3.11 の検索結果

現代的なメロドラマ・サスペンスの傑作――舩橋淳『桜並木の満開の下に』（下）――幽霊映画的ファクター、成瀬巳喜男『乱れ雲』の見事な換骨奪胎など

　（上）に引き続き、『桜並木の満開の下に』における、＜情＞の精妙な表現について述べる。＊研次の葬儀のシーンに続く、フラッシュバック／回想形式 … ［続きを読む］

現代的なメロドラマ・サスペンスの傑作――舩橋淳『桜並木の満開の下に』（上）――＜情＞をいかに表現するか

　舩橋淳（ふなはし・あつし）監督といえば、２０１２年に公開された『フタバから遠く離れて』が記憶に新しい。「３・１１／東日本大震災」以後の福島 … ［続きを読む］

「数学」と写真家が遭遇すると

　京都大学で春休み時期に開催された日本数学会の会場で、ちょっと面白い展示があった。題して「数学者の貌（かお）」。数学を語る人たちの顔がずらり … ［続きを読む］

続・原発鳴動、ネズミ一匹　〜「想定外」を問う無意味

　原発はそれ自体が巨大なシステムだが、自然現象や野生生物を含む周辺環境の中に立地している。今回の停電事故のように内外で一見些末な不備や不運が … ［続きを読む］

原発鳴動、ネズミ一匹　〜心理学から見た停電事故

　去る３月１８日福島第一原発で停電があり、冷却機能が停止した。一時は原因不明で、このまま４日間冷却できなければ温度が上昇して危険という、緊迫 … ［続きを読む］

関西テレビは「すり替え」問題を開示せよ（上）

　　福島第一原発の使用済み核燃料プールで同時多発的な停電が発生し、冷却機能が長時間ストップした。冷却できない状態が続くならば２年前のメルトダ … ［続きを読む］

ジョゼフ・ロージーの傑作ＳＦ映画、『呪われた者たち』がＷＯＷＯＷで放送！――放射能人間と化した“子どもゾンビ”の物語

　１９５１年、赤狩りを逃れてヨーロッパに渡ったアメリカの名匠、ジョゼフ・ロージー（１９０９～８４、赤狩り：１９４０年代から５０年代にかけてア … ［続きを読む］

メディア企業の採用と育成２０１３　ＮＨＫ、日経、読売、朝日採用・教育担当者座談会「覚悟を決めた若者を求む！」

　朝日新聞が発行するメディア研究誌「Journalism」３月号の特集は「メディア企業の採用と育成２０１３」です。ＷＥＢＲＯＮＺＡではこの中 … ［続きを読む］

［2］ノンフィクション作家・角幡唯介との対話（上）

　戦後最悪の災害と人類史上に残る惨事がひきおこされたというのに、そのことがわずか２年で忘れ去られようとしている。東京のキー局を中心に多くの記 … ［続きを読む］

東松照明の写真は、今こそ見られるべき作品だ

　戦後の日本を代表する写真家である東松照明が亡くなってから、早くも３カ月が経った。　２０１２年１２月１４日に沖縄で亡くなり、遺族からその死が … ［続きを読む］

陸山会事件、１０年後の評価は？

市田隆

　　政治資金規正法違反の罪に問われた、小沢一郎氏の元秘書３人に対し、東京高裁は、一審に続き、有罪を言い渡した。１０年後、２０年後…この事件を … ［続きを読む］

「顔」の見える信頼－柏市での経験から考える

　2011年3月11日の東日本大震災から2年たった。福島第一原発事故がもたらしたさまざまな課題については、この欄でも何回か取り上げた（たとえ … ［続きを読む］

思いを束ねられるＩＴに慣れ被災地から発信してほしい

林信行

　「あきらめ」の声の方が目立ち始めている、というのは昨年、被災３県を訪ねた時から感じている印象だ。住居の問題から、財産の問題、仕事や今後の生 … ［続きを読む］

ブックガイド――３・１１と福島原発事故を考える契機に

　あの忌まわしい東日本大震災とそれに伴う福島原発事故が起きてから２年が経つ。多くの命が失われるとともに、多数の方々が被災し、現在も自宅を失い … ［続きを読む］

政権選択の材料を提供できず”完敗”したテレビの選挙報道

水島宏明

　「日本は今、分かれ道に立っています」　衆院選公示日のＮＨＫ「ニュースウォッチ９」の冒頭コメント。今回は国の進路を決める極めて重要な選挙だと … ［続きを読む］

公共機関のデータ活用化で個人情報はどう利用されるのか

野々下裕子

　ネット業界では「クラウド」に続いて「ビッグデータ」が、次のビジネスチャンスとして注目を集めている。中でもＳＮＳなどに蓄積されるユーザーの膨 … ［続きを読む］

ＷｉＦｉフリーで世界に劣る東京、都市力の差はどこから来るのか

　米国からｉＰａｄを手に東京に来た知人が、「ＷｉＦｉフリー（無料の無線ＬＡＮ）で端末を使える場所が少なすぎる」と嘆いている。ＷｉＦｉを使える … ［続きを読む］

追悼・大鵬に思う、テレビの今昔と違和感

倉沢鉄也

　元横綱大鵬が、大相撲初場所中の1月19日、72歳で世を去り、生前の偉業をたたえて政府は通算21人目の国民栄誉賞を贈ることを、2月15日に決 … ［続きを読む］

「真っ暗ですよ事件」に見る東電の体質

　東電は福島第１原発１号機（１Ｆ１）に関して、建屋内部を調査しようとした国会事故調メンバーに対して、「今は真っ暗です（真っ暗ではないのに）」 … ［続きを読む］

「メディア芸術祭」と「恵比寿映像祭」にみる映像とアート

　現在、二つの映像をめぐる大規模な展覧会が都内で開催中だ。一つは六本木の国立新美術館の「文化庁メディア芸術祭」で、もう一つが恵比寿の東京都写 … ［続きを読む］

高い実質金利が日本を停滞させた

■日本の実質金利はイタリアの次に高い　日本の金利はとてつもなく低いというのが定説だが、実質金利でみると最近はそうでもない。図１は主要６か国の … ［続きを読む］

デリバティブ取引による損失をめぐる債権放棄と損失補填

　銀行の勧めで銀行と為替がらみのデリバティブ取引を行った中小企業が、リーマン・ショック以来の円高で損失を抱え、銀行と紛争となるケースが昨年、 … ［続きを読む］

自然エネルギー「光合成」解明を救った資金

　光合成の鍵となる反応を触媒する「光化学系II（ＰＳII）複合体」の構造が日本で解明されたことを、以前にこのＷＥＢＲＯＮＺＡで書いた（２０１ … ［続きを読む］

防衛費増額４００億円はまやかし、実際は「大軍拡」だ（上）――防衛費増で景気は良くなる？

　平成２５年度の防衛費の概算要求では、防衛費の増額は約１０００億円と報じられたが、その後の政府予算では減額され、約４００億円増に減額されたと … ［続きを読む］

芥川賞受賞作「ａｂさんご」の古くて新しい魅力

　史上最年長の７５歳で芥川賞に決まった黒田夏子氏の「ａｂさんご」は、実に瑞々しい短編だ。女性と思われるある人物の、幼少期から後年までの記憶を … ［続きを読む］

音のしない募金箱に涙　～被災地に寄り添って　東日本大震災報道写真展、今年も～

山田菜の花（朝日新聞社文化事業部）

　２月初旬、学生たちが企画した都内の写真展を訪れた。東日本大震災の被災者のポートレートが５０枚ほど並ぶ。津波で土台しか残らなかった自宅前や、 … ［続きを読む］

政治的思惑による自衛官の急増は国防力の低下を招く

■人的なばらまき政策？　防衛省は平成２５年度予算の概算要求で１万８０００名という大幅な人員増加を求めた。その多くは１士および２士などの２年契 … ［続きを読む］

山田洋次『東京家族』にガックリ（上）――致命的な演出力の弱さ

　出来のよくない映画について批判めいたことを書くのは、正直、つらい。何も書かずに、見たことを早く忘れてしまうのが一番いい。　もちろん面白い映 … ［続きを読む］

「７８７危機」、ボーイングと日本企業は乗り切れるのか

　２回のバッテリー出火が、ここまで傷口を広げるとは、ボーイング社も予想できなかっただろう。原因はリチウムイオン電池や周辺機器を中心に調査中だ … ［続きを読む］

犠牲者の氏名を歴史に刻む必要がある――アルジェリア人質事件

大久保真紀

　アルジェリアで起きた人質事件は、多数の日本人がテロの犠牲になるという、日本の歴史上でも大きな悲劇になっています。情報が錯綜し、何が起こって … ［続きを読む］