戦争 の検索結果

［書評］『知ってはいけない』

矢部宏治著

森友・加計への怒りも冷めた　　　読む前と後で、世界の見え方が変わってしまう本がある。6年前の2011年6月に刊行された『本土の人間は知らない … ［続きを読む］

Ｋ・ギルバート氏の本で心地よくなってはならない

「日本は素晴らしい」と快感を覚えるより、そこに「他山の石」を見るべきなのだ

中国・韓国の非道の原因とは？　ケント・ギルバートの『儒教に支配された中国人と朝鮮人の悲劇』(講談社+α新書)が、売れている。今年 … ［続きを読む］

［4］朝鮮戦争という人災と、金大中の転機

　本来起こり得ない戦争　韓国は1948年に建国したとはいえ、国内にゲリラ組織が存在するなど混乱の最中にあった。加えて、朝鮮半島においては北部 … ［続きを読む］

（続）Ｋ・ギルバート「嫌中・嫌韓本」の悲劇

これが２１世紀の『菊と刀』？　「日本人論」？

　前稿「<K・ギルバート「嫌中・嫌韓本」の悲劇――安倍首相と自民党こそ、儒教の具現者？>」の末尾に、「編集者ならばまず最初にチェ … ［続きを読む］

殺人ロボット兵器の禁止を急げ

名だたるAI・ロボット企業の116人が国連に公開書簡

　自動運転車が暴走したらどうなるのだろう、ということは今や身近な心配事だ。しかし、もっと深刻な心配事があった。人工知能（AI）を搭載した殺人 … ［続きを読む］

「ゆんたく」で溝を埋める　修学旅行生と平和教育

がちゆん社長　国仲瞬さん　インタビュー

　沖縄をめぐる過去と現在の認識、そしてあるべき将来への道筋について様々な議論が交わされるなか、沖縄県中城村（なかぐすくそん）にある「株式会社 … ［続きを読む］

埋めるべき溝、沖縄内部に

若い世代と真摯に対話を

 　原稿を書くときは流れにまかせるタチだが、こと沖縄問題となるとそうはいかない。あれこれ構成を考えてみるのだが、昨今の深まるばかり … ［続きを読む］

［46］木綿のハンカチーフ／恋のハレルヤ

モスルへ――最も過酷で無残な風景8月8日(火)　朝3時起床。ホテルを6時半に出る。時差ボケどころではない。今日は非常に大事な取材の日だ。どう … ［続きを読む］

ドラマ『やすらぎの郷』の成功の背景を読み解く

倉本聰の脚本が描く戦後芸能界の価値観による「終活」コンテンツ

　「じゃあ今なら私とも、まぐわえる？」　ひと昔前のアダルト誌にでもありそうな言葉、とでもいうべき、いささか品のないセリフだが、これが平日の昼 … ［続きを読む］

［8］フランス社会とイスラムの諸問題について

　今回は『服従』の背景となる現実のフランス社会が抱える政治的、文化的な諸問題について、断章形式でコメントし、本連載の結びとしたい。国民戦線の … ［続きを読む］

沖縄を見る目は右も左も思い上がりだ

「本土の人間」として反省を込めて思う

　今年2月、沖縄へ行ってきた。理由は、沖縄に対して無知だったからである。　無知ならば現地に行き、知るしかないと考え、1泊2日という短期間なが … ［続きを読む］

アメリカ見聞録―日米関係の転換期に考える

日本は日本だけにしか通用しない内向きの価値ではなく、普遍的な価値を語るべきときだ

アメリカ国務省のプログラムでアメリカへ　先日、アメリカ国務省によるIVLP(International Visitor Leadership … ［続きを読む］

危ういアメリカの北朝鮮政策

北朝鮮の核へのこだわり、強靱な体制の過小評価は禁物。対話の道をどう探るか

最も厳しい制裁を課した国連決議　７月に2度の大陸間弾道ミサイル（ＩＣＢＭ）発射実験を強行した北朝鮮に対し、国連安保理は8月5日、新たな国連決 … ［続きを読む］

お盆を科学する

コミュニティーを支える「共有リアリティーの再確認」

　唐突だが（科学・環境欄には似つかわしくない）次の問いを発しよう。幽霊は実在するか？ またあの世（冥界）は存在するか？　面白いのは、反応が大 … ［続きを読む］

［3］朝鮮戦争前の韓国の混迷

3年の空白が生んだ対立　日本では、韓国の歴史をある程度分かっているという人でも、1945年8月15日に韓国が独立したと考えている人が多い。日 … ［続きを読む］

［45］あの時、君は若かった

8月1日(火)　朝刊で、サム・シェパードとジャンヌ・モローの訃報を目にする。ジャンヌ・モローの出演作品は中学生の頃にみた『マドモアゼル』とい … ［続きを読む］

［2］植民地期における朴正煕と金大中の選択

植民地支配の受容と反発

朴正煕の誕生と三・一独立運動　韓国が大きな転機を迎えた2017年から、ちょうど100年前の1917年11月14日、朴正煕は慶尚北道南西部の亀 … ［続きを読む］

核兵器禁止条約は大きな前進だが、これからが重要

被爆国の日本は失墜したリーダーシップの回復を目指せ

　2017年7月7日は、核兵器廃絶を願うすべての人々にとって、歓迎すべき歴史的な1日となった。国連で核兵器禁止条約が採択されたのだ。長崎大核 … ［続きを読む］

核兵器禁止条約採択を歓迎する

軍学共同への歯止めとなるために

　去る7月7日、国連会議において核兵器禁止条約が122か国の賛成の下で採択された。この採択は核兵器廃絶運動への重要な里程標になることは確実で … ［続きを読む］

核禁条約は20世紀科学の総決算

「核」と「通常」は科学史的にみて、まったくの別物であることを心に刻みたい

　核兵器禁止条約が採択されたのに、そこに唯一の被爆国日本が参加していない。これは、きわめて不自然で納得がいかない構図だ。ただ、不参加を決めた … ［続きを読む］

片渕監督講義『この世界の片隅に』暮らしと戦争2

「呉からは丸一日キノコ雲が見えていた」

　前回(「片渕監督講義『この世界の片隅に』暮らしと戦争1――「昭和１８年秋まで女性はスカートを履いていた」)に続き、片渕須直監督講義録の後半 … ［続きを読む］

液化天然ガス(LNG)市場の流動性の高まりと法的環境、LNG売買契約の変化

LNG市場の流動性の高まりとLNG売買契約への影響その他法的留意点 西村あさひ法律事務所弁護士　勝部　純1. LNG市場の流動性の … ［続きを読む］

片渕監督講義『この世界の片隅に』暮らしと戦争1

「昭和１８年秋まで女性はスカートを履いていた」

　昨年(2016年)最も高い評価を獲得し、あらゆる賞を総ナメにしたアニメーション映画の金字塔『この世界の片隅に』。11月12日の小規模公開か … ［続きを読む］

［1］民主主義と生きるということ

はじめに　その国は未だ苦難の旅路の中にある。　この連載の主人公である韓国は、植民地支配、民族の分断に伴う数百万人の犠牲、国土の荒廃などを経て … ［続きを読む］

悲劇の隣にある楽園

映画「海辺の生と死」

　島尾ミホ「海辺の生と死」、島尾敏雄「島の果て」などを原作とした映画「海辺の生と死」を試写で見た。異界との境界の島でしか見ることができない風 … ［続きを読む］

［書評］『子規の音』

森まゆみ著

町の音から子規を読む　　　今年は子規・漱石の生誕150年である。記念切手が発売され、方々で展覧会も催されている。そのわりには出版の世界でめぼ … ［続きを読む］

元防衛相が語る文民統制の神髄

国民の代表という自覚を持ち、自衛隊と信頼関係をつくって国民の安全を守る

防衛省・自衛隊を統制できない稲田大臣――北朝鮮のミサイル危機や中国の海洋進出など、日本の安全保障をめぐる状況が厳しさを増しています。安倍晋三 … ［続きを読む］

防衛大臣の役割と責任とは

シビリアンコントロールを理解し、民主主義の原則にそって自衛隊を統率せよ

あまりにお粗末な稲田防衛相の言動　防衛大臣の職責はすこぶる大きい。なにを今さら、と思われるかもしれないが、北朝鮮の核ミサイル危機、中国の海洋 … ［続きを読む］

「自立性」こそ国際化教育の核

受験エリート官僚を反面教師に、世界に通じる人材を育てよう

　「国際化とは何か」については識者の間で意見が分かれる。文部科学省は、子供の時から英語を聞き、英語をしゃべる訓練をしっかりする必要があると言 … ［続きを読む］

「安倍9条改憲」はここが危険だ（前編）

石川健治東京大教授に聞く――自衛隊に対する憲法上のコントロールをゼロにする提案だ

　安倍首相は憲法記念日の5月3日、憲法改正を求める集会にビデオメッセージを寄せ、戦争の放棄を定めた憲法9条について「1項、2項は残しつつ、自 … ［続きを読む］