原発事故 の検索結果

メディアは新年の門出を祝っている場合ではない

2015年の憤怒を引きずらなければならない

　2006年から07年にかけて大ブレークを果たしたお笑い芸人に、ムーディ勝山がいる。スーツ姿に蝶ネクタイ、直立不動で顔をしかめながらムード歌 … ［続きを読む］

健忘症化する現代社会

簡単に検索できる時代がもたらす人間の脳への致命的悪影響

　去年もいろいろあった。特徴的だったのは同じ流れの事件が続いたことだ。たとえばイスラム国による日本人ジャーナリスト殺害からはじまり、１１月パ … ［続きを読む］

軍需産業にてこ入れしようとする政財界と大学

「業績になるなら何でも是認する科学・学術」へと向かうのであれば道を踏み外している

経団連の「提言」　2015年の9月10日、経団連の榊原会長は「防衛産業政策の実行に向けた提言」の発表を前に、記者会見を行った。　実はこの「提 … ［続きを読む］

［２０１５年　映画　ベスト５（２）］　新世代へ

若手の３本で、日本映画の未来は明るいと断言できる

(１)『ハッピーアワー』(濱口竜介監督)(２)『トイレのピエタ』(松永大司監督)(３)『さようなら』(深田晃司監督)(４)『黒衣の刺客』(侯 … ［続きを読む］

総理、「脱炭素技術」は今そこにあります。

世界は自然エネルギー１００％へ踏み出した　ＣＯＰ２１

　パリで開催された国連気候変動会議（COP21）は、気候変動対策の強化を求めていた環境NGOのメンバーも驚くような強烈なメッセージを世界に発 … ［続きを読む］

インフレ率は、政策目的ではなく手段に過ぎない

量的・質的金融緩和から積極財政に転換せよ

自ら掲げた時間的制約内に目標を実現できない日銀　日本銀行は、2013年4月4日に、消費者物価の前年比上昇率2%の「物価安定の目標」を、2年程 … ［続きを読む］

パリ協定の歴史的意義

『ドイツの挑戦－エネルギー大転換の日独比較』刊行に寄せて

　地球温暖化対策の新しい枠組みであるパリ協定がＣＯＰ２１で採択された。京都議定書（1997年）にかわる18年ぶりの温暖化対策の世界的な取り決 … ［続きを読む］

原子力研究体制の矛盾が噴き出た「もんじゅ」

厳しい勧告を生かすため、独立した第三者機関の設置を

　高速増殖炉原型炉「もんじゅ」が激震に見舞われている。2015年11月13日、原子力規制委員会は所管する文部科学省に対し、「もんじゅ」開発の … ［続きを読む］

日本と独の原発政策はなぜこれほど違うのか（上）

メルケル首相の決断の背後にあるプロテスタンティズム

　原節子が9月に亡くなった。私は小津安二郎の私小説風のモノクロ映画が好きで、改めてYouTubeで彼女が主演の「青い山脈」（1949年）をド … ［続きを読む］

［書評］『ニッポン沈没』

斎藤美奈子著

尋常のコラムではない　　ご存じ書評コラム集だが、一度に3冊をとりあげ、それを読み比べることによってグーンと奥行きが出た。全体の流れは雑誌掲載 … ［続きを読む］

除染という環境破壊、科学の限界と研究者の役割

福島で放射線量を測る今中哲二京大助教が問う「科学的に証明されていない」という言葉

  鹿児島に滞在していた11月14日の早朝、大きな揺れを感じ、目を覚ましました。とっさに思い浮かんだのは、再稼働したばかりの川内原 … ［続きを読む］

巨大津波は「想定外」だったのか？（続）

防災当局と東電・電力業界の「なれ合い」が浮き彫りに

国への情報公開請求で新たにわかったこと　2011年3月の福島第一原発事故の直前、文部科学省の防災行政の担当者と電力会社社員の間でやりとりされ … ［続きを読む］

山本義隆の回想録にあふれる危機への思い（下）

３・１１以降の日本に対する重要な問題提起

　山本義隆は1964年に大学院に進み、物理教室の素粒子論研究室で学びながら、日韓闘争などのデモに出かける。　「このころのデモでは、完全武装の … ［続きを読む］

アウシュビィッツで想う～沖縄とベトナム

※本論考はＡＪＷフォーラムで10月13日に配信した記事を転載しています。　アウシュビィッツ訪問を決心した。7月、ベルリンで国際学会に出ての帰 … ［続きを読む］

山本義隆の回想録にあふれる危機への思い（上）

物理学徒として、大学闘争にのめり込んでいく凜々しさ

　1960年代とは、敗戦の年に日清戦争後のことを語るのと同じくらいはるかに昔のことなのだと思うと唖然とする。　60年安保のときに、高校2年生 … ［続きを読む］

「軍隊らしくなさ」と死を意識する組織

知ってほしい相反する自衛隊のリアル

　昨年7月1日、自衛隊が創設60年で「還暦」を迎えたその日、政府は集団的自衛権行使を容認する閣議決定をした。そして、今年になって、安倍晋三首 … ［続きを読む］

科学者よ、新しい事実の前に「変節」をためらうな

パグウォッシュに核の「平和利用」で語ってほしかったこと

　核兵器にノーなのはわかる。では、核そのものをどうみているのか。ついつい、そんなふうに思ってしまう国際会議がある。核戦争のない世界をめざして … ［続きを読む］

「長崎を最後の被爆地に」

民生プルトニウムの生産中止も課題に：長崎パグウォッシュ会議閉幕

　11月1日（日）～5日（木）まで、長崎市（やすらぎ伊王島および長崎大医学部記念講堂）で初めて開催された「第61回パグウォッシュ会議世界大会 … ［続きを読む］

中国経済の成長率7％割れをグラフで読み解く

景況悪化をようやく認めた中国政府　中国経済の実質GDP成長率が、2015年第3四半期(7月から9月期)には、前年同期比で7・0%を割り込み、 … ［続きを読む］

巨大津波は「想定外」だったのか？

10年以上前に津波の高さを詳細に計算していた電力業界

情報公開請求でわかったこと　「史上まれにみる大きな津波により、電源喪失の状態となり、冷却機能が失われた」――東京電力は2011年の福島第一原 … ［続きを読む］

原発再稼働、完全に安全を確認？　安全神話を復活させるのか？

　原子力発電所の再稼働が本格的に始まった。それを見て私は安倍晋三首相の米国でのある約束を思い出す。▽筆者：　奥山俊宏▽この記事は2015年9 … ［続きを読む］

興奮！　『ジュラシック・ワールド』（中）

安全神話崩壊の恐怖

　前回も述べたが、“ジュラシック・ワールド”の最大の売りは、凶暴な肉食恐竜を安全な場所から眺めて楽しむ、驚異的なスペ … ［続きを読む］

安倍政治とは対極の等身大の言葉の力を信じていく

−連載「時代の正体」から

　終戦の日を翌日に控えた今年8月14日、安倍晋三首相は戦後70年談話を発表した。注目されていた「侵略」「植民地支配」「痛切な反省」「心からの … ［続きを読む］

６０年と１５年の「安保闘争」は何が違うか（上）

ナショナリズムと自衛的コミュニタリズム

国会前デモのシンパシー　8月以後、高校の友人たちと誘い合って国会前へ通った。最初は2人だったのがしだいに増えた。　毎日会社へ通っている者もお … ［続きを読む］

新国立競技場は東北に建てるべし

復興と節エネを象徴する五輪こそ日本にふさわしい

　東京オリンピックを５年後に控え、新国立競技場に続いて、エンブレムも白紙撤回となった。　前者に関しては、あまりにもどんぶり勘定な計画が進めら … ［続きを読む］

公の歴史から消された過去を眺めると

もう一つの現代史が立ち上がってくる

　「歴史とは、ある意味でいえば、死者の声であって、われわれの歴史が豊富になっているのは、どういう死者がどれほどたくさんいたかにすぎないのです … ［続きを読む］

風はだれのもの

北海道で考える。風力発電と環境保全のバランスをどうとるか？

　北海道の自然と再生可能エネルギーの共存について、情報と知恵を出し合い、開かれた議論をしようと「風はだれのもの？」が開催されました（８月２９ … ［続きを読む］

防災の日に、東日本大震災の「幸運」を考える

「春先の金曜日午後でなかったら」を想像せよ

　９月１日は防災訓練をするだけの日ではない。過去の災害を将来に生かすために見つめ直す出発点でもある。　本稿では、東日本大震災を振り返り、季節 … ［続きを読む］

テレビよ、お前も自発的隷従へと進むのか

政治の宣伝装置に成り果てる危惧

　戦後70年の節目の年。日本のジャーナリズムの位置を再確認し、その役割を問い直す作業が各所で行われているようにみえる。本誌の特集もそのうちの … ［続きを読む］

嘉田前滋賀知事「川内再稼働は倫理的に許せない」

小沢一郎氏と組んだ本当の理由は脱原発結集、元スタッフの武藤議員は「遅刻の常習犯」

　「卒原発」をかかげて脱原発勢力の結集をよびかけた嘉田由紀子・前滋賀県知事（65）が、知事を引退して約1年がすぎた。九州電力川内原発が再稼働 … ［続きを読む］