による「強姦」事件をめぐり、メディア・ブロガー等が被害者に加えた「セカンドレイプ」(二次被害)について私見を述べる。それとの関連 … ［続きを読む］

［書評］『伊勢屋稲荷に犬の糞』

仁科邦男著

犬から浮かぶリアルな江戸　　犬と人間をめぐる独創的な本である。 　何が独創的か、と言えば、まずは着眼。書名となっている言葉は、たいていの人は … ［続きを読む］

いま、沖縄の高江で起きていること

「緊急事態条項」の先取り

　９月１０日の沖縄の地元２紙（琉球新報、沖縄タイムス）は、国が民間のヘリで重機を運搬し、沖縄本島北部の高江で、オスプレイパッド建設を強行する … ［続きを読む］

トランプ現象の謎を一気に解く「ガス抜き説」

米国大統領選の３つの「なぜ？」が氷解する

　今回の米大統領選の経緯は、丸ごと「ドナルド・トランプの謎」とでも呼びたいほどだ。もちろん「ヒラリー・クリントンの謎」もあるが、ここでは特に … ［続きを読む］

必見！　黒沢清『クリーピー　偽りの隣人』（下）

空間描写の素晴らしさ

　黒沢清作品の最重要ポイントのひとつは、空間設計および空間描写である。　たとえば、入念に選ばれたロケ場所や、綿密に設計されたセット空間を、ど … ［続きを読む］

［書評］『ヨーロッパ・コーリング』

ブレイディみかこ著

悲観している暇があったら、ブレイディみかこを読もう　　　アメリカと中国の政治・経済は、日本のそれと繋がっていて、ひいては自分の生活にも関わっ … ［続きを読む］

海底資源開発への近道は環境配慮

生物多様性への影響をめぐる途上国と環境団体の思惑

　日本は国家主導で海底資源開発に取り組んでいる。内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(ＳＩＰ)「次世代海洋資源調査技術（海のジパング計 … ［続きを読む］

人の臓器を持つ「キメラ動物」は人か動物か？

iPS細胞を活用する再生医療の倫理的問題

　人間の心臓を持つブタがいたら、あなたはそのブタを、人間とみなすだろうか？　おそらくブタだとみなすだろう。しかしその心臓が人間のものであるこ … ［続きを読む］