税 の検索結果

パリ協定、かつての「ほら話」が書かれている

「２度未満、できれば１・５度」「排出を実質ゼロに」の本気度

　温暖化対策の新しい枠組み「パリ協定」の内容には驚いた。ポイントは「気温上昇は２度を十分下回るようにする」であり、そのためには「今世紀後半に … ［続きを読む］

［書評］『東京大学「８０年代地下文化論」講義』

宮沢章夫著

８０年代を前に向かって反復、変奏する　　　本書は、2005年の秋に、著者が東京大学の非常勤講師として行った「表象文化論特殊研究演習」という講 … ［続きを読む］

［書評］『ロマネスク美術革命』

金沢百枝著

「石の言葉」を聴け　　　この本を書店で手にしたとき、そんなにポピュラーでないテーマの本が手頃な値段で出ているなと思った。 　たまには美術関係 … ［続きを読む］

イギリス労働党コービン旋風が問う「格差」（下）

「ニュー・レイバー」を超える、新しい社会民主主義の姿

「格差」問題における正義と人権　「格差」とはまずは「経済的不平等」のことである。マルクスの古典的資本主義観では、経済的不平等は資本家による労 … ［続きを読む］

［書評］『医者をめざす君へ』

山田倫太郎著

“いのちの初心”に還らせる人生の教科書　　　山田倫太郎くんは中学2年生。「フォンタン術症候群(房室交差)」という先天 … ［続きを読む］

入場無料、笑った回数で勝負するコメディー劇場

スペインで消費増税の窮地を救った最先端テクノロジー

奇想天外なビジネスモデル　消費税率が上がる一方のスペインで、バルセロナのあるコメディー劇場が奇想天外なビジネスモデルを発案した。入場を自由( … ［続きを読む］

［書評］『ニッポン沈没』

斎藤美奈子著

尋常のコラムではない　　ご存じ書評コラム集だが、一度に3冊をとりあげ、それを読み比べることによってグーンと奥行きが出た。全体の流れは雑誌掲載 … ［続きを読む］

パリ会議、世界は自然エネルギーをどう語るか

世界の太陽光発電は、６年前のコペンハーゲン会議（COP１５）から10倍増

　2009年のCOP15の挫折から6年、11月30日から開催されたCOP21では、新たな気候変動対策の国際的枠組みがようやく合意に至る希望が … ［続きを読む］

イギリス労働党コービン旋風が問う「格差」（中）

個人の視点と、痛みや苦悩への共感

コービン旋風の新しさ――「階級」から「個人」へ　たしかに、コービン党首の目玉政策は「ニュー・レイバー」以前への先祖返りを思わせる。鉄道事業の … ［続きを読む］

［書評］『清水幾太郎』

庄司武史著

膨大な著作の内在的理解を通じて　　　この本の「すごさ」を知るために、たとえば、次のような記述を引いてみよう。　〈筆者(著者のこと)は、戦中の … ［続きを読む］

［書評］『限界費用ゼロ社会』

ジェレミー・リフキン著　柴田裕之訳

愛とシェアが資本主義を終わらせる？　　　　本書は、米国の文明評論家でドイツや欧州委員会の経済アドバイザーも務める著者が「共有型経済(シェアリ … ［続きを読む］

米国大統領選における経済政策上の諸論点を考える

米国を模倣することが多かった日本の政治経済　米大統領選の中身の精査は依然重要だ

トランプ・サンダース現象　米国の次期大統領選挙(2016年11月8日・火曜日)まで、満1年を切った。民主党・共和党の候補を選ぶ各州での一連の … ［続きを読む］

［書評］『１★９★３★７』

辺見庸著

戦争はもうはじまっている　　戦争はごく些細な事件から発生する。だが、いったんはじまった戦争は、容易には終わらない。その結果は悲惨な災厄を招く … ［続きを読む］

［書評］『ぼくたちは戦場で育った』

ヤスミンコ・ハリロビッチ編著　角田光代訳　千田善監修

玩具のかわりに銃弾を集めて遊んでいた！　　　今年は戦後70年ということで、戦争をテーマにした本がずいぶんたくさん出版された。　かくいう筆者も … ［続きを読む］

［1］信義なき世界と格差の拡大

「資本主義のこれまでとこれから」（WEBRONZA×朝日カル連携講座）

　WEBRONZAは今年度、朝日カルチャーセンターと協力して連携講座を設け、ご契約者の方々をご招待するとともに、その内容をサイトでも紹介して … ［続きを読む］

2・5大政党の一角たる公明党が

安保法成立後にめざすべき方向とは

　安全保障関連法が先の国会で成立しました。自民党と連立政権を組む与党として、法の成立をめざした公明党でしたが、国会審議などを通じ、過去に経験 … ［続きを読む］

［書評］『残響のハーレム』

中村寛著

くすぶる不満が示す暴力の位置　　 人が叫ぶのはどんな瞬間だろうか。著者は冒頭から、読者を本書の核心へと引きずり込むようにそう問いか … ［続きを読む］

指紋認証なき本人確認は心配ないのか

政府はメリットを定量的に示すべきだ

導入費用は、得られるメリットと見合うか　社会保障・税番号制度のマイナンバーが記載された「通知カード」が11月中旬までに、住民票の住所に郵送さ … ［続きを読む］

［書評］『ラーメンの語られざる歴史』

ジョージ・ソルト著　野下祥子訳

「国民食」から見た戦後史　　 僕はたまにしかラーメンを食べないけど、いまひとつ食べ足りなかった飲み会のあとで寄り道するのはやっぱり … ［続きを読む］

不公平是正や福祉に活用しなければ有害だ

使い方や機能を限定して様々な危険を最小化しつ、不平等是正や社会保障充実につなげよ

　マイナンバー制度に関して多くの人々が不安や不満に思うのは、「リスクが大きいのではないか」ということだ。大学生の間でも「なにかのトラブルに巻 … ［続きを読む］

マイナンバー制度を懸念する

通知される側に予想される短所　今年の10月に12桁のマイナンバーが通知され、2016年1月から社会保障・税・災害対策等などの行政手続きでマイ … ［続きを読む］

続・脱炭素文明への巨大投資が始まる

座礁資産化する化石燃料と急進する再生エネ

　エネルギー大資本は、いつも化石燃料への需要は今後相当長く高位で続くと論じてきた。　2040年でも75％程度を占めると論じていた。またIEA … ［続きを読む］

マレーシア、シンガポールでの地域統括会社の誘致、最新動向を見る

　「ASEAN経済共同体（AEC）」が2015年度中に発足する。ASEAN域内におけるヒト・モノ・カネの動きが今までにも増して流動化すること … ［続きを読む］

［書評］『組長の娘』

廣末登著

最も効果的な暴力団対策を、体を張って実践　　　山口組が分裂したということで、私の生息する雑誌業界も盛り上がりをみせています。いろいろなルポや … ［続きを読む］

［書評］『習近平の権力闘争』

中澤克二著

「中国の脅威」の内実　　　この夏、何度となく耳にした「日本を取り巻く安全保障環境の変化」という言葉。要は、「中国の脅威が増大した」ということ … ［続きを読む］

［23］「一億総活躍社会」の危ない本気

　先月、第3次安倍改造内閣がスタートした。スローガンは「一億総活躍社会」だ。大手各紙の世論調査では、「総活躍」政策への不支持は5割戦後とパッ … ［続きを読む］

デンマークのグリーン技術を日本に売り込む

ステート・オブ・グリーンのモーテンセン長官に聞く

　２０５０年に自然エネルギー１００％を目指すデンマークが、日本を含むアジア各国で環境技術の売り込みに力を入れている。グリーン経済を先導する官 … ［続きを読む］

［書評］『本多猪四郎の映画史』

小林淳著

ゴジラを生み出した監督の評伝および微細な作品分析　　　日本ではじめてアメリカで評価された監督は誰であろう。小津安二郎？　黒澤明？　いやいや。 … ［続きを読む］

［書評］『十八世紀の江戸文芸』

中野三敏著

18世紀の江戸がおもしろい　　　徒然に読んで感銘を受けるのは江戸文学の泰斗・中野三敏の書物。 　専門家でもない人間が読んで感銘を受けること､ … ［続きを読む］

国民連合政府を超えた平成「維新」の実現を（上）

「平和への結集」の時は今

国会招集について全憲法学者の意見を調査せよ　憲法53条に基づいて両院の野党議員の4分の1以上が正式に臨時国会召集要求を行った(10月21日) … ［続きを読む］