弱者 の検索結果

福島の健康問題は放射線より糖尿病

データと医療知識を冷静に報道せよ

　東日本大震災および東京電力福島第一原発事故から5年になろうとする今、住民の健康に影響を与えているのは、医学的には結局のところ放射線ではない … ［続きを読む］

シャープ救済　〝不作為の罪〟が事態を深刻化

「処方箋」が実はすでに3年も前にあったが、先送りされた

経産省内で浮かんだ有力な救済策　経済産業省が設立した官製ファンドの産業革新機構が、経営難の電機大手シャープの〝救済〟に乗り出す見通しになった … ［続きを読む］

矛盾に満ち効果に乏しいアベノミクス

それでも、なぜ国民は支持するのか？

　昨秋、自民党総裁に再選された安倍晋三首相が掲げたアベノミクスの「新3本の矢」、そして「1億総活躍社会」に向けた緊急対策が発表されたとき、そ … ［続きを読む］

前回よりはるかに重い意味を持つ米大統領選

米国は何を守り、何を諦めて現代世界に対峙していくのかを観察する稀有な機会だ

リベラルな国際秩序が揺らぐ中での米大統領選　今年11月8日に投開票される米大統領選挙。米国の自画像(アイデンティティー)のいまを読み解くうえ … ［続きを読む］

［２０１５年　演劇　ベスト５］　戦争と時代

節目の年に強く心を揺さぶられた作品

　戦後70年、そして安保法案の強硬な成立に揺れた1年だった。そんな節目の年、戦争や時代を見据えた舞台作品に強く心を揺さぶられた。「民族」では … ［続きを読む］

「おっぱい募金」を許して良いのか？（中）

ブラック企業化する社会貢献の問題

　次に、おっぱい募金の賛成意見における問題点について見て行きたいと思います。　おっぱい募金賛成派は、出演するAV女優さんが嫌がっているとは思 … ［続きを読む］

［1］「21世紀型リベラリズム」の覚醒とは何か

縦軸に日本の歴史を、横軸に外国での民主化・抗議運動を置いた座標軸モデルで考える

はじめに　2015年夏、国会前に最大で12万人(主催者側発表)という人波が押し寄せ、安全保障関連法案に抗議の声をあげた。街頭行動という点では … ［続きを読む］

立憲主義掲げ、言論の自由に新たな空間

15年安保における若者の政治

15年安保と「言論の自由」　2015年安保闘争（以下、15年安保）の、過去の運動の再現に尽きない新しさは、どこにあるのだろうか。15年安保は … ［続きを読む］

山本義隆と＜社会意識＞としての全共闘（上）

加害者としての存在

　古い『朝日ジャーナル』を屋根裏の段ボール箱の中から探し出した。　1969年1月5日号。特集は「造反時代」である。巻頭記事「ルポ・ある青年学 … ［続きを読む］

イギリス労働党コービン旋風が問う「格差」（中）

個人の視点と、痛みや苦悩への共感

コービン旋風の新しさ――「階級」から「個人」へ　たしかに、コービン党首の目玉政策は「ニュー・レイバー」以前への先祖返りを思わせる。鉄道事業の … ［続きを読む］

2・5大政党の一角たる公明党が

安保法成立後にめざすべき方向とは

　安全保障関連法が先の国会で成立しました。自民党と連立政権を組む与党として、法の成立をめざした公明党でしたが、国会審議などを通じ、過去に経験 … ［続きを読む］

与党歴13年で広がる学会員との距離

公明党はジレンマを解消できるのか？

　公明党が自民党と連立を組んだのは、20世紀末期の1999年10月。それ以来、民主党が政権を担った3年3カ月をのぞき、自公は手を組み続ける。 … ［続きを読む］

消費税１０％の日本で軽減税率は不要だ

消費税25%のスウェーデンから見た日本の議論のおかしさ

　消費税率を8%から10%に引き上げるときに軽減税率の導入が予定されている。軽減税率の代わりに、いったん払ってもらってから還付してはどうかと … ［続きを読む］

陸自が導入した輸送防護車は使えない

机上の空論では済まない邦人救出の現場

　陸上自衛隊は平成28年度予算で、輸送防護車4輛を9億円で調達する。陸自は平成25年度の補正予算で、オーストラリアのタレス・オーストラリア社 … ［続きを読む］

［4］ドイツは途方もなく大きな困難と直面する

メルケルを攻撃する保守勢力　だがドイツが、今後途方もなく大きな困難と直面することは、確実だ。100万人にも及ぶ難民を一度に受け入れることで、 … ［続きを読む］

６０年と１５年の「安保闘争」は何が違うか（上）

ナショナリズムと自衛的コミュニタリズム

国会前デモのシンパシー　8月以後、高校の友人たちと誘い合って国会前へ通った。最初は2人だったのがしだいに増えた。　毎日会社へ通っている者もお … ［続きを読む］

社論の行方や会社の事情を酌み取るな

憎むべきは記者の怯懦と怠慢である

　読売新聞外報部出身の作家・日野啓三氏が、観測者や筆者の存在を離れた〝客観的事実〟というものは実在しない、という趣旨のことを書いています。　 … ［続きを読む］

孤独死を一人でもなくすためにできること

首都圏団地の現場から考える

　孤独死の数は全国で年間3万人と言われ、年々増えている。高齢社会白書によると、2015年の全国の1人暮らし(独居)高齢者は601万世帯だが、 … ［続きを読む］

ドイツはEUの支配者か、嫌われ者か

やはり消せない大戦の過去

　EUでギリシャ問題が一服したと思ったら、今度はドイツ問題が浮上してきた。2度にわたる世界大戦の加害者でありながら、EU経済圏の支配者になっ … ［続きを読む］

［19］治安情報関係者の秘話、少数民族の運命

旧治安情報関係者と会う　イラク戦争後にサダム・フセイン政権時代の治安情報関係者に話を聞くことができるようになった。もちろん、簡単にはできない … ［続きを読む］

［21］安倍政権「骨太の方針」の実像とは

安保法制強行採決・新国立競技場問題から見えたもの

　安保法制の衆院での強行採決、労働者派遣法の衆院通過と、国民の反対の声を強引に押し切る政治が続いている。　総工費2520億円に膨らんだ新国立 … ［続きを読む］

YAHOO!ニュース、「取材をしない」編集部

いかに報道マインドを根付かせるかに腐心

　ヤフー・ニュースの編集部が新卒社員を受け入れるようになり、ことしの春で5年目を迎えた。「取材をしないメディア」で、ニュース編集者を育てるこ … ［続きを読む］

マスメディア採用担当者による徹底議論

デジタルもジャーナリズムも――コミュニケーション能力の高い若者たちよ、来たれ

　就職先としてのメディアの人気の低下が言われる中、各メディアの採用担当者に、採用活動で力を入れている点や、求める学生像について、本音で語り合 … ［続きを読む］

歯を食いしばってもメディアの役割を貫く

不利益を甘受しても守る矜持、楽しくやりがいのある仕事

　ジャーナリストをめざす学生に向けてなにごとか参考になることを書け、という本誌編集部からの依頼を受け、少なからず狼狽した。私がメディア業界に … ［続きを読む］

日本の奇妙な「1％の壁」

弱者への配慮を怠ってきた社会が変わるには

　日本には、実に奇妙な「1%の壁」がたくさん存在している。　例えば「女性取締役」だ。国内上場企業3608社の取締役41973人のうち女性は5 … ［続きを読む］

三原じゅん子参院議員の「八紘一宇」に安倍首相「正直者がばかを見てはならない」

2015年3月16日、参院予算委員会のやりとり

　「国際調査報道ジャーナリスト連合」の取材によって明るみに出たルクセンブルク税務当局と多国籍企業などの間の課税に関する秘密合意の問題はこの３ … ［続きを読む］

［8］テロから離れてイスラム社会に目を向ける

ムスリム同胞団を追って　いま、中東でイスラム過激派組織「イスラム国」（IS。以下「イスラム国」）が問題になっているが、「イスラム」は90年代 … ［続きを読む］

オッサンだらけの政治とメディアをどうする

おばちゃんたちが目を光らせてまっせ

　敗戦後70年を迎える2015年は、日本女性の歴史にとってもさまざまな節目の年である。女性参政権の獲得から70年、国際女性年および国連の第1 … ［続きを読む］

［1］「わいせつ」と「逮捕」の向こうにあるもの

「表現の暴力性」について冷静に議論できる前提が揺らいでいる

　作家の北原みのりさんが昨年12月、「わいせつ物陳列」の疑いで、突然、逮捕された。子どもや女性のポルノがいたるところに出回っているこの国でな … ［続きを読む］

武闘派の不良少年ではなく「マイルドヤンキー」か

「弱者」を集団で殺害する1980年代後半～90年代前半型犯罪だった川崎中1殺害

　僕は2015年2月に起きた「川崎市中学生殺害事件」を「1980年後半～1990年代前半」の犯罪と位置づけている。1988～1990年代にか … ［続きを読む］