是枝裕和 の検索結果

カンヌ国際映画祭に３１年ぶりに参加して（上）

世界のすべての映画はカンヌを目指す

　カンヌ国際映画祭に実に31年ぶりに参加した。1985年当時は大学4年生だった。そんなことをここ10年ほど通っている日本人のカンヌの常連に言 … ［続きを読む］

「君が代」をめぐって広島の県立高校で起きたこと

「義務化」して誰が幸せになったのか？

入学式の異様な光景　2004年10月28日、恒例の園遊会はちょっとしたことで注目された。当時、東京都の教育委員を務めていた棋士の米長邦雄氏が … ［続きを読む］

［２０１５年　映画　ベスト５（２）］　新世代へ

若手の３本で、日本映画の未来は明るいと断言できる

(１)『ハッピーアワー』(濱口竜介監督)(２)『トイレのピエタ』(松永大司監督)(３)『さようなら』(深田晃司監督)(４)『黒衣の刺客』(侯 … ［続きを読む］

なぜ、福山雅治の結婚で会社を早退するのか？

ショックを受ける現代女性の社会的背景

　先日、歌手で俳優の福山雅治氏が、女優の吹石一恵氏と結婚したと報じられ、世間を大きく騒がせたかと思います。福山氏の所属するアミューズの時価総 … ［続きを読む］

「なんでもあり」だったベネチア映画祭（下）

日本映画は埋もれてしまったのか

　評論家の間であまり話題にならず、賞も取れなかった作品も、これまでの映画の枠にはまらないような野心的な試みが目立った。　ローリー・アンダーソ … ［続きを読む］

［6］「常連贔屓」の汚名返上！　

そしてリスクは負ってみたけれど……

　ジャコブ引退前なら選ばれていたような大物が落選した半面、今年は新鮮な監督の名前がコンペ部門に多く並んだ。まだ完全に「大物」としての評価が定 … ［続きを読む］

［2］著書『映画の荒野を走れ』をめぐって　

　前回も触れたが、シネマヴェーラでの本特集に連動して、伊地智啓の著作、『映画の荒野を走れ――プロデューサー始末半世紀』(上野昂志・木村建哉= … ［続きを読む］

テレビの選挙報道はどこへ行くのか

投票率より視聴率が大事？

　今からごく普通に考えてみれば、あの衆議院選挙の意味は、政権の延命＝権力の更新、自己強化以外に一体何があったというのだろうか。だが、本誌で、 … ［続きを読む］

［4］邦画発掘に意欲的でないカンヌの罪

　さて多くの映画祭が苦境に立たされる中、ひとり気を吐いているのがカンヌ映画祭である。 　世界最大級の映画祭カンヌは、フランスにおける邦画の運 … ［続きを読む］

［3］才能の発掘役・中規模映画祭の苦境

　邦画がフランスの配給ルートに乗るためには、まずはプロが集まる海外の映画祭を経由するのが王道である。　ところが現在、日本映画を積極的に紹介し … ［続きを読む］

［2］監督発見の９０年代～難儀な１０年代

　前稿でも触れたように、近年もフランスでコンスタントに作品が配給され続けている監督は、是枝裕和、河瀨直美、黒沢清、北野武の4人に限られるだろ … ［続きを読む］

［1］観客数のシェアはたったの０・４％！

　フランスでは、年々日本文化に対する熱が高まっているようだ。 　巷の本屋や図書館ではMANGA専用の棚が増設され、通りには和食レストランが雨 … ［続きを読む］

高倉健のイメージは「美化」されすぎた

　ここ数日の高倉健の訃報報道を見聞きしながら、どこか居心地が悪かった。　新聞の見出しには「寡黙」「哀愁」「男の優しさ」(朝日)「不器用に 優 … ［続きを読む］

ベネチア国際映画祭リポート（下）――日本の作品が受賞するためには？

　幸いなことに、ベネチア国際映画祭では毎年のようにコンペに日本映画が選ばれている。２０１２年は北野武監督の『アウトレイジ・ビヨンド』、１３年 … ［続きを読む］

世界一か？　トロント映画祭の衝撃

　今回初めてトロント国際映画祭に参加して、そのユニークな成功ぶりに衝撃を受けた。今年で２８年目を迎える東京国際映画祭は相変わらずの低迷を続け … ［続きを読む］

カンヌ映画祭レポート（下）――最高賞パルムドーム『アデルの人生　第１＆２章』と同性愛

　特産ワインのことをフランス語で「クリュ」と呼ぶが、多くのフランスのメディアが、この言葉を使い、「今年のカンヌ映画祭はＢｏｎ　Ｃｒｕ（良い特 … ［続きを読む］

カンヌ映画祭リポート（上）――是枝裕和監督は「小津の息子」？

　「スピルバーグを感動にふるわせ、クリストフ・ヴァルツの眼鏡を曇らせ、ニコール・キッドマンに長い拍手を送らせた」　公式上映後の審査委員たちの … ［続きを読む］

ウェス・アンダーソンの新作、『ムーンライズ・キングダム』は素晴らしい！（上）――少年少女の駆け落ちをポップに描く

　ウェス・アンダーソンといえば、こんにちのアメリカ映画界で最も才能豊かな監督の一人だ。まだ４０代前半の若さながら（１９６９年生まれ）、すでに … ［続きを読む］

テレビに原点回帰を求めるマツコと是枝

水島宏明

　テレビはかつて「びっくり箱」だった。そこから新しいものに触れることができた。驚きがあった。興奮があった。時代の先端があった。スイッチをつけ … ［続きを読む］

三冠王陥落でわかる失ったもの

川本裕司

　僅差の争いとなっても毎年なぜか「三冠王」という独占が続いていてきた民放テレビ局（東京）の視聴率競争で、２０１２年は三冠王となる局が消えた。 … ［続きを読む］

ＮＨＫの名匠・工藤敏樹の再評価

　１９６０年代後半に今も輝きを失わないテレビドキュメンタリーの名作を手がけたＮＨＫの工藤敏樹をご存じだろうか。５８歳の若さで亡くなった工藤の … ［続きを読む］

３位に転落したフジテレビの刷新

　４月、１０月と年２回行われるテレビ局の大がかりな番組改編。この１０月は民放が必死になる年間視聴率争いの第４コーナーにあたり、熱気がこもる。 … ［続きを読む］

愚直さと計算高さと――井土紀州『彼女について知ることのすべて』の反時代的な迫力

　物語も映像も悪くないのに、終わってみれば、なにかイマイチ……という欲求不満が残る作品を何本も見たあと、『彼女について知ることのすべて』のよ … ［続きを読む］

【２０１１年　日本映画ベスト４＋ワースト１】 邦画はかなりの高レベルを維持している（と思いたい）

　＜日本映画ベスト４（順不同）＞『東京公園』（青山真治）　複雑微妙な人間ドラマを、奇をてらうことなく、鮮烈なショットの連打で描破した青山真治 … ［続きを読む］