翻訳 の検索結果

［1］善人と悪人を区別する道徳上の嘘が崩壊する

　映画『アクト・オブ・キリング』は、僕がこの５年間くらいにみた映画のなかでまちがいなく最も衝撃を受けた作品のひとつだ。未解決の問いが宙づりに … ［続きを読む］

ウエルベックの傑作小説『地図と領土』を読む（中）――高度消費社会に対する辛辣な揶揄、安楽死施設、ＳＦ的想像力など

　（上）に引き続き、ミシェル・ウエルベックの『地図と領土』における注目すべきディテールを項目別に引用し、若干のコメント／注釈を付したい。■ブ … ［続きを読む］

ミュージカル『ラブ・ネバー・ダイ』――１０年の歳月は人間を変える。変わらぬものは……

　オペラ座の地下に棲む醜い怪人（ファントム）と美しい歌姫との悲恋をつづったミュージカル『オペラ座の怪人』の続編（完結編）『ラブ・ネバー・ダイ … ［続きを読む］

［26］（番外編）オリンピックパークの町に住む（１）

会場まで２００メートル!?

　オリンピックパークから、２００メートル！　それが、私の泊まった宿の謳い文句だ。宿といってもホテルでもＢ＆Ｂ（Bed and Breakfa … ［続きを読む］

科学の開放を目指す「オープンアクセス」の落とし穴

　オープンアクセス（Open Access）とクリエイティブコモンズ（CC）ライセンスの概念が急速に科学界に浸透している。二つは似ているが、 … ［続きを読む］

スペインは、１５世紀に追放したユダヤ人の子孫に市民権を与えるのか？

　スペイン政府が、１４９２年に追放したユダヤ教徒の子孫に市民権を与える法案を議会に提出して話題を呼んでいる。スペイン政府は「歴史の誤りを正す … ［続きを読む］

アメリカ・ゲーツ元国防長官が思う「義務」

　現在のアメリカで最も悲しい風景の一つは、ワシントン近郊のアーリントン国立墓地の第６０区画にある。イラクでは４４８６名、そしてアフガニスタン … ［続きを読む］

「核」とはどのような存在なのか～万能細胞におけるリプログラミングに関する省察～（下）

　DNAが核膜に包まれたことにより、次のことが可能となったと考えられる。（１）全体の秩序を保ちながら、DNAを長くすることができた。（２）細 … ［続きを読む］

［18］第２章　演劇篇（１０）

ムーラン・ルージュ

不景気のなか、劇場と映画館は大入り続き　関東大震災後の日本と東日本大震災後の日本との共通点、酷似点について主に触れてきたが、もちろん相違点も … ［続きを読む］

安倍首相の靖国参拝　各国メディアはこう報じた

Ｇｌｏｂａｌ　Ｐｒｅｓｓ

　２０１３年１２月２６日の安倍晋三首相による靖国参拝は、世界中に波紋を広げた。各国の新聞、テレビが大きくとりあげ、ネット上でもさまざまな反響 … ［続きを読む］

東出昌大くんは「ハンサムな夫」？――「ごちそうさん」、めんどくさいんじゃい！

　「ごちそうさん」の希子ちゃんが可愛い。「希子」と書いて「のりこ」と読ませると、今ではすっかりクラシカルな「のりこ」という名前も新鮮に感じる … ［続きを読む］

米司法省、記者の情報源を相次ぎ摘発 《事件一覧》

　報道機関への情報漏洩を理由とした訴追が米国で相次いでいる。２００４年以前はわずか２件しかなかったのに、２００５年以降、これまでに９件に上っ … ［続きを読む］

フジテレビ『ほこ×たて』の「実態調査」はガチンコ勝負で

　フジテレビの人気番組『ほこ×たて』で「不適切な演出」が次々に見つかり、　番組打ち切りが決まった。この番組は、主に日本の中小企業 … ［続きを読む］

『慰安所管理人の日記』公開の裏側

　韓国の書店にいま、実に興味深い内容の、分厚い韓国語の本が並んでいます。　題名は『日本軍慰安所管理人の日記』。第二次世界大戦中にビルマ（現ミ … ［続きを読む］

北朝鮮の人権改善は強制収容所から

小川晴久（東大名誉教授）

　北朝鮮政府による人権侵害を調査する国連の調査委員会が、８月２９日と３０日、東京で公聴会を開いた。北朝鮮の強制収容所をなくすことを目的とする … ［続きを読む］

「いわゆる」と「地方削減」から考える ＮＨＫの今後と公共放送のあり方

水島宏明（ジャーナリスト、法政大学社会学部教授）

 従軍慰安婦に関する大阪市長の発言がさかんに報道された頃、「いわゆる『従軍慰安婦』をめぐる橋下大阪市長の発言で… … ［続きを読む］

藤圭子さん自殺報道にみるメディアの欠落

　誰かが自ら命を絶った時、その人が有名な人ならば、ありし日の動画や写真などを使ってテレビや新聞は報道する。　無名の人の場合でも、大震災による … ［続きを読む］

海外へ打って出る韓国の出版社 国内市場の縮小傾向で日本はどうする

星野渉(文化通信社取締役編集長)

　７月３日から東京・江東区の東京ビッグサイトで開かれた「東京国際ブックフェア２０１３」は、テーマ国が韓国となり、様々な展示や講演会などのイベ … ［続きを読む］

フリーランスの仏教徒として

室　謙二

　私はフリーランスの仏教徒である。もっとも私も最初はそんな言葉があることを知らなかった。カレン・アームストロング（比較宗教学）のラジオインタ … ［続きを読む］

クールジャパン輸出に「壁」、それを乗り越えるには

　安倍政権の成長戦略の柱となっている「クールジャパン」。アニメやドラマなどの輸出を促進し、外国の人たちに広く日本の魅力を知ってもらう日本ブラ … ［続きを読む］

原発と倫理　　ドイツ脱原発倫理委員会報告の意義

　私は、WEBRONZAの前稿で、「論理と倫理」なき原発再稼働と原発輸出」を論じた。なぜ、原発が倫理的に問題となるのか。これについて、ドイツ … ［続きを読む］

ＴＳＵＴＡＹＡに頼めば万事解決？ 公共図書館と出版産業の未来を考える

佐久間文子（文芸ジャーナリスト）

　レンタル大手のＴＳＵＴＡＹＡを展開するＣＣＣ（カルチュアコンビニエンスクラブ）が運営主体となった佐賀県・武雄市図書館については昨年10月号 … ［続きを読む］

著作権保護期間の延長は科学研究を阻害する

　環太平洋経済連携協定（TPP）のための日米の事前協議で、日本がアメリカに歩み寄って、著作権の保護期間を米国並みに延長することを、既に３ヶ月 … ［続きを読む］

体当たり取材で見えてきた 中国メディアの奥深い世界

近藤大介（講談社「週刊現代」編集次長）

　あれは忘れもしない、２０１１年３月11日夕刻のことだった。　当時私は、講談社の中国現地法人会社である講談社（北京）文化有限公司という会社で … ［続きを読む］

中国の「鉄」老人たちから学んだフェアプレー精神

中国独占禁止法とフェアプレー精神アンダーソン・毛利・友常法律事務所矢上 浄子（やがみ・きよこ）　私は1999年に北京の大学院に進学し、大学院 … ［続きを読む］

国谷キャスターの縁で実現した尊厳の芸術展と作品集

　１９４２年から４６年まで米国の強制収容所にいた１２万人余りの日系アメリカ人が手がけた工芸品や絵画などの作品集の翻訳本「尊厳の芸術」がＮＨＫ … ［続きを読む］

話題のメガネ型情報検索装置 グーグル・グラスは取材向け？

　街角に設置された定点カメラが捉えた決定的瞬間が、スクープ映像としてニュース番組で紹介されるのはもうめずらしいことではなくなっている。国土交 … ［続きを読む］

英語試験の重視は本当に国益にかなうのか？

　エリート官僚の採用試験で英語のヒアリングを今まで以上に重視する方針が打ち出されたという報道があった。海外に長年住んでいる研究者として、この … ［続きを読む］

憲法改正論議にみるコミュニケーションギャップ

　　今年の憲法記念日は例年とはちょっと違っていたように感じる。ご承知のとおり、自民党を中心にして提起された憲法改正に関する議論が盛り上がって … ［続きを読む］

続々・大学にやってきた黒船「ムーク」〜究極的には人間観が問われる

　ムークの「今後の展望」その１として、前稿で教育とカネの問題を指摘した。　続けよう。 ２．グローバル化と言語の問題　第二に、グロー … ［続きを読む］