演劇 の検索結果

ベネチア国際映画祭リポート（上）――芸術的純度の高い受賞作

　ベネチア国際映画祭に参加して、コンペ作品２０本に加えてコンペ外作品やオリゾンティ部門など十数本を見た。毎朝９時や８時半から午前中に２本、午 … ［続きを読む］

応援という病理――全米テニス決勝・チリッチ×錦織戦をめぐる“内向き“過熱報道に物申す（上）

　テニスの全米オープン男子シングルス決勝で、錦織圭（２４）がクロアチアの強豪チリッチ（２５）にストレート負けした。が、日本人選手の四大大会（ … ［続きを読む］

［書評］『ゴキブリ大全　新装版』

デヴィッド・ジョージ・ゴードン著　松浦俊輔訳

なぜ愛することができないのか　　　僕はゴキブリが部屋の隅に這い出ているのを見つけてもわりと平然としているタチだが、気が向いたときは手元の雑誌 … ［続きを読む］

錦織の「ハングリー」にいま踏み込むべき日本

　全米オープンテニス、錦織圭選手、シングルス準優勝。この事実はこの3年くらいのどこかで見ることのできるものだと、ある種無理やり思い込みながら … ［続きを読む］

「リ☆パブリカンＷｈｏ’s Who」キックオフ座談会（上）――これからのリーダー像

　今回、ＷＥＢＲＯＮＺＡを舞台に、「リ☆パブリカンＷｈｏ’s Who…何故彼らは社会を変えたいのか？　２０２５年の … ［続きを読む］

台湾巨匠傑作選が東京・新宿でスタート！（４）――ホウ・シャオシェン監督の“東京物語”、『珈琲時光』に流れる至福の時間

　ホウ・シャオシェン（侯孝賢）の東京を舞台にした『珈琲時光』（２００４）では、ドラマチックな出来事は何も起こらない。　もちろん、ホウの初めて … ［続きを読む］

［14］国境を越える日本型主観主義

　９月３日、ディズニーは公式Ｔｗｉｔｔｅｒなどで映画『アナと雪の女王』の続編となる新作短編『Ｆｒｏｚｅｎ　Ｆｅｖｅｒ』を２０１５年春に公開す … ［続きを読む］

クローンES細胞論文を捏造した黄禹錫博士の「復活」

　今年に入り、韓国の論文捏造事件の主役・黄禹錫（ファンウソク）元ソウル大学教授の報道が相次いでいる。ネイチャー２０１４年１月１４日号の記事の … ［続きを読む］

台湾巨匠傑作選が東京・新宿でスタート！（３）――エドワード・ヤン監督の比類なき家族群像劇、『ヤンヤン　夏の想い出』（下）

　前回も述べたように、少年ヤンヤンは、大人たちの言動を見まもるだけの存在ではない。いくつかの場面では、自らもコミカルな主人公となる。　ヤンヤ … ［続きを読む］

台湾巨匠傑作選が東京・新宿でスタート！（１）――エドワード・ヤン監督の比類なき家族群像劇、『ヤンヤン　夏の想い出』（上）

　その早すぎる死が惜しまれてならないエドワード・ヤン（楊徳昌：１９４７－２００７、上海生まれ）。ホウ・シャオシェン（侯孝賢：１９４７－）とと … ［続きを読む］

ドラえもんの何が心をとらえるのか？

　３Ｄ版ドラえもん『ＳＴＡＮＤ　ＢＹ　ＭＥ　ドラえもん』の勢いが止まらない。劇場版のドラえもんは毎年春休みに公開されているが、今回の３Ｄ版は … ［続きを読む］

産経ソウル支局長に出国禁止・事情聴取、その狙いは？

外国メディアへの異例の出頭命令　記者への出頭命令、さらに出国禁止措置まで？　産経新聞ソウル支局長のコラムに対する韓国当局の対応は、「外国のメ … ［続きを読む］

［14］第４章「舞い降りたバリケード（１）」　

次はウチだ！――高校闘争１９６９

　１９６９年１１月４日、私たち都立井草高校の２年生は早朝、東京駅に集合し、南紀班と瀬戸内班に分かれて、修学旅行に出発した。　南紀班と瀬戸内班 … ［続きを読む］

草笛光子８０歳、白髪で開脚で、ブーム、ぜったい来てます。

　草笛光子という８０歳、今年８１歳になる女優のブームが来ていると私が確信したのは、少し前で恐縮だが、５月４日日曜正午、フジテレビの「ウチくる … ［続きを読む］

［13］心象で綴られた主観的な世界

数限りない矛盾は問題ではない　引き続き、顰蹙を覚悟で『アナと雪の女王』の矛盾を羅列してみたい。　アナとエルサは誰よりも互いをいたわり合う存在 … ［続きを読む］

戦闘機Ｆ３５プロジェクトは掛け声倒れに終わる？

　最新鋭のステルス戦闘機Ｆ３５をめぐるトラブルが、世界のあちこちで報告されている。　エンジンの不調、ソフトウエア開発の遅れ、価格の高騰 … ［続きを読む］

戦後デモクラシー、かつてない危機を乗り越える道　山口二郎・立憲デモクラシーの会共同代表に聞く

聞き手、まとめ：WEBRONZA編集長　矢田義一

　最近、歴史に沿いながら考えなければいけないと強く感じています。　戦後には二つのタイプがあります。敗戦への怨念を引きずって、再び強国になりた … ［続きを読む］

市川雷蔵特集が東京・新宿にやってきた！（２）――森一生監督の超傑作『薄桜記』（続）

　『薄桜記』における森一生監督の超絶演出について書く前に、この＜職人＞にして＜作家＞であった名匠の略歴を記しておこう。　森一生（もり・かずお … ［続きを読む］

［書評］『検証・法治国家崩壊』

吉田敏浩、新原昭治、末浪靖司著

密約、密約、また密約　　　『戦後史の正体』（孫崎享著）がベストセラーになったシリーズの第三冊。一読、非常に奇妙な印象を受ける。そして途方に暮 … ［続きを読む］

［12］魔法と権力の行方

巨大な魔法と共存する危険性　前回記したように、『アナと雪の女王』とディズニー従来作との違いは、第一に設定解説が大胆に省略され、展開が高速であ … ［続きを読む］

「メディアは特捜応援団。その支えを失ったら検察は終わり」と言った検事

（８）ロッキード事件公判

　ロッキード事件、リクルート事件など戦後日本を画する大事件を摘発し、「特捜検察のエース」と呼ばれた吉永祐介元検事総長が亡くなって１年が経った … ［続きを読む］

映画史上屈指の“怪物”、シュトロハイムの監督デビュー作『アルプス颪』が東京・渋谷で上映！――悪党好色漢が主役の傑作＜山岳スリラー＞

　ウィーン生まれのエリッヒ・フォン・シュトロハイム（１８８５－１９５７）は、オーソン・ウェルズとならんで、映画史上屈指の“呪われ … ［続きを読む］

「白足袋には逆らうな」――京の町を牛耳る影の権力者たち（上）

　今年の「祇園祭」は、49年ぶりの「後祭（あとまつり）」（７月21～23日）の復活や、幕末の「禁門の変」（１８６４年）で焼失して以来、１５０ … ［続きを読む］

［11］伝統と一線を画す「考えさせない」急展開

　７月１６日に発売されたＢｌｕ－ｒａｙ・ＤＶＤセット『アナと雪の女王　ＭｏｖｉｅＮＥＸ』の売り上げが、驚異的な数値を記録している。７月２０日 … ［続きを読む］

スイスの異能、ダニエル・シュミット監督特集が東京・渋谷で開催！（６）――往年のオペラ歌手をめぐる“ドキュメンタリー・フィクション”の絶品、『トスカの接吻』（続）

　今回は『トスカの接吻』における印象深いディテールのいくつかを、具体的に見ていこう。＊＜ヴェルディの家＞で、往年のオペラ人たちが脚光を浴びた … ［続きを読む］

『ＨＥＲＯ』を見てるほとんどの人は、私のような人びとの群れ？

　前に当欄で「ＮＨＫの朝ドラが好調」なのは、新聞雑誌ネットその他が「ＮＨＫの朝ドラが好調」だと言ってるのでそれを聞いた人がその気になって「最 … ［続きを読む］

韓国「セックスワーカーの日」レポート

　６月29日、ソウル市麻浦区のイベントスペースにて、「セックスワーカーの日　韓国と日本の性労働者の人権状況」と銘うたれた報告会が開催された。 … ［続きを読む］

フリッツ・ラングの傑作、『怪人マブゼ博士』（１９３２）が東京・渋谷で公開！（下）――黒沢清『CURE／キュア』を連想させる「霊」の声の場面、世界浄化の炎など

　今回は、前回（「催眠術を操る犯罪狂をめぐる精神病理学的スリラー」）触れえなかった、『怪人マブゼ博士』の特筆すべき場面やショットについて、や … ［続きを読む］

南京事件を描いた『ジョン・ラーベ』、５年がかりで公開

　香川照之、井浦新（ＡＲＡＴＡ）、柄本明、杉本哲太……。テレビでも人気の演技派たちが出演しているので、見たいと思 … ［続きを読む］

スイスの異能、ダニエル・シュミット監督特集が東京・渋谷で開催！（４）――“ファム・ファタール映画”の傑作、『ヘカテ』の魔力（続）

　今回は前回触れえなかった、『ヘカテ』の注目すべきディテールのいくつかを、箇条書きにしてみたい。＊『ヘカテ』における最大の見せ場のひとつは、 … ［続きを読む］