記録 の検索結果

東電救済策／事務次官の言葉、闇の中に

　「我々も責任をしっかり負う。金融機関も支えてほしい」。約３年半前の２０１１年３月２５日、経済産業省の松永和夫事務次官（当時）は、全国銀行協 … ［続きを読む］

昭和天皇実録を閲覧して――日本の歴史の中心にいるという不思議な感覚

　台風一過でやや汗ばむ晴天の去る１０月７日、皇居東御苑を訪れた。同所で行われている昭和天皇実録の写しの特別閲覧が目的だった。　 「 … ［続きを読む］

「紙」から書物を考える（上）――紙を思い、紙をつなぐ

　２０１１年３月１１日、東北地方に未曾有の被害を与えた東日本大震災は、世界屈指の規模を誇る日本製紙石巻工場にも壊滅的な状況をもたらした。　日 … ［続きを読む］

『昭和天皇実録』を内向きの「実録」に終わらせるな

　『昭和天皇実録』全１万２千ページが完成した。来春から公刊される。　事前の公開以来、「宝の山だ」と評価する声もあれば、「まるで単なる年表のよ … ［続きを読む］

フランソワ・トリュフォー特集が到来！（２）――『大人は判ってくれない』における＜アクション／運動＞

　ロベルト・ロッセリーニの『ドイツ零年』（４７）は、『大人は判ってくれない』に大きな影響をあたえた子ども映画だが、この＜イタリア・ネオレアリ … ［続きを読む］

報道の自由と民主主義を守る（下）――屈服させようとする力への戦い

　そのころの朝日新聞の、社会正義の為の戦いは目覚しいものがあり、日本新聞史上に永く輝やかしい記録をとどめるだろう。最近偶然の機会にこのころの … ［続きを読む］

第３の８・１５から東アジアの緊張緩和を考える（下）

　韓国の従軍慰安婦支援運動がアジア各地に広がり始めた１９９０年代初め、筆者はフィリピンに留学していた。この問題については、大戦期の歴史学者か … ［続きを読む］

【緊急リポート】香港で何が起きているか

　各国の現代史においてそう何度も起きないことが、いま香港で起きている。「そう何度も起きないこと」とは、学生を軸とする若い市民が団結して権力と … ［続きを読む］

［書評］『二・二六事件と青年将校』

筒井清忠著

「天皇型政治文化」の中のクーデター　　　 「本書は……はっきり言えば不正確な『流言蜚語』的歴史叙述に退いてもらう … ［続きを読む］

今回、なぜ「暫定的な事実像」が示されなかったのか

　「福島第一原発にいた東電社員らの９割にあたる約６５０人が吉田所長の待機命令に違反し、福島第二原発に撤退していた」。そう報じた吉田調書報道に … ［続きを読む］

［書評］『浮浪児１９４５』

石井光太著

忘れられた日本のストリートチルドレンからの貴重な証言　　　１９７７年生まれの著者は、２０代の頃からアジアや中東やアフリカの貧困国を回り、紛争 … ［続きを読む］

湾岸王国が米国「イスラム国」空爆に参戦した背景

　「イスラム国」打倒を唱える米国がシリア領内のイスラム過激派組織「イスラム国」の拠点への空爆を始め、サウジアラビア、アラブ首長国連邦（UAE … ［続きを読む］

「吉田調書」を読む

　吉田調書が公開された。その存在を明らかにした朝日新聞は、「命令違反し撤退」という記事（2014/05/20）が適切でなかったとして、記事を … ［続きを読む］

iPhone6よりアップルの今後を左右するもの

　アップルのiPhone6およびiPhone6 Plus の国内販売が、9月19日から始まった。　直営店となる全国8店舗のアップルストアや、 … ［続きを読む］

［書評］『関東大震災の想像力』

ジェニファ−・ワイゼンフェルド著　篠儀直子訳

今こそ関東大震災をふり返れ　　　２０１１年３月１１日に東北地方を襲ったマグニチュード９．０の地震は、巨大津波を引き起こしただけでなく、われわ … ［続きを読む］

米大統領の「イスラム国」への宣戦布告の危うさ

　米国のオバマ大統領がイラクとシリアにまたがるイスラム過激派組織「イスラム国」に対する空爆を拡大することを宣言した。「テロとの戦い」の論理を … ［続きを読む］

台湾巨匠傑作選が東京・新宿でスタート！（４）――ホウ・シャオシェン監督の“東京物語”、『珈琲時光』に流れる至福の時間

　ホウ・シャオシェン（侯孝賢）の東京を舞台にした『珈琲時光』（２００４）では、ドラマチックな出来事は何も起こらない。　もちろん、ホウの初めて … ［続きを読む］

アギーレ新監督の船出はゆっくりと

　わずか２試合で新しい日本代表チームを評価するのはいくらなんでも早すぎると思う。　国内での親善試合にすぎず、アギーレ監督は年内の６試合を選手 … ［続きを読む］

［14］国境を越える日本型主観主義

　９月３日、ディズニーは公式Ｔｗｉｔｔｅｒなどで映画『アナと雪の女王』の続編となる新作短編『Ｆｒｏｚｅｎ　Ｆｅｖｅｒ』を２０１５年春に公開す … ［続きを読む］

［書評］『MICHAEL JACKSON, INC. 』

ザック・オマリー・グリーンバーグ著　高崎拓哉、堂田和美、富原まさ江訳

死んではじめて叶う夢　　　私にとって「洋楽」との出会いは、１９８３年から始まったテレビ神奈川（ＴＶＫ）の金曜深夜番組「ＳＯＮＹ　ＭＵＳＩＣ　 … ［続きを読む］

「命よりも経済」～九電川内原発　再稼働へ

鎌田慧（ルポライター）

　日本の歴代首相が４人もそろって、「原発ゼロ、再稼働反対」と叫んでいる。それでも現職の安倍晋三首相はさっぱり聴く耳をもたない。　４人というの … ［続きを読む］

国会周辺でデモをする自由（下）――静穏保持法と自民党政権の変質

　「この法律の適用に当たっては、国民の権利を不当に侵害しないように留意するとともに、法令の規定に従って行われる請願のための集団行進については … ［続きを読む］

高知徳島洪水は「天災」だが広島土砂崩れは「人災」だ

　この8月は高知・徳島洪水が上旬に起き、中旬には広島での土砂崩れで多数の犠牲者が出た。下旬に入っても北海道での50年ぶりの大雨で崖崩れによる … ［続きを読む］

シベリア抑留者の遺骨が語りかけるもの

　この夏、ロシア沿海地方で行われたシベリア抑留死亡者の遺骨収集活動に同行しました。遺骨収集は、町から離れた山中と遠い田舎の村で行われました。 … ［続きを読む］

ロッキード事件が特捜部とメディアの関係を変えた

（１０）嘱託尋問調書排除、検察、裁判所と記者クラブ、密着の後遺症

　ロッキード事件、リクルート事件など戦後日本を画する大事件を摘発し、「特捜検察のエース」と呼ばれた吉永祐介元検事総長が亡くなって１年が経った … ［続きを読む］

記事の自動生成に見る「人間記者」の価値

　さる6月、米国のニュース報道配信会社のAP通信が、今月から企業各社の決算発表記事を自動的に作成する技術を導入すると発表した。APでは四半期 … ［続きを読む］

［43］「豊穣」にどう対処するのか、日米欧「先進」経済に突きつけられた大命題

　日本経済はマイナス６・８％成長、ユーロ圏経済はゼロ成長。２０１４年第２四半期の両地域の実質国内総生産（ＧＤＰ）成長率（四半期別・前期比・年 … ［続きを読む］

「明るみに出れば政権が崩壊しかねない疑惑」に消極的だった理由

（９）Ｐ３Ｃ、Ｅ２Ｃ、ダグラス、グラマン、エントリーフィー

　ロッキード事件、リクルート事件など戦後日本を画する大事件を摘発し、「特捜検察のエース」と呼ばれた吉永祐介元検事総長が亡くなって１年が経った … ［続きを読む］

ドイツの挑戦 ～　「脱原発とエネルギー大転換」の現状と課題　（下）

前回（上）に引き続いて、ドイツが進めるエネルギー大転換の現状を報告する。（上の章だては、１：エネルギー大転換の目標、２：再生可能エネの成果と … ［続きを読む］

６０年前に既に使われた「～になります」は正しい日本語なのか

“正しい”日本語とは？アンダーソン・毛利・友常法律事務所弁護士　森下国彦「～になります」　我々の毎日の仕事の中では、 … ［続きを読む］