月9 の検索結果

【12】日本の民主主義も「中年危機」

このまま権威主義的な抑圧された国になってゆくしかないのか

　ケンブリッジ大学政治学教授、デイヴィッド・ラシマンは『民主主義の壊れ方』（白水社、2020年）のなかで、「西欧民主主義は『中年危機』にある … ［続きを読む］

ドイツ憲法裁判所の画期的な判決：世代を超えた正義を実現し、自由を守れ！

　2021年4月29日、ドイツ憲法裁判所は画期的な判決をくだした。2050年までに二酸化炭素の排出量を実質ゼロにすることを目的とした2019 … ［続きを読む］

「選手優先」のワクチン接種でいいのか？～市井の人の命を軽んじる五輪を問う

　オリンピック選手への「優先接種」が、6月1日から始まる見込みだという（注1）。　政府は当初、五輪選手への「優先接種」について完全に否定して … ［続きを読む］

菅首相はいつ衆院を解散するのか～総裁選の前？後？　高齢者ワクチン接種がカギ

首相が高齢者へのワクチン接種を急ぐ本当の理由とその可能性

　いよいよ衆院議員の任期満了まで5カ月となりました。新型コロナウイルス感染症の影響で、実質的に解散権が拘束されているような状況の菅政権ですが … ［続きを読む］

ひめゆりの塔を知っていますか？　戦争を知らない世代が歴史を学ぶ切実な意味

今春、展示を改装したひめゆり平和祈念資料館が志向するものは……

　私たちは忘れてしまったのだろうか　あなたたちのことを――　1968年に公開された映画『あゝひめゆりの塔』の予告映像は、このような字幕で始ま … ［続きを読む］

処理水放出と「リスク・コミュニケーション」のちゃぶ台返し

もっとも重要なのは、信頼関係をいかに構築していくかだ

　神経を逆撫でする、という表現がある。あるいは、無神経ともいう。2011年の東京電力福島第一原子力発電所事故のあと、「リスク・コミュニケーシ … ［続きを読む］

同質の心地よさ脱し多様性を　英字紙の視角から得た気づき

　私がジャパンタイムズに入社してすぐにデスクから言われたことは、「昨日、成田に降り立った外国人にもわかるような記事を書け」ということだった。 … ［続きを読む］

「種の保存にあらがっている」のはLGBTではなく自民党が進めた少子化だ

差別する政党に効果的な「理解増進法案」が作れるのか？

　超党派の議連で合意した「LGBT理解増進法案」を審査した2021年5月20日の自民党会合で、簗和生(やな・かずお)衆議院議員(栃木3区)が … ［続きを読む］

【48】東海地震の震源域見直しから20年、南海トラフ地震対策の進展

　東海地震の震源域の見直しから20年が経つ。その間に東日本大震災が発生し、南海トラフ沿いの地震対策は大きく変貌した。この20年間の対策の歩み … ［続きを読む］

多様なジャーナリズムのために　意思決定の場に「面」で女性を

　新聞記者の仕事に興味を持っている学生でさえ、就職先へ具体的に抱く不安は、今現在の業界のありようにあることを度々聞いてきた。学生たちの不安は … ［続きを読む］

デジタル改革関連法の狙いは個人情報「保護」ではなく「活用」

日本は官民挙げての「国民監視」に大きく舵を切った

　菅義偉首相をトップとするデジタル庁の創設や個人情報保護法の抜本改正を柱にしたデジタル改革関連法が2021年5月12日、自民、公明、日本維新 … ［続きを読む］

Jリーグで初の女性主審誕生

プロリーグ、プロ指導者養成とサッカー界のジェンダー改革に期待

　5月16日に行われた、J3の「YS横浜」対「宮崎」の一戦（ニッパツ三ツ沢球技場、宮崎2－0で勝利）は、試合同様、Jリーグ史上初の女性主審を … ［続きを読む］

公開待ちの映画450本。フランスの映画館再開に喜びと不安

文化施設、商店、飲食店のテラスが半年ぶりに再開　フランスで「年中無休」と言えば、コンビニではなく映画館。正月やクリスマスでさえ、休み返上で映 … ［続きを読む］

トリチウムと水の理科・社会 【下】

処理水の問題は「理科」ではなく、「社会」にある

　放射性核種の浄化装置では除去できないトリチウム（水素3、三重水素）を含む処理水の海洋放出についての議論を進めていくために、本稿の【上】【中 … ［続きを読む］

注目される「バーチャル株主総会」の行方

コロナ禍で広がるデジタル対応の課題

　日本でもっとも多い3月期決算企業の定時株主総会はその多くが6月に開催される。4月26日に東京証券取引所が発表した「2021年3月期決算会社 … ［続きを読む］

トリチウムと水の理科・社会 【中】

トリチウムが分離できないのは、「水そのもの」だから

　放射性核種の浄化装置では除去できないトリチウム（水素3、三重水素）を含む処理水の海洋放出についての議論を進めていくために、本稿の【上】では … ［続きを読む］

女性・女系天皇容認に向け、まずは女性宮家創設を

「皇位の安定継承」維持に迫るタイムリミット。有識者会議は議論加速を

４年近くの空白　皇室制度に関する近年の最大の問題は、皇位の継承が男系男子に限られている（皇室典範第2条）ことであり、男系男子の皇族の数が減少 … ［続きを読む］

宝塚歌劇ーレジェンドの「旅立ち」と原田諒の作劇について

『ピガール狂騒曲』の精緻な四重構造を読み解く

　宝塚歌劇を長年取材してきた評論家が、その舞台を「歴史」を踏まえて考察し、論評します。今回のテーマは「旅立ち」、そして「原田諒の世界」。たお … ［続きを読む］

「東京五輪への看護師500人派遣要請に怒っています」

日本赤十字看護大学名誉教授の川嶋みどりさんに聞く

　新型コロナウイルスの第4波が押し寄せ、東京五輪の開催をめぐって議論が起こっているなか、新たな問題が露呈した。東京オリンピック・パラリンピッ … ［続きを読む］

「官房」とは謝ることと見つけたり　頭を下げてギックリ腰は公務災害？

連載・失敗だらけの役人人生⑫元防衛事務次官・黒江哲郎が語る教訓

2017年まで防衛省で「背広組」トップの事務次官を務めた黒江哲郎さんの回顧録です。防衛問題の論考サイト「市ケ谷台論壇」での連載からの転載で、 … ［続きを読む］

「さざ波」を無視して結ばれるオリンピックの絆とは

死者をせせら笑った内閣官房参与・高橋洋一氏

　菅内閣の内閣官房参与でもある経済学者、高橋洋一氏が、5月9日にTwitterで、諸外国と日本の新型コロナ感染者率を比較したグラフを元に「日 … ［続きを読む］

国民投票法をめぐる17年（上）　改憲に反対だから法改正に反対する護憲派のおかしな論理

国民投票が有害かのような印象操作は慎むべきだ

　この写真は、『「改憲の是非を問う国民投票」どんなルールで行うべきか』と題した公開討論会（2005年3月21日開催）の模様を撮影したものだ。 … ［続きを読む］

デジタル広告はどう変わろうとしているのか

プライバシー保護に関心を！

　2021年1月14日、アルファベート傘下のグーグルが運営するブラウザ、クローム（Chrome）での「サードパーティクッキー」のサポートが段 … ［続きを読む］

「ロング・コヴィド」（long COVID）という後遺症に目を向けよ

めまいや脱毛、認知機能の低下など、その深刻さが十分認識されていない

　世界の潮流を探り、地政学的な視点からながめるという仕事をしながら、いま痛感するのは、日本のマスメディアの浅はかさである。新型コロナウイルス … ［続きを読む］

吉村大阪府知事の高評価とポストトゥルース時代(上)～感染悪化とテレビ

大阪の現在と吉村府知事の不思議な位置　大阪の新型コロナ感染拡大の勢いは凄まじく、吉村洋文大阪府知事の動向にはこれまで以上に注目が集まっている … ［続きを読む］

慰安婦運動の「聖域」崩れ、歴史を理性的に見る時

東亜日報元編集局長、沈揆先さんに聞く

　韓国の有力紙、東亜日報の元編集局長、沈揆先（シム・ギュソン）さんが、『慰安婦運動、聖域から広場へ』を2月に韓国で緊急出版した。慰安婦問題は … ［続きを読む］

失敗だらけの健康管理(下)　意識朦朧で救急搬送、「70歳じゃなく59歳ですっ」と叫ぶ

連載・失敗だらけの役人人生⑪元防衛事務次官・黒江哲郎

2017年まで防衛省で「背広組」トップの事務次官を務めた黒江哲郎さんの回顧録です。防衛問題の論考サイト「市ケ谷台論壇」での連載からの転載で、 … ［続きを読む］

腐敗防止と安全保障を結びつけるバイデン政権

「武器化された腐敗」に立ち向かう

　筆者はこの欄で、世界における腐敗防止策がこれまで四つの経路をたどってきたと論じた（拙稿「反腐敗策の四つの経路」を参照）。最近になって、ジョ … ［続きを読む］

タリバンはなぜ復活したのか？～米軍撤退に揺れるアフガニスタン①　

ボン和平会議から20年。民主主義は根付かず、イスラム過激主義が復活

　米国のバイデン大統領は4月12日に、アフガニスタンに駐留する米軍を対米同時多発テロから20年となる本年9月11日までに完全撤退させると発表 … ［続きを読む］

反腐敗策の四つの経路

ロビイ活動、多国籍企業、テロ活動への規制と人権保護

　2021年3月17日付の「日本経済新聞電子版」は「日本の接待規制、国際標準に遅れ　米欧は透明化徹底」という興味深い記事を配信している。この … ［続きを読む］