出版 の検索結果

日航機で事故死した住銀元常務の娘に26年後の戸籍

　住友銀行でロンドン支店長や常務取締役を歴任した銀行員、湯川昭久さんは３０年前の１９８５年８月１２日、羽田発伊丹行きの日本航空１２３便ボーイ … ［続きを読む］

［書評］『アンドレ・バザン』

野崎歓著

恣意性の砂漠から抜け出せ！　　　アンドレ・バザン（1918―1958）は、「ヌーベルバーグの父」と評されるフランスの映画批評家。サイレントか … ［続きを読む］

「文系の組織見直し」は関係教員の怠慢が原因だ

理系人間が見た、文系と理系のあまりにも大きな差

「文系の組織見直し」は自業自得　文部科学省が、国立大学の教員養成系や人文社会系（まとめて文系と呼ぶ）の組織見直しを迫っている。これに対して、 … ［続きを読む］

［1］＜第三者＞の立ち位置

　もはや旧聞に属するが、1997年に神戸連続児童殺傷事件を起こした元少年A(以下A)の手記、『絶歌』が大田出版から6月11日に刊行された。 … ［続きを読む］

日経が英フィナンシャル・タイムズ買収で得たもの

大きく広がる知的空間、世界のＦＴ購読者という宝物

　日本経済新聞社と英教育出版大手ピアソンは7月23日、ピアソン傘下にあるフィナンシャル・タイムズ(FT)グループを日経が買収することで合意し … ［続きを読む］

ジャーナリズムの将来をウェブにかける

講談社現代ビジネスの挑戦

　今年4月、講談社は70年ぶりともいわれる大規模な組織改革を行った。27局を12局に再編成し、編集、広告、販売という3事業制を廃止。これまで … ［続きを読む］

「情報の接触経路」の破壊的変化が起きている

即応が求められる新時代のデジタル戦略

　朝日新聞のインターネット版「朝日新聞デジタル」の前身「アサヒ・コム」が、先駆的に開設されたのが1995年。米国の経済紙「Wall Stre … ［続きを読む］

科学を食い物にするTPP著作権交渉

多角交渉・秘密交渉で犠牲になるのは非営利分野だ

　２年半前に日本が参加したTPPが大詰めを迎えている。　私は２年前にTPP著作権交渉に対する懸念を書き（2013-7-15のＷＥＢＲＯＮＺＡ … ［続きを読む］

世界遺産登録に見る歴史への向き合い方（下）

これまでの蓄積を直視する姿勢を

世界遺産委員会における焦点　7月3日にドイツで開かれた世界遺産委員会にて新規案件に関する会議が始まると、6月下旬に筆者をはじめ関係者が感じて … ［続きを読む］

フィナンシャル・タイムズを経営するということ

日経によるFT買収で鮮明に問われる新聞社の営利性

　淡いピンク色をトレードマークにする欧州の経済紙フィナンシャル・タイムズ（FT）が23日、日本経済新聞に売却されることが決まった。　FTは有 … ［続きを読む］

南部陽一郎さんの青春時代

偉大な足跡を、ご本人の言葉で振り返る

　南部陽一郎さん逝去の報は、７月１７日に報道機関に伝えられた。７月５日（日）夜に亡くなられ、２週間近く伏せられていた。長年暮らした米国の住ま … ［続きを読む］

元少年Ａ『絶歌』が刺激した日本の“空気”（下）

「なぜ人を殺してはいけないのか？」

　「なぜ人を殺してはいけないのか？」　1997年の神戸連続児童殺傷事件は、その後も多くの波紋を拡げた。そのひとつが、少年A逮捕から3ヶ月後の … ［続きを読む］

［4］正義の根幹は公正、ロールズの主張と格差

社会思想の歴史を踏まえ、資本主義の健全な姿を維持すべき〈朝日カル連携講座〉

　WEBRONZAは朝日カルチャーセンターの協力を得て、同センターでの連携講座にご契約者のみなさんを招待しています。それぞれの連携講座の内容 … ［続きを読む］

［28］第3章　文学篇（純文学）（8）

徒花の中から生まれた佳品

　横光利一や川端康成以外にも文学史に残るような書き手は、もちろんいた。彼等の作品は凡庸な作家の作品とひと味もふた味もちがう。新感覚の作品が凡 … ［続きを読む］

鳥に種子をまいてもらうランがあった！

ツチアケビが採用した常識はずれの繁殖戦略

　みなさんは　dust　seed　という言葉を聞いたことがあるだろうか。日本語に訳せば、ほこり種子。ほこりのように小さくて大量につくられる、 … ［続きを読む］

言論封殺のための「言論の自由」は存在しない

自民党「報道圧力」はなぜ許されないのか

広告圧力は憲法禁止の検閲類似行為　6月26日の党内勉強会における自民党議員の発言が大きな問題になっている。先週（6月29日～）に入って安倍晋 … ［続きを読む］

［書評］『満洲難民』

井上卓弥著

涙と怒りで頁を繰る手が止まる、教訓の書　　　満洲からの「引き揚げ者」――いや、こんな言葉では軽すぎる。「難民」――政治的な迫害のほか、武力紛 … ［続きを読む］

［3］ミルとマルクス、そしてケインズと格差

19世紀から20世紀の思想家が考察した資本主義と民主主義〈朝日カル連携講座〉

　WEBRONZAは朝日カルチャーセンターの協力を得て、同センターでの連携講座にご契約者のみなさんを招待しています。それぞれの連携講座の内容 … ［続きを読む］

元少年Ａ『絶歌』が刺激した日本の“空気”（中）

“サブカル”的に描かれた「僕の物語」

自己の物語化　勉強も、運動もできない。他人とまともにコミュニケーションを取ることもできない。教室に入ってきても彼のほうを見る者はいない。廊下 … ［続きを読む］

『絶歌』は、「正義」ではなく、法で判断したい

本の存在と内容、２種類の批判に反論する

　6月10日に太田出版から刊行された、神戸連続児童殺傷事件の加害者の手記『絶歌』は、発売とほぼ同時に(一部は発売前から)、ネット上で、新聞紙 … ［続きを読む］

”百田発言”と「ヒューブリス（傲慢）症候群」

とりかえしのつかない失敗に突き進む危険性も

　芸術家との意見交換を通じて「心を打つ『政策芸術』を立案し、実行する知恵と力を習得すること」（同会設立趣意書より）を目的として発足した自民党 … ［続きを読む］

保守とリベラルの不毛な批判合戦

不必要な警戒を生み出すリスクに目を向けよ

　新しい安全保障法案が5月に国会提出され、審議が続いている。これまで自民党と公明党の与党協議で法案が合意するまでのメディアの報道や議論をみて … ［続きを読む］

［2］アダム・スミスが喝破、１対５００の格差

分業の発達で労働者が人間的に限りなく摩滅してしまう〈朝日カル連携講座〉

　WEBRONZAは朝日カルチャーセンターの協力を得て、同センターでの連携講座にご契約者のみなさんを招待しています。それぞれの連携講座の内容 … ［続きを読む］

「不戦の誓い」が揺らぐ怖さ

若者たちが熟慮の上にその賢明さを発揮して戦争なき平和な未来を

　「日本がアジアでやった戦争については、よく知らない」と語る学生に会うたびに、私は「それは君のせいじゃない」と言うことにしている。「近現代史 … ［続きを読む］

「東大ママ門」のイベントに参加して考えた

仕事と出産・子育て問題の解決は、新しい日本を創ること

　「東大ママ門」のオープン勉強会に参加してみた。　「東大ママ門」とは、2011年のホームカミングデーをきっかけに発足した東大卒業生の同窓組織 … ［続きを読む］

元少年Ａ『絶歌』が刺激した日本の“空気”（上）

日本社会に必要なのは「感情」ではない

「被害者遺族の心情を配慮」　1997年に起きた神戸連続児童殺傷事件。その犯人である元少年Aの手記『絶歌』が出版されて、2週間ほどが経過した。 … ［続きを読む］

［8］国会で続く“おバカアゲ”と“学問サゲ”

政治家までが「勉強や学問は悪に通じる」とでも言おうとしている

　無学者、論に負けず。　長屋の八五郎が博識のご隠居を質問攻めで追い詰めていく落語「やかん」のオチでもおなじみのことわざだが、それを地で行こう … ［続きを読む］

［1］ルソーが提起した私有財産制の大問題

バラ色ではない人民主権国家、個人は国家に従属する〈朝日カル連携講座〉

　WEBRONZAは朝日カルチャーセンターの協力を得て、同センターでの連携講座にご契約者のみなさんを招待しています。それぞれの連携講座の内容 … ［続きを読む］

岩波ブックセンター、柴田信サンの思い（下）

書店を次世代に繋いでいくということ

　「町のことも全部含めて」、確かに柴田サンは、長く「神保町ブックフェスティバル」の中心メンバーや「本の街・神保町を元気にする会」の事務局長を … ［続きを読む］

［9］結論――観光旅行から見える近代性と帝国

　現在、瀋陽（旧奉天）には中国の反日抗争を記念する「９・18歴史博物館」がつくられている。南京には「南京大虐殺記念館」がある。　そして、19 … ［続きを読む］