冷戦 の検索結果

起訴相当を出せることが刑事司法改革のポイント

検察審査会の存在意義と原発事故の責任、有罪率99.9％は真犯人取り逃がしを意味

　福島第１原発事故の刑事責任をめぐり、東京第５検察審査会は7月31日、業務上過失致死傷罪で告発された勝俣恒久元会長（75）、武藤栄（65）と … ［続きを読む］

安保法制論に欠ける「自衛」の危うさへの視点

核の国際管理構想に見える集団的自衛体制の理想のかたち

　二度の原爆記念式典と終戦記念日を迎える8月には毎年、戦争関係の放送番組や特集記事が集中する。そんな「8月ジャーナリズム」は、今年はまた格別 … ［続きを読む］

サハ共和国の夢とプリマコフ元首相の死（上）

地政学をテーマにしたロシア、中国、韓国、日本の専門家による国際会議から

　ロシアのサハ共和国に行ってきた。　東シベリアと極東の間に位置し、昔のソ連でヤクート自治共和国と呼ばれたところだ。　気温が冬は氷点下50度に … ［続きを読む］

［4］ロシアと旧東独で見た冷戦時代の名残

思想の強制と管理主義という「遺物」

　北欧の航海の途中、ピースボートの船はバルト海に入った。ポーランドのグダンスクからスウェーデンのストックホルム、ロシアのサンクトペテルブルグ … ［続きを読む］

［書評］『中国グローバル化の深層』

デイビッド・シャンボー著　加藤祐子訳

中国はほんとうに「脅威」なのか　　憶測でものを言うのは避けたいが、今回の安保法制は日本側の発案というより、アメリカ側の要請にこたえたものとい … ［続きを読む］

ベトナム戦争から４０年

容易でない公的史観の修正

　歴史は時としてメディアによってつくられる――1975年4月30日、サイゴン（現ホーチミン市）にある南ベトナム大統領の官邸に一番乗りした戦車 … ［続きを読む］

［4］正義の根幹は公正、ロールズの主張と格差

社会思想の歴史を踏まえ、資本主義の健全な姿を維持すべき〈朝日カル連携講座〉

　WEBRONZAは朝日カルチャーセンターの協力を得て、同センターでの連携講座にご契約者のみなさんを招待しています。それぞれの連携講座の内容 … ［続きを読む］

「不戦の誓い」が揺らぐ怖さ

若者たちが熟慮の上にその賢明さを発揮して戦争なき平和な未来を

　「日本がアジアでやった戦争については、よく知らない」と語る学生に会うたびに、私は「それは君のせいじゃない」と言うことにしている。「近現代史 … ［続きを読む］

自衛隊が海外で市民を殺す・・・

新しい安全保障法制が引き起こす事態を戦場のリアリティーとして想定すべきだ

　――安倍政権は、戦後の日本の安全保障政策を大きく転換する法案を今国会中に成立させようとしています。　新たな安全保障法制の関連11法案のうち … ［続きを読む］

［1］ルソーが提起した私有財産制の大問題

バラ色ではない人民主権国家、個人は国家に従属する〈朝日カル連携講座〉

　WEBRONZAは朝日カルチャーセンターの協力を得て、同センターでの連携講座にご契約者のみなさんを招待しています。それぞれの連携講座の内容 … ［続きを読む］

切れ目ない安保法制の整備めざす政権（下）

国民全体を巻き込む議論と、分析的な報道を〈『Journalism』6月号より〉

日本の国のあり方の議論のほうが重要だ 　松本　安保法制を根本的に変えることで安倍政権は日本をどんな国にしたいのか、「この国のかたち」をどうし … ［続きを読む］

［4］明確な歯止めなき海外派兵を認めるのか

軍事で解決できない紛争、「平和の配当」を貧困削減に

「戦後レジームからの脱却」の根本が崩れる　安保法制をめぐる国会での議論が始まりました。論点は多岐にわたりますが、まず、安倍首相が、志位共産党 … ［続きを読む］

米中の軍産複合体の思惑に踊らされるな

南シナ海で衝突できない両国がなぜ危機感を煽るのか

　米国連邦政府の中央情報局も、2014年のGDP(購買力平価での評価)の規模では、中国が米国を凌駕したことを認めた。更に、欧州連合が中国と米 … ［続きを読む］

［3］人々の命と暮らしを守る真の安全保障とは

戦後70年で築いた財産を失いつつある日本の岐路

　―― 安部政権は日本の外交安全保障政策の根幹の部分を変えようとしているにもかかわらず、今日の国際社会における安全保障、紛争の抑止や平和構築 … ［続きを読む］

［2］次代の安全保障、NGOの経験生かせるはず

軍事力一辺倒ではない国際社会への責任の果たし方

　――安倍政権は5月14日夕、新たな安全保障法制の関連１１法案を閣議決定しました。戦争中の他国軍を後方支援する新たな恒久法と、集団的自衛権の … ［続きを読む］

［1］安保法制、前のめり改変の落とし穴

歴史と紛争の現実を知り、丁寧な議論を積み上げる必要がある

　本当にこのまま与党主導で、この国の安全保障法制を転換していいのだろうか――。こんな漠然とした不安を抱く人は少なくないでしょう。　中国の軍事 … ［続きを読む］

［2］憲法９条の碑を「第九」で祝う

　アフリカ沖のカナリア諸島のテルデ市にある日本国憲法9条の記念碑ができたいきさつを聞いた。　「ヒロシマ・ナガサキ広場」が造られたのは1996 … ［続きを読む］

［7］イエメン内戦、国連制裁によるイラクの悲劇

イエメン内戦:初めての紛争地取材　私の最初の紛争地取材は、1994年にカイロに赴任してすぐの5月に始まったイエメン内戦である。　冷戦中に南北 … ［続きを読む］

AIIBでアジア共栄の正論を謳い上げた中国

軍事同盟の強化追求する日米に理はあるか

　中国が設立を主導したアジアインフラ投資銀行(AIIB)には、2015年4月半ばの段階では、57カ国が創設メンバーとなった。東アジア・東南ア … ［続きを読む］

今年11月に長崎でパグウォッシュ会議

科学者の社会的責任を問う会議が被爆７０年に長崎で開催される意義

　１９５４年３月１日、ビキニ環礁で行われた米軍の水爆実験により、日本の漁船「第五福竜丸」に乗船していた漁師たちが被爆 した 。この事件を契機 … ［続きを読む］

朝日新聞はもっと危機意識を

公正な報道と調査報道に取り組み言論の自由を掘り崩すものと対峙せよ

　朝日新聞は2014年、自ら引き起こした報道の過ちをめぐる問題で未曽有の危機に立たされました。雑誌や新聞では猛烈な朝日バッシングが連日のよう … ［続きを読む］

戦後日本にとって原子力とは何であったのか

京大原子炉実験所の小出裕章さんと文化学園大学の白井聡さんが講演

　2月22日に東京都内で、「原発と差別、戦後日本を再考する」というシンポジウムがありました。京大原子炉実験所の小出裕章さんと、「永続敗戦論」 … ［続きを読む］

［書評］『「もしドラ」はなぜ売れたのか？』

岩崎夏海著

ダ・ヴィンチで唯野教授でベアーズだったのか！　　　ベストセラーは世相を映し出す。その時代の大衆の心のありようが本から見えてくるからだろう。　 … ［続きを読む］

［1］日本保守主義の系譜とその漂泊

　日本における近代保守主義は、思想伝統としても政治的伝統としても、安定した実体を形成しなかった。〈中略〉近代日本の国家理性の中には、保守の原 … ［続きを読む］

［1］テロとの戦い、日本人は人を殺しにいくのか

イスラム国に対しても始まったデーモナイゼーションと報復の連鎖

　「紛争屋」を自称する東京外国語大学大学院教授の伊勢崎賢治さんが昨秋、「日本人は人を殺しに行くのか　戦場からの集団的自衛権入門」（朝日新書） … ［続きを読む］

「脱占領・戦後体制」めざす動き本格化

この挑戦をどう受け止めるかが問われる―『Journalism』1月号より―

自民党の根幹には「戦後」への追憶感情　「安倍政権の特質と展望―戦後70年を迎えて―」。このテーマで依頼を受けて後、突然の解散総選挙となった。 … ［続きを読む］

モヒートを飲みながらキューバを語ろう（下）

明るい過去も未来も、暗い過去も未来も、何でも飛び出す

　今回の米国とキューバとの国交正常化の動きをキューバ人は、ほぼ全員が歓迎していると思う。　「生活物資がないのは米国の経済制裁のせいだ」と、キ … ［続きを読む］

モンゴルと関係を強化する中国・ロシア

　今年４月、米国のヘーゲル国防長官がモンゴルを訪問、７月にはモンゴルのエルベグドルジ大統領が日本を訪問した。モンゴルの隣国、中国の習近平国家 … ［続きを読む］

追悼　坂本義和さん――憲法９条を軸とした「防衛構想」をお聞きしたかった…

　３０数年前。私は、「坂本ゼミ」の、あまり勉強に熱心でない学生だった。　だから、何を学んだのか、坂本義和先生にどんな指導を受けたのか、まった … ［続きを読む］

集団的自衛権論議に抜け落ちている視点はないか（上）――安倍首相の本当の意図

　安倍政権は今年７月、閣議決定で憲法解釈を見直し、集団的自衛権の行使容認へとかじを切った。まもなく３カ月になるが、政策転換をめぐる世論は今も … ［続きを読む］