核 の検索結果

自らのリスクとコストを負担できない原子力産業

日本で存続してよいのか

1　はじめに　東京電力福島第一原子力発電所事故をきっかけに、日本のエネルギー利用は転換点にある。　なにより、福島原発事故により、原発には過酷 … ［続きを読む］

戦後日本にとって原子力とは何であったのか

京大原子炉実験所の小出裕章さんと文化学園大学の白井聡さんが講演

　2月22日に東京都内で、「原発と差別、戦後日本を再考する」というシンポジウムがありました。京大原子炉実験所の小出裕章さんと、「永続敗戦論」 … ［続きを読む］

岡崎京子作品の主人公が戦う敵はなんなのか

ゆきこは２８歳で、私は５４歳なのに

　岡崎京子さんを愛読したのは、2000年になってからだ。家の本棚に岡崎さんのコーナーがあり、そこにある10冊ほどの著書を今回再読したのだが、 … ［続きを読む］

［30］第6章「＜遠郊＞の憂鬱（6）」

＜遠郊＞をどう語るか

　大塚英志と宇野常寛の興味深い視点を共有した上で、もう一項加えて、この章を終えたい。　大塚は、80年代以来のオタク文化を乗り越える契機を探し … ［続きを読む］

科学技術の軍事転用問題を考える

「両義性（デュアルユース）に留意する」とはどういうことか

　2015年1月、東京大学が「軍事研究禁止」の方針について、「一部緩和」との報道があったことに対し、「軍事研究禁止」の原則に変更はないが「（ … ［続きを読む］

［28］第6章「＜遠郊＞の憂鬱（4）」

ジャスコのある風景

　＜遠郊＞の文化に触れるとき、「ジャスコ」を語らずにすませることはできない。　消費社会研究家の三浦展（あつし）は、地方都市及びその郊外で犯罪 … ［続きを読む］

［26］第6章「＜遠郊＞の憂鬱（2）」

窮乏化する地方経済

　立松和平は、『遠雷』に続く作品として、『春雷』（1983）と『性的黙示録』（1985）を書いて、3部作をなした。　最初の作品が、息詰まるよ … ［続きを読む］

［24］第5章「夢見られた学園（6）」

ゆとりが生んだ廃墟

　1977年に告示された学習指導要領の改訂は、大きな方向転換を示した。 1958年版、1968年版の基本路線であった能力主義的教育 … ［続きを読む］

台湾の反原発運動～息の長い民主化闘争

　車が行き交う一般道路のすぐそば、フェンスの向こうに、巨大な倉庫のような四角い、コンクリートの建物が、2棟ならんで建っている。台湾第四原発で … ［続きを読む］

「マンハッタンプロジェクト国立歴史公園」の意味

戦後７０年、日米は原爆の歴史を共有できるか

　米連邦議会では2014年12月、第二次大戦時の原爆開発「マンハッタン計画」が進められた全米3カ所の地域と関連施設を国立歴史公園とする法案が … ［続きを読む］

「エネルギー共有知の蓄積」　飯田氏に聞く〈上〉

ＷＥＢＲＯＮＺＡとＩＳＥＰのエネルギーデモクラシーが連携

　原発・エネルギーをめぐる議論は、福島第一原発事故前に戻ってしまった感がある。一度は国民的なテーマになったにもかかわらず、国の審議会では、ま … ［続きを読む］

［書評］『「もしドラ」はなぜ売れたのか？』

岩崎夏海著

ダ・ヴィンチで唯野教授でベアーズだったのか！　　　ベストセラーは世相を映し出す。その時代の大衆の心のありようが本から見えてくるからだろう。　 … ［続きを読む］

［20］第5章「夢見られた学園（2）」

学園ドラマと少女の恋

　舟木一夫が「学園ソング」から脱却し、もう少し大人っぽい青春歌謡を歌い始めた頃、石原慎太郎原作のテレビドラマ『青春とはなんだ』の放映が始まっ … ［続きを読む］

いま日本の原発と再生エネで何が起きているのか

『脱原発と再生可能エネルギー』刊行に当たって

　日本人がドイツなどに行くと、次のような質問をよく受ける。（１）福島の事故が起きたにもかかわらず、なぜ脱原発の方向に進まないのか？（２）原発 … ［続きを読む］

［書評］『本多猪四郎』

切通理作著

8年に及ぶ戦争体験が、核の落とし子・ゴジラに命を吹き込んだ　　　1954年に公開された世界初の怪獣映画『ゴジラ』は、その後現在まで続く怪獣ブ … ［続きを読む］

［1］テロとの戦い、日本人は人を殺しにいくのか

イスラム国に対しても始まったデーモナイゼーションと報復の連鎖

　「紛争屋」を自称する東京外国語大学大学院教授の伊勢崎賢治さんが昨秋、「日本人は人を殺しに行くのか　戦場からの集団的自衛権入門」（朝日新書） … ［続きを読む］

地域分散・ネットワーク型社会のエネルギー政策

先進的役割を負うエネルギー兼業農家と真剣な改革を求められる農協、財界

　いま新しい時代が始まっています。産業構造と社会システムは20世紀の「集中・メインフレーム型」から21世紀の「地域分散・ネットワーク型」へと … ［続きを読む］

原子力小委の中間整理は「願望リスト」に過ぎない

「減少」と「確保」の矛盾は残ったまま、透明性も不足

 ２０１４年末に経済産業省総合資源エネルギー調査会電力・ガス事業分科会原子力小委員会（以下「原子力小委」）という長い名前の審議会が … ［続きを読む］

［1］ネット動画は「絵付きラジオ」である

ビートたけし、マックスむらい、はじめしゃちょー、M.S.S.Project……

　「ユーチューバー」。動画共有サイトYouTubeに自作動画をアップして人気を博している一般のユーザーのことである。　2014年暮れ、「TH … ［続きを読む］

はやぶさ2の未来への旅

国民からの寄付金２０００万円弱で装置追加、順調に飛行中

　小惑星探査機「はやぶさ2」は12月3日に打ち上げられた後、太陽電池パネルが展開され、姿勢制御が確立されました。小惑星表面のサンプルを採取す … ［続きを読む］

「コペンハーゲンの亡霊」は消えた？　ＣＯＰ２０

意外に進んだ「パリ合意」への事務的な仕事　温暖化防止リマ会議報告

　最後はあっけない幕切れだった。南米ペルーの首都リマで１２月１日から開かれていたＣＯＰ２０は、決定案をめぐっていつものように先進国と途上国の … ［続きを読む］

生命科学分野の２０１４年１０大発見〈上〉

病気に直結する数々の新発見たち１０位ー６位

　今年も、生命科学の分野では様々な発見があった。大きな発見もあれば、これから大きく発展するかもしれない芽も出てきた。しかし、残念ながら日本国 … ［続きを読む］

銀行など金融機関に対する検査と監督に金融庁が統一方針

　金融庁が、監督と検査を一体的に運用する姿勢を明確にした。２０１４年度の「金融モニタリング基本方針」で、これまで別々に策定してきた監督と検査 … ［続きを読む］

［3］次々と生まれる韓国「保守」団体の不気味

　いつになく長い秋が終わり、一気に寒くなった韓国。待っていましたとばかり、周囲はキムチの話で盛り上がる。「キムジャン（キムチ漬け）した？」「 … ［続きを読む］

教科書の記述に関する齟齬と矛盾

仕方がないで済ましていては、欧米先進諸国との差は広がるばかり

 世の中は、健康、医療、食の問題にいつの時代も敏感だ。いつまでも健康で長生きしたいという人間たちの欲望は、今も昔も変わらない。 … ［続きを読む］

実験でも観察でも算数でもない理科がある

　理科教育というと、だれもが思い浮かべるのが実験や観察だ。理科に強くなるには算数が得意でなければならないというのも常識になっている。それはそ … ［続きを読む］

ＮＨＫに「東京地検の吉永です」と検事正から電話「江副を逮捕した」

（１４）リクルート事件着手

　ロッキード事件、リクルート事件など戦後日本を画する大事件を摘発し、「特捜検察のエース」と呼ばれた吉永祐介元検事総長が亡くなって１年が経った … ［続きを読む］

「ゴジラ」と「GODZILLA」に見る核兵器観の日米の溝

　少し時期が過ぎてしまったが、11月3日はあの怪獣「ゴジラ」の誕生日（最初の映画公開日）だそうだ。誕生６０年の節目の年ということで各地で催し … ［続きを読む］

政界汚職が不発に終わった平和相銀事件の捜査

（１２）撚糸工連事件、平和相銀事件、「トリ」事件

　ロッキード事件、リクルート事件など戦後日本を画する大事件を摘発し、「特捜検察のエース」と呼ばれた吉永祐介元検事総長が亡くなって１年が経った … ［続きを読む］

［4］外の敵と戦うため内なる敵を自覚せよ

まとめ：WEBRONZA編集部

　深澤　今回の家事ハラの騒動でもう一つ興味深いなと私が思っているのは、「ちゃんと家事をする幻想」というか、「丁寧に暮らすシンドローム」みたい … ［続きを読む］