教養 の検索結果

宮崎駿『風立ちぬ』の近代――戦略爆撃の時代の戦闘機乗り

浅羽通明

　まずひとつ、謎かけをいたしましょう。　映画『風立ちぬ』のラストシーンで、主人公堀越二郎がイタリア人カプローニ伯爵とふたりで草原に立っていま … ［続きを読む］

飽き飽き「秋入学論争」にトドメを刺したい

　ここ数年にわたり東京大学を中心に一部の大学で議論を巻き起こした秋入学移行という提案は、実質的に見送られることとなった。すでにこの場でも数回 … ［続きを読む］

『ハゲタカ』のあと『マグマ』で地熱発電を取り上げた作家・真山仁氏に聞く（下）

　作家・真山仁氏のインタビューを続ける。　――今年になって地熱発電に関する新書『地熱が日本を救う』を書きましたね。　真山　『ハゲタカ』の後だ … ［続きを読む］

日米の大学の圧倒的な差はどこから来るのか

　今月からWEBRONZAの執筆陣に加えていただいたので、自己紹介もかねて、日米の大学の比較について書いてみる。もちろん、2000字程度では … ［続きを読む］

疑問だらけの元プロ野球選手への「規制緩和」

　長年の懸案事項であったプロ野球選手のセカンド・キャリアへの道が大きく前進した。日本学生野球協会（学生協会）の理事会で、元プロ選手が高校野球 … ［続きを読む］

見通せていた弁護士大失業時代

　本件、法務行政についてシンクタンカーとしての業務知見をほとんど何も持ち合わせておらず、WＥＢＲＯＮＺＡの場で論じるべきが迷ったが、小職がな … ［続きを読む］

国際教養大学の挑戦と人材育成について考える

　先の記事「『第三の矢』の核心は、労働移動支援型政策だ」では、安倍政権の打ち出した労働移動支援型政策へのシフトについて述べた。その中で、主に … ［続きを読む］

グローバル人材の素養としてのユーモア

グローバル人材の素養としてのユーモアアンダーソン・毛利・友常法律事務所弁護士　戸倉 圭太　英国人の依頼者との電話会議。依頼者は、日本企業との … ［続きを読む］

［3］海外留学支援は国費の無駄づかい（下）

■東大医学部は３つの私立高校の寡占状態　東京大学など国立上位校は、首都圏、近畿圏のほか、地方でも県庁所在地にある有名私学や伝統校の占める割合 … ［続きを読む］

東京都の猪瀬直樹知事に「スポーツ経営」をレクチャーすべきだった

　米国出張中に発信された猪瀬直樹東京都知事の不用意な発言がスポーツ界に波紋を広げた。国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）が彼の発言を不問に付した … ［続きを読む］

ハフポスト日本版、朝日の口出しは無用――ソーシャルメディアのゆるさ認める寛容さを

瀬川至朗（早稲田大学政治経済学術院教授）

　ハフィントンポストの日本版（ハフポスト日本版）を朝日新聞が出資してつくるという話を初めて聞いたとき、正直、既存メディアが出る幕ではないので … ［続きを読む］

私立文系初年度納付金１１５万円、大学は不都合な真実を語る時だ

　「歴史は繰り返す」の故事通り、現行の採用活動時期が、筆者のような５０代世代が経験した活動時期とほぼ同じパターンに変更される。つまり、現在の … ［続きを読む］

シリーズ「政治はネットで前進するか！？」第１回～ネット選挙運動解禁の本質は「政治家の１日を細分化すること」～政策男子部～

まとめ＝間中健介（関西学院大学客員研究員）

　インターネットがすっかり身近になり、ようやく選挙にもネットが本格的に採り入れられようとしています。４月１９日の参院本会議で、インターネット … ［続きを読む］

ベトナムのハノイから：ボディータッチと法律、そして弁護士

ベトナムのハノイから：ボディータッチと法律、そして弁護士アンダーソン・毛利・友常法律事務所弁護士　木本 真理子 　はじめに　ベトナ … ［続きを読む］

少子化時代の就職活動、人材開発は社会の責務（上）

　「初音ミクなど、日本人でも一般の人は知らないようなものが、実はユーチューブを通じて世界中の人が見ている」。ニコニコ動画を運営するドワンゴの … ［続きを読む］

メディア企業の採用と育成２０１３　ＮＨＫ、日経、読売、朝日採用・教育担当者座談会「覚悟を決めた若者を求む！」

　朝日新聞が発行するメディア研究誌「Journalism」３月号の特集は「メディア企業の採用と育成２０１３」です。ＷＥＢＲＯＮＺＡではこの中 … ［続きを読む］

貧しいけど、愉しい共産国・キューバ（下）　経済改革に「キューバ流」を徹底

　キューバの１人当たり国内総生産（ＧＤＰ）はせいぜい５０００ドルで、ラテンアメリカ諸国の中でも貧しい方に属する。低所得の原因は、何といっても … ［続きを読む］

貧しいけど、愉しい共産国・キューバ（中）　いじめ防止に秘策あり

早房長治

　私がハバナ市プラヤ地区のエーブラハム・リンカーン小学校に午前８時半過ぎに到着した時、全校児童を校庭に集めた朝礼がすでに始まっていた。若いボ … ［続きを読む］

貧しいけど、愉しい共産国・キューバ（上）　孤独死のない社会

早房長治

　米国のフロリダ州の南、１４０キロのカリブ海に浮かぶ小国キューバは、食料の配給制が必要なほど貧しい国である。しかし、治安はよく、街は音楽と踊 … ［続きを読む］

「３・11報道」の教訓をどう生かす　模索する早稲田大学Ｊスクール

瀬川至朗

　朝日新聞が発行するメディア研究誌「Journalism」１２月号の特集は「ジャーナリズムを教育する」です。ＷＥＢＲＯＮＺＡではこの中から、 … ［続きを読む］

『カリフォルニア・ドールズ』を見ずに死ねるか！（最終回）――アルドリッチおよび本作をめぐるア・ラ・カルト

＊フランソワ・トリュフォーらフランス・ヌーヴェルヴァーグの面々が独創的な＜作家＞として評価する以前は、ロバート・アルドリッチ同様、たんなる職 … ［続きを読む］

［1］千尋はなぜ豚が両親ではないと見抜けたのか？

『千と千尋の神隠し』で始まった２１世紀（上）

　これはおじさんによるおじさんのための現代アニメ講釈です。我らの近代日本は、この百数十年間、純文学、大衆小説、映画、ＴＶドラマやマンガという … ［続きを読む］

『カリフォルニア・ドールズ』を見ずに死ねるか！（２）――喧嘩友達もの、ロードムービー的趣向、炸裂する活劇性

　『カリフォルニア・ドールズ』にも顕著な＜喧嘩友達もの＞という作劇パターンは、そもそも、古典期（１９３０～４０）のハリウッド映画や日本映画以 … ［続きを読む］

曲がり角の出版文化賞

　年末近くは出版界の賞の季節だ。先日、毎日出版文化賞、サントリー学芸賞、野間文芸賞などが発表になった。年初めには、大佛次郎賞、読売文学賞など … ［続きを読む］

広域ガレキ処理で混乱した島田市の小中学校で「放射線教育」が始まった

　私の故郷、静岡県島田市が昨年末、全国の市町村の中で真っ先に広域ガレキ処理の受け入れを表明した。ところがガレキに僅かなセシウムが付着している … ［続きを読む］

独禁法弁護士とオペラ指揮者の意外な接点

現場指揮官に求められる職人的リーダーシップ  　アンダーソン・毛利・友常法律事務所 　弁護士　山島　達夫　唐突ではあるが … ［続きを読む］

ＮＨＫの名匠・工藤敏樹の再評価

　１９６０年代後半に今も輝きを失わないテレビドキュメンタリーの名作を手がけたＮＨＫの工藤敏樹をご存じだろうか。５８歳の若さで亡くなった工藤の … ［続きを読む］

京大とノーベル賞に関する体験的考察

　京大の山中伸弥教授のノーベル生理学・医学賞受賞が発表された。日本人として、また京大出身者として素直に嬉しいと思った（特に今年は私が専門とす … ［続きを読む］

ノーベル賞にみる生物学の無境界性

武村政春

　子どもの頃、10月という月には特別な意味があった。筆者自身の誕生月だったからである。しかし、やがて成長し、研究者を志すようになって、10月 … ［続きを読む］

「ニューヨークタイムズ」アーサー・オックス・サルツバーガー前発行人を追悼する

　「ニューヨークタイムズ」のアーサー・オックス・サルツバーガー前発行人が逝去した。享年８６歳。報道と経営の双方で「タイムズ」を見事に導いた発 … ［続きを読む］