憲法 の検索結果

9条がなかったら、敗戦で日本人は何を学んだのか

表現の自由の意味、集団的自衛権による安全保障とは

　社会学者の大澤真幸氏と憲法学者の木村草太氏による憲法の今日的問題を考えるトークイベントが先月、東京・池袋のリブロ本店で開かれた。二人による … ［続きを読む］

［2］本当の積極的平和主義

　コスタリカは熱帯にあるが、首都サンホセは標高約1200メートルの高地にある。軽井沢のようなものだ。だから涼しくてしのぎやすい。 　目抜き通 … ［続きを読む］

邦人救出に必要なのは「勇ましさ」ではない

法律を変えるだけでは非現実

　海外で危機に陥った自国民を救い出すのは国家の義務である――。多くの人々がそう信じたいと思っている。　しかしどんな列強国であっても、主権が及 … ［続きを読む］

所沢・住民投票は「民主主義」の貴重な経験

活動のプロセスこそが重要だ

　埼玉県所沢市で、航空自衛隊入間基地の近隣の小中学校におけるエアコン設置をめぐる住民投票が、去る2月15日に行われた。　結果は、投票率31. … ［続きを読む］

旅券返納命令への異議（上）

政府・外務省はジャーナリストの役割を理解していない

　シリアへの取材を計画しているジャーナリストに外務省が旅券を返納させた問題が、憲法で保障する「移動の自由」や「言論の自由」の侵害に当たらない … ［続きを読む］

差別と区別：なぜ曽野綾子発言は問題なのか？

「居住の権利」への挑戦

　この条約において、「人種差別」とは、人種、皮膚の色、世系又は民族的若しくは種族的出身に基づくあらゆる区別、排除、制限又は優先であって、政治 … ［続きを読む］

［書評］『PLANETS vol.9』

宇野常寛責任編集

いまからでも、やるからには、考えてみよう　　　2020年に、東京で1964年以来の五輪が行われる。半世紀前のオリンピックは、戦後日本の復興の … ［続きを読む］

ベーシックインカム論はなぜ下火になったのか

格差の時代に有効な社会保障の処方箋はどこに

　トマ・ピケティ『21世紀の資本』がベストセラーになっている。WEBRONZAでも、吉松崇氏はじめ多くの方が様々な視点から論評しているが、私 … ［続きを読む］

［1］日本とコスタリカ両国民にノーベル平和賞を

　2月の初めまで1週間ほど、中米コスタリカを取材した。コスタリカへの訪問は1984年からで、これまで約10回、現地取材した。　日本と同じく平 … ［続きを読む］

［3］明治期日本の保守主義受容

英議会政治とエドマンド・バーク

　現代日本において「保守」を自称する立場は、日本古来の伝統や慣習を重視する者もいれば、むりやり「伝統の創造」を行う者まで多岐にわたる。　それ … ［続きを読む］

格差の縮小と経済成長率は関係がない

真に長期的な経済発展の目指すには、消費と貯蓄のバランスが必要

＜ポイント＞・所得格差を縮小する政策の必要性の根拠として、主に二つが主張されている。一つは、格差の拡大で社会不安が高まるからというもの、もう … ［続きを読む］

「敵を作る」政策はやめるべきだ

中東以外も危なくなる危険と、それによる日本経済への打撃を考えよ

　スウェーデンに２５年住む私は未だに日本国籍を保持している。スウェーデンから見ると「外国人永住者」である。１３年前の大病で身障者となったため … ［続きを読む］

［4］集団的自衛権の行使は地球規模の問題

COIN戦略に沿った、日本にしかない「主体性」をもった非武装の貢献を

　現在の話をします。ここからが自衛隊にかかわることです。アメリカは、その軍事ドクトリンをしばしば書き換えるのですが、その最近のは2006年。 … ［続きを読む］

人質事件、首相は「和」の心を取り戻して発信せよ

本当の「美しい国」とは？

「文明の衝突」に巻き込まれた日本　前稿の後、痛ましくも湯川遙菜氏は殺害されたと思われ、1月31日時点では後藤健二氏の解放交渉がヨルダン政府に … ［続きを読む］

［2］日本はすでに集団的自衛権を行使している

国家が「沙汰」を提供できない時、暴力の恐怖支配が始まる現実に向き合っているか

　軍事行動における国際法上の根拠探しというのは、たとえそれが「言い訳」であっても、法治国家にとっては、当然の行為です。しかしながら、法治国家 … ［続きを読む］

［1］テロとの戦い、日本人は人を殺しにいくのか

イスラム国に対しても始まったデーモナイゼーションと報復の連鎖

　「紛争屋」を自称する東京外国語大学大学院教授の伊勢崎賢治さんが昨秋、「日本人は人を殺しに行くのか　戦場からの集団的自衛権入門」（朝日新書） … ［続きを読む］

官房長官の「まず環境から改憲」に異議あり

科学案件をもちだせば憲法が古びて見える、というトリックの怖さ

　年が明けて、来るものが来たな。そう感じさせる小さな囲み記事を見つけた。見出しは、「改憲『まず環境権や私学への公費支出』」（朝日新聞２０１５ … ［続きを読む］

仏テロ事件――イエメンはどうなっているのか

国際的テロの活発化と新憲法制定への不安

　イエメンのアル=カーイダ――パリのシャルリ・エブド誌本社を襲った犯人はそう言い残し、その後にフランス警察に射殺された。　1月14日、「アラ … ［続きを読む］

ヘイト本の氾濫を前に

本の力と危険を自覚しつつ、言論で戦おう

　「嫌中憎韓」、「日本は世界でいちばん人気がある」、「朝日新聞を葬り去れ！」……。　今、書店店頭では、隣国の人々 … ［続きを読む］

「脱占領・戦後体制」めざす動き本格化

この挑戦をどう受け止めるかが問われる―『Journalism』1月号より―

自民党の根幹には「戦後」への追憶感情　「安倍政権の特質と展望―戦後70年を迎えて―」。このテーマで依頼を受けて後、突然の解散総選挙となった。 … ［続きを読む］

民主党の理念は甦るか？（上）

日本政治のバランスを回復する道

　2014年末から総選挙後に野党には幾つかの重要な動きが生じており、民主党は代表選を行っている。新年にあたり、ここ2、3年の中期的な展望のも … ［続きを読む］

大統領を訴えた若者がコスタリカの韓国大使に

平和活動家を任命する平和外交

　日本と同じく平和憲法を持つ中南米のコスタリカで、かつて大統領の行動を平和憲法に違反すると訴えて勝利した当時の大学生ロベルト・サモラ氏が1月 … ［続きを読む］

続・朝日新聞、萎縮するな

政治問題化した「歴史」の困難さを丹念に切り分けよ

　朝日新聞の報道に関する第三者委員会報告をめぐって、「切り分けの難しい問題」だらけだが、「角度を付けること自体が悪かったのではない」と前稿で … ［続きを読む］

衆院選、最低の投票率　日本の民主主義は大丈夫か

アベノミクスは「危険ドラッグ」、県内全選挙区で自民党を拒否した沖縄に注目すべきだ

　５２・６６％で戦後最低。１２月１４日の衆議院選挙の投票率である。有権者の２人に１人しか投票所に足を運ばなかった。私は東京郊外の小学校で投票 … ［続きを読む］

法律業務と言葉　～　文章作成の際に意識すること

法律業務と言葉アンダーソン・毛利・友常法律事務所弁護士　甲立 亮　はじめに　私が弁護士として働き始めてから、10年以上が経過した。弁護士にな … ［続きを読む］

2014年の5人

WEBRONZAで振り返る今年の顔

　WEBRONZAの2014年のアクセスランキングをもとに、WEBRONZAにおいて特に多くのアクセスを集め、今年の主役となった人物5人を選 … ［続きを読む］

2014年、5つの出来事

ヘイトスピーチ、セウォル号沈没、集団的自衛権……

　WEBRONZAの2014年のアクセスランキングをもとに、WEBRONZAで特に注目を集めた出来事5つを選び出しました。2月のソチ冬季五輪 … ［続きを読む］

モヒートを飲みながらキューバを語ろう（上）

カストロの革命理念が生きる医療や教育

　米オバマ大統領がキューバ政策の転換を発表したときに、そうか、この手が残っていたのか、と思った。　米国の2期目の大統領は、3選が禁じられてい … ［続きを読む］

「与党圧勝と右翼後退」というパラドックス（下）

驕る安倍政権は久しからず？

憲政の決壊――解釈改憲と明文改憲　総選挙の結果を憲政との関係で考えてみよう。　今回の解散総選挙は、もし与党が大敗して野党が大勝すれば、集団的 … ［続きを読む］

「与党圧勝と右翼後退」というパラドックス（上）

「極右＋右翼」から「中道＋左翼」への議席移動

民主主義の危機下の低投票率　第47回総選挙の結果、自公が合計325議席と「大勝」し、3分の2(317議席)以上を維持した。他方で、野党第1党 … ［続きを読む］