帝国 の検索結果

いま、憲法論争が沸かないのはなぜか？（上）

「存立危機事態」の１９４１年と２０１５年

存立危機事態と傭兵隊長　「我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由、幸福追求の権利が根底から覆される明白な事態」　この難しい表現に「え、よく … ［続きを読む］

［1］中村鴈治郎の襲名披露、尾上菊之助など

　1月につづいて、歌舞伎興行のレポートを記す。　この間に、坂東三津五郎と中村小山三が亡くなった。三津五郎は中村勘三郎と同学年で、勘三郎急逝の … ［続きを読む］

持続可能な東京五輪は可能か

ロンドン五輪の独立監視委員会議長、マッカーシー氏に聞く

　２０１２年のロンドンオリンピック・パラリンピックは、「近代五輪史上、最も持続可能な大会」を目指した。メーンテーマは「地球１個分のオリンピッ … ［続きを読む］

［8］テロから離れてイスラム社会に目を向ける

ムスリム同胞団を追って　いま、中東でイスラム過激派組織「イスラム国」（IS。以下「イスラム国」）が問題になっているが、「イスラム」は90年代 … ［続きを読む］

［7］儒教道徳と大和魂の接合をねらった計画

　石原巌徹の８項目にわたる野心的な提案の細目を、少し要約したかたちで、解説を加えながら、以下に示すことにしよう。　１、国廟の指定　　政府は曲 … ［続きを読む］

［6］孔子の遺跡、曲阜を人気の観光地に

　戦闘後の傷跡をいやし、南京の街をつくりなおして、観光客に魅力ある旅先にしようという試みは基本的にはつづけられていたものの、そのいっぽうで歴 … ［続きを読む］

［5］皇軍が南京攻撃に成功した物語と光景

　1939年にジャパン・ツーリスト・ビューローは南京に紹介所を開設した。これによって南京旅行の斡旋は大きな転機を迎える。　さらにその年の３月 … ［続きを読む］

［4］新たな史跡が制定されていった南京

　大陸において皇軍が新たに勝利を収め、新たな史跡を生みだすと、さまざまな仲介人が登場して、すぐさまこうした歴史遺産を観光地に組み入れ、見所の … ［続きを読む］

大阪都が審判へ　橋下改革の「最終決戦」

公明党本部の意向で方針転換され実現が決まった5月17日の大阪市民の住民投票で

  大阪市を五つの特別区に分割する「大阪都構想」の制度案（協定書）が、大阪府、大阪市の両議会で可決された。5月17日にある大阪市民 … ［続きを読む］

身近に広がる音声認識技術の活用

ロボットからスマホ、カーナビ、議事録作成、番組の字幕作成まで

　ロボットが人間のようにしゃべる「合成音声」のもととなる技術が「音声認識」だ。人間がスマートフォンに話しかけたとき、きちんと理解できて初めて … ［続きを読む］

［3］奉天――「アジア的文明」の遺産として

　大日本帝国内では、奉天であれ、どこか別の都市であれ、いったん観光客が到着すると、地域のガイドつき遊覧バスが、便利で手ごろな旅行手段となって … ［続きを読む］

［25］第6章「＜遠郊＞の憂鬱（1）」

閉ざされた殺人者

　佐々木哲也は、1968年春、市原市立八幡中学を卒業し、千葉県随一の進学校である県立千葉高校へ入学した。中学時代はトップクラスの成績だったが … ［続きを読む］

［3］明治期日本の保守主義受容

英議会政治とエドマンド・バーク

　現代日本において「保守」を自称する立場は、日本古来の伝統や慣習を重視する者もいれば、むりやり「伝統の創造」を行う者まで多岐にわたる。　それ … ［続きを読む］

［2］多くの娯楽を提供、人気を集めた奉天

　奉天には観光客を引き寄せる多くの名所があった。ここは日露戦争(1904-05)で最後の会戦が繰り広げられた場所である。　さらに、いわゆる満 … ［続きを読む］

［1］帝国日本が観光旅行を奨励した意味

　帝国日本における歴史遺産の景観は、帝国の発展とともに広がっていった。本稿は1938年から43年にかけて中国大陸の3つの場所、すなわち奉天、 … ［続きを読む］

21世紀の資本主義に求められるもの

搾取のない、弱肉強食一辺倒ではない経済への跳躍

　21世紀の資本主義とはなんぞや。この壮大なテーマに挑むべく、あれこれ探索作業をしていたら、三人の人々の三つの発言に出会った。まずは、それら … ［続きを読む］

お稽古ごとのバレエから、芸術としてのバレエへ

２０１４年のバレエを振り返る――最大のニュースは木田真理子さんのブノワ賞受賞

　今年１年間のバレエを振り返って、日本のバレエ最大のニュースは、春、スウェーデン王立バレエの木田真理子さんがブノワ賞を受賞したことだと私は思 … ［続きを読む］

［書評］『帝国の慰安婦』

朴裕河著

消去されたノイズに耳を澄ますことから　　　 「慰安婦問題」を、いま考えるとき、必読の書である。 　2013年８月に出版された本書の韓国語版に … ［続きを読む］

世間が納得しない“農協の自己改革案”

　農協が11月6日に自己改革案をまとめた。これは、5月に規制改革会議が行った提言に端を発し、6月に政府で取りまとめられた農協改革案を受けての … ［続きを読む］

【対談】　國分功一郎×木村草太　【哲学と憲法学で読み解く民主主義と立憲主義（１）】――憲法制定権力とは何か？

＊この対談は、２０１４年８月３１日、東京・国立市公民館で開かれた「『図書室のつどい』　哲学と憲法学で読み解く民主主義と立憲主義」をもとに構成 … ［続きを読む］

ウクライナと日ロ関係をモスクワ、キエフで考える（４）――ロシアが探ったこと

　「西欧も米国も、ウクライナ国民の意思をきちんと見るべきだ。国民の多数は、独立し、主権を持ち、自由なウクライナを願っている」とクワシニエフス … ［続きを読む］

［18］第４章「舞い降りたバリケード（５）」

世界史に触れた瞬間

　今もなにかの拍子に、１９６９年当時の黙示録的な気分を思い出すことがある。　誰かから吹き込まれたわけではないが、その秋、私はこの年の向こう側 … ［続きを読む］

【憲法学で読み解く民主主義と立憲主義（２）】――憲法７３条から集団的自衛権を考える

　憲法上の「自国を守るための武力行使」、国際法風に言うなら「個別的自衛権の行使」が、９条の例外として、憲法前文や１３条を根拠に認める、という … ［続きを読む］

［20］第２章　演劇篇（１２）

享楽化の歴史は繰り返す

エロ・ナンバーワン女優　エロ・グロ・ナンセンスからやや離れたので、余談ながら横倉辰治が一時参加していた稀代のエロチック女優河合澄子一座につい … ［続きを読む］

『昭和天皇実録』を内向きの「実録」に終わらせるな

　『昭和天皇実録』全１万２千ページが完成した。来春から公刊される。　事前の公開以来、「宝の山だ」と評価する声もあれば、「まるで単なる年表のよ … ［続きを読む］

［17］第４章「舞い降りたバリケード（４）」

教師だった父との衝突

　それでも私は、闘争をもう一度、起こしたいと思った。７１年春の卒業まで、仲間といっしょに生徒会に介入し、街頭デモに出かけ、ビラを刷り、集会を … ［続きを読む］

「強欲の帝国」の危機、８００倍の格差に社会は耐えられるか

「９９％の国民は決して上位１％にはなれない」、格差社会アメリカにうずまく抗議の声

　『強欲の帝国』はチャールズ・ファーガソンが２０１２年に出版した。「ウォール街に乗っ取られたアメリカ」について強い警鐘を鳴らした著作である。 … ［続きを読む］

「全方位」か「牽制」か――日中印指導者の外交力

　英国からの独立を問うスコットランドの住民投票や、イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」のイラクとシリアでの勢力拡大――。世界が目まぐ … ［続きを読む］

［48］国家の栄枯盛衰の目まぐるしさ――英国、中東の動揺と日本

　文明、国家の栄枯盛衰は、余りにも目まぐるしい。　つい先週、イギリス（連合王国）では、スッコトランドの分離・独立が、スコットランドの住民投票 … ［続きを読む］

外交は生き物だと伝えるとともに読み物として面白い本を紹介しよう　―『Journalism』９月号から―

　外交は生き物だ。こういう基本的視座に立って外交を理解する場合に、必要な知識が二つある。第一が、国際政治の力関係に関する知識だ。第二が歴史に … ［続きを読む］