国際 の検索結果

パリ協定に暗雲なのか？

オバマの脱石炭政策を一時停止した米最高裁判所の事情

　２月９日米国最高裁判所は、５対４の評定でオバマ大統領の脱石炭政策「クリーン・パワー計画（Clean Power Plan）を、法的問題が決 … ［続きを読む］

［30］失敗国家イラク――腐敗と、がんの恐怖

　2011年、9・11事件から10年を検証しようということになり、私がイラクを担当することになった。中東駐在編集委員としての仕事だった。　そ … ［続きを読む］

［27］危ない「日本型同一労働同一賃金」

言葉に踊らされず、何を基準に、誰が決める「同一」なのかを見極めていくことが必要だ

　安倍晋三首相が先月の施政方針演説で「同一労働同一賃金」を表明し、国会での論戦では法制化にも言及した。これまで野党が格差是正の処方箋として提 … ［続きを読む］

もう一度言う、重力波捕獲「２位でもいい」

神岡ＫＡＧＲＡの無念をノーベル賞至上主義から脱却する機会にしたい

　人類は、ついに重力波を捕まえた。海辺の波でもない。電磁気の波でもない。アルバート・アインシュタインが予言した時空の伸び縮みというまったく新 … ［続きを読む］

［29］シーア派の聖地、イラクのナジャフへ

　2009年10月からエジプト第2の都市アレクサンドリアに拠点をおいて、中東駐在の編集委員になった。　その第1弾として取材したのがイラクのシ … ［続きを読む］

リオ五輪女子マラソン代表選考の行方

3月の名古屋ウィメンズを控え最有力候補・福士の再挑戦表明に揺れる現場

　スポーツの現場で起きるニュースは、移り変わりが早い。「速い」と書く方が、実感がこもるほど目まぐるしいと言ってもいい。女子マラソンの選考をめ … ［続きを読む］

拝啓　理化学研究所・新理事長　松本紘様

日本の「ポスドク」雇用改革の提案を

　大阪大学にいました高部です。９月に早期退職し、ドレスデンにあるヘルムホルツ研究機構に新たな職を得、ドイツに移住しました。旧知の先生が理化学 … ［続きを読む］

米国の金融政策と中国の為替政策に左右される世界

日本が今採るべき政策は、日銀の量的金融緩和に加え、国債を発行して減税を行うことだ

FRBの利上げは歴史に残る失敗か?　世界中の株式市場の年初からの下落を受けて、人々の注目はアメリカと中国の動向に集まっている。　私は、前稿「 … ［続きを読む］

世界経済は長期的景気後退局面に入ったか？

成長する時代から、豊かさを享受し、ゼロ成長を楽しむ時代に入ってきたと考えるべきだ

サマーズの警告　ハーバード大学教授のローレンス・サマーズが長期的景気後退(secular stagnation)の可能性を示唆したのは201 … ［続きを読む］

ノルウェーのプリンシパル西野麻衣子の異色（下）

「良いスタイルをもっている」という評価、留学費用の工面に両親は自宅を売って

　身長172センチと日本人女性としてはかなり長身の彼女、長い手脚を使った、ある時はパワフル、ある時は情感豊かな表現は、どこか日本人ばなれして … ［続きを読む］

シェンゲン協定崩壊か　後退する欧州合衆国の夢

右派ポピュリスト政党が勢いを増す中、メルケル独首相の孤立は深まっている

風前の灯火　シェンゲン協定　欧州連合(EU)の基本理念を体現する制度が、難民急増によって崩壊の危機にさらされている。EU域内での移動の自由を … ［続きを読む］

［書評］『私の1960年代』

山本義隆著

大のおとなたちの闘い　　　この本の柱は二つある。1960年の安保闘争から69年1月までの東大闘争の歴史と、近代日本の科学技術の研究と教育の歴 … ［続きを読む］

「カーボンバブル」が金融市場を脅かす

日本の企業が知らない化石燃料投資のリスク

　昨年末のCOP21で決定されたパリ協定は、世界が今世紀後半には「脱化石燃料」を実現することを求めたものだ。すでに世界の主要な機関投資家の中 … ［続きを読む］

［2］死刑廃止が世界的趨勢、感情的な存続肯定論

やめたのは欧州や南米、死刑を発表するのは米国と日本、執行が多いのは中国や中東

　これは、法的な「制度論」について考える場合にはいつでもいえることだが、死刑について考える場合にも、ミクロ的な見方だけではなく、マクロ的な見 … ［続きを読む］

M&Aにおける独占禁止法リスクへの契約上の対処法

　ここ数年、競争法（独占禁止法）当局の「競争制限抵触」などを理由とした反対でM&Aが破談になるケースが散見される。破談による「損害」 … ［続きを読む］

「谷間の世代」を頂点に導いた手倉森監督のツボ

リオ五輪出場を決めたサッカーU23日本代表での怒らない指導と練りに練った言葉

　1月31日深夜、カタール・ドーハで３週間続いた、サッカーのリオデジャネイロ五輪予選を兼ねたアジア選手権からU23日本代表が羽田空港に到着し … ［続きを読む］

［27］「９・11」後のサウジアラビアを歩く

　2008年、サウジアラビアに取材で3週間入った。　90年代は取材ビザを申請してもほとんど出なかった。例外的に、日本の首相や大臣がサウジアラ … ［続きを読む］

［26］ハマスによるガザ支配の現実

病院に麻酔ガスがない　2007年10月にパレスチナ自治区ガザに入った。その6月にイスラム政治組織ハマスがガザの穏健派ファタハを排除してガザを … ［続きを読む］

原発は温暖化防止に不可欠か？

パリ協定以降の議論を俯瞰する

　パリ協定が採択された直後、ハーバード大学のネーオミ・オレスケス教授はガーディアン紙に次のように書いた。　これでやっと温暖化否定論の商人たち … ［続きを読む］

［25］日本のイスラムと、イスラムの女性たち

イスラム連載を始める　2006年4月、カイロ勤務を終えて東京に戻り中東担当の編集委員になった。編集委員の仕事は、中東で何か大きな動きがあれば … ［続きを読む］

［2］科学者討論＠北海道大学

科学者は「監」られている――若手研究者が語る大学の現在

　大学の風景が変わった。研究者は世の中に還元される業績を求められ、役に立つことがわかりやすく見える成果が歓迎されている。研究費の獲得競争は激 … ［続きを読む］

上昇気流に乗った日本ラグビー

守りが重要だったトップリーグの決勝は熱戦、人気をリードした五郎丸

　いい光景だった。満員2万5千人の拍手を受けて、3連覇を遂げたパナソニックのSH田中史朗が涙ぐむ。スタンドのファンに向けて、こう声を張り上げ … ［続きを読む］

［25］「働き手の生存権」の視点なき雇用政策

安倍首相「パート月25万円」発言の背景

　春闘を控えて、賃上げ論議が再び活発化し、国会論戦でも、アベノミクスが賃上げに効果があったかどうかが与野党の論戦の焦点になっている。その中で … ［続きを読む］

［1］科学者討論＠北海道大学

科学者は「監」られている――若手研究者が語る大学の現在

　大学の風景が変わった。研究者は世の中に還元される業績を求められ、役に立つことがわかりやすく見える成果が歓迎されている。研究費の獲得競争は激 … ［続きを読む］

［10］「民主化」から「自立化」、「私化」へ

敗戦後から昭和の「繁栄」までを分析する

現代前期(昭和後期)　私がまず分析の対象にしたいのは、現代前期にあたる敗戦後の昭和である。　先に見たように、この時代のスローガンは「経済大国 … ［続きを読む］

株価急落　正念場のアベノミクス

世界の金融界は日本経済の成長率は期待外れでアベノミクスの成否は今後次第とみている

日経平均株価の推移に神経をとがらす官僚　「アベノミクスも正念場かもしれない」　日経平均株価の急落を告げるボードを見ながら、ある政府高官は先週 … ［続きを読む］

アベノミクスの限界？　それとも世界経済の変調か

株式の大幅下落は米国の利上げと中国の政策に起因する。日本に出来ることは限定的だ

世界各国の株価の大幅な下落をどう説明するか　年が明けて、株価の下落が止まらない。昨年末の12月30日に19,000円を付けていた日経平均株価 … ［続きを読む］

ジオパーク、エコパーク、世界遺産。何が違う？

ジオパークの主役は地元。自然資産を生かした地域振興が発展の秘訣

　1月23日、白山市でユネスコ世界ジオパーク誕生記念フォーラムが開かれた。ユネスコの支援事業から、正式にユネスコの事業となり、ジオパーク運動 … ［続きを読む］

［書評］『日本　呪縛の構図』

Ｒ・ターガート・マーフィー著　仲達志訳

この息苦しさから抜けだすには　　　歴史を動かしているのは何か。　孔子なら天、ヘーゲルなら理性、マルクスなら階級闘争、慈円なら乱、白石なら変、 … ［続きを読む］

「ロシア、強権の裏に焦り」　亀山郁夫×白井聡

朝日新聞　関西スクエア　中之島クロストーク

　政治学者の白井聡（さとし）さんがホスト役を務める対談・対論イベント「第５回　関西スクエア　中之島クロストーク」（朝日新聞社主催）が2015 … ［続きを読む］