指導者 の検索結果

バングラデシュに見るグローバル化の希望と苦悩

この地域が育んできた多文化主義を尊重することが「ニュー・バングラデシュ」のカギ

　今年2月、バングラデシュを13年ぶりに訪問した。前回、訪問した2004年は、風水害対策に日本政府の途上国援助(ODA)で建設されたサイクロ … ［続きを読む］

［書評］『言葉はこうして生き残った』

河野通和著

大文字で書かれる「編集者」の鋭い筆さばき　　　本を題材に、類いまれな傑作が生まれた。著者の河野通和氏は、季刊雑誌『考える人』の編集長。この本 … ［続きを読む］

ポピュリズムと民主主義―オランダが問いかける

21世紀の民主主義は自らの「影」と上手に付き合う術を身につけなければならない

これが最終幕ではない　オランダ下院総選挙の結果が出た。「自国第一主義」を掲げて「オランダのトランプ」と呼ばれたウィルダース党首が率いる自由党 … ［続きを読む］

女性作家の多様な表現が目立ったベルリン映画祭

「社会派映画祭」の看板には偽りなし

難民問題が関心の的　ベルリンは「社会派映画祭」として名高く、それ相応の心づもりでやってくる映画人が多い。　昨年(2016年)はベルリン滞在を … ［続きを読む］

［5］朴前大統領をめぐるロウソクと太極旗の陥穽

なぜ犠牲者が出てしまったのか？　炙り出された韓国の課題

痛恨の出来事　晴れ渡った3月の空の下、旗が揺れていた。しかし、その旗は喜びや記念のために振られたものではなかった。　通常、市民が集った時に国 … ［続きを読む］

［書評］『負債論』

デヴィッド・グレーバー著　酒井隆史監訳　高祖岩三郎佐々木夏子訳

想像をかきたてるラディカルな本　　　借金やローンは悩みの種だ。借金なんかしなければよかったと思っても後の祭り。家や車がほしかったり、教育資金 … ［続きを読む］

社会主義から社会正義へ、カストロ後のキューバ

キューバ革命の精神と小国の姿勢

　2016年11月に亡くなったフィデル・カストロの遺体は火葬された。社会主義国では歴史的な指導者が亡くなると遺体を加工して永久に保存しがちだ … ［続きを読む］

日本人はイスラエルをもっと理解する努力を

中東和平の実現に貢献するために

トランプ政権誕生を機に 　2017年1月20日、米国のドナルド・トランプ新大統領が就任演説を終えた直後、サイモン・ウィーゼンタール・センター … ［続きを読む］

金正男氏暗殺で混迷深める東アジア情勢

米・中に挟まれ、厳しい選択を迫られる韓国

　2月13日に、北朝鮮の最高指導者である金正恩委員長の異母兄弟、金正男がクアラルンプール第2国際空港で毒殺された。北朝鮮工作員によるものとみ … ［続きを読む］

ハンドボール監督に切り札のアイスランド人を起用

世界最高監督に選ばれた日本をよく知る逸材、東京五輪での躍進をめざす

　東京都渋谷区にある岸記念体育会館で行われた新監督就任（2月13日）会見に、ハンドボールとしては異例ともいえる数十人の記者が集まったのは「東 … ［続きを読む］

取材対象に肉薄し情報交換して監視する

政治・事件の取材から学んだ「記者の極意」

　ホラー映画の「死国」か、ピカレスク漫画の「闇狩人(やみかりうど)」か。果たしてどちらが〝核心〟をついているのか―。あの時、もし私がこの疑問 … ［続きを読む］

あしたのことを見続け、書き続ける

ジャーナリズムは民衆の希望のために

　1月4日のテレビが安倍首相のモーニング姿を映し出していた。そうか、お正月恒例の伊勢神宮参拝のあとの記者会見だな、これは。　「ことしは酉年で … ［続きを読む］

「ポスト・トゥルース」の政治とは何か

政府見解に引きずられることのない事実を、我々の側で手放さずに守り抜くことが必要だ

「もう一つの事実」を流布させる政治　「だれも真実を探求しようとせず、だれもが公平さや正確さをまったくないがしろにして、一定の『立場』を打ち出 … ［続きを読む］

[1]五木寛之氏と語る―乱世を生き抜く力と知恵

五木寛之VS島薗進VS鎌田東二

※これは、2016年10月29日に上智大学での講演（五木寛之「悲」の力～乱世を生きぬくために）に続く形で行われた、作家の五木寛之氏、上智大学 … ［続きを読む］

［1］ＩＳ掃討でシリアに地上部隊を送る危うさ

実戦経験を持つIS戦士が欧米に拡散。テロは新たな段階へ？

　米国のトランプ新政権が発足した。米国にとって中東外交は最重要課題であり、外交経験が皆無のトランプ大統領も否応なく、シリア内戦、過激派組織「 … ［続きを読む］

早生樹センダンで林業のイノベーションを

注目集める熊本での試み、投資を早期に回収できる可能性

　木材として利用できるまでの成長が早い「早生樹（そうせいじゅ）」のセンダンを植える動きが九州や近畿など西日本を中心に広がっている。子や孫の代 … ［続きを読む］

プーチン氏には「信頼せよ、されど検証せよ」で

北方領土問題の歴史的、法的側面も議論を

　日ロの平和条約問題を安倍晋三首相が「私たちの世代で決める」という持論であくまで進めた場合、国後、択捉はおろか、1956年の日ソ共同宣言に定 … ［続きを読む］

[33]同一労働同一賃金を毒まんじゅうにするな

ガイドラインが、通勤手当など最低限の手当を回復する契機となる可能性もあるが……

　政府が12月20日、働き方改革実現会議に対し、同一労働同一賃金のガイドライン案を示した。　日本に初めて同一労働同一賃金についての指針ができ … ［続きを読む］

慰霊を装った真珠湾の政治利用は許されない

真珠湾奇襲と原爆投下の歴史的事実の解明が日米の国民的和解につながる

　安倍首相がオバマ大統領と共にハワイの真珠湾を日本の首相として初めて訪問し、７５年前の日本の奇襲攻撃の犠牲者の霊に献花するというニュースが、 … ［続きを読む］

[3]韓国に緊急避難的な「象徴大統領」を

[1]国内外で起こる歴史の反復=「隔世遺伝」［2］朴槿恵政権が背負う歴史的な「死重」　政権交代の「リベンジ」を避けるために　朴槿恵(パク・ク … ［続きを読む］

［9］足元はもう揺るがないと思っていたのか？

震度5弱、福島へ11月22日(火)　早朝、自宅で寝ていて強い地震の揺れを感じた。揺れの時間が長くて嫌な感じがした。ところが僕は時差ぼけのこと … ［続きを読む］

カストロは「キューバの水戸黄門」だった

２１世紀まで生き残った革命家

　キューバ革命の英雄、フィデル・カストロ前国家評議会議長が11月25日、90歳で亡くなった。中国の毛沢東やベトナムのホー・チミン、ユーゴのチ … ［続きを読む］

機械に責任をもたせることができるか？

自動運転が突きつける倫理のジレンマ

　自動運転の車が街中（まちなか）を走り回る時代が、目前に近づいている。実際に各国で試験運転が行われているのはもとより、シンガポールではすでに … ［続きを読む］

「欅坂４６」のナチス風衣装とトランプ勝利の意味

異なる者への偏見と不寛容が広がる世界

　世界を驚かせたトランプ氏の米大統領選勝利の少し前、アイドルグループ「欅坂46」のナチス風衣装に、サイモン・ウィーゼンタール・センター副所長 … ［続きを読む］

トランプ大統領で温暖化対策はどうなる？

米国の環境・エネルギー政策の大転換

　地球温暖化の影響が一層厳しさを増すこの時に、アメリカは世界の連帯から離脱するという。これが歴史的に見て地球温暖化に最大の責任を持っているは … ［続きを読む］

［書評］『セカンドハンドの時代』

スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ著　松本妙子訳

魂の声が国を超えるとき　ベラルーシのジャーナリスト、スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチは、およそ20年の歳月をかけて本書を出版し、2015年 … ［続きを読む］

［書評］『大人に贈る子どもの文学』

猪熊葉子著

3・11以降の鬱屈する精神のストレッチに！　　　東日本大震災とそれに続く原発事故により、私たちは日本列島のどこに住んでいようとも、金持ちも貧 … ［続きを読む］

英国がＥＵから離脱しても、統合は進む

――現実主義者の欧州統合擁護論

　9月に行われた、イギリスの代表が招待されなかった初めてのEU首脳会議では、難民問題をめぐる亀裂が大きかった。難民受け入れの分担制について、 … ［続きを読む］

「都庁総懺悔」ではすまされない「豊洲の謎」

敗戦のような「都庁の失敗」

自己検証調査報告書における捏造と責任転嫁　豊洲問題について、都の調査特別チームが「豊洲市場の地下空間設置と盛土がなされなかったことに関する自 … ［続きを読む］

女性リーダーは世界のトレンドだ

女性の進出が遅れている日本は何をすべきか

2016年は女性にとって歴史的な年になるか　民進党代表に蓮舫氏が選出され、小池百合子東京都知事就任に続いて2人目の女性政治リーダーが日本にも … ［続きを読む］