経済学 の検索結果

「トランポノミクス」でアメリカは衰退する

その結果、世界中が「返り血」を浴びることになるだろう

製造業の雇用減少は、メキシコへの工場移転が原因ではない　「20XX年、この国の工場から労働者が姿を消した。生産ラインの機械を動かしているのは … ［続きを読む］

国産初のジェット旅客機・ＭＲＪの意義と課題

高い品質による安全な旅客機の開発は日本の国際貢献だ

　三菱航空機が開発を進めている国産初のジェット旅客機MRJの試作４号機が日本時間の１１月１９日、米国ワシントン州グラント・カウンティ国際空港 … ［続きを読む］

加工食品の原材料原産国表示に隠された思惑

農林族議員の意図が〝消費者の利益〟という衣をまとって実現されようとしている

加工度の高い食品も対象に　国内で製造されるすべての加工食品に、その主な原材料についての原産国表示が義務づけられることになった。　これまでは、 … ［続きを読む］

右派論客や憲法学者が有識者会議にいない理由

生前退位問題で論じられるべき最大の問題とは

有識者会議の構成と論点　天皇陛下の生前退位問題について「天皇の公務負担軽減等に関する有識者会議」の初会合が10月17日に開かれた。今後、憲法 … ［続きを読む］

TPP反対論は論理破たんしている

国会論戦のレベル　国会のTPP特別委員会質疑をテレビ中継で見た。残念ながら、国会の論戦とはこの程度なのかと思った。野党の質問は、口調は激しい … ［続きを読む］

東京オリンピックの競技会場見直しは当然可能だ

コストとリスクの負担者が決定権を持つ。それがビジネスの常識である

国政以上に注目を集める小池都政　一向に盛り上がらない国会の論戦に比べて、このところメディアの注目を集めているのが東京都の築地市場の豊洲への移 … ［続きを読む］

政府は「一体改革」というダイエットをやめ

「副作用のある健康法」に飛びつくのか

1　棚上げされた社会保障・税一体改革　安倍晋三首相は6月1日に「新しい判断」に基づいて消費税引き上げの再度の先延ばしを表明した。デフレからの … ［続きを読む］

輸入米価価格の偽装をめぐる本当の問題とは何か

民進党は、国民に二重の負担を強いている米政策の全面的な廃止を対案として提示せよ

　ある全国紙が、米を輸入する商社が実際の輸入価格（例えば100円）よりも高く設定された農林水産省の予定価格（150円）通りに輸入したと偽り、 … ［続きを読む］

［書評］『戦争まで』

加藤陽子著

市井に生きる「ほんとうの知性」　本書を読みながら、内容とは直接関係のないさまざまな感想・感慨が頭に去来したのだが、その由って来たるところは主 … ［続きを読む］

「奇跡」が紡ぐ人間社会： 外様弁護士の視点から

「奇跡」が紡ぐ人間社会：外様弁護士の視点からアンダーソン・毛利・友常法律事務所竹本 康彦　１　はじめに　弁護士職務経験制度により私が検事から … ［続きを読む］

経済や財政の今を論じ続けるために

僕が繰り返し読んできた古典の数々

　学者が論壇でものを書き、発言をするのはとても危ういことだ。一見すると華々しく見えるかもしれない。しかし、少なくとも僕に関する限り、自分の知 … ［続きを読む］

［書評］『行動経済学の逆襲』

リチャード・セイラー著　遠藤真美訳

権威に反逆し続けた人が新たな権威になったらどうするのか？　　　国内で取材する書籍出版部から、海外情報を扱う雑誌編集部に異動した3年前のことで … ［続きを読む］

ネット座談会　ニュースメディアの黄金時代到来か

スマホとソーシャルメディアが急激に普及

　昨年７月に公開された「日本人とテレビ」調査（NHK放送文化研究所）では、生活に「欠かせないメディア」としてインターネットが新聞を逆転し、よ … ［続きを読む］

知識はなくてもいい、失敗してもいい

自分自身の関心に基づき、まず投票を

　私が担当する授業では初回に、授業に対する要望を学生に書いてもらっている。要望のひとつに、「選挙でどうやって投票をすればいいかを教えてほしい … ［続きを読む］

消費税増税の延期は既定路線だった

市場関係者は「国際金融経済分析会合は首相が延期を決断するための仕掛け」とみていた

増税延期の「お墨付き」　G7伊勢志摩サミットを終えて、安倍首相が来年4月に予定されている消費税増税を2年半延期することを決断した、と報道され … ［続きを読む］

［書評］『〈資本論〉第2巻・第3巻入門』

デヴィッド・ハーヴェイ著

マルクス、新しい読み方　　　なぜ『資本論』の第2巻・第3巻なのかと問われても返答に窮する。著者が第1巻について解説した『〈資本論〉入門』の翻 … ［続きを読む］

ＴＰＰ審議と社会党化する民進党

ＴＰＰをめぐる旧民主党の議事録を公表すれば、意志決定のプロセス研究に参考になる

民進党の掲げる二つの論点　環太平洋経済連携協定（ＴＰＰ）と農業などの関連法案が4月5日国会審議入りした。　民進党の大きな論点は、二つである。 … ［続きを読む］

バター向け乳価を上げるとバター不足は解消するか

牛乳もバターも普通の財ではない　3月30日付日本経済新聞は、バター不足なのにバター向け生乳価格(乳価)が引き上げられないのは適切ではないとい … ［続きを読む］

原子力、変化には「外圧」と「人柱」が必要なのか

福島原発事故5年後の5つの問題

　東日本大震災と福島原発事故から5年がたち、日本は原発再稼働に向けた動きが急である。そこで、原発と再稼働に伴う問題を5つにわけて考察したい。 … ［続きを読む］

［書評］『蚕』

畑中章宏著

つむぎ続けてほしい「産業のフォークロア」　　　本を手に取る理由は様々だが、ラジオを聴いて、ゲスト出演者の話の面白さに引き込まれ、ついに、その … ［続きを読む］

米国の金融政策と中国の為替政策に左右される世界

日本が今採るべき政策は、日銀の量的金融緩和に加え、国債を発行して減税を行うことだ

FRBの利上げは歴史に残る失敗か?　世界中の株式市場の年初からの下落を受けて、人々の注目はアメリカと中国の動向に集まっている。　私は、前稿「 … ［続きを読む］

鶴見俊輔さんの思想から学ぶ　下

「ゆっくりとこの国の生活水準を下げてゆき、米ソとは違う暮らし方をつくりたい」

「自殺してもいい」　自殺を肯定することは難しい。社会では「自殺防止キャンペーン」が実施される。「こんなことやってもね」とキャンペーンに駆り出 … ［続きを読む］

［書評］『エコノミストの昼ごはん』

タイラー・コーエン著　浜野志保訳　田中秀臣監訳・解説

アメリカ人だってグルメになれる？　　　日本の読者向けの序文で思わず吹き出した。　「日本の読者にお伝えしたいことが一つあります。私の祖国アメリ … ［続きを読む］

矛盾に満ち効果に乏しいアベノミクス

それでも、なぜ国民は支持するのか？

　昨秋、自民党総裁に再選された安倍晋三首相が掲げたアベノミクスの「新3本の矢」、そして「1億総活躍社会」に向けた緊急対策が発表されたとき、そ … ［続きを読む］

同志社大学長選挙は学問と政治を混同したのか

投票の動機から考える「正義の圏域」

　もう旧聞に属するかもしれないが、11月7日に行われた同志社大学の学長選挙がいろいろと波紋を呼んでいる。安倍安保法制を支持した学長が再選を阻 … ［続きを読む］

米国大統領選における経済政策上の諸論点を考える

米国を模倣することが多かった日本の政治経済　米大統領選の中身の精査は依然重要だ

トランプ・サンダース現象　米国の次期大統領選挙(2016年11月8日・火曜日)まで、満1年を切った。民主党・共和党の候補を選ぶ各州での一連の … ［続きを読む］

［4］ゼロ金利時代に求められる新たな実験

「資本主義のこれまでとこれから」（WEBRONZA×朝日カル連携講座）

当時の小説で中世社会の現実を知る　『21世紀の資本』は700ページもある本ですので、読むのはたいへんです。しかし、ピケティはいいところで『ゴ … ［続きを読む］

［1］信義なき世界と格差の拡大

「資本主義のこれまでとこれから」（WEBRONZA×朝日カル連携講座）

　WEBRONZAは今年度、朝日カルチャーセンターと協力して連携講座を設け、ご契約者の方々をご招待するとともに、その内容をサイトでも紹介して … ［続きを読む］

近視眼化する現代社会

杭打ちデータ偽装、ＶＷ事件、新３本の矢：脳損傷者の症状に酷似する社会現象

　前稿の『ノーベル賞連続受賞と大学ランキング急落』で次のように書いた。現代社会は空間的には均質化＝グローバリズム、時間的には近視眼化と特徴づ … ［続きを読む］

［4］人生は、キューバ国家の変化とともに

　今回は、一人の男性を通してキューバの辿って来た道を顧みてみたい。　どこの国の人も、その国の社会と無関係に生きることはできないが、キューバほ … ［続きを読む］