映画 の検索結果

「傑作」という言葉さえ無力化する、前人未到の“脳内ラブストーリー”――黒沢清『リアル～完全なる首長竜の日～』（最終回） 　独占取材！――黒沢清監督、本作および自身の映画術を語る

　今回は『リアル～完全なる首長竜の日～』をめぐる黒沢清監督の談話を一挙掲載する。キャスティングや映画祭についての興味深い発言、さらには、 … ［続きを読む］

「傑作」という言葉さえ無力化する、前人未到の“脳内ラブストーリー”――黒沢清『リアル～完全なる首長竜の日～』（３）　簡潔な場面転換、＜縦の構図＞の驚くべき立体感、＜幽霊＞＜廃墟＞など

　今回は、これまでに触れえなかった『リアル～完全なる首長竜の日～』の名ショット、名場面をピックアップしつつ、それに関する黒沢清の映画術に触れ … ［続きを読む］

緞帳は上がった――伝承と斬新のはざまで

　歌舞伎座の象徴――黒・柿・萌黄の三色からなる定式幕（引幕）とは別に、劇場には緞帳が吊るされている。劇場に入ったときに、まず目にする美しい綴 … ［続きを読む］

「傑作」という言葉さえ無力化する、前人未到の“脳内ラブストーリー”――黒沢清『リアル～完全なる首長竜の日～』（２）　主観と客観が相互侵入する戦慄

　＊本稿（１）で述べたように、『リアル～完全なる首長竜の日～』の物語に即していえば、浩市はセンシングによって、何度も淳美の脳内／心の中／意識 … ［続きを読む］

「一山百文」の歴史踏まえ 原発事故と東北を問い直す

寺島英弥（河北新報社編集委員）

　「東電との交渉には何度も立ち合ってきたが、自分を含め誰も、原子炉等規制法などは知らなかった」　記事の末尾のこの一文を、衝撃とともに読んだ。 … ［続きを読む］

［2］カネは回収できたのか？

　この選抜総選挙、生中継されていて、それも民放だからＣＭ入るはずなのに、会場で見ていてそのことがまったくわからなかった。最初っからもうノンス … ［続きを読む］

「傑作」という言葉さえ無力化する、前人未到の“脳内ラブストーリー”――黒沢清『リアル～完全なる首長竜の日～』（１）　　“世界のクロサワは今やアキラではなくキヨシである”　

　私は今、黒沢清監督の『リアル～完全なる首長竜の日～』を見て、そのあまりの素晴らしさに呆然自失している。が、なんとか気持を立て直し、まずは枕 … ［続きを読む］

東宝の不動産事業再編で東宝不動産の株主が価格決定の申し立て

株式強制取得で適正な株価は？

　映画大手の東宝がグループ企業の東宝不動産を完全子会社化したことに絡み、東宝不動産の株を強制的に手放さざるを得なくなった５８人の株主が６日、 … ［続きを読む］

シリーズ「政治はネットで前進するか！？」 第2回　ネット以外の選挙運動の見直しも～政策男子部～

間中健介（政策男子部部長、関西学院大学客員研究員）

法によって「すれ違い」が演出されている　政治家を選ぶプロセス自体が偶然に左右されている。若者の大半にとって選挙の候補者を知る機会は、駅頭・街 … ［続きを読む］

カンヌ映画祭レポート（下）――最高賞パルムドーム『アデルの人生　第１＆２章』と同性愛

　特産ワインのことをフランス語で「クリュ」と呼ぶが、多くのフランスのメディアが、この言葉を使い、「今年のカンヌ映画祭はＢｏｎ　Ｃｒｕ（良い特 … ［続きを読む］

カンヌ映画祭リポート（上）――是枝裕和監督は「小津の息子」？

　「スピルバーグを感動にふるわせ、クリストフ・ヴァルツの眼鏡を曇らせ、ニコール・キッドマンに長い拍手を送らせた」　公式上映後の審査委員たちの … ［続きを読む］

日本映画の宝、溝口健二を見に行こう！――東京・渋谷で特集上映開催中

　日本映画の宝、溝口健二監督（１８９８～１９５６）の特集上映が東京のシネマヴェーラ渋谷で開催中だが（６月７日まで）、現存する最も初期の溝口作 … ［続きを読む］

アンジーの「自分は自分でつくる」という思想

　女優アンジェリーナ・ジョリーが乳房をとったというニュースに一瞬驚き、そして納得した。この３０年間の医学、生命科学の流れをたどると、そういう … ［続きを読む］

東京ドームで見えた政権と読売との接近

水島宏明

　ちょっと待った。おかしなことではないか。　　５月５日の「こどもの日」に行われた国民栄誉賞の表彰式だ。　政府の祝賀式典とそれにともなう行事が … ［続きを読む］

カンヌ映画祭はなぜ強いのか？（下）――理想のための現実路線、すべては作家映画のために

　世界一の映画祭と言われるカンヌ映画祭。その強さの理由について、まずは「カンヌ映画祭はなぜ強いのか？（上）――華やかさの演出とフィルム・マー … ［続きを読む］

カンヌ映画祭はなぜ強いのか？（上）――華やかさの演出とフィルム・マーケットの成功

　鯉のぼりでも、五月病でも、ゴールデンウィークでもない。映画関係者にとって５月といえば、カンヌ映画祭である。今年は５月１５日～２６日までの全 … ［続きを読む］

映画以前のしろもので、何とも嫌な気分になった『図書館戦争』

　今年のゴールデンウィークの映画は、『アイアンマン３』を除くと、邦画が強かった。興行収入３０億円を超した『名探偵コナン　絶海の探偵』を始めと … ［続きを読む］

［16］佐伯天皇

　１９５８年、我喜屋優が小学２年生のとき、日本球界にとってエポックを画する出来事が二つ起きた。　２００５年の日本アカデミー賞で全１３部門受賞 … ［続きを読む］

銀座で職を得た若きシリア難民―SNSを活用した新しい国際協力の可能性―（政策男子部ルポ）

山中翔大郎（政策男子部）

　米国のジョン・ケリー国務長官５月７日、ロシアを訪問し、セルゲイ・ラヴロフ外相との間で、アサド政権と反政権派の双方を招いた国際会議の開催を目 … ［続きを読む］

火星片道切符に希望者殺到だって

　２０２３年までに火星への人類移住を始める計画を打ち出したオランダの「マーズワン財団」が、片道切符で火星に行く志願者の募集を始めたところ、２ … ［続きを読む］

【無料】　「マーガレット」とアイドルの５０年（下）――「花より男子」の成功とアジア市場の未来

　創刊５０周年を迎えた集英社の少女漫画雑誌「マーガレット」「別冊マーガレット」とアイドルとの関わりについては、「『マーガレット』とアイドルの … ［続きを読む］

［15］「慰霊の日」に生まれて

　あの家で日がな一日、海風に当たることができたなら、どんなにか気持ちがいいことだろう。誰もが一度は夢見るような家だった。　目の前の海を独占す … ［続きを読む］

地方空港の民営化に利用できるプロスポーツ経営の手法

　２００５年末、東北楽天イーグルス（楽天）がプロ野球（ＮＰＢ）界に参入後初めての決算を公表した。発表前は誰もが赤字を予想し、その赤字額がどの … ［続きを読む］

【古典ＤＶＤ傑作選（５）】 ダグラス・サーク『突然の花婿』――スピード感あふれる結婚喜劇

　ＷＥＢＲＯＮＺＡ「【古典ＤＶＤ傑作選（４）】 問答無用の傑作ヒューマン・ドラマ、ダグラス・サーク『わたしの願い』」（２０１２／０５／３１、 … ［続きを読む］

「マーガレット」とアイドルの５０年（上）――藤井フミヤから木村拓哉、福山雅治まで

　集英社の少女漫画雑誌、「マーガレット」と「別冊マーガレット」が創刊５０周年を迎えたそうだ。　私は、そのうちの１９８０年代からの３０年くらい … ［続きを読む］

ＬＧＢＴと、共に生きる社会へ

■ＬＧＢＴとメディア　２０１２年から、ＬＧＢＴという言葉をメディアで見かける機会が増えてきた（注：ＬＧＢＴは、ゲイ、レズビアン、バイセクシュ … ［続きを読む］

続々・大学にやってきた黒船「ムーク」〜究極的には人間観が問われる

　ムークの「今後の展望」その１として、前稿で教育とカネの問題を指摘した。　続けよう。 ２．グローバル化と言語の問題　第二に、グロー … ［続きを読む］

［1］「主権回復の日」

「屈辱」と「祝賀」の間には深くて暗い河がある

　モスクワでの取材を終え、極東ハバロフスクでこの文章を書いている。かなり以前のヴィタリー・カネフスキー監督のロシア映画のような空気が覆ってい … ［続きを読む］

ツイッターを取材に生かす「ネット記者」２年半の経過報告

神田大介（朝日新聞記者）

　朝日新聞が発行するメディア研究誌「Journalism」４月号の特集は「ソーシャルメディア報道の最前線」です。ＷＥＢＲＯＮＺＡではこの中か … ［続きを読む］

ビンラディン暗殺の「闇」の深さ――ボストン爆弾テロ事件と暴力の連鎖

　笑顔と歓声に包まれた休日の穏やかな時間を、突然の爆音が切り裂いた。　血まみれで逃げ惑う人々。郵便で送り付けられてくる毒薬。　米国ボストンで … ［続きを読む］