素粒子 の検索結果

50年たって公開：朝永振一郎のノーベル賞への道

選考委員の１人が米国で開かれた国際シンポで秘話を披露

　ノーベル賞選考にかかわる文書は、授賞から50年以上経過したら「歴史研究を目的とする申請者」に公開できることになっている。1974年から実施 … ［続きを読む］

物理オリンピックで世界一になった高校生

「未来の超弦理論研究者」が語る夢と、ぶつかる壁の乗り越え方

　高校野球に「甲子園」という最高目標があるように、理数系の高校生たちにも憧れの頂点がある。「国際科学オリンピック」だ。　数学・物理・化学・生 … ［続きを読む］

［7］ウエルベック作品のＳＦ的性格について

なぜウエルベックはSF的構想を好むのか 　ウエルベック的文明批評/社会観察はしばしば、SFとの親和性を帯びるが、前記『素粒子』では、フランス … ［続きを読む］

［5］『服従』の「性的ファンタジー」と大学風刺

　ルディジェ学長の巧妙な勧誘だけが、「ぼく」をイスラム教への改宗に導くのではない。「ぼく」がイスラムに惹かれるもう一つの理由は、多分にエキゾ … ［続きを読む］

［1］西欧の凋落を描くウエルベックの訴求力

　2022年のフランスでイスラム政権が誕生する顛末(てんまつ)を描いた、ミシェル・ウエルベックの『服従』(大塚桃訳、河出書房新社、2015、 … ［続きを読む］

放射線・放射能・放射性物質の理解は進んだのか

福島原発事故災害６年の節目に学校教育・社会教育のあり方を考える

　福島原発事故災害の受け止め方は人によって非常に大きな違いがある。まず、距離によって感じ方が全く異なる。例えば関西のような遠隔地、近隣地区、 … ［続きを読む］

［2］「無の科学」は可能か

　本稿のテーマは、前回にも述べたように「無」あるいは「死」であるが、そもそも今という時代において、「無」や「死」についてあらためて論じること … ［続きを読む］

ノーベル物理学賞は「重力波の直接観測」

今世紀最大の発見の一つで文句なし、いずれ理論家の受賞も？

　WEBRONZAの編集部から、ノーベル物理学賞授賞者の予想記事の依頼を受けた。今年で４回目になる。２０１３年には「本命は、素粒子物理学の分 … ［続きを読む］

英国発「大学ランキング」を検証する

東大はアジア7位　英語圏有利の中、すべてを母国語で学べるすごさに気づくべきだ

シンガポールや香港の大学が躍進　英国の教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)」が6月20日、恒例のアジア大学ランキングを … ［続きを読む］

続・ロシアの大学院生が起こした「革命」

研究成果の公開をめぐる各国の現状とこれからの方向性

　研究成果の公表の仕方を巡り、混乱が生じている。専門雑誌購読料の高騰や、インターネットを初めとするデジタルメディアの台頭が、問題を大きくして … ［続きを読む］

ドイツで思い知る日本の会議の無意味さ

意見を出し尽くして時間内に結論を得るのが「会議」だ

　ドレスデンの研究機構(HZDR)に私が大阪大学を辞めて着任したことで、２０年前に私が提唱した「実験室宇宙物理学」のプロジェクトをドイツでも … ［続きを読む］

もう一度言う、重力波捕獲「２位でもいい」

神岡ＫＡＧＲＡの無念をノーベル賞至上主義から脱却する機会にしたい

　人類は、ついに重力波を捕まえた。海辺の波でもない。電磁気の波でもない。アルバート・アインシュタインが予言した時空の伸び縮みというまったく新 … ［続きを読む］

重力波の直接観測で宇宙の新しい窓が開いた

アインシュタインの予言から１００周年、構想開始４０年の快挙

記者会見の生中継室は満員　カリフォルニア時間で２月１１日朝、私たちはカリフォルニア工科大学（Caltech）の講義室に集まった。ワシントンD … ［続きを読む］

［1］科学者討論＠北海道大学

科学者は「監」られている――若手研究者が語る大学の現在

　大学の風景が変わった。研究者は世の中に還元される業績を求められ、役に立つことがわかりやすく見える成果が歓迎されている。研究費の獲得競争は激 … ［続きを読む］

山本義隆の回想録にあふれる危機への思い（下）

３・１１以降の日本に対する重要な問題提起

　山本義隆は1964年に大学院に進み、物理教室の素粒子論研究室で学びながら、日韓闘争などのデモに出かける。　「このころのデモでは、完全武装の … ［続きを読む］

梶田さん受賞、科学チームがノーベル賞を獲る方法

「監督」を失っても「主将」を前面に出すというカミオカ人事の絶妙さ

　素粒子ニュートリノの変身現象（ニュートリノ振動）を見いだし、その粒子に質量があることを裏づけた梶田隆章さんのノーベル物理学賞受賞は、100 … ［続きを読む］

３年連続の的中なるか？　ノーベル物理学賞予想

最有力候補は「太陽系外惑星の発見」のメイヨール、ケロス、マーシーの３名

　毎年この時期になると、WEBRONZAの編集部から、ノーベル物理学賞授賞者の予想記事を書くように依頼がある。一昨年は「本命は、素粒子物理学 … ［続きを読む］

南部陽一郎先生を悼む

独創的なアイデアと長期的な展望で素粒子物理学の流れを変えた師

　シカゴ大学名誉教授でノーベル物理学賞受賞者の南部陽一郎先生が、７月５日にお亡くなりになりました。９４歳でした。南部先生は、対称性の自発的破 … ［続きを読む］

南部陽一郎さんの青春時代

偉大な足跡を、ご本人の言葉で振り返る

　南部陽一郎さん逝去の報は、７月１７日に報道機関に伝えられた。７月５日（日）夜に亡くなられ、２週間近く伏せられていた。長年暮らした米国の住ま … ［続きを読む］

憲法改正に「お試し」はあり得ない（上）

「慣れる」「味わう」「植えつける」……自民党の憲法感覚を問う

憲法改正は「慣れる」「味わう」「植えつける」ものなのか　「憲法96条先行改正」が頓挫し、2013年参議院選挙で「ねじれ解消」を達成した後、安 … ［続きを読む］

「現在の基準で過去を裁く」ことの是非

科学史、日本の戦争責任、そして現在の私たちの行為

　スティーブン・ワインバーグは、素粒子論における業績に対し１９７９年にノーベル賞を受賞した著名な物理学者で、『宇宙創成はじめの３分間』（ちく … ［続きを読む］

ウーマン・イン・サイエンス－米国の悩み

科学技術の世界から女性とマイノリティーが排除されている

　科学技術の世界で活躍する女性が男性に比べて少ないことは世界共通の現象だ。国連教育科学文化機関（ユネスコ）は「women in scienc … ［続きを読む］

福島第一原発事故による放射能汚染

チェルノブイリ事故後の人口動向から考える

　時間が経つのは早い。2015年3月11日で、東日本大震災・福島第一原発事故が起きてから満4年となる。東日本大震災と大津波の被害は甚大であっ … ［続きを読む］

湯川秀樹の学位論文は既出論文を集めたものだった

自分の過去の論文を使うのを不正とする形式主義に陥るな

　ここ数回、学位論文のあり方に関する論考が続いている。それらを読み比べてみると、大枠では賛同するものの、細部で学位論文に対する考え方が分野や … ［続きを読む］

２０１４年ノーベル物理学賞は「トポロジカルな絶縁体」か「青色発光ダイオード」

　「信頼を得る」を、英語では”earn credibility”という。この”earn”とい … ［続きを読む］

町村合併余話「カフェを議場で」という話

　この夏、私には忘れがたい思い出ができた。夏休みに入った７月最終週の金曜、岐阜県飛騨市で開かれた「夏の一夜のサイエンスカフェ」（東京大学宇宙 … ［続きを読む］

「鬼畜の所業」でさえあるドキュメンタリーが「表現行為」であるためには？

　栗田路子の告発「取材された難病少年も静かな怒り、日本の海外ロケの無茶」を読んだとき、まずは相当に頭が血に上った。いや頭に血が上った。こうし … ［続きを読む］

［6］”ＳＴＡＰ細胞”報道とジャーナリズムのいま　　議論広めるフロントランナーの役割に期待

 メディアで分かるその国の民度　尾関　今回のＳＴＡＰ細胞をめぐってもそうですが、ネットこそ、さまざまな誹謗中傷が出やすいなと思って … ［続きを読む］

海外在住者だからこその集団的自衛権反対論

　集団的自衛権を認めるという、憲法解釈変更がほんの数ヶ月で具体化しつつある。しかし、憲法にもかかわる重大な政策変更にもかかわらず、日本がどこ … ［続きを読む］

［5］”ＳＴＡＰ細胞”報道とジャーナリズムのいま　何をどう報じるかは自由、最後は受け手の問題

　尾関　では次の質問です。どうぞ。　会場　いくつかあるんですけれども、マスメディアの特にニュースが非常にエンターテインメント化していて、視聴 … ［続きを読む］