成長 の検索結果

［書評］『不道徳な見えざる手』

ジョージ・Ａ・アカロフ　ロバート・J・シラー著　山形浩生訳

商品世界のアクセルとブレーキ　　村上春樹に「パン屋再襲撃」という短編がある（文春文庫）。猛烈に腹の減った「ぼく」は、妻といっしょに、10年前 … ［続きを読む］

「チーム経営」実践で成功したソニー「平井改革」

〝異見〟を尊重した対話型「チーム経営」、収益性を重視し目標に掲げる

　ソニーの社長兼ＣＥＯ・平井一夫氏が2012年に就任して、5年が経過した。ソニーの完全復活はなったのだろうか。　ソニーは今年度、「第二次中期 … ［続きを読む］

選挙で議席を減らしたメイ首相　経済に変調の兆し

ロンドンの国際金融市場としての地位は低下し、製造業は壊滅的な打撃を受ける可能性も

見事に外れたメイ首相の思惑　6月8日のイギリス議会下院の総選挙では、メイ首相率いる保守党圧勝の予想に反し、保守党は過半数を獲得することすら出 … ［続きを読む］

[6]「貧困とは何か」に挑んだ日向市の計画

「子どもの貧困」を「子どもの幸福を追求する自由の欠如・権利の不全」と定義し、対策

「落第点」をもらった日本の子どもの状況　6月14日、ユニセフ（国連児童基金）は、ＯＥＣＤやＥＵに加盟する先進国（41カ国）の子どもの貧困や不 … ［続きを読む］

過当競争で早くも淘汰が始まった格安スマホ

資金力が豊富な大手キャリア系が大量のCMを投下、生き残りは数社か

　これまで急成長してきた「格安スマホ」に暗雲が立ちこめてきた。一部の格安スマホ業者が総務省から行政指導を受け始めているのだ。  ヨ … ［続きを読む］

日本郵政は大型Ｍ＆Ａから手を引いたほうがいい

野村不動産ＨＤの買収を断念、トール社買収でも失敗、根強い「お役所体質」

　日本郵政は6月19日、野村不動産ホールディングス（ＨＤ）の買収案件について「現時点において検討を行っている事実はない」とのコメントを発表し … ［続きを読む］

［書評］『キジムナーkids』

上原正三著

『この世界の片隅に』の続きのようなお話　　　とあるジャーナリストが言っていた。「どうしてテレビの情報番組では、辺野古の問題など、もっと沖縄の … ［続きを読む］

［書評］『アクセル』

マーク・ロベルジュ著　神田昌典リブ・コンサルティング監訳　門田美鈴訳

「教科書」を読んでたら続いて「暴露本」が！　　　カリスマ的なマーケターとして知られる神田昌典さん。これまでも海外からいろいろなマーケティング … ［続きを読む］

週休３日制は広がるだろう

日本型雇用の根底にある「メンバーシップ型」の弊害にメスを入れよう

週休3日制―形態は企業によって様々　週休3日制を採用する企業が増えている。　厚生労働省の調べによると、週3日以上の休みを設けている企業の比率 … ［続きを読む］

［3］面接で過去の話ばかりしてない？

面接官が聞きたいのは未来の話。すべての組織は「未来への伸びしろ」を模索中だからだ

就職活動の季節である　経団連の新方針によって、選考活動の開始日が6月1日となり、まさにいまエントリーシートを書いたり、面接を受けたりしている … ［続きを読む］

深刻な米国のパリ協定離脱

多国間協定での環境保護の行き詰まり

　「あの大統領なら言いかねない」と思ってはいたが、やはり驚いた。トランプ大統領の「パリ協定を離脱（脱退）する」のひとことで、世界が何年もかか … ［続きを読む］

[3]期待や幻想で受益を感じる安倍政治の支持者

中国・北朝鮮の脅威に対する安全確保、アベノミクスによる生活保守に期待する大衆

注）この立憲デモクラシー講座の原稿は、2017年1月13日に早稲田大学で行われたものをベースに、講演者が加筆修正したものです。立憲デモクラシ … ［続きを読む］

「パリ協定を守れ！」でビジネス、都市が団結

再生エネルギーの価格破壊で進む世界の地殻変動

　今回の米国のパリ協定離脱を予見して、世界的に著名な温暖化問題専門の三つの研究機関が、その場合の温度目標との関係を分析していた。　その結論は … ［続きを読む］

日本でも動き出した「治療的司法」

司法過程で問題解決図り、新時代の再犯防止と更生支援を目指す

はじめに　しばしば報道されているように、我が国の刑務所に入所して来る人（新受刑者）の半数に以前の受刑経験がある。こうした人々の割合を「再入率 … ［続きを読む］

アジアインフラ投資銀行(AIIB)の行方

日本は加盟を視野に対話と連携を進める時が来ている

　中国の世界戦略「一帯一路」構想と共に、国際金融機関のアジアインフラ投資銀行(AIIB)が注目を集めている。AIIBに対しては慎重な姿勢を保 … ［続きを読む］

「安倍主導」の改憲論議のいかがわしさ

信じられない「与野党でオープン」な議論。こんども欲しいのは結果だけ

　5月3日、読売新聞の単独インタビューに答え、「憲法改正　20年施行目標」を打ち上げた安倍首相。このところ、政府の意向に極めて従順な読売新聞 … ［続きを読む］

今日を精いっぱい享受し、余裕を持って一日を送る

かつて世界の海を制覇した国　今日よりよい明日はないというのはポルトガルの言葉だという。　衆知のように、ポルトガルは15世紀から16世紀にかけ … ［続きを読む］

本当の狙いは国民の総動員体制作り

安倍流・新ナショナリズムの「正体」

　安倍晋三首相は教育勅語を暗唱できるのだろうか。妻の昭恵氏はどうだろう。仮に尋ねても、薄ら笑いで無視されるか、国会答弁と同じように逆ギレされ … ［続きを読む］

成熟社会の「オリンピック・レガシー」

市民主導のオリンピックで｢ソフト･レガシー｣の創造を

重要になる｢オリンピック･レガシー｣　オリンピック･レガシーとは、オリンピックの開催都市や国が長期にわたり継承･享受できるオリンピックの社会 … ［続きを読む］

知性を磨いて、AIを使いこなせる人間になろう

多種多様な人と会い、関係を築ける人が、成長できる

　ツイッターにおぼれているアメリカの大統領だけでなく、日本人の多くが、ネットでつながることに一生懸命になりすぎている。常に誰かとつながってい … ［続きを読む］

火星探査機を打ち上げるアラブ首長国連邦

大胆な国際協力で、最先端の科学を目指す

　アラブ首長国連邦（UAE）の火星ミッション「EMM」の詳細が正式に発表された。建国50周年に当たる2021年の到着を目指す。そのための打ち … ［続きを読む］

支持率が如実に示す「1強」の姿

参院選を巧みに避ける安倍カラー法案

　6月16日に、第1次政権と合算して2千日の首相在任期間となる安倍晋三氏。その2千日の間、彼とその政権に対しては実に様々な言葉が投げかけられ … ［続きを読む］

続・2050年脱炭素ビジョンのすすめ

脱炭素に伴う産業構造の転換は、戦後経験してきた自己変革と同じ

　経済産業省の「長期地球温暖化対策プラットフォーム報告書（案）」は、「2050年80％減」という目標を、国内措置と外国での貢献の二本立てで実 … ［続きを読む］

2050年脱炭素ビジョンのすすめ

経産省の「長期地球温暖化対策プラットフォーム報告書」を読んで

　パリ協定の最も重要なことは脱炭素を決めたことだ。第4条第1項は持続可能な発展の脈絡の中で、今世紀後半には排出と吸収のバランスを実質ゼロにす … ［続きを読む］

フランス大統領選が示した民主政治の変貌（上）

旧い保革対立は一掃され、新たな対立軸が生成された

終わらないポピュリズムの危機　民主政治のあり方は大きく変化しつつあるのではないか――。今年の4月と5月に行われたフランス大統領選挙を通じて確 … ［続きを読む］

［3］子どもを公園に隔離する「アパルトヘイト」

空き地は駐車場に変身した　連載[1]「子どもの「遊ぶ権利」が忘れられている」で書いたように、子どもにとって道とともに貴重な遊び場であった(6 … ［続きを読む］

［書評］『銀漢亭こぼれ噺』

伊藤伊那男著

株も悲しみも星になり、やがて俳句になる　　　手練れの俳人による、回想録ふうの好エッセイが登場した。気の置けない小店でさっと出される品々のよう … ［続きを読む］

パリ協定を離脱するトランプ大統領の大誤算

温暖化防止への国際協力は壊れない

　トランプ氏がパリ協定の離脱を表明した。周知のとおり、選挙期間中からの公約だった。エネルギーの完全な自給自足を追求し、キーストンXL原油パイ … ［続きを読む］

中国経済の新しい芽「新・深圳モデル」

グローバル市場で台頭するイノベーション主導型の民間企業群

　中国経済の現状に関する評価は「悲観論70％、楽観論30％」と大きく色分けできるだろう。政府や国有企業・銀行が抱える債務の膨張、鉄鋼、セメン … ［続きを読む］

［2］子どもの貴重な遊び場「道」の喪失

子どもにとっての遊びの意義　前稿でも触れたように、「遊び」は、大人にとってのそれとの類推から、何か気楽な、価値のない営みであると、少なくとも … ［続きを読む］