古典 の検索結果

『ユリイカ　総特集・小津安二郎』を読む（下）――小津の過激な“美人主義”、小津の若手映画作家への影響など

　『ユリイカ』特集号の論考中、所収の宇野邦一「凡庸と幻視」における、ジル・ドゥルーズの「小津においてはすべてが普通で凡庸であ」るという言葉を … ［続きを読む］

必見！フランスの新鋭ギヨーム・ブラックの『女っ気なし』――“散文的な詩情”あふれる快傑作

　１９７７年生まれのフランスの新鋭、ギヨーム・ブラック監督が撮った『女っ気なし』（２０１１、５８分）を、元なみおか映画祭ディレクターの三上雅 … ［続きを読む］

東京国際映画祭は変わったのか？

　昨年ここで東京国際映画祭の批判を５回に分けて書いたが、今年はトップがギャガ会長の依田巽氏からＫＡＤＯＫＡＷＡ取締役相談役の椎名保氏に代わっ … ［続きを読む］

１９３０～５０年代の東宝映画２０本が、東京・京橋でニュープリント上映！（上）――中川信夫『虞美人草』をめぐって

　２０１３年８月８日から空調工事のため休止していた東京・京橋の国立近代美術館フィルムセンター（ＦＣ）の上映が、１０月３１日より再開される。朗 … ［続きを読む］

為末大さんとの対話 〜 心奪われること、夢中、ゾーン

　為末大さんは、あらためて言うまでもなく、日本陸上界のスーパーヒーローだ。日本のスプリント（短距離）選手としてはじめて世界陸上２大会でメダル … ［続きを読む］

［16］探訪記者・坂上遼（小俣一平）との対話（下）

　――会長の覚えもめでたく家父長的な支配構造の中で順調に出世していて、いったい『無念は力』の無念とは何がモチーフだったのでしょうか？　≪３８ … ［続きを読む］

「芸術は爆発だ！」という言葉が日本人に与える誤解

 　“芸術”という言葉を口に出すと、「芸術は爆発だ！」という岡本太郎の名言を思い出す人が日本人には多いよう … ［続きを読む］

麻生発言と政治エリートの反知性主義

　７月２９日、東京都内で行われたシンポジウムに出席した麻生太郎副総理兼財務相が憲法改正問題に関連し、「憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲 … ［続きを読む］

続々・科学の本質と論文不正の微妙な関係〜角を矯めて牛を殺すな

　論文不正がこうまで繰り返されるのは何故なのか。制度が「性善説」に偏り過ぎていたから「研究者も時には悪さをするという前提で、チェック機構の整 … ［続きを読む］

ミゲル・ゴメス監督の『熱波』――ポルトガル映画の最前線

　『熱波』（原題「タブー」）はポルトガル映画界の俊英ミゲル・ゴメス監督（１９７２年～）が、モノクロ映像で入念に撮り上げた良質なメロドラマだ。 … ［続きを読む］

スクリューボール・コメディの大傑作、『パームビーチ・ストーリー』がやってくる！（下）――登場人物のクレイジーさと洒脱さ、スクリューボール・コメディとフィルム・ノワールの共通点など

　『パームビーチ・ストーリー』における狂騒とエレガンスの共存は、たとえば“うずら撃ちクラブ”の老人が列車内で猟銃をぶ … ［続きを読む］

スクリューボール・コメディの大傑作『パームビーチ・ストーリー』がやってくる！（上）――プレストン・スタージェスの才気弾ける“離婚活劇”

　狂騒、ドタバタ、頓狂（とんきょう）、荒唐無稽。　そして、それらとは真逆なエレガンス、洗練、洒脱、粋。　この相反する二つのファクターが奇跡の … ［続きを読む］

「傑作」という言葉さえ無力化する、前人未到の“脳内ラブストーリー”――黒沢清『リアル～完全なる首長竜の日～』（３）　簡潔な場面転換、＜縦の構図＞の驚くべき立体感、＜幽霊＞＜廃墟＞など

　今回は、これまでに触れえなかった『リアル～完全なる首長竜の日～』の名ショット、名場面をピックアップしつつ、それに関する黒沢清の映画術に触れ … ［続きを読む］

中東を新書で読む（下）――歴史の中でとらえる

　エジプトを軸とする中東の動きを長年観察してきた田原牧の『中東民衆革命の真実——エジプト現地レポート』（集英社新書） … ［続きを読む］

グローバル人材の素養としてのユーモア

グローバル人材の素養としてのユーモアアンダーソン・毛利・友常法律事務所弁護士　戸倉 圭太　英国人の依頼者との電話会議。依頼者は、日本企業との … ［続きを読む］

【古典ＤＶＤ傑作選（５）】 ダグラス・サーク『突然の花婿』――スピード感あふれる結婚喜劇

　ＷＥＢＲＯＮＺＡ「【古典ＤＶＤ傑作選（４）】 問答無用の傑作ヒューマン・ドラマ、ダグラス・サーク『わたしの願い』」（２０１２／０５／３１、 … ［続きを読む］

「主権回復の日」、東京の政治エリートは沖縄人の反発を過小評価するな

　政府は４月２８日を「主権回復の日」とし、政府主催の記念式典を開催する。これに対して沖縄が激しい忌避反応を示している。沖縄人の標準的感覚から … ［続きを読む］

バレエ、オペラを上演できる公立ホールが大阪市内にない

　大阪の劇場不足が深刻だ。　特にここでは、私が一番の専門分野にしているクラシック・バレエが上演できる劇場が不足していることについて語りたい。 … ［続きを読む］

現代的なメロドラマ・サスペンスの傑作――舩橋淳『桜並木の満開の下に』（上）――＜情＞をいかに表現するか

　舩橋淳（ふなはし・あつし）監督といえば、２０１２年に公開された『フタバから遠く離れて』が記憶に新しい。「３・１１／東日本大震災」以後の福島 … ［続きを読む］

京都で花見、骨董など歴史を買う中国人観光客

薄雲鈴代

　もしも京都にご贔屓の桜があるならば、今年はいつもより早く逢いに出かけたほうがいい。花の名所といわれる寺社の門前には、早くも７分咲き、ほぼ満 … ［続きを読む］

吉川洋著『デフレーション』が唱える「デフレの原因は名目賃金の下落」は正しいか？

　吉川洋東大教授が、今年1月に上梓された『デフレーション』（日本経済新聞出版社）が注目を集めているようだ。この本の新聞広告には、「マクロ経済 … ［続きを読む］

ジョゼフ・ロージーの傑作ＳＦ映画、『呪われた者たち』がＷＯＷＯＷで放送！――放射能人間と化した“子どもゾンビ”の物語

　１９５１年、赤狩りを逃れてヨーロッパに渡ったアメリカの名匠、ジョゼフ・ロージー（１９０９～８４、赤狩り：１９４０年代から５０年代にかけてア … ［続きを読む］

知日派の王毅外相就任で日中関係はどうなる？

　中国の外相に王毅氏が就任した。その王氏とちょうど１５年前の春にロンドンで交わした会話を今でもよく覚えている。　「本当に外交部長（外相）にな … ［続きを読む］

トム・クルーズの新たな挑戦――『アウトロー』の“斬新でアナログな”面白さ

　公開中の『アウトロー』を、東京・吉祥寺のバウスシアターで見た。トム・クルーズ主演の新たなアクション・シリーズ第１弾だが、なかなかの出来ばえ … ［続きを読む］

有名性と信頼の関係にメスを入れ検証を

武田徹

　グラビア・アイドルが自分のブログで「ペニー・オークションで商品を割安で落札できた」という虚偽の成功経験を書き込んで問題になった。以後、同じ … ［続きを読む］

中央銀行は誰のものか？―「アベノミクス」が欧米の経済論壇にもたらしたインパクト

　「アベノミクス」に対する欧米メディアの反応を端的に整理すれば、エコノミストが概ね好意的であり、中央銀行家が不満を述べる、こういう構図だとい … ［続きを読む］

ニュートンのもうひとつの顔

　アイザック・ニュートン（１６４２年～１７２７年）といえば誰もが認める近代科学の祖。ニュートンの運動方程式、ニュートンの万有引力の法則、など … ［続きを読む］

【２０１２年　映画　ベスト５】 「絶対的な」レベルの傑作

＊まずは今年公開された傑作５本（実は６本：順不同）を挙げますが、「傑作」の定義とは、＜私が傑作だと思う映画＞、これに尽きる。とはいえ、ここに … ［続きを読む］

「これだけの政治家を片っ端から呼んだら大変なことに」

(7)金丸氏以外の国会議員に捜査が及ばなかった事情

　戦後の自民党一党支配に幕を引き、今にいたる政界流動化のきっかけともなった金丸信・元自民党副総裁の5億円ヤミ献金事件。1992年に発覚したが … ［続きを読む］

【２０１２年　本　ベスト５】 読書関係者に劣化が起きている

　書店の廃業が止まらないなど、あかるい話がほとんどない。ミリオンセラーも一点ぐらい。評判になる書籍もそれほど多くなかった。本に接する機会は人 … ［続きを読む］