漫画 の検索結果

［8］再び『ションベン・ライダー』について

　『ションベン・ライダー』のすべてのシーンが、貯木場の場面のような大ロングショットで撮られているわけではない。ロングではあるが、もう少しカメ … ［続きを読む］

どんな罰よりスマホ没収を恐れる子どもたち

便利さのかげで無視できない国語力、親の教育力の低下

　学校生活には、校則という縛りがある。私が非常勤講師をしている高校では、制服のスカート丈が数センチ短いだけで、一週間も服装チェックがあり、担 … ［続きを読む］

切れ目ない安保法制の整備めざす政権（下）

国民全体を巻き込む議論と、分析的な報道を〈『Journalism』6月号より〉

日本の国のあり方の議論のほうが重要だ 　松本　安保法制を根本的に変えることで安倍政権は日本をどんな国にしたいのか、「この国のかたち」をどうし … ［続きを読む］

北欧女子オーサさんに聞く「マンガ」の魅力（下）

「日本語がお上手ですね」と毎回聞かれると……

――バンドデシネもですが、アメコミもフルカラーのコミックが主流です。また米国でマンガが出版され始めたころは現在のように日本式のコミックの形式 … ［続きを読む］

北欧女子オーサさんに聞く「マンガ」の魅力（上）

初めて読んだ高橋留美子先生の『らんま1/2』に自分で色を付けました

　80年代以降、欧州では日本のアニメが放送されたり、マンガが出版されるようになった。この傾向は北米やアジア、南米でも同じで、アニメやマンガを … ［続きを読む］

［3］必見！長谷川和彦『太陽を盗んだ男』

　伊地智啓がキティ・フィルムで製作した『太陽を盗んだ男』(長谷川和彦監督、1979)は、原爆を作って日本政府を脅迫する中学教師のお話だ。　文 … ［続きを読む］

［書評］『廃墟の残響』

桜井哲夫著

戦争を起点に人脈でたどった現代漫画史　　　廃墟とは、言うまでもなく日本の戦後の原風景である。　ニューギニア戦で九死に一生を得た水木しげるから … ［続きを読む］

「美味しんぼ」雁屋哲さんに申し上げたいこと

前後関係と因果関係の峻別、メディアで働く者の責任

　「美味しんぼ」作者の雁屋哲さんの大型インタビュー記事が５月６日付け北海道新聞に掲載され、ツイッターなどで議論がわき起こっている。記事は「『 … ［続きを読む］

［3］ネイチャー、サイエンス時代の向こう側

　科学とメディアの関係は2011年の3・11原発事故で揺らぎ、さらに2014年のSTAP騒動で混迷の度を深めた。その結果、科学ジャーナリズム … ［続きを読む］

いま、憲法論争が沸かないのはなぜか？（上）

「存立危機事態」の１９４１年と２０１５年

存立危機事態と傭兵隊長　「我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由、幸福追求の権利が根底から覆される明白な事態」　この難しい表現に「え、よく … ［続きを読む］

［書評］『知日』

毛丹青、蘇静、馬仕睿著

「知ること」こそ理解の第一歩　　　最近「日本大好き」をお題目とするネット情報やテレビ番組、書籍が目について仕方ない。「クールジャパン」の仕掛 … ［続きを読む］

オッサンだらけの政治とメディアをどうする

おばちゃんたちが目を光らせてまっせ

　敗戦後70年を迎える2015年は、日本女性の歴史にとってもさまざまな節目の年である。女性参政権の獲得から70年、国際女性年および国連の第1 … ［続きを読む］

設定勝負の『まれ』と『あまちゃん』の違いとは？

ホメたくないけどホメざる得ないんだなあ

　最近、2ちゃんねるに広告が入るようになりまして、前も入ってたのかもしれないけど、専用ブラウザで見てたら広告は見えなかった。それが今は専ブラ … ［続きを読む］

拝啓ホリエモン殿、電子書籍は売れていませんが？

「マーケットは立ち上がっている」との断言から３年半後の惨状

　2009年8月に、私にとって初めての本『日本半導体敗戦』を光文社から出版した。いまどき「半導体」などと小難しい言葉がタイトルに使われている … ［続きを読む］

大塚家具、娘社長の次の一手はスクイーズアウトか

いまだにくすぶる騒動の火種

　日本中が注目した“劇場型親子ゲンカ"とも言える大塚家具の経営権をめぐる騒動は、3月27日の定時株主総会で、娘の大塚久美子社長側 … ［続きを読む］

［4］「本でモテた時代」があった

体系的な知を組み立て直すことはもはや不可能なのか

　これまで、「本が読まれない」どころか「本が憎まれている」という話をしてきた。　ある専門家と雑誌で対談をして、よくあるように「さらに学びたい … ［続きを読む］

英語教育の現実的改革私案（下）

幼稚園から英語に触れる環境を増やし、高校の英語は選択制に

　前稿では過去の英語教育論争を踏まえ、「実際に役立つ英語」という観点から、日本の英語教育は依然として費用対効果が悪過ぎ、と問題提起した。そし … ［続きを読む］

銀座に農業の拠点!?　　

新たに誕生した「サードプレイス」

　面白い場がまた誕生した。「銀座ファーマーズラボ」である。先日そのオープニングイベントがあったので参加してきた。　先の拙記事(「次々に生まれ … ［続きを読む］

「岡崎京子展　戦場のガールズ・ライフ」に感じて

自己と世界は和解しない、野合もしない。

　小金井の病院に入院中の友人を見舞う途中、芦花公園駅で途中下車して、世田谷文学館の岡崎京子の展覧会を見に行った。岡崎は世田谷区の生れである。 … ［続きを読む］

岡崎京子は人間の内面の豊かさを信じていない

現代の本質を幻視する天才

　戦後の日本マンガにはいくつかのエポックメーキングな革新がありました。　1950年代後半から始まり、白土三平の『忍者武芸帳』で決定的な達成を … ［続きを読む］

岡崎京子作品の主人公が戦う敵はなんなのか

ゆきこは２８歳で、私は５４歳なのに

　岡崎京子さんを愛読したのは、2000年になってからだ。家の本棚に岡崎さんのコーナーがあり、そこにある10冊ほどの著書を今回再読したのだが、 … ［続きを読む］

［27］第6章「＜遠郊＞の憂鬱（3）」

ローカリズムと不良文化

　『遠雷』の満夫と広次が、気晴らしに街へ繰り出す場面がある。　漂流の始まる前の青年たちには、まだ屈託がない。満夫の家で、夕食をいっしょに食べ … ［続きを読む］

［24］第5章「夢見られた学園（6）」

ゆとりが生んだ廃墟

　1977年に告示された学習指導要領の改訂は、大きな方向転換を示した。 1958年版、1968年版の基本路線であった能力主義的教育 … ［続きを読む］

［23］第5章「夢見られた学園（5）」

不安な若者たちの物語

　学校が有形無形の暴力にさらされ、管理に締めつけられたこの時代、皮肉なことに、学校を舞台にした物語が次々と生まれた。　むろんその背景には、学 … ［続きを読む］

シャルリ―・エブド襲撃事件と精神分析

経済学者やユダヤ人の女性精神科医も犠牲になった新聞社襲撃事件

　１月７日のシャルリー・エブド襲撃の翌日、パリ第8精神分析学科長ジェラール・ミレールからメイルが届いた。フランス社会で精神分析が攻撃され、精 … ［続きを読む］

［20］第5章「夢見られた学園（2）」

学園ドラマと少女の恋

　舟木一夫が「学園ソング」から脱却し、もう少し大人っぽい青春歌謡を歌い始めた頃、石原慎太郎原作のテレビドラマ『青春とはなんだ』の放映が始まっ … ［続きを読む］

［1］日本保守主義の系譜とその漂泊

　日本における近代保守主義は、思想伝統としても政治的伝統としても、安定した実体を形成しなかった。〈中略〉近代日本の国家理性の中には、保守の原 … ［続きを読む］

［2］監督発見の９０年代～難儀な１０年代

　前稿でも触れたように、近年もフランスでコンスタントに作品が配給され続けている監督は、是枝裕和、河瀨直美、黒沢清、北野武の4人に限られるだろ … ［続きを読む］

［1］市川海老蔵が座頭を勤めた理由

戦後７０年、「孫たちの時代」はどう展開していくのか

戦後第一世代から、孫の時代へ　歌舞伎座が新しくなって3年目の正月を迎えた。当初は物見遊山的に賑わい、満席が続いていたが、「この機会に初めて歌 … ［続きを読む］

［書評］『Ｎ０ヘイト!』

ヘイトスピーチと排外主義に加担しない出版関係者の会編

本屋さんの棚をにらんで舌打ちする前に……　　特にこの1年ぐらいだろうか、書店の棚を眺めながら、イライラすることが … ［続きを読む］