福島 の検索結果

「整理、分析、啓蒙」を重視した報道で

ネット時代の権力監視機能を高めよ

　2015年以降、メディアと政治の対立が顕在化し、新たな局面を迎えようとしているように見える。なかでも政治の側が、従来の法解釈のあり方や、放 … ［続きを読む］

民主主義をつくるーリベラルや保守を超えて

少し長めの「前書き」として

「民主主義をつくる」は、①巻頭論文＋②「自由って何だ？　ＳＥＡＬＤｓとの対話」（4回）＋③五百旗頭真・熊本県立大理事長インタビュー（3回）の … ［続きを読む］

ポーランドの民主主義が揺らいでいる

ポーランド政府の司法・メディア抑制に対し、ヨーロッパからは怒りの声が上がっている

　私は欧州に26年前から住んでいる。1989年の夏、まだベルリンの壁が東西を分断していた時に、NHKスペシャルを制作するために、ポーランドで … ［続きを読む］

公益通報者保護法の改正の方向性を示す　消費者庁の検討会

　公益のために組織の不正を内部で通報したり外部に内部告発したりした人を法的に守ろうと１０年前に施行された公益通報者保護法について、消費者庁は … ［続きを読む］

日米でこんなに違う原発事故の対応、福島の教訓

米国は原発同士で融通し合い、助け合うが、日本は……

　日本にある商用の原発はすべて、もとはといえば、米国から導入した技術でできている。日本で初めての炉心溶融事故を起こしたのも、米国の原子炉メー … ［続きを読む］

福島第一原発１号機冷却停止、現場は最初から把握、伝わらず

中央制御室内、東電社内のコミュニケーション不全で事故拡大

　東京電力の福島第一原発１号機（福島県大熊町）で２０１１年３月１１日に原子炉の冷却に失敗して国内初めての炉心溶融事故が起きた際、現場の運転員 … ［続きを読む］

福島第一原発事故でも変わらない原子力利用

立地地元を視野に入れない議論　5年前の「3.11以前への回帰」予想が的中

  「結局、何も変わらないのではないか」　あるインターネット番組の出番待ちをしていた控室で、同じくゲストとして出演予定の若手研究者 … ［続きを読む］

福島原発事故は終わっていない

政府が取り組むべき３つの課題

　福島第一原発事故から５年が経った。だが、事故を起こした原発の廃炉はもちろん、地域の復興や避難された住民の健康問題など、恒久的な解決のメドが … ［続きを読む］

約束違反、強引な回帰、１３兆円。原子力の５年

３・１１後に起きたことを忘れてはならない

　「４０年を超えた原発は相当のことがなければ運転できない」。こう決まっていたはずなのだが、どうなったのだろう？今年２月２４日、原子力規制委員 … ［続きを読む］

メディアを目指す学生たちへ

来たれ！好奇心旺盛で足腰軽く　デジタル発信を担う若者よ

　メディアを取り巻く状況が大きく変化する中、各メディアの採用担当者はどんな人材を求めているのか、語り合ってもらいました。採用活動で力を入れて … ［続きを読む］

原子力、変化には「外圧」と「人柱」が必要なのか

福島原発事故5年後の5つの問題

　東日本大震災と福島原発事故から5年がたち、日本は原発再稼働に向けた動きが急である。そこで、原発と再稼働に伴う問題を5つにわけて考察したい。 … ［続きを読む］

ゴーマニズム放射線論へ４年遅れの反論

福島の女性を「『騙して安心させよう』としているだけだ」と書いた小林よしのりさんへ

　福島原発事故からまもなく５年だ。ほぼ１年後の２０１２年４月１７日付朝日新聞朝刊「記者有論」に、私は「女性と放射線　心配しすぎる必要はない」 … ［続きを読む］

「失言」政治家に欠けているのは視線の転換（上）

「同じことを自分について言われたら、どういう気がするか」

「奴隷」発言に潜むもの　「つい100年ほど前まで、ちょんまげに草鞋(わらじ)履いたヤクザがダンビラ振り回していただけで、識字率も低く、英語も … ［続きを読む］

甲状腺がんとチェルノブイリ、そして福島

小児甲状腺がんの増加が国際的に確認されるまでの道のりを振り返る

　東京電力福島第一原発事故からまもなく5年、1986年4月のチェルノブイリの原発事故からは30年になります。福島では県民健康調査の甲状腺検査 … ［続きを読む］

『１９４５　予定された敗戦』を読む（上）　　

白井聡『永続敗戦論』に続く、戦争の「終わり方」

　白井聡の『永続敗戦論』(太田出版、2013年)は、刊行3年後の現在、19刷、累計7万7000部で、今なお売れ続けている。人文社会書としては … ［続きを読む］

学術会議会長としての金沢一郎さんを偲ぶ

２０本の会長談話から見えてくる「社会と切り結ぶ」姿勢

　２０１６年１月に膵臓がんで亡くなった前皇室医務主管金沢一郎さんの追悼文を２月２７日付朝日新聞夕刊「惜別」欄に書いた。新聞の限られた紙幅の中 … ［続きを読む］

「被曝線量の長期目標」はいかに実質緩和されたか

情報公開請求で朝日新聞に開示された「極秘資料」を読み解く

「細野発言は想定外」　丸川珠代環境相が、東京電力福島第一原発事故で、国が追加被曝(ひばく)線量の長期目標として示している年間1ミリシーベルト … ［続きを読む］

［書評］『大変を生きる』

小山鉄郎著

「大変」に直面する精神をリレーする　　　悲惨で強烈な体験をしたときほど、人はその体験をなかなか言葉にできない。当然だろう。　死に瀕したり、実 … ［続きを読む］

「南海トラフ巨大地震が来るまでだがや」

息長く続く中日新聞の震災・防災報道

　トントントン―。　仮設住宅の二重になった戸の外側のほうをたたくが、反応がない。今度は「ごめんください」と言いながら、少し力を込めてたたく。 … ［続きを読む］

温暖化懐疑論とぼちぼちつきあう

社会の多様性の一部、もしくはスパイスとして

　今さらというべきか、「温暖化はウソだ」「温暖化はよいことだ」「温暖化対策は無意味だ」といった温暖化懐疑論を、またたまに目にするようになった … ［続きを読む］

舘野仁美さんに聞くスタジオジブリの現場（下）

「カフェでアニメーションに恩返しをしたい」

動画の厳しさと適性を見極める大切さ――そもそも動きのキィとなるポーズを描く「原画」の間(「中割」という)を描くのが「動画」という職種の本分で … ［続きを読む］

福島の健康問題は放射線より糖尿病

データと医療知識を冷静に報道せよ

　東日本大震災および東京電力福島第一原発事故から5年になろうとする今、住民の健康に影響を与えているのは、医学的には結局のところ放射線ではない … ［続きを読む］

被災地で問うこの国は変わったのか

ゆがみは露わだが、変化の兆しも

 　津波の被災地を歩くたびに気づく。新しい家が建ち、店が開き、笑顔も戻ってきた。復興はカタチになりつつある。だが「これで大丈夫だ」 … ［続きを読む］

どこに復興があるというのか？

被災地で苦悩し続ける人々の記録

　東日本大震災が起きて5日後の2011年3月16日、初めて足を踏み入れた宮城・石巻で見たのは、津波で破壊された街、道を埋めた海底のヘドロと交 … ［続きを読む］

［2］電力自由化のカギは「見える化」

十分な理解は浸透せず　4月に迫った電力自由化に先立ち、昨年11月、電通が全国20歳から69歳までの男女5千名に「エネルギー自由化に関する生活 … ［続きを読む］

原発は温暖化防止に不可欠か？

パリ協定以降の議論を俯瞰する

　パリ協定が採択された直後、ハーバード大学のネーオミ・オレスケス教授はガーディアン紙に次のように書いた。　これでやっと温暖化否定論の商人たち … ［続きを読む］

「風力受け入れ拒否」の宣言に等しい

北海道電力、風力の導入可能量を低く抑えるおかしな計算

　日本は2030年の「エネルギーミックス」（電源構成）の目標について、再生可能エネルギー22～24％、原子力20％と決めた。再生可能エネルギ … ［続きを読む］

舘野仁美さんに聞くスタジオジブリの現場（上）

「本を出すことで、少しでも動画の地位が認められて欲しい」

　2015年11月21日、スタジオジブリで27年に亘って動画チェック(※註)を務めて来た舘野仁美さんが半生を綴った回顧録『エンピツ戦記　誰も … ［続きを読む］

送電線への優先接続を保証してこそ

日本の再生エネ、固定価格買取制度（ＦＩＴ）の改革に必要な視点

　パリ協定で提起された、温室効果ガスを削減していくうえで、省エネと再生可能エネルギーの拡大は2つの大きな柱となる。その再生可能エネルギー拡大 … ［続きを読む］

難民対策の根本に置くべき視点とは

「人間の安全保障」という概念

　2015年の難民問題をめぐる状況、特にシリア難民をめぐる状況について、「戦後最悪の難民問題」「今世紀最大の人道危機」というような、いかにも … ［続きを読む］