小説 の検索結果

［4］日本兵の慰霊碑が意味するもの

　仏教遺跡の町バガンで最も高い建物がタビニュ寺院だ。その向かい側にあるタビニュ僧院の一角に、この国で亡くなった日本兵の鎮魂、慰霊碑がひっそり … ［続きを読む］

必見！　横浜聡子『俳優　亀岡拓次』（上）

脇役俳優が主役の秀逸喜劇

　37歳独身の脇役俳優、亀岡拓次。見た目は地味でパッとしないが、その影の薄さが持ち味だ。泥棒、チンピラ、ホームレスなど、頼まれればどんな役で … ［続きを読む］

トンコハウス展　『ダム・キーパー』の旅

未来志向の創意あふれる短編アニメーション展示

同時開催中の「ピクサー展」と「トンコハウス展」　3月5日から東京都現代美術館で開催されている「スタジオ設立30周年記念　ピクサー展　PIXA … ［続きを読む］

［書評］『アーサーとジョージ』

ジュリアン・バーンズ著　真野泰山崎暁子訳

小説の醍醐味を味わえる傑作　　素っ気ないタイトルだが、見事としか言いようのない傑作小説。作者ジュリアン・バーンズと言えば、『フロベールの鸚鵡 … ［続きを読む］

「帝国の慰安婦」が問いかけるもの　下

加害者としての日本の帝国主義が日本社会に共有される認識を

　夏目漱石がロンドン留学を命じられたのは１９００年（明治３３年）のことだ。翌年１月にロンドンに到着早々の漱石はビクトリア女王の葬列をロンドン … ［続きを読む］

必見！　トッド・ヘインズ『キャロル』（下）

50年代アメリカのダークサイドなど

「ユートピア」の裏面　今回は、『キャロル』の舞台となった、1950年代アメリカの――とりわけその郊外の――ライフスタイル、政治的背景について … ［続きを読む］

［８最終回］64歳の野望

市民活動支援基金と「半農半Ｘ」生活のこれから

　筆者が環境分野における市民活動支援のためのささやかな民間基金「一般社団法人アクト・ビヨンド・トラスト」（以下、abt）を設立し、その運営を … ［続きを読む］

AIがレンブラントの贋作を描いた！

「人工知能」というより「拡張知能」と見るべきAIの大躍進

　AI（Artificial Intelligent＝人工知能）といえば、先月DeepMind社のAlpha碁が、人間の囲碁王者に勝利したこ … ［続きを読む］

必見！　トッド・ヘインズ『キャロル』（上）

心揺さぶる“女性映画”の超傑作

　『キャロル』は、2人の女性同士のファタル/運命的な恋愛を、精妙かつ情感豊かに描いた絶品だ。何より、1950年代初頭のアメリカという時代設定 … ［続きを読む］

［1］ヤンゴンの街も市民も驚くほど平静な理由

　ミャンマー(ビルマ)は4月11日から20日まで、1年で最も晴れやかな「水かけ祭り」でにぎわう。いわゆる旧正月に当たり、街を通る人々に水をか … ［続きを読む］

［4］政治は生き物　育てていこう

誰も私の自由は奪えない。社会は簡単には変わらないけど、希望を持とう

「民主主義をつくる」は、①巻頭論文＋②「自由って何だ？　ＳＥＡＬＤｓとの対話」（4回）＋③五百旗頭真・熊本県立大理事長インタビュー（3回）の … ［続きを読む］

［3］ヘイトスピーチは社会の害悪　声を上げよう

市民の力で変えていく

「民主主義をつくる」は、①巻頭論文＋②「自由って何だ？　ＳＥＡＬＤｓとの対話」（4回）＋③五百旗頭真・熊本県立大理事長インタビュー（3回）の … ［続きを読む］

［2］「忘却の穴」に落とされるな！

他者との具体的な交わりの中にこそ自由がある

「民主主義をつくる」は、①巻頭論文＋②「自由って何だ？　ＳＥＡＬＤｓとの対話」（4回）＋③五百旗頭真・熊本県立大理事長インタビュー（3回）の … ［続きを読む］

［1］「私」という一人称で共に語ろう

誰かに任せていても仕方がない。自分で声を上げるのが民主主義

「民主主義をつくる」は、①巻頭論文＋②「自由って何だ？　ＳＥＡＬＤｓとの対話」（4回）＋③五百旗頭真・熊本県立大理事長インタビュー（3回）の … ［続きを読む］

［4］政権交代が右傾化を加速した

自民党は「winnertakesall」型の政党に変わった

注）この立憲デモクラシー講座の原稿は、昨年12月11日に早稲田大学で行われたものをベースに、著者が加筆修正したものです。立憲デモクラシーの会 … ［続きを読む］

若者に魅力ある新聞ジャーナリズムへ

社会の複雑さをどう引き受けるかが課題

　「自分の書いた記事が読者に届いていない」。多くの新聞記者がこう嘆く。この言葉は、かつては読者からの反応が乏しい、共感が得られないという意味 … ［続きを読む］

［書評］『大変を生きる』

小山鉄郎著

「大変」に直面する精神をリレーする　　　悲惨で強烈な体験をしたときほど、人はその体験をなかなか言葉にできない。当然だろう。　死に瀕したり、実 … ［続きを読む］

駿台問題集の性的表現とセクハラ男性の増殖

教育者が広げてしまう女性差別意識

　1月15日、大手予備校「駿台予備学校」の傘下にある出版社「駿台文庫」から刊行されていた『生きるセンター漢字・小説語句』(霜栄・著)が、セク … ［続きを読む］

いのちをつくりかえるのを思いとどまる

科学技術の統御という難題に、日本文化に根ざした哲学的考察が貢献できるはずだ

科学技術の進歩は制御できるか?　SF風「悪夢の未来」は「単なるおとぎ話」か?　科学技術がどんどん発達し、これまで想像もしなかったようなことが … ［続きを読む］

［27］「９・11」後のサウジアラビアを歩く

　2008年、サウジアラビアに取材で3週間入った。　90年代は取材ビザを申請してもほとんど出なかった。例外的に、日本の首相や大臣がサウジアラ … ［続きを読む］

電力自由化は望ましいことか

多くの企業が参入して価格が乱高下し、安定供給が阻害される可能性を考えると疑問も

７７８社が電力事業参入を届け出　2016年4月から法律の改正により家庭などに向けた電力小売りが全面自由化される。すでに東京ガス・ソフトバンク … ［続きを読む］

「ロシア、強権の裏に焦り」　亀山郁夫×白井聡

朝日新聞　関西スクエア　中之島クロストーク

　政治学者の白井聡（さとし）さんがホスト役を務める対談・対論イベント「第５回　関西スクエア　中之島クロストーク」（朝日新聞社主催）が2015 … ［続きを読む］

［9］リベラルの大切さを説く丸山論文を読み解く

大正デモクラシーの後に日本はなぜ急速に軍事化し、超国家主義へ向かったか

静態モデルを動態モデルに変換する　丸山（真男）がこうした理念型をめぐる検討をしたのは、近代日本の歴史に即して個人の態度を析出する予備作業だっ … ［続きを読む］

国谷キャスター降板で番組コントロール狙う（下）

「出家詐欺」のやらせ疑惑が活用された形跡、後任は複数制のNHK女性アナが有力

　NHKのあるプロデューサーは「国谷裕子さんあってのクローズアップ現代なのに」と、今回の降板を素直に受け止められていない。インターネット上で … ［続きを読む］

必見！　ベルトルッチ『暗殺の森』（上）

症例としてのファシスト

ファシズムの病理　イタリアのファシズムをモチーフにした『暗殺の森』を、昨年（2015年）11月、久しぶりに東京・新宿武蔵野館のスクリーンで再 … ［続きを読む］

IT革命はさらに激動の時代を迎える

モバイル化で利用者同士が直接交流

　2015年は、PCインターネットからモバイルインターネットへの大転換、すなわちモバイルシフトがさらに進展し、折り返し点を迎えた年であった。 … ［続きを読む］

［２０１５年　演劇　ベスト５］　戦争と時代

節目の年に強く心を揺さぶられた作品

　戦後70年、そして安保法案の強硬な成立に揺れた1年だった。そんな節目の年、戦争や時代を見据えた舞台作品に強く心を揺さぶられた。「民族」では … ［続きを読む］

［書評］『つかこうへい正伝』

長谷川康夫著

青春時代を猛烈に思い起こさせる　　　今では想像もつかないだろう。1980年前後は「暗い」ということを何よりも恐れた時代だった。イケメンを指す … ［続きを読む］

［4］保守主義から重臣リベラリズムへ

　大正末期以降、〈中略〉マルクス主義の政治的立場からは、保守はせいぜい反動に水を割った観念としての消極的位置づけにとどまるので、 … ［続きを読む］

イギリス労働党コービン旋風が問う「格差」（上）

過激すぎる主張と人間的魅力

コービン党首誕生の衝撃　イギリスに「コービン旋風」が吹き荒れている。今年（2015年）9月におこなわれた労働党党首選の結果、現在66歳のジェ … ［続きを読む］