ナチス の検索結果

インテルの栄枯盛衰から何を学ぶか

死去した元会長アンディ・グローブの余りにも強すぎた影響力

　インテルを半導体売上高世界1位の企業に成長させた元会長のアンディ・グローブが3月21日、79歳で亡くなった。　「偏執狂（パラノイア）のみが … ［続きを読む］

闘うべき最初の相手は権力ではなく

個よりも組織を優先する無自覚性だ

　今年1月、ジャーナリズム編集部の竪場勝司から、「弊誌2016年4月号（4月8日発売）で、『権力監視とメディア』（仮）と題した特集を計画して … ［続きを読む］

「君が代」とは別の「第二の国歌」があれば理想だ

野球観戦に耳栓は持って行きたくない

成熟度を示す球場の観客　ときどきプロ野球の試合を観戦に行く。多くの球場では試合開始直前に「君が代」が演奏され、スタンドの観客も一緒に歌う。た … ［続きを読む］

［2］「忘却の穴」に落とされるな！

他者との具体的な交わりの中にこそ自由がある

「民主主義をつくる」は、①巻頭論文＋②「自由って何だ？　ＳＥＡＬＤｓとの対話」（4回）＋③五百旗頭真・熊本県立大理事長インタビュー（3回）の … ［続きを読む］

ポーランドの民主主義が揺らいでいる

ポーランド政府の司法・メディア抑制に対し、ヨーロッパからは怒りの声が上がっている

　私は欧州に26年前から住んでいる。1989年の夏、まだベルリンの壁が東西を分断していた時に、NHKスペシャルを制作するために、ポーランドで … ［続きを読む］

［2］デモクラシーの根源は何だ？

「参加デモクラシー」と「代表制民主主義」は二つの違った種である

注）この立憲デモクラシー講座の原稿は、昨年11月27日に早稲田大学で行われたものをベースに、著者が加筆修正したものです。立憲デモクラシーの会 … ［続きを読む］

［書評］『Ōe(おおえ)――６０年代の青春』

司修著

コラージュによる「自画像」と「だまし絵」の結節点　　　幕末の浮世絵師、歌川国芳に「寄せ絵」といわれる一群の作品がある。　さまざまな姿態をした … ［続きを読む］

［書評］『「表現の自由」入門』

ナイジェル・ウォーバートン著　森村進森村たまき訳

線引きは、どのように可能か　　 タイトルを見て、「なに？　入門。いまさら……」と思った人がいるかもしれ … ［続きを読む］

［8］リベラリズムの伝統が全体主義への歯止めに

丸山真男が「個人析出のプロセス」として提示した四つのパターンを参考に考える

社会全体がＳＮＳ化し、パワーの配置図が流動化　これまで、2015年夏に出現した街頭行動を、日本近代の縦軸と、同時代の諸外国での横軸に沿って概 … ［続きを読む］

1930年代に酷似する？　今日の世界

欧米先進国は第2次大戦後に築き上げた普遍的な価値を維持できるか否かの分水嶺に

ジハーディストに振りまわされる西欧世界　昨年11月13日のISによるパリ同時多発テロは、世界に衝撃を与えた。これに追い打ちをかけたのが、12 … ［続きを読む］

［3］「戦後民主主義」の出発

南原繁や加藤周一らが問いかけたこと

敗戦と「リベラルの復権」　敗戦によって日本は連合国軍総司令部(GHQ)の占領下に置かれ、民主化が進められた。これを米国による「押し付け」とい … ［続きを読む］

［1］21世紀における日本の経済人の責務

日本の国際的位置は異なる次元に突入している　先日のパリでの痛ましいテロには世界中が大きな衝撃を受けた。私も慌ててパリの友人達に連絡をして安否 … ［続きを読む］

笑顔のそばに「影」。時代の役割を演じた原節子

軍国主義のプロパガンダ、民主主義のリーダー、そして理想の中年女性へ

　多くの映画好きにとって、原節子ほどその死がショックだった女優はいないのではないか。田中絹代、山田五十鈴、高峰秀子、高峰三枝子、杉村春子など … ［続きを読む］

危機的な司法で法曹一元化が必要な理由

ヨーロッパや韓国で導入、閉鎖された日本のピラミッド組織の裁判官社会再生に不可避

　「ラーゲルの内部は複雑に絡み合った階層化された小宇宙だった」　「囚人たちは非常に非人間的な状態に置かれていたため、自分の世界についてほとん … ［続きを読む］

アウシュビィッツで想う～沖縄とベトナム

※本論考はＡＪＷフォーラムで10月13日に配信した記事を転載しています。　アウシュビィッツ訪問を決心した。7月、ベルリンで国際学会に出ての帰 … ［続きを読む］

科学者よ、新しい事実の前に「変節」をためらうな

パグウォッシュに核の「平和利用」で語ってほしかったこと

　核兵器にノーなのはわかる。では、核そのものをどうみているのか。ついつい、そんなふうに思ってしまう国際会議がある。核戦争のない世界をめざして … ［続きを読む］

欧州難民危機　孤立するメルケル（下）

メルケルに背を向ける有権者　第二次世界大戦後最大の難民危機をきっかけに、ドイツの有権者のメルケル首相に対する風当たりも強くなっている。公共放 … ［続きを読む］

［2］中央集権体制の呪縛

なぜ内部告発がなかったのか　欧州最大の自動車メーカー・フォルクスワーゲン(VW)は、全世界に約60万人の従業員を抱えているが、その内約4万人 … ［続きを読む］

ファシズムは形を変えて生き続ける

歴史を見つめ直し監視の目を育め

　1933年の年頭、ドイツで一つの新しい「国語辞典」が刊行された。　自分たちの母語を「国語」と呼ぶのは日本独自の習わしに過ぎないので、正確に … ［続きを読む］

［4］ドイツは途方もなく大きな困難と直面する

メルケルを攻撃する保守勢力　だがドイツが、今後途方もなく大きな困難と直面することは、確実だ。100万人にも及ぶ難民を一度に受け入れることで、 … ［続きを読む］

［3］メルケル独首相はなぜ受け入れを決めたか

亡命権を憲法で保障するドイツ　さてメルケル首相は、なぜ多数の難民を受け入れることを決めたのだろうか。　8月下旬には、難民危機がエスカレートし … ［続きを読む］

「なんでもあり」だったベネチア映画祭（上）

どの映画も抵抗感だらけ

　9月18日の「朝日新聞」朝刊と夕刊のベネチア国際映画祭報告を見て、驚いた。私も今年のベネチアに参加してその報告は前日の「読売新聞」朝刊に書 … ［続きを読む］

［書評］『活動的生』

ハンナ・アーレント著　森一郎訳

赦す力と約束する力　　アーレントの主著『人間の条件』は、1958年にアメリカのシカゴ大学出版会から英語で出版された。日本では志水速雄訳で19 … ［続きを読む］

編集権問題から見た朝日新聞の70年

朝日10月革命から池上コラム問題まで

１　歴史の闇から唐突に現れた「編集権」　慰安婦問題や原発の「吉田調書問題」をめぐり昨年来、政権や一部の新聞、雑誌、ネットなどから激しいバッシ … ［続きを読む］

歴史認識のギャップをどう縮めるか（下）

「正しい歴史認識」と歴史教育

　2番目に考えたい点はいわゆる「正しい歴史認識」である。この表現は安倍首相も韓国のユン外相も使っているが、実は一般的に「正しい」歴史認識とは … ［続きを読む］

ドイツはEUの支配者か、嫌われ者か

やはり消せない大戦の過去

　EUでギリシャ問題が一服したと思ったら、今度はドイツ問題が浮上してきた。2度にわたる世界大戦の加害者でありながら、EU経済圏の支配者になっ … ［続きを読む］

［4］ロシアと旧東独で見た冷戦時代の名残

思想の強制と管理主義という「遺物」

　北欧の航海の途中、ピースボートの船はバルト海に入った。ポーランドのグダンスクからスウェーデンのストックホルム、ロシアのサンクトペテルブルグ … ［続きを読む］

［1］東欧革命の発祥地ポーランドから

独裁政治を倒した「連帯」の経験

　NGOピースボートの「地球一周の船旅」が人気だ。現在就航中の第87回クルーズには約1000人もの乗客が乗り、4月12日に横浜港を出港して7 … ［続きを読む］

［2］冷静な実業家でもあった「市民カンヌ」

　ジャコブは映画祭の経営手腕も一流であった。カンヌが世界一の映画祭へと歩むきっかけとなったのは、1983年のメイン会場「パレ・デ・フェスティ … ［続きを読む］

保守とリベラルの不毛な批判合戦

不必要な警戒を生み出すリスクに目を向けよ

　新しい安全保障法案が5月に国会提出され、審議が続いている。これまで自民党と公明党の与党協議で法案が合意するまでのメディアの報道や議論をみて … ［続きを読む］