種 の検索結果

「なんでもあり」だったベネチア映画祭（下）

日本映画は埋もれてしまったのか

　評論家の間であまり話題にならず、賞も取れなかった作品も、これまでの映画の枠にはまらないような野心的な試みが目立った。　ローリー・アンダーソ … ［続きを読む］

『まれ』は、あの金字塔ドラマの夢を追ったのか？

「失敗、おっぱい、世界一」が意味したものは……

　「失敗、おっぱい、世界一」ってなんだよ。　別にスゴク気になるわけじゃないけど、どうもすわりが悪いんですよ「失敗、おっぱい、世界一」って合言 … ［続きを読む］

安保法制成立を立憲主義確立のチャンスに（上）

選挙や国会審議を通じての法改正が必須

1 安保法制の問題点　安保法制が成立した。法案に明白な違憲部分があったにもかかわらず可決したこと、そして、その手続があまりに乱暴であったこと … ［続きを読む］

６０年と１５年の「安保闘争」は何が違うか（下）

「次の時代」への兆候

運動のなかの文化――擬制の告発か行動の統一か　安保闘争のなかで命を落とした樺美智子の遺稿集『人しれず微笑まん』(1960)の口絵には、美智子 … ［続きを読む］

６０年と１５年の「安保闘争」は何が違うか（上）

ナショナリズムと自衛的コミュニタリズム

国会前デモのシンパシー　8月以後、高校の友人たちと誘い合って国会前へ通った。最初は2人だったのがしだいに増えた。　毎日会社へ通っている者もお … ［続きを読む］

［3］メルケル独首相はなぜ受け入れを決めたか

亡命権を憲法で保障するドイツ　さてメルケル首相は、なぜ多数の難民を受け入れることを決めたのだろうか。　8月下旬には、難民危機がエスカレートし … ［続きを読む］

「なんでもあり」だったベネチア映画祭（上）

どの映画も抵抗感だらけ

　9月18日の「朝日新聞」朝刊と夕刊のベネチア国際映画祭報告を見て、驚いた。私も今年のベネチアに参加してその報告は前日の「読売新聞」朝刊に書 … ［続きを読む］

厄介と愛想を尽かすのはまだ早い

政治の本当の意味と魅力を知ろう

　政治に愛想を尽かすなって？　余計なお説教はやめてくれよ。そもそも政治なんて、七面倒くさいドタバタ劇をお偉方が勝手に演じているだけ。そんなも … ［続きを読む］

公の歴史から消された過去を眺めると

もう一つの現代史が立ち上がってくる

　「歴史とは、ある意味でいえば、死者の声であって、われわれの歴史が豊富になっているのは、どういう死者がどれほどたくさんいたかにすぎないのです … ［続きを読む］

風はだれのもの

北海道で考える。風力発電と環境保全のバランスをどうとるか？

　北海道の自然と再生可能エネルギーの共存について、情報と知恵を出し合い、開かれた議論をしようと「風はだれのもの？」が開催されました（８月２９ … ［続きを読む］

米ナッシュビルと英ロンドンの法科大学院で学んで

英米ロースクール比較アンダーソン・毛利・友常法律事務所上田 潤一　1. はじめに　私は、2011年の夏から2012年の夏までの1年間、米国テ … ［続きを読む］

［書評］『沖縄のことを教えてください』

初沢亜利著

「こうであってほしい沖縄」を裏切る写真集　　　2012年12月に写真集『隣人。38度線の北』を刊行した著者が、戦後70年を前に、次の被写体に … ［続きを読む］

前人未到の五輪3連覇、稀代の柔道家野村が引退

40までの現役で見せた苦闘、「心がボロボロになることはなかった」

　8月31日、大阪市内で行われた引退記者会見でひな壇の前に座った野村忠宏の表情は柔らかかった。わずか2日前の29日、勝負師として最後の試合（ … ［続きを読む］

佐野研二郎さんのいかにもな業界臭は不運だった

今後は気をつけて仕事をしてください

　マネ物件というかコピー物件で思い出すのは、20年前ぐらいの動物愛護運動？のコンクールで小学生の女の子が描いて入選してた猫の絵のポスター。　 … ［続きを読む］

新聞を一気に甦らせるために必要なこと

自由な言論でヒラメ型記者を一掃せよ

　初めて社会部職場に足を踏み入れたときの衝撃はいまも忘れない。　朝の10時ごろだったか、夕刊帯なので全体にバタバタした雰囲気はなかった。ふと … ［続きを読む］

テレビよ、お前も自発的隷従へと進むのか

政治の宣伝装置に成り果てる危惧

　戦後70年の節目の年。日本のジャーナリズムの位置を再確認し、その役割を問い直す作業が各所で行われているようにみえる。本誌の特集もそのうちの … ［続きを読む］

歴史教育と数学教育に望むこと

覚える教育から考えさせる教育への転換を大学が先頭に立って進めよ

　戦後70年。戦争を体験した多くの日本人が戦争体験の苦しみと悔恨から大切なものとして重く受け止めていた民主主義や日本国憲法が、軽んじられる世 … ［続きを読む］

開催１年前に誕生、リオ五輪代表のメダルプラン

競泳に飛び込み、アーチェリー、ヨット、ウィンドサーフィン、近代五種と続々内定

不思議な逆転現象も　ちょっと面白い逆転現象である。　新国立競技場の計画白紙撤回に、7月24日に発表されたばかりの「エンブレム」問題も重なり、 … ［続きを読む］

［4］ポスト松浦弥太郎の『暮しの手帖』を占う

「ていねいな暮らし」路線から文芸路線に？

　あの『ビッグコミックオリジナル』が「戦後70周年増刊号」を出した。これを見た瞬間に思い出したのが『戦争中の暮しの記録』だ。あの『暮しの手帖 … ［続きを読む］

ヤフー・ニュースの持続的発展には

ユーザーの信頼の蓄積こそが重要

　ここ数年、メディアを取り巻く環境は劇的に変化している。きっかけは、「ソーシャルメディアの成長」と「スマートフォンの普及」である。　この二つ … ［続きを読む］

続・ロボットは意識を持ち得るか？

「人間だけが意識を持てる」という確信に科学的根拠はない

　「ロボットは意識を持ち得るか？」を問う時に、二人称／三人称の問題、「つまり他者の意識をいかに推定するか」に問題を限定せざるを得ない理由を、 … ［続きを読む］

［書評］『大江戸商い白書』

山室恭子著

数量分析で浮かび上がった商人の実相　　　山室流データ歴史学の新たな成果である。　データ歴史学なんて言葉はない？　いや、データジャーナリズムの … ［続きを読む］

科学を食い物にするTPP著作権交渉

多角交渉・秘密交渉で犠牲になるのは非営利分野だ

　２年半前に日本が参加したTPPが大詰めを迎えている。　私は２年前にTPP著作権交渉に対する懸念を書き（2013-7-15のＷＥＢＲＯＮＺＡ … ［続きを読む］

元少年Ａ『絶歌』の時代と物語を読む（下）

再び封印された「酒鬼薔薇聖斗」

　私の感じた既視感の原因は述べたとおりだが、翻って「元少年A」という著者への疑念にもつながっている。　特に第１部には違和感があった。ゴースト … ［続きを読む］

東芝事件と監査法人、監査委員会

監査組織はなぜいつも役に立たないのか

　東芝の不正経理を調査した第三者委員会の報告書が公表された。経営陣の無謀な利益強要が各部門を不正行為に走らせ、監視機能は働かず、会社全体が粉 … ［続きを読む］

株主総会招集通知の添付書類のインターネットによる提供への動き

　会社の株主総会の招集通知に添付される各種の書類について、インターネットのウェブサイト上で公開することで、実際の送付の代わりにできるようにす … ［続きを読む］

再生エネでネット・ゼロは世界の大勢

金縛りの日本は「フランスよ、お前もか？」とつぶやくのか？

　2015年4月4日、ルモンド紙は、フランスが2050年の電力需要の100％を、再生可能エネルギーでまかなうことが出来るという政府機関の研究 … ［続きを読む］

［16］フセイン像引き倒しの真相、米軍の破壊

フセイン像が倒された日に何があったか　バグダッド陥落後に最も記憶に残っているのは、フィルドゥース広場のサダム・フセイン像の引き倒しの真相を探 … ［続きを読む］

このままのTPPでは農業の合理化は望めず

消費者が国際価格よりも高い価格を払っている現状は改善されない

　TPP交渉によって、“農産物の輸入自由化が進めば、国内農業はコスト削減による合理化をせざるをえない、農協改革や農業への株式会社 … ［続きを読む］

［書評］『読む漢方薬』

村上文崇著

あえて今「中国」の底知れぬ面白さを楽しむ　　　十数年前、学芸書編集者だった私の圧倒的な楽しみは、北海道出張でした。かの地には優れた研究者が多 … ［続きを読む］