観客 の検索結果

［5］出発点となったアンデルセンの『雪の女王』

　６月４日、『アナと雪の女王』が新記録を打ち立てた。『タイタニック』（１９９７年）の持つ動員記録１６８３万人を抜き、日本で公開された外国映画 … ［続きを読む］

【古典ＤＶＤ傑作選（６）】　 オーソン・ウェルズ製作の『恐怖への旅』――ハラハラドキドキのＢ級犯罪映画　

　オーソン・ウェルズ製作の犯罪映画の小傑作、『恐怖への旅』（１９４３、６８分、モノクロ）がＤＶＤ＆ブルーレイ化された。監督はノーマン・フォス … ［続きを読む］

［2］彼は自分が犯した行動に破壊されている

　ジョシュア・オッペンハイマー監督との対話の中盤部分を掲載します。ここでは、加害者たちの「良心の呵責」について、容赦のないやりとりが行われて … ［続きを読む］

大相撲連日満員御礼もまた日本人の映し鏡

　大相撲夏場所が25日に打ち上げた。両国国技館は連日満員御礼の連発（15日中10日）で20年前の若貴ブーム以来の人気復活となった。新横綱を加 … ［続きを読む］

『アデル、ブルーは熱い色』の監督・アブデラティフ・ケシシュって何者？（下）――スポ根系・移民監督は、「自由に生きろ」と訴える

　アブデラティフ・ケシシュは、６歳の時にチュニジアから南仏ニースに渡った移民である。　ニースといっても、ヒッチコックやルビッチ、ドゥミなどの … ［続きを読む］

成瀬巳喜男の子ども映画の傑作、『まごころ』が東京・神保町で上映

　東京・神保町シアターの特集企画「麗しき美少女伝説」が、５月１０日から始まる。ラインナップは、さまざまな時代の「美少女」が出演する１６本の邦 … ［続きを読む］

カズオ・イシグロの傑作に蜷川が挑む「わたしを離さないで」

　カズオ・イシグロの傑作長編『わたしを離さないで』が、蜷川幸雄演出で舞台化された。ある特殊な施設で暮らす少年少女たちの数奇な運命をたどった物 … ［続きを読む］

ウェアラブルでも後れを取る日本――しかし、巻き返しはできる

　眼鏡型にウォッチ型と、ウェアラブル端末のニュースが相次いでいる。デスクトップからモバイルに進化してきた端末は、ウェアラブルへの動きを加速。 … ［続きを読む］

［3］ヒロインのデザインと作画の斬新さを検証する

　まだまだ続く『アナと雪の女王』の記録更新。　日本公開３６日目の４月１８日に動員８００万人、３７日目の１９日に興行収入１００億円を突破。４月 … ［続きを読む］

［2］ディズニー・プリンセス復活までの長い道のり

　『アナと雪の女王』の快進撃が止まらない。　日本公開からわずか３１日間で累計動員は７５６万人、興行収入が９２億円に到達（４月１５日付「シネマ … ［続きを読む］

［2］スケート界に必要な選手は……

　オリンピックシーズンには、想像をはるかに超える出来事が起きる。　オリンピックの男子シングルで、羽生結弦の優勝はなくはない、とある程度予想は … ［続きを読む］

『Ｓｅｖｅｎｔｈ　Ｃｏｄｅ：セブンスコード』の衝撃！　前田敦子をアイドルから女優に変身させた黒沢清の映画錬金術（下）――驚愕の大逆転など

　『Ｓｅｖｅｎｔｈ　Ｃｏｄｅ：セブンスコード』が３分の２を過ぎたあたりで、第１のヤマ場が訪れる（以下、ネタバレあり）。　斉藤／山本浩司から情 … ［続きを読む］

『Ｓｅｖｅｎｔｈ　Ｃｏｄｅ：セブンスコード』の衝撃！　前田敦子をアイドルから女優に変身させた黒沢清の映画錬金術（上）――動線／アクション描写の超美技

　ローマ国際映画祭で２冠（最優秀監督賞、最優秀技術貢献賞）に輝いた黒沢清監督、前田敦子主演の『Ｓｅｖｅｎｔｈ　Ｃｏｄｅ：セブンスコード』は、 … ［続きを読む］

『ゴールデンタイム』～映画から絵本まで～ アニメーション作家・稲葉卓也インタビュー　「カッコよくないものたちが普通に暮らせる幸せ」を描きたい

　１９８０年代の廃品物置き場に棄てられた１台の家具調テレビ。そこには、ゼンマイ式ぬいぐるみのネコ、穴あきバケツ、クッションのない子供用椅子、 … ［続きを読む］

「JAPANESE ONLY」厳罰の裏にあったFIFAのCSR

　サッカーＪ１浦和は６日、ホームの埼玉スタジアムで仙台に４ー０で圧勝。観客が差別的横断幕を掲げた問題を受けて行っていた応援規制の一部も解除さ … ［続きを読む］

［3］２Ｄにあらずんば、アニメーションにあらず？

日本アカデミー賞・アニメーション映画賞の統計から

日本アカデミー賞は全て２Ｄセル作品が受賞　去る３月７日、第３７回日本アカデミー賞授賞式が開催され、最優秀アニメーション映画賞を『風立ちぬ』が … ［続きを読む］

連載小説９回裏：最終試合の結末、企業トップの態度

　　　　　３　１人残された室内で、中島はテレビをつけ試合経過を確認した。ベイライツは３対４と追い上げている。固さが取れ、平常心を取り戻したよ … ［続きを読む］

「ネオレアリズモ」の古典、ロッセリーニの『ドイツ零年』が東京・渋谷で上映

　今回は東京・シネマヴェーラ渋谷の特集、「ナチスと映画ＩＩ」の１本として上映される、イタリアの名匠ロベルト・ロッセリーニの『ドイツ零年』（１ … ［続きを読む］

サッカーファンの名誉を挽回する（下）――スポーツが持つ自浄能力

　わたしは、親善試合を見に行ったとき、会場の盛り上がりに感化されてサッカーの面白さを知った。日本がＷ杯本戦の出場を逃した９３年の … ［続きを読む］

サッカーファンの名誉を挽回する（上）――人種差別に立ち向かった浦和レッズのサポーターたち

　人種、性、言語、宗教、政治又はその他の事由を理由とする国家、個人又は集団に対する差別は、いかなるものであれ、厳格に禁止されるものとし、これ … ［続きを読む］

連載小説９回表：飛ぶボール疑惑の真相

　　　　　１　１０月８日、晴れ。　首位東京ジーニアス、１４３試合、７４勝５９敗１０分、勝率５割５分６厘。　２位のベイライツ、１４３試合、７２ … ［続きを読む］

連載小説８回表：コンビニ本部直営の最新大型店で

　　　　１　「ベイライツ、調子を取り戻しましたね」　「そうだといいですわ。でもうまくつづくかしら」　「あまり嬉しそうじゃないみたいですね」　 … ［続きを読む］

ユルーいのに緊張が途切れないラブコメの超傑作、『ニシノユキヒコの恋と冒険』（下）――超絶な回想形式、カジュアルな幽霊、魅力全開の本田翼など

　井口奈己監督は、『ニシノユキヒコの恋と冒険』の脚本を何度も書き直した、と語っているが、いちばん苦心したのは、たくさんの女たちを時系列の中で … ［続きを読む］

［17］浅田真央、「最高の演技」の真実（３）

予想外だった「美しい刃」

（承前）どうしても考えてしまうのは、こんな演技がフリーの最終グループで見られていたら、ということ。そしてショートプログラムのミスがひとつでも … ［続きを読む］

［15］浅田真央、「最高の演技」の真実（１）

「何か」が足りなかった最終グループ

　ソチオリンピック、女子シングルフリー。最高の演技を見せる――それはほんとうに難しいことなのだと、つくづく感じた一夜だった。　最終グループに … ［続きを読む］

［4］第１章「忘れられた歌姫――青山ミチの存在と闘い（４）」

和製ポップスから「艶歌」へ

　ポリドールから日本クラウンへの移籍の意味は小さくない。　日本クラウンは、新しいレコード会社だった。日本コロムビアの「叩き上げ」の常務・伊藤 … ［続きを読む］

［8］プルシェンコ棄権。ロシア人は「次の主役は羽生結弦だ」と認めたらしい

　思い出すのは、２年近く前。新しいコーチとともに再スタートを切るべく、カナダ・トロントに渡ったばかりの彼と、ショッピングセンターの騒々しいカ … ［続きを読む］

［6］団体戦で最高の煌めきを放ったユリア・リプニツカヤ

　フィギュアスケート団体戦で、オリンピックの雰囲気をつかめる。手ごたえや悔しさを、もう一度滑る個人戦の場に反映できる。そのアドバンテージは、 … ［続きを読む］

［4］団体戦、町田樹の「火の鳥」はプルシェンコ以上の貫禄

　フィギュアスケート団体戦、３日目。男子シングルフリーのメンバーだけを見ても、様々なめぐり合わせに思いを馳せてしまう一戦だった。　たとえばア … ［続きを読む］

［2］羽生結弦はプルシェンコとの対決で何を得たか

団体戦の思いもよらない影響

　それにしても羽生結弦とプルシェンコ（ロシア）。１９歳と３１歳。団体戦、個人戦と、フィギュアスケートの歴史に残るような彼らの対決になりそうだ … ［続きを読む］