映画界 の検索結果

韓国で女性監督ということ――『マルティニークからの祈り』　パン・ウンジンさんに聞く

　現在、韓国映画界は好調で、２０１３年には映画界全体の観客動員数が２億人に達した。人口がおよそ５０００万人なので、一人が一年に映画を４回程度 … ［続きを読む］

フランソワ・トリュフォー特集が到来！（１）――『大人は判ってくれない』の＜軽やかな哀しさ＞

　フランソワ・トリュフォー監督の「没後３０年」を記念して、東京・有楽町で彼の全２３作品が上映される（１０月１１日～）。映画ファンなら絶対に見 … ［続きを読む］

役割を終えた映画祭「東京フィルメックス」

東京国際映画祭との統合が「国益」だ

　映画祭「東京フィルメックス」が今年も11月22日から30日まで開催された。2000年に始まったこの映画祭も今年で15回目。これを機会に改め … ［続きを読む］

［書評］『消費が社会を滅ぼす?!』

ベンジャミン・R・バーバー著　竹井隆人訳

反知性どころかエートスの構造転換　　　『消費が社会を滅ぼす?!――幼稚化する人びとと市民の運命』というのは随分と予言的な印象を受ける邦題だが … ［続きを読む］

ペ・ドゥナ主演『私の少女』に込めた思いと責任

「違いを大切にして生きていけば、幸せな生を営める」

　『私の少女』は、海辺の村を舞台に、ペ・ドゥナ演じるエリート警察官と、血のつながりのない父から虐待を受けている少女の交流を描いた物語だ。　閉 … ［続きを読む］

［2］著書『映画の荒野を走れ』をめぐって　

　前回も触れたが、シネマヴェーラでの本特集に連動して、伊地智啓の著作、『映画の荒野を走れ――プロデューサー始末半世紀』(上野昂志・木村建哉= … ［続きを読む］

［28］第3章　文学篇（純文学）（8）

徒花の中から生まれた佳品

　横光利一や川端康成以外にも文学史に残るような書き手は、もちろんいた。彼等の作品は凡庸な作家の作品とひと味もふた味もちがう。新感覚の作品が凡 … ［続きを読む］

［8］強まるスポンサーの存在感

　レスキュール就任による2つ目の影響は、より強力になったスポンサーの存在感である。　映画祭開始の1カ月前に当たる4月16日、パリのシャンゼリ … ［続きを読む］

［9］舞台裏に「アメリカ文化対ヨーロッパ文化」

　ここからは新しく生まれ変わったカンヌ映画祭の「今後」を予想したい。　まず2015年の映画祭で観察できた、お祭り男ピエール・レスキュールによ … ［続きを読む］

必見！　草野なつかの『螺旋銀河』（上）

恐るべき新人監督の登場

　73分の『螺旋銀河(らせんぎんが)』を観て、その素晴らしさに圧倒された。草野なつか監督の長編デビュー作だが、チラシの惹句、「映画界にまたひ … ［続きを読む］

［書評］『本多猪四郎の映画史』

小林淳著

ゴジラを生み出した監督の評伝および微細な作品分析　　　日本ではじめてアメリカで評価された監督は誰であろう。小津安二郎？　黒澤明？　いやいや。 … ［続きを読む］

［2］原節子に普通の娘を演じさせた小津安二郎

　拙著『原節子、号泣す』(集英社新書、2014年)の「あとがき」に記したように、私は、原節子が主演した『晩春』と『麦秋』、『東京物語』とつら … ［続きを読む］

［1］アメリカとの国交回復、その効果は？

　半世紀以上にわたって断絶していたキューバと米国が国交を回復して半年が過ぎた。 大使館の再開だけでなく米国によるキューバ制裁の一部解除など、 … ［続きを読む］

［6］山中貞雄の無念の思いを晴らすために

「内なる戦争」に決着をつけないまま　佐藤忠男監修の『永遠のマドンナ　原節子のすべて』(出版協同社、1986年)に掲載されている「原節子主演全 … ［続きを読む］

［書評］『「世界のクロサワ」をプロデュース～』

鈴木義昭著

日本映画史の欠けたピースを埋めた力作　　　『七人の侍』『羅生門』『生きる』。言わずと知れた黒澤明監督の名作だ。こちらはどうだろう。『セックス … ［続きを読む］

［書評］『ダルトン・トランボ』

ジェニファー・ワーナー著　梓澤登訳

赤狩りをものともしない男の生涯　　　アメリカはときどき変になる。奇天烈な発言をくり返すドナルド・トランプを大統領候補(共和党)に選出したりす … ［続きを読む］

[21]行くべき場所に行っているか

2月14日(火)　局で定例の会議。なかなか前半ネタの選定が難しそうなのだった。「調査情報」「Journalism」などの原稿仕上げ。その他の … ［続きを読む］

［書評］『アメリカ映画とキリスト教』

木谷佳楠著

人は映画のみにて生きるものではないが　　　おもしろい。本書は元々、同志社大学大学院神学研究科に提出された博士論文。だが、一般向けに大幅に改め … ［続きを読む］

俳優・國村隼が語った日韓の映画製作の違いと現実

韓国の大ヒット映画『哭声／コクソン』に出演、「日本は予算に余裕がない」と指摘

　日本の芸能界の変化を語るうえで、前向きな話がある。　韓国で700万人とも言われる観客動員を誇る映画『哭声／コクソン』。この映画において、非 … ［続きを読む］

ネットフリックス=映像配信は映画界を変えるのか

現在は映像文化の過渡期。カンヌ映画祭の反応は時代遅れ？

　今年のカンヌ国際映画祭のコンペに出たネットフリックス製作の2本が物議をかもしたことを受けて、この春まで東京国際映画祭のトップを務めていた椎 … ［続きを読む］

フランス映画界を揺るがす黒船＝ネットフリックス

映画文化を守る解決の鍵はヨーロッパの団結

　カンヌ国際映画祭は4月にパリで開いた記者会見で、コンペティション部門を含む公式上映作品のタイトルを発表した。ここで米動画配信大手のネットフ … ［続きを読む］

英政界のセクハラ疑惑、米国での疑惑が飛び火　

メイ英首相は政党から独立した苦情処理体制を構築する方針だ

調査対象となった国会議員は十数人に　今秋、英政界では、政治家あるいは政界関係者による性的嫌がらせ(セクハラ)及び性犯罪(レイプ)疑惑が次々と … ［続きを読む］

映画『女の一生』、ステファヌ・ブリゼ監督に聞く

「この作品は、ある幻想と、幻想の終わりを描いています」

　光溢れるノルマンディー。公爵家の娘ジャンヌの眼前には、輝く人生が広がるように見える。だが、「一生、愛する」と誓った夫は不貞に走り、愛する息 … ［続きを読む］

共感を通した支援、連帯を示した#MeToo運動

ツイッターで拡散したセクハラの告発、日本では少ない当事者の訴え

  全世界的に広がった「#MeToo」運動は、2017年10月5日、米ニューヨーク・タイムズ紙に、米映画界の重鎮でハリウッドの大物 … ［続きを読む］

カンヌ「監督週間」50年、その裏側を聞く

ワイントロップ・ディレクター「カンヌができないことを補っている」

　「革命」の嵐が吹き荒れた1968年、フランソワ・トリュフォーやジャン=リュック・ゴダールら血気盛んな監督たちは、カンヌ映画祭を実力行使で中 … ［続きを読む］

ベルリン国際映画祭「公開レター」問題の教訓

東京国際映画祭でも「透明性」は確保されているのか

　極寒の2月のベルリンで、映画ファンの心を温める映画の祭典、第68回ベルリン映画祭(2018年2月15日～25日)が開かれたた。　最高賞の「 … ［続きを読む］

助成金をもらった是枝裕和監督への批判は的外れ

映画・映像界自体が新しい仕組みを作ることも必要

＊これは、2018年6月25日に配信した記事です。　カンヌ国際映画祭で最高賞「パルムドール」を取った『万引き家族』の是枝裕和監督の発言が議論 … ［続きを読む］

非業と絶望の先、希望の在りかは

時代や社会、人々を描くヒントをくれた10冊

　映画を作りたいと思ったのは高校生の頃だった。1970年代の後半、昨日まで自主製作映画を作っていた若者がいきなり商業映画の監督を任されるよう … ［続きを読む］

高畑勲監督の原点『太陽の王子』の現場を熱く語る

東京国際映画祭特別上映会、小田部羊一氏×吉村次郎氏トークショー

　去る10月31日、第31回東京国際映画祭・高畑勲監督特集『太陽の王子　ホルスの大冒険』(1968年)特別上映がTOHOシネマズ六本木ヒルズ … ［続きを読む］

漫画の実写化が原作イメージを破壊する本当の理由

業界が悪いのではなく国民気質が原因では？

　近年、邦画(日本の映画)は、漫画が原作の作品が非常に多くなっていると言われています。たとえば、2018年には以下のような漫画原作の邦画が誕 … ［続きを読む］