領土 の検索結果

［8］和せば栄え、争えば枯れる東アジアの国際関係

　戦前の昭和初期には、「満蒙は日本の生命線」と言うのが、当たり前のように語られていた。日清・日露の両戦争の勝利で獲得された朝鮮、台湾、満州な … ［続きを読む］

防空識別圏問題の解決は政治家の度量次第――日中韓は対話の機会を作れるか？

　１１月２３日、中国は突然、日本が領域を主張する尖閣諸島を含む防空識別圏を敷くと宣言した。もともと、防空識別圏の設定は国際法的に明文化された … ［続きを読む］

陸から海へ――「予想内」だった防空識別圏の設定

　中国が１１月２３日、尖閣諸島上空を含む空域に防空識別圏（Ａｉｒ　Ｄｅｆｅｎｓｅ　Ｉｄｅｎｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ　Ｚｏｎｅ、ＡＤＩＺ）を設定し … ［続きを読む］

安重根の思いを日韓が知る時、東アジアの未来は開ける

　菅義偉官房長官は、１１月１９日、初代韓国統監であった伊藤博文の殺害現場となったハルピン駅における安重根の石碑設置が韓中両政府の合意の下で進 … ［続きを読む］

憲法を議論する前に、玉音放送の意味をあらためて考える

　最近、ネット上で、玉音放送の現代語訳（あるいは口語訳）が話題になっているそうだ（注１）。玉音放送は、天皇と国民がコミュニケートした数少ない … ［続きを読む］

Global Press【スペシャル】　世界が見た汚染水流出

GlobalPress筆者陣

　東日本大震災から２年半近く、“FUKUSHIMA”の見出しが再び世界のメディアのヘッドラインに現れる事態が起きた。 … ［続きを読む］

希望を忘れた関係に未来はない――韓国人サポーターの横断幕に思う

　７月２８日に行われたサッカーの東アジアカップにおいて、韓国人サポーターが「歴史を忘れた民族に未来はない」との横断幕等を掲げたことは日韓両国 … ［続きを読む］

麻生発言と政治エリートの反知性主義

　７月２９日、東京都内で行われたシンポジウムに出席した麻生太郎副総理兼財務相が憲法改正問題に関連し、「憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲 … ［続きを読む］

沖縄から見た「尖閣報道」と世論 マスメディアの「国際益」追求は可能か

渡辺豪（沖縄タイムス記者）

　昨年11月から沖縄タイムス紙で「波よ鎮まれ～尖閣への視座～」という連載を続けている。「当事者」の視点で紛争回避を求める市民の声を紹介する企 … ［続きを読む］

参議院選挙前日（7月20日）を国民的な「ネット熟議の日」にしよう――「ダモクレスの剣」は落ちるか否か

剣ヶ峰の参議院選挙で「ダモクレスの剣」は落ちるか？　筆者は、２０１３年の年初に書いた「アベノミクスと『ダモクレスの剣』――『経済再生』という … ［続きを読む］

体当たり取材で見えてきた 中国メディアの奥深い世界

近藤大介（講談社「週刊現代」編集次長）

　あれは忘れもしない、２０１１年３月11日夕刻のことだった。　当時私は、講談社の中国現地法人会社である講談社（北京）文化有限公司という会社で … ［続きを読む］

［11］ジャーナリスト・安田浩一との対話（上）

　在日韓国・朝鮮人が多く住む東京・新大久保で、大音響で「半島に帰れ」「韓国人をたたき出せ」と叫ぶデモ行進が行われている。中心になっている「在 … ［続きを読む］

日本、中国、韓国の首脳は「不戦」を誓え

丹羽　宇一郎（にわ・ういちろう）／元駐中国日本大使

　尖閣諸島や竹島をめぐる争いで、日本と中国、韓国の関係が悪化している。４月末には麻生太郎副総理ら160名余りの国会議員が靖国神社に参拝した。 … ［続きを読む］

都議選における共産党「躍進」と参院選における「夢想」ーー左右分極化は回避できるか？

共産党「躍進」は危機を救うだろうか？　都議選では、前回の結果と比較すると、自民党（５９議席、２１議席増）と公明党（２３議席、増減なし）が圧勝 … ［続きを読む］

新しい米中関係に備えよ

　米国のオバマ大統領と中国の習近平国家主席による首脳会談が米カリフォルニア州パームスプリングス近郊のリゾート、サニーランズで開かれた。ノーネ … ［続きを読む］

トヨタvs.現代――韓国市場の局地戦が面白い

　現代自動車と子会社の起亜自動車が独占していた韓国市場で、トヨタ、日産、ホンダなど日本メーカーが急速に販売シェアを伸ばしている。といっても、 … ［続きを読む］

国会議員にも拡大するヘイトスピーチーー歴史修正主義からユダヤ人蔑視発言まで

　「上手にやりさえすれば、そして充分大きな声で呼びさえすればいついかなるときにもプロパガンダであらゆることをなしとげられるし、どんなことでも … ［続きを読む］

北方領土交渉の突破口になる人脈とは？

　４月２９日、モスクワで行われた日露首脳会談で、日本側は所期の目標を達成したので、成功したと評価できる。同日の共同記者会見で、安倍晋三首相は … ［続きを読む］

安倍首相インタビューを不正確引用した米紙の東京特派員

安倍首相インタビューを不正確引用したワシントン・ポスト特派員　色眼鏡をはずしてくれ　外国法事務弁護士・米ＮＹ州弁護士スティーブン・ギブンズ（ … ［続きを読む］

［1］「主権回復の日」

「屈辱」と「祝賀」の間には深くて暗い河がある

　モスクワでの取材を終え、極東ハバロフスクでこの文章を書いている。かなり以前のヴィタリー・カネフスキー監督のロシア映画のような空気が覆ってい … ［続きを読む］

「主権回復の日」、東京の政治エリートは沖縄人の反発を過小評価するな

　政府は４月２８日を「主権回復の日」とし、政府主催の記念式典を開催する。これに対して沖縄が激しい忌避反応を示している。沖縄人の標準的感覚から … ［続きを読む］

「べき論」の通じない日本社会で「差別論」を超える「沖縄報道」とは

渡辺豪（沖縄タイムス記者）

　「Journalism」２月号の特集「沖縄報道を問い直す」は、「本土と沖縄」の報道をめぐる課題や論点が網羅的に提示され、非常に興味深かった … ［続きを読む］

自然保護で国際紛争を封じる

　アフリカには複数の国にまたがって自然保護区が設定されることが多い。ケニアのマサイマラ国立公園とタンザニアのセレンゲッティ国立公園はつながっ … ［続きを読む］

ドラえもんはなぜ生物と認められないのか

　2013年の私立麻布中学の入試に出題された問題が話題を呼んでいる。「図は99年後に誕生する予定のネコ型ロボット『ドラえもん』です。この『ド … ［続きを読む］

既存の左右対立を超えて前に――平和のためのイノベーションを

　前稿「アベノミクスと『ダモクレスの剣』――『経済再生』という夢想の後に待ち受けるもの（２０１３／０１／０７）」で述べたように、その後、やは … ［続きを読む］

筆名「言いう莫なかれ」は何を意味する？ノーベル賞作家「莫モー言イエン」の文学的領土

佐久間文子

　毎年10月のノーベル賞発表は新聞記者にとって緊張する瞬間だ。文芸担当記者ならば、日本時間の午後８時を待ってノーベル財団もしくは選考を担当す … ［続きを読む］

「オルタナティブ」を希求するネグリ＝ハートの『コモンウェルス』

　ネグリ＝ハートの『〈帝国〉── グローバル化の世界秩序とマルチチュードの可能性』（２００３年、以文社、原著２０００年）は、書店の人文書売場 … ［続きを読む］

石橋湛山に学ぼう――弱腰外交の強みとは

　中国における反日教育に顔を歪める人々は多いかもしれない。それが根拠のない反日運動の原因であるというのだ。だが、よく考えてみようではないか。 … ［続きを読む］

陸上自衛隊に島嶼防衛はできない（上）――弱いリサーチ

　近年、中国との間で、尖閣諸島など我が国の領土たる島嶼（とうしょ）を巡る防衛に大きな関心が向いている。だが筆者には陸上自衛隊に当事者意識が欠 … ［続きを読む］

続・政治の液状化〜背後に潜むミクロな情動政治

　昨年末の衆院選の結果を受けて前稿では、「継続性の否定」がキーワードだと記した。　原発経済については「進退窮まっている」と書いたが、舌足らず … ［続きを読む］