労働 の検索結果

ＳＭＡＰ騒動は「たかが芸能界」の問題ではない

芸能人のリスクに思いが及ばないメディアの想像力

日本社会の“雑なまなざし”　先日、『SMAPはなぜ解散したのか』(SB新書)を上梓した。タイトルだけ見るとゴシップ本 … ［続きを読む］

［書評］『アブサンの文化史』

バーナビー・コンラッド三世著　浜本隆三訳

《緑の妖精》に魅入られた人びと　　　《一杯のアブサンは、この世のなによりも詩的である。一杯のアブサンと夕陽、両者はなにが違うというのか？》 … ［続きを読む］

[34]残業規制の政府案で過労死は減るか？

「過労死促進改革」にならないよう、今後の関係会議の動きを監視していく必要がある。

　政府が残業時間に初めて罰則付きの上限規制を導入する案を示し、2月1日から「働き方実現会議」で検討が始まった。電通過労自殺事件などで、労働時 … ［続きを読む］

パフォーマンス知事の限界か

支持率が低下する中で　小池百合子都知事はカイロ大学を卒業したアラビスト、PLO議長のアラファトやリビアのカダフィの会見ではコーディネーター兼 … ［続きを読む］

「ポスト真実」の本質に迫る

オバマ氏とトランプ氏を結びつけるものがある。それは「意志力の崇拝」だ

テリー・イーグルトンの予見　イギリス人にとって、「憂鬱（ゆううつ）」は一種の宗教的義務である。アメリカ人にとっては、「楽観」が宗教的義務であ … ［続きを読む］

英国民投票と「ポスト・トゥルース」の実態

両陣営の誇張表現に振り回された国民は、最後に「感情」を選択した

フェイク・ニュースとポスト・トゥルース　英オックスフォード出版局は昨年11月、「ポスト・トゥルース」(ポスト真実)を2016年に最も注目され … ［続きを読む］

トランプ新大統領に政治思想はあるのだろうか？

公共哲学と礼節の欠如がもたらす危機

アメリカ大統領選と政治哲学　トランプ氏が就任演説を行い、新大統領となった。果たしてその内容はどのような政治思想に近かっただろうか？　アメリカ … ［続きを読む］

［4］トランプ大統領を生んだ怒りの正体

8年前との相違　2017年1月20日、アメリカのトランプ大統領が就任の日を迎えた。1年前には全くといって良いほど予測できなかった事態である。 … ［続きを読む］

［5］１９７０大阪万博――理念の舞台裏

「基本理念」の作成 　人々を惹きつけた「世界」と「未来」は、ではどのように準備され、構築されたのだろうか。テーマ決定と開催申請を超 … ［続きを読む］

【１】もう一度、「大人の貧困」の話をしよう！

　現代の日本社会は、貧困の拡大に歯止めがかからない状況に陥っている。　国民生活基礎調査によると、2012年段階での相対的貧困率は、全体で16 … ［続きを読む］

[4]ノーベルに「ノーベル賞」を出せるか？

　私は、ノーベル賞選考委員会に聞きたいことがある。それは、同委員会は、過去のこととはいえ「マンハッタン計画」による原爆開発にノーベル賞を出せ … ［続きを読む］

ビタミン剤は体にいいことは何もない！

医学専門誌に掲載された「常習摂取への警告」

　水素水について、健康にいいことを示す信頼性が高い科学的なデータがないと国立健康・栄養研究所が発表し、健康を保持増進させる効果がないと国民生 … ［続きを読む］

内部通報制度「機能不全」東芝、化血研、福山通運……整備義務を法定へ

　組織の不正に関する現場の声を受け付けて自浄に生かそうとする企業の内部通報制度について「十分に機能していない」と指摘される事例が相次いでいる … ［続きを読む］

首脳の交代で国際社会に変化の波

問われる危機吸収メカニズムの真贋

　21世紀になって16年が経過し、いよいよ、20世紀の政治が過去のものとなりつつある。それは、「戦争の世紀」を象徴するあの二つの大戦の戦禍か … ［続きを読む］

[8]労働災害補償における正規・非正規間格差

～いのちの値段の差別～

　筆者は、雇止めにあったある非正規公務員の裁判を継続的にウォッチしている。事案の概要を示すと、次のとおりである。○X県に2006年に臨時職員 … ［続きを読む］

[3]ノーベルは確信犯的な抑止論者である

ノーベル文学賞・平和賞への疑念　ノーベル賞は、多くの問題にまみれている。　そもそも、ノーベル賞がこの100年、ほとんど批判の矢にさらされない … ［続きを読む］

「共謀罪」の危険性を広く市民に知らせよう

懸念される、捜査手法の拡大と監視社会の到来

　日本政府が国連「越境組織犯罪防止条約」（政府はこれを「国際組織犯罪防止条約」と呼んでいる。署名式をしたのがイタリアのパレルモであることから … ［続きを読む］

［書評］『貸本マンガと戦後の風景』

高野慎三著

戦後的現実を背景にした刺激的なマンガ史だ！　　　日本の現代マンガは、手塚治虫を起点にして、それが太い幹に育ち枝葉を茂らせて隆盛期を迎えたとい … ［続きを読む］

米国はパリ協定から離脱できるのか

矛盾だらけで前途多難なトランプ新政権が船出する

　次期米国大統領のドナルド・トランプ氏は、国民の大多数の支持を得たわけではない。第一に、有権者の４５％は投票しなかった。投票総数ではヒラリー … ［続きを読む］

「トランポノミクス」でアメリカは衰退する

その結果、世界中が「返り血」を浴びることになるだろう

製造業の雇用減少は、メキシコへの工場移転が原因ではない　「20XX年、この国の工場から労働者が姿を消した。生産ラインの機械を動かしているのは … ［続きを読む］

内部資料の持ち出しの免責を検討　公益通報者保護法改正で消費者庁

　公益通報に必要な内部文書を職場から外部に持ち出す行為について、解雇などの不利益扱いから保護し、民事上の免責を認める方向で政府の検討が進めら … ［続きを読む］

「うちの娘は正社員にもらわれる」という親の幻想

今の生活レベルを維持したい娘の夢を親が奪う

　前回寄稿した「難関校に進学させない圧力を女子にかけるのは誰？――女子の進路を阻む『ガラスの天井』は幼い頃から無数にある」の記事では、政治分 … ［続きを読む］

南米のすすめ　やらない後悔よりもやる後悔を

南米のすすめやらない後悔よりもやる後悔をアンダーソン・毛利・友常法律事務所岩崎 大　2013年7月上旬より、2年間の米国カリフォルニア州ロサ … ［続きを読む］

残業代400円、岐阜アパレルのベトナム人実習生

悲惨な状態に置かれている外国人技能実習生、問われる法務省の人権感覚

（１）岐阜アパレルで大量の〝割引賃金〟①残業代400円で月100時間、土日も休み無し 　岐阜アパレルで働くベトナム人実習生から「残業代400 … ［続きを読む］

「技能実習制度」の再考を

「国際貢献」という名の労働力供給システムを問う

横行する不適切な制度利用　2016年11月、「外国人の技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護に関する法律（以下、「技能実習法」と表記）」が … ［続きを読む］

個人加盟のフリーランス労組「出版ネッツ」の意義

ライター、編集者、デザイナー、カメラマンらが参加、関東で30年、関西で20年

  最近、アルバイトの労働組合が出来たことが話題になったり、数年前には派遣社員の労働組合が出来て、一定の成果をあげているようにみえ … ［続きを読む］

格差と復讐の物語を描く『ニンジャスレイヤー』

怒り、恨み、哀しみ……人間の根本的な感情を書く文学

デフォルメ化された格差社会で　「ツイッター翻訳小説『ニンジャスレイヤー』の挑戦――独特の言語世界と特異なメディア展開」で書いたように、コミカ … ［続きを読む］

副業解禁で自分の人生をデザインする

会社にもメリット、人材の企業間の共有で経済の底上げも

「専業禁止！！」が会社の人材ポリシー　「一億総活躍社会」というより、「一億総自立社会」と言った方がピンとくる。　この標語が出てきたときに思っ … ［続きを読む］

［7］2017年はどういう世界になっていくか

目指すべき理念の底が抜けた世界が、私たちを待ち受けているのかもしれない

トランプタワーの住人　金属の光沢を思わせる壁面は、最高級ブランドの路面店が並ぶニューヨークの目抜き通り、五番街の中でもひときわ目立つ。この高 … ［続きを読む］

目、耳、口を閉ざして行き詰まった英国のエリート

「国民の声をあるがままに聞く」―これが政治エスタブリッシュメントのキーワードだ

　昨年、英国は国民投票で「ブレグジット」(欧州連合=EU=からの離脱)を決定した。離脱派政治家たちは「英国を自分たちの手に取り戻そう」、「投 … ［続きを読む］