封鎖 の検索結果

［書評］『私の1960年代』

山本義隆著

大のおとなたちの闘い　　　この本の柱は二つある。1960年の安保闘争から69年1月までの東大闘争の歴史と、近代日本の科学技術の研究と教育の歴 … ［続きを読む］

［28］パレスチナ難民６０年を歩く

第1世代から第4世代まで　パレスチナ問題は1948年の第1次中東戦争によってイスラエルが独立し、それに伴って70万人のパレスチナ難民が出たこ … ［続きを読む］

［26］ハマスによるガザ支配の現実

病院に麻酔ガスがない　2007年10月にパレスチナ自治区ガザに入った。その6月にイスラム政治組織ハマスがガザの穏健派ファタハを排除してガザを … ［続きを読む］

山本義隆と＜社会意識＞としての全共闘（上）

加害者としての存在

　古い『朝日ジャーナル』を屋根裏の段ボール箱の中から探し出した。　1969年1月5日号。特集は「造反時代」である。巻頭記事「ルポ・ある青年学 … ［続きを読む］

1億総活躍会議に乗って、放送大学改革案を考えた

格差と危機に貧した子どもたちのために、「附属一貫校」を

　総理は目標を決めるから、みんなは実現する方法を考えて！――「1億総活躍会議」は民主主義の実験である。　名目GDP600兆円、希望出生率1. … ［続きを読む］

山本義隆の回想録にあふれる危機への思い（下）

３・１１以降の日本に対する重要な問題提起

　山本義隆は1964年に大学院に進み、物理教室の素粒子論研究室で学びながら、日韓闘争などのデモに出かける。　「このころのデモでは、完全武装の … ［続きを読む］

欧州難民危機　孤立するメルケル（上）

難民を社会に溶け込ませる作業　欧州に駆け足で冬が近づいている。私が住むミュンヘンでは、深夜から早朝にかけての気温が零下5度まで下がるようにな … ［続きを読む］

間違いだらけの就活　採用を28歳まで緩和せよ

就活改革のための五つの提案

 「就活スケジュールを信用するな」　2016年大学卒業予定者を対象に、8月開始とした就職活動(企業にとっての採用活動)スケジュール … ［続きを読む］

「ガザ脱出」現地報告（下）――繰り返される危険

逮捕、懲役、カネを騙し取る密航斡旋人……

イスラエルへの密行　パレスチナ自治区ガザは、2007年以来、イスラエルによる封鎖が続き、3回の大規模攻撃を受けた。　若者の失業率は65%に上 … ［続きを読む］

「ガザ脱出」現地報告（中）――行き詰まる若者

３人のうち２人が失業状態

封鎖と空爆による破壊で経済がまひ　ガザでは若者の3人に2人が失業している。2007年にイスラム組織ハマスが支配した後、イスラエルの封鎖が始ま … ［続きを読む］

「ガザ脱出」現地報告（上）――沈んだ密航船

イスラエル、パレスチナ自治政府、エジプト……政治的対立の果てに

船が沈没、犠牲者の大半がガザからの密航者　欧州に向かうシリア難民が大きな問題となっているが、パレスチナ自治区ガザからの密航者が後を絶たないと … ［続きを読む］

［3］メルケル独首相はなぜ受け入れを決めたか

亡命権を憲法で保障するドイツ　さてメルケル首相は、なぜ多数の難民を受け入れることを決めたのだろうか。　8月下旬には、難民危機がエスカレートし … ［続きを読む］

現地報告：イスラエルのガザ攻撃から１年（下）

絶望に追いやられる住民

ガザ再建プランの責任者に会う　ガザ再建は進んでいないが、私が訪れた1カ月ほど前から、一部の更地で、ぽつぽつと新しい住宅の建設が始まっているの … ［続きを読む］

現地報告：イスラエルのガザ攻撃から１年（上）

進まない住宅再建とイスラエルの経済封鎖

　2014年7月から8月末まで51日続いた、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザ攻撃から1年が過ぎた。2200人以上のパレスチナ人が死に、全 … ［続きを読む］

対中国「先制攻撃」を可能にする安保法制

７・１５事件は、平成の「日中事変」の導火線か？

戦前と戦後の政治循環　安保法制の強行採決は憲法クーデターであり、戦前の政党内閣期が5・15事件で終止符を打たれたように、今の日本は平成デモク … ［続きを読む］

「お金にならない取材はただの旅行よ」

妻の叱責を背に台湾取材に飛び込んだ

　2014年3月29日夜。知人がフェイスブックに投稿していた一枚の写真に、目がとまった。　台湾の国会にあたる立法院の議場前で、車座になって座 … ［続きを読む］

［書評］『中国グローバル化の深層』

デイビッド・シャンボー著　加藤祐子訳

中国はほんとうに「脅威」なのか　　憶測でものを言うのは避けたいが、今回の安保法制は日本側の発案というより、アメリカ側の要請にこたえたものとい … ［続きを読む］

［14］色濃い死の影と、和平派の人々

ユダヤ人入植者を訪れる　2002年春のイスラエル軍によるヨルダン川西岸への大規模侵攻によってパレスチナ人の若者たちが希望を失っていく様子を書 … ［続きを読む］

［13］イスラエルによる破壊、自爆する若者たち

ジェニン侵攻　2002年春のイスラエルによるヨルダン川西岸への大規模侵攻で、世界の関心が最も集まったのは西岸北部のジェニンへの侵攻である。こ … ［続きを読む］

［12］イスラエルとパレスチナ、断絶した世界

アラファト議長との深夜の会見　イスラエルが自治政府との「関係断絶宣言」をした後、アラファト議長が「武装闘争禁止」の声明を出した。2001年の … ［続きを読む］

「脱化石燃料」は現実味を帯びるか

盛り上がるダイベストメント運動に一抹の危惧

　数年前から、アメリカやヨーロッパなどで、ダイベストメントとよばれる「脱化石燃料」の市民運動が、盛り上がっている。ダイベストメント（dive … ［続きを読む］

［11］兵役を拒否したイスラエルの若者たち　

　パレスチナ人の反占領闘争が始まって、ヨルダン川西岸やガザでは毎日どこかでパレスチナ人とイスラエル軍の衝突があった。　パレスチナ人の中高生を … ［続きを読む］

日本が財政赤字を克服する活路

社会保障の充実を主体とした積極財政への転換を急げ

　日本経済は、日本政府自身の公式推計値では、2014年度にはマイナス1.0%成長になったという。一方で、最近の東京証券取引所1部上場の株式時 … ［続きを読む］

［書評］『経済学の宇宙』

岩井克人著

資本主義の秘密がわかった　　　著者、岩井克人の名前を知ったのは、1985年に出版された『ヴェニスの商人の資本論』（ちくま学芸文庫）が、評判に … ［続きを読む］

世界は憲法を使っている（下）　チリ編

獄中のタイプライター

　私が朝日新聞の中南米特派員だった1980年代、南米チリは軍事政権下にあった。この国では1970年に選挙で社会党員の大統領が当選したが、3年 … ［続きを読む］

［10］パレスチナの現場で知った「殉教」の意味

パレスチナの現場に行く　2001年4月にエルサレム特派員となった。2000年9月から第2次インティファーダ（反占領闘争）が始まっていた。カイ … ［続きを読む］

いま、憲法論争が沸かないのはなぜか？（上）

「存立危機事態」の１９４１年と２０１５年

存立危機事態と傭兵隊長　「我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由、幸福追求の権利が根底から覆される明白な事態」　この難しい表現に「え、よく … ［続きを読む］

ギリシャのデフォルトシナリオ、楽観できず（下）

ユーロ離脱なら深刻で連鎖的な影響の拡大、長期化避けられず

海外民間部門のギリシャ向けエクスポージャーは減少　2012年当時との大きな違いとして、外国銀行の与信など、ギリシャに対する海外の民間部門のエ … ［続きを読む］

［6］オスロ合意とアラファト議長のガザ帰還

始まりはオスロ合意調印式　新聞記者としての私の中東との関わりが始まったのは、中東ではなくワシントンだった。　1993年9月13日に、イスラエ … ［続きを読む］

［2］サラフィー主義の台頭

選挙での厳格派の躍進　私が2012年11月の中東取材で「サラフィー主義の台頭」に取材の焦点を絞った理由は、「アラブの春」と呼ばれる若者たちの … ［続きを読む］