大阪 の検索結果

フィナンシャル・タイムズを経営するということ

日経によるFT買収で鮮明に問われる新聞社の営利性

　淡いピンク色をトレードマークにする欧州の経済紙フィナンシャル・タイムズ（FT）が23日、日本経済新聞に売却されることが決まった。　FTは有 … ［続きを読む］

［書評］『政岡憲三とその時代』

萩原由加里著

そうだったのか！　日本のアニメの原点と人脈　　日本に最初にアニメーションが紹介されたのは、1912年に浅草帝国館で上映された、アメリカのパテ … ［続きを読む］

南部陽一郎先生を悼む

独創的なアイデアと長期的な展望で素粒子物理学の流れを変えた師

　シカゴ大学名誉教授でノーベル物理学賞受賞者の南部陽一郎先生が、７月５日にお亡くなりになりました。９４歳でした。南部先生は、対称性の自発的破 … ［続きを読む］

南部陽一郎さんの青春時代

偉大な足跡を、ご本人の言葉で振り返る

　南部陽一郎さん逝去の報は、７月１７日に報道機関に伝えられた。７月５日（日）夜に亡くなられ、２週間近く伏せられていた。長年暮らした米国の住ま … ［続きを読む］

いつの間にか、拡大する通信傍受法

広がる捜査の権限、“盗聴”した85％は事件に関係なし

　今国会では、安全保障関連法案、派遣法改正案など大型法案が目白押しだ。戦後最大となる95日間の会期延長（9月27日まで）を決定した。だが、そ … ［続きを読む］

大学は緒方洪庵の適塾に学べ

うわべだけのグローバル化よりも教育改革を

　日本の国立大学が改革を迫られている中、大阪大学の国際化に過去6年、深く関与してきた。私は1960年に発明されたレーザーの大規模化・極限化に … ［続きを読む］

［書評］『民俗と仮面の深層へ』

乾武俊著　山本ひろ子、宮嶋隆輔編

仮面にこめられた民衆の記憶にふれる　　　「もう、世の人の心は賢(さか)しくなり過ぎて居た。独り語りの物語りなどに、信をうちこんで聞く者のある … ［続きを読む］

［29］第3章　文学篇（純文学）（9）

横光利一の「純粋小説論」

　新感覚派が衰退にむかうなか、一人気を吐いたのが前述した横光利一である。新覚派の「末梢神経的な行き詰まり」に失望した横光は、「純粋小説論」を … ［続きを読む］

［28］第3章　文学篇（純文学）（8）

徒花の中から生まれた佳品

　横光利一や川端康成以外にも文学史に残るような書き手は、もちろんいた。彼等の作品は凡庸な作家の作品とひと味もふた味もちがう。新感覚の作品が凡 … ［続きを読む］

［書評］『聴竹居』

松隈章著

日本の家の理想を追い求めた成果　　 書名にある建物の名前は｢ちょうちくきょ｣と読む。かくいうわたしも最初は何と読むのか､戸惑った。 … ［続きを読む］

「原発、ＳＴＡＰ問題と情報」　養老孟司×白井聡

朝日新聞　関西スクエア　中之島クロストーク

　政治学者の白井聡さんがホスト役を務める対談・対論イベント「第2回　関西スクエア　中之島クロストーク」(朝日新聞社主催)が5月27日、大阪市 … ［続きを読む］

「脱炭素」の競争に負けつつある日本

温暖化と経済について、カルデロン前メキシコ大統領からの提言

　「経済と気候に関するグローバル委員会」は、英国やスウェーデン、韓国、インドネシアなど７カ国が設立した世界経済の意思決定者に向けて、気候変動 … ［続きを読む］

「病床１割削減」で大丈夫か？

２０２５年に向けた医療改革　データに基づく論議を

　団塊の世代が７５歳以上を迎える２０２５年。国民は安心して医療を受けられるのだろうか。　２５年に全国の入院ベッド数を１６万～２０万床削減でき … ［続きを読む］

［8］国会で続く“おバカアゲ”と“学問サゲ”

政治家までが「勉強や学問は悪に通じる」とでも言おうとしている

　無学者、論に負けず。　長屋の八五郎が博識のご隠居を質問攻めで追い詰めていく落語「やかん」のオチでもおなじみのことわざだが、それを地で行こう … ［続きを読む］

［7］必見！　相米慎二『ションベン・ライダー』

　長回しのロングショットという手法を、『セーラー服と機関銃』で確立した相米慎二。　彼はその手法を、超傑作『ションベン・ライダー』(1983) … ［続きを読む］

［5］安全保障法案は廃案しかない

立憲主義の否定、国民主権をないがしろにする政権、若者らの声を聞け

　――これまでの安保法制をめぐる国会審議をどう見ていますか。　５月26日以来、安保法制の国会審議が進んでいますが、重要な問題と欠陥が明らかに … ［続きを読む］

シャープがここまで深刻な経営危機に陥ったわけ

転落の兆しは2004年から見えていた

敢えて中小企業になろうとしたシャープ　シャープが2014年度の決算で2223億円の赤字を計上し、経営破綻の危機に陥っている。この危機に対し高 … ［続きを読む］

東大総長が「朝食を食べて」と挨拶する時代

大学は「100円朝食」を提供する必要があるか？

　全国の大学で広がりを見せている「100円朝食」。昨今は無料や1円なども登場している。今回はこの現象について経済学も活用しながら考察してみた … ［続きを読む］

孫正義社長“一目惚れ"の行方

二人の愛が冷めた後はどうなる―ソフトバンク後継問題

　ソフトバンクの孫正義社長は、まだ入社してまもないインド出身のニケシュ・アローラ氏を、自身の後継者候補含みで副社長に起用する。　アローラ氏は … ［続きを読む］

制度問題のみ語る「闇」　内田樹さん

「大阪都構想」住民投票でみえたもの

　いわゆる「大阪都構想」と呼ばれる大阪市の解体構想についての住民投票が終わり、構想は否決された。数千票が動けば勝敗が逆転するほどの僅差(きん … ［続きを読む］

弁護士ドットコム・亀松太郎のジャーナリズム論

メディアの大変革期の中でいよいよ問われるジャーナリスト個人の力量

　いまベトナムのホーチミンにいて、ウンウン唸りながら、この原稿を書いている　「Journalism」編集部から指定された締め切り日はとうに過 … ［続きを読む］

［書評］『廃墟の残響』

桜井哲夫著

戦争を起点に人脈でたどった現代漫画史　　　廃墟とは、言うまでもなく日本の戦後の原風景である。　ニューギニア戦で九死に一生を得た水木しげるから … ［続きを読む］

バレリーナ谷桃子さんが日本のバレエに残したもの

初期の大スターとして活躍、そして日本らしい踊りで後進を育成

　日本のバレエの初期の大スターと言える谷桃子さんが４月26日、川崎市内の病院で敗血症のため死去した、94歳だった。私は谷桃子さんの踊りを生で … ［続きを読む］

YAHOO!ニュース、「取材をしない」編集部

いかに報道マインドを根付かせるかに腐心

　ヤフー・ニュースの編集部が新卒社員を受け入れるようになり、ことしの春で5年目を迎えた。「取材をしないメディア」で、ニュース編集者を育てるこ … ［続きを読む］

「橋下的なもの」に対抗する手段とは？（下）

どちらにしても大阪はたいへんだ……

　では、「橋下的なもの」に対抗する手段はどういうものがあるか。　対抗する手段がどれもこれも、「橋下的なものに対して賛成、あるいはなんとも思っ … ［続きを読む］

敗因は橋下疲れか、主役引退で迎える大阪カオス

弱かった市解体の理由と無理やりだった区割り案、避けられない維新の求心力低下

　こんなさばさばした顔を見たのは初めてかもしれない。　大阪都構想の住民投票で敗北が決まった5月17日夜、橋下徹大阪市長は吹っ切れたような笑顔 … ［続きを読む］

住民投票で政治のタレント化を乗り越えた大阪市民

「好き嫌い」から「政策」を見極める政治へ

　5月17日に投開票が行われた「大阪住民投票」で、「大阪都構想」は反対多数となったが、その差はわずか1万741票差と、1%にも満たない僅差だ … ［続きを読む］

「橋下的なもの」に対抗する手段とは？（上）

「敗戦会見」はたいしたもんだったけど……

　橋下徹の敗戦会見。　朝日新聞には『風雲児「負けは負け」』なんて大見出しが出て、さわやかに笑う橋下さんの写真も載ってたりして、敗戦の弁として … ［続きを読む］

マスメディア採用担当者による徹底議論

デジタルもジャーナリズムも――コミュニケーション能力の高い若者たちよ、来たれ

　就職先としてのメディアの人気の低下が言われる中、各メディアの採用担当者に、採用活動で力を入れている点や、求める学生像について、本音で語り合 … ［続きを読む］

シャープ、崖っぷちの緊急事態

「目の付けどころがシャープでしょ」は蘇るのか

　「外部環境の変化に弱い。それが業績悪化の理由。今後3年で揺るぎない事業基盤を作り上げる」――。　シャープが5月14日に発表した中期経営計画 … ［続きを読む］