神保町の匠の検索結果

564件中301～330件

最新順 │ 古い順

文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

［書評］『なぜ僕たちは金融街の人びとを嫌う～』

ヨリス・ライエンダイク著　関美和訳

倫理を排除し、目先の利益が優先される世界　　　ずいぶん大胆な邦題である。原題は“Swimming with Sharks … ［続きを読む］

大槻慎二　2017年03月24日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

［書評］『言葉はこうして生き残った』

河野通和著

大文字で書かれる「編集者」の鋭い筆さばき　　　本を題材に、類いまれな傑作が生まれた。著者の河野通和氏は、季刊雑誌『考える人』の編集長。この本 … ［続きを読む］

中嶋　廣　2017年03月24日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

［書評］『＜ポストトゥルース＞アメリカの誕生』

池田純一著

ゲームは別の盤上で行われていた　　　米大統領選でドナルド・トランプが勝利した直後、英オックスフォード大学出版局は2016年に注目を集めた言葉 … ［続きを読む］

東海亮樹　2017年03月21日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

［書評］『日本政治思想史』

原武史著

「空間」「時間」の視点から見えるもの　　　放送大学の教科書である。　日本政治思想史？　大学の教科書？　「何でそんな本を取り上げるの？」とい … ［続きを読む］

奥　武則　2017年03月21日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

［書評］『神田神保町書肆街考』

鹿島茂著

書物と学問への熱情が堆積した特異な街の近代史　　　なぜ神保町が、世界にも類を見ない古書の街になったのか。それを「産業・経済・教育・飲食・住居 … ［続きを読む］

野上　暁　2017年03月13日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

［書評］『負債論』

デヴィッド・グレーバー著　酒井隆史監訳　高祖岩三郎佐々木夏子訳

想像をかきたてるラディカルな本　　　借金やローンは悩みの種だ。借金なんかしなければよかったと思っても後の祭り。家や車がほしかったり、教育資金 … ［続きを読む］

木村剛久　2017年03月13日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

［書評］『男性支配』

ピエール・ブルデュー著　坂本さやか坂本浩也訳

男性優位の恣意的な秩序がなぜ永続化するのか　　　ピエール・ブルデュー(1930―2002)は社会学者だが、彼の学問をもっとも的確に、ひとこと … ［続きを読む］

西　浩孝　2017年03月06日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

［書評］『覗くモーテル観察日誌』

ゲイ・タリーズ著　白石朗訳

寝室の幸せと不幸せ、そして…　　　中学生の時分、そんな気などまったくないのに、ある夜、隣家の若い女性の、見てはいけない姿が目に … ［続きを読む］

高橋伸児　2017年03月06日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

［書評］『安倍三代』

青木理著

言ってはいけなかった真実　　　特定秘密保護法や、安全保障法制、そして現下の「共謀罪」や憲法改正など、安倍政権の施策、ひいては安倍首相の思想信 … ［続きを読む］

小木田順子　2017年02月27日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

［書評］『スリープ・レボリューション』

アリアナ・ハフィントン著　本間徳子訳

「明日から本気出す」は正しかった？　　　成功者の方々が書いた本には、寝る間も惜しんで働く描写がよく出てきます。アメリカの大学院とかで頑張った … ［続きを読む］

井上威朗　2017年02月27日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

［書評］『ユリシーズ　1-12』

ジェイムズ・ジョイス著　柳瀬尚紀訳

文芸の極北、魂のこもった遺訳　　　担当した編集者としての思い出から書かせて頂く。本書の訳者である柳瀬尚紀さんにはモーツァルトに関するエッセイ … ［続きを読む］

上原昌弘　2017年02月16日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

［書評］『アガサ・クリスティーと１４の毒薬』

キャサリン・ハーカップ著　長野きよみ訳

毒薬の使い方教えます？　こんな手があったのか、とただ感心するだけ。　クリスティーと言えば、もちろん「ミステリーの女王」。「灰色の脳細胞」こ … ［続きを読む］

小林章夫　2017年02月16日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

［書評］『新編　荒野に立つ虹』

渡辺京二著

大地にかたどられる、ということ　　　「自然は人間にとって資源である以前に、人間が人間として形成される場なのである」　世界史的観点で近代の意 … ［続きを読む］

佐藤美奈子　2017年02月09日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

［書評］『アブサンの文化史』

バーナビー・コンラッド三世著　浜本隆三訳

《緑の妖精》に魅入られた人びと　　　《一杯のアブサンは、この世のなによりも詩的である。一杯のアブサンと夕陽、両者はなにが違うというのか？》 … ［続きを読む］

松澤　隆　2017年02月09日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

［書評］『村上陽一郎の科学論』

柿原泰加藤茂生川田勝編　村上陽一郎小松美彦野家啓一ほか著

よき「専門性」に欠かせない「アマチュアリズム」という志　　　『専門家は保守的だ』(1964年)という本があった。日本のビート詩人・片桐ユズル … ［続きを読む］

今野哲男　2017年02月02日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

［書評］『俳句と暮らす』

小川軽舟著

普段着の俳句案内　　　書店のコーナーで見ればわかるが、俳句や短歌の本には入門書が多い。作り方のいろはを教えるもの、名句を鑑賞するもの、季語や … ［続きを読む］

松本裕喜　2017年02月02日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

［書評］『狂うひと』

梯久美子著

女と男の絡み合う果て　　　これは様々な意味で、読者に覚悟を要求する本だ。読み出すと、もはや引き返すことのできなくなる本だ。　『死の棘』は単 … ［続きを読む］

中嶋　廣　2017年01月26日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

［書評］『ねえ君、不思議だと思いませんか？』

池内了著

核ミサイル保有へと向かう愚かさ　本書は過去3、4年の間に著者がさまざまな媒体に書いてきた短い文章をまとめたものである。　そういうスタイルで … ［続きを読む］

大槻慎二　2017年01月26日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

［書評］『教養としての「世界史」の読み方』

本村凌二著

日本の歴史だけ見ていても分からないのだ　　　もう半世紀以上も前、「世界史」はけっこう勉強した。まあ、受験科目の一つだったわけだが、残念ながら … ［続きを読む］

奥　武則　2017年01月20日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

［書評］『いま、兜太は』

金子兜太著　青木健編

オオカミ的孤独の俳人　　　金子兜太、97歳。俳句会の巨星とも大御所とも呼ばれるが、その俳人の新刊に「いま、」の書名が付けられている。実に的を … ［続きを読む］

東海亮樹　2017年01月20日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

［書評］『宇沢弘文　傑作論文全ファイル』

宇沢弘文著

未来に向けた「社会的共通資本」の構想　　　ふつう経済学者といえば、どうすれば経済活動が活発になり、国の経済規模を大きくできるかを考えている人 … ［続きを読む］

木村剛久　2017年01月18日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

［書評］『貸本マンガと戦後の風景』

高野慎三著

戦後的現実を背景にした刺激的なマンガ史だ！　　　日本の現代マンガは、手塚治虫を起点にして、それが太い幹に育ち枝葉を茂らせて隆盛期を迎えたとい … ［続きを読む］

野上　暁　2017年01月18日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

［書評］『身体はトラウマを記録する』

べッセル・ヴァン・デア・コーク著　柴田裕之訳

トラウマは人間がいかなる存在であるかを教える　　　ある女性が水の入ったコップをひっくり返した。それを見て近くにいた男性が立ち上がり、ティッシ … ［続きを読む］

西　浩孝　2017年01月10日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

［書評］『ブルマーの謎』

山本雄二著

あやしげな体操着から見える学校と社会　　　いきなり言い訳めくが、僕はこのブルマーなる体操着そのものに惹かれたことはまったくない。 … ［続きを読む］

高橋伸児　2017年01月10日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

［書評］『自分の時間を取り戻そう』

ちきりん著

「ムリ！　ヤダ！」と反発し、それでも思うこと　　　ITのなかった時代のやり方を続けている今の学校教育はムダです。　自動運転車が実現しても、機 … ［続きを読む］

小木田順子　2016年12月23日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

［書評］『失われたもの』

斎藤貴男著

「会心の庶民史」を貫く「失われない『個』」　　インターネットを眺めていると、この国の権力がやることに対して批判を展開する人は「反日勢力」の一 … ［続きを読む］

井上威朗　2016年12月23日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

［書評］『日本の聖域　ザ・タブー』

「選択」編集部編

年末に読むには刺激が強すぎるかも　　知る人ぞ知る月刊雑誌『選択』。書店売りなし。毎月購読を頼むと、月初めに送られてくる。もちろん購読料はかか … ［続きを読む］

小林章夫　2016年12月15日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

［書評］『いつか見た映画館』

大林宣彦著

少年の日の夢に賭ける監督の、映画ひとり語り　　異彩を放つ、ダンボール製の函。背には和田誠の手書きの特徴的な袋文字で「大林宣彦　いつか見た映画 … ［続きを読む］

上原昌弘　2016年12月15日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

［書評］『現代貧乏物語』

橋本健二著

格差拡大は誰にも恵みをもたらさない　　ひたひたと、しかし確実にこの社会に歩み寄る「貧困」の恐ろしさを改めて認識させられた。「貧乏」「貧困」が … ［続きを読む］

佐藤美奈子　2016年12月08日
文化・エンタメ三省堂書店×WEBRONZA　神保町の匠

［書評］『アウシュヴィッツのコーヒー』

臼井隆一郎著

シャワーのあとで飲めなかったその味は　　夢中になり、一晩で読んでしまった。　著者はドイツ文化の専門家だが、収容所体験のある帰還者ではない。 … ［続きを読む］

松澤　隆　2016年12月08日