才能 の検索結果

［書評］『ひみつの王国――評伝 石井桃子』

尾崎真理子著

「花子とアン」をしのぐ、エキサイティングな労作　　　石井桃子は、ＮＨＫテレビの「花子とアン」の村岡花子よりも１４歳年下で、同じように子どもの … ［続きを読む］

新国立競技場：ザハのオリジナル案を生かす最高傑作をつくるべきだ（下）

オリジナル案の復活を！ 　新国立競技場の設計について、今の時点からどれだけの変更が可能かは分からないのだが、私は、オリジナルの中央線を越えて … ［続きを読む］

いったん取り消し、書き直させて再審査すべき―世界基準からかけ離れた早稲田大学調査報告

　早稲田大学が発表した、「大学院先進理工学研究科における博士学位論文に関する調査委員会」による報告書を読み、学問の根幹に関わる問題があるので … ［続きを読む］

繊細で丁寧、ごまかしのない日本人の踊り──世界に誇る高品質はバレエの世界にも

　６月末、またバレエの世界の日本人快挙のニュースが飛び込んできた。アメリカ、ミシシッピ州のジャクソンで、1979年から４年に一度行われている … ［続きを読む］

新しい生き方のススメ～「寄らば大樹」の終焉

　しばらく前にアルバイトがイタズラ行為をツイッターに投稿したことが大きく話題になり、閉店する店舗が出たり、お店が潰れてしまったりした事例があ … ［続きを読む］

『グランド・ブダペスト・ホテル』は驚きの連続だ！――またもや炸裂、ウェス・アンダーソンのブリリアントな才能

　１９６９年生まれのウェス・アンダーソン（以下ＷＡ）の前作、『ムーンライズ・キングダム』は完ぺきな傑作だった。よって私は、“ＷＡ … ［続きを読む］

［11］第３章「端境期のセヴンティーン（３）」

リングの上の３つの人生――ファイティング原田、たこ八郎、青木勝利

　相手を倒せば、自分が「本モノ」になる。このシンプルで容赦ない行動を、公認された暴力で実現する「場」がある。格闘技と呼ばれるスポーツだ。　戦 … ［続きを読む］

ＪＬＧ、ダークホースで審査員賞受賞！ でもゴダール、カンヌやめるってよ。（下）――ウルトラ高飛車ぶりとビデオレター

　さて今回の騒動でとばっちりを受けたのが、クエンティン・タランティーノだ。彼は１９９４年に『パルプ・フィクション』でパルムドールをもらったし … ［続きを読む］

ＡＳＫＡは誰を殴りたかったんだ？

　活動歴の長いＣＨＡＧＥ＆ＡＳＫＡが、時代の寵児のようになっていったのは、１９９０年代のことだった。テレビをまったく見ないのでよく知らないん … ［続きを読む］

『アデル、ブルーは熱い色』の監督・アブデラティフ・ケシシュって何者？（下）――スポ根系・移民監督は、「自由に生きろ」と訴える

　アブデラティフ・ケシシュは、６歳の時にチュニジアから南仏ニースに渡った移民である。　ニースといっても、ヒッチコックやルビッチ、ドゥミなどの … ［続きを読む］

ダライ・ラマとの対話〜仏教科学と近代科学、そして聖性

　先月京都で、ダライ・ラマ１４世と科学者・思想家の対話イベントが催された（４月１１〜１２日、於京都ホテルオークラ）。筆者も参加して感銘を受け … ［続きを読む］

ザッケローニの攻撃宣言～２３選手を読み解く

　Ｗ杯に連れていく２３人の日本代表選手を発表したザッケローニ監督による記者会見は１時間に及んだ。　落ち着いた口調で理路整然と答えていく会見は … ［続きを読む］

ウエルベックの傑作小説『地図と領土』を読む（下）――憂い顔の警視、植物の繁茂による世界終末のビジョンなど

　（中）に引き続き、ミシェル・ウエルベック『地図と領土』における興味深いディテールを、項目別に引用し、注釈を付したい。■憂い顔の警視ジャスラ … ［続きを読む］

官製・ジャパンディスプレイもいいけれど…、細る産業の新陳代謝

　中小型液晶の世界大手であるジャパンディスプレイが３月１９日、東証１部に上場した。官製ファンドの産業革新機構が２０００億円を出資し、日立、東 … ［続きを読む］

成瀬巳喜男の知られざる傑作時代劇、『お国と五平』が東京・渋谷で上映

　成瀬巳喜男（１９０５～６９）はいうまでもなく、小津安二郎、溝口健二らとならぶ日本映画史における至宝だ。　しかし成瀬は、今なお「庶民劇」「小 … ［続きを読む］

連載小説７回裏：「ぼくは口が堅いのだけが取り柄なんだ」

　　　　３　２日後の江口は最高だった。中島はバックネット下、１塁ベンチ脇の半地下にある球団関係者席、通称金魚鉢を出て、１塁側内野スタンドで観 … ［続きを読む］

『スノーピアサー』とボスニアの今　民族対立から格差紛争へ

木村元彦（ジャーナリスト）

　ポン・ジュノの新作『スノー・ピアサー』は８０年代のフランスのＳＦコミックが原作であった。地球に氷河期が訪れ、大陸間を絶え間なく走り続ける列 … ［続きを読む］

佐村河内守さん事件、最初は笑ったが、だんだん胸が痛くなり……

　偽ベートーベン問題。耳が聞こえないというフレコミだったからベートーベンと称され、偉人の威を借りてたわけなんだけど、ベートーベンというところ … ［続きを読む］

［4］団体戦、町田樹の「火の鳥」はプルシェンコ以上の貫禄

　フィギュアスケート団体戦、３日目。男子シングルフリーのメンバーだけを見ても、様々なめぐり合わせに思いを馳せてしまう一戦だった。　たとえばア … ［続きを読む］

「時代錯誤」の作曲家・佐村河内守――ハンディキャップ・クラシックと「感動の美談」

　早くも今年のクラシック音楽界最大の事件となりそうな、佐村河内守事件について２月１０日現在までの報道で得た情報をもとにした、私なりのまとめで … ［続きを読む］

続・佐村河内事件は何を提起しているか〜人々は何に金を払ったのか？

　前稿で、人気の「全聾作曲家」佐村河内守（敬称略）の代作問題をやや詳しく振り返り、きわめて現代的なふたつの問題が提起されている、と述べた。　 … ［続きを読む］

ローザンヌの快挙を日本バレエのこれからを考える機会に

　ローザンヌ国際バレエコンクールで日本人が１位、２位、加えて６位も日本人で６人の入賞者のうち３人が日本人というニュースが大きく報道された。１ … ［続きを読む］

ウェイン・クラマーの『スティーラーズ』を見逃すな！（下）――小道具としての仮面、粋な「サービス・カット」、“パルプ”な想像力について

　今回は、「上」で触れられなかった『スティーラーズ』のいくつかのポイントを、例によって箇条書きにしてみたい。＊『スティーラーズ』では、イカれ … ［続きを読む］

［19］ルポライター　杉山春との対話（下）

　――杉山さんご自身、母親であることとライターの活動はかかわりあっているのですか。　杉山　そうですね。私は、自分のことを書いているので。私は … ［続きを読む］

［1］若者たちの時代　第１章「忘れられた歌姫――青山ミチの存在と闘い（１）」

１３歳のデビュー

　戦後の復興から高度成長へ、そして長い停滞期へ――若者たちは、それぞれの局面の中で「時代を超える夢」を見ようとした。そのいくつかは社会を動か … ［続きを読む］

「夢」を見られない子供たちへ

「夢」を見られない子供たちへアンダーソン・毛利・友常法律事務所弁護士 宮野 勉新年番組の憂鬱　また新年がやってきた。この季節になると、子供た … ［続きを読む］

【２０１３年　映画　ベスト５】　「内容」ではなく「演出」で選んだベスト

■『リアル～完全なる首長竜の日～』（黒沢清）　現実も非現実も、映像化されれば皆“リアル”という大胆な着想のもと、綾瀬 … ［続きを読む］

【２０１３年　映画　ベスト５】　心が引き裂かれるような思いをした５本

（１）『かぐや姫の物語』（２）『ホーリー・モーターズ』（３）『わたしはロランス』（４）『凶悪』（５）『ペコロスの母に会いに行く』番外　「生誕 … ［続きを読む］

連載小説３回表：顧問弁護士とともに監督・選手に事情聴取した結果は…

３回表　チャンプ

　　　１　翌朝、中島は習慣どおり午前６時３０分には目が覚めた。球団事務所に呼ばれているのは午前１０時だったから、ずいぶんと時間があった。ホテ … ［続きを読む］

京都の数学研究所ネットワークが産んだ数学

　京都大学数理解析研究所という小さな数学の研究所で人生を交差させた数学者たちをテーマに、『古都がはぐくむ現代数学 京大数理解析研につどう人々 … ［続きを読む］