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サイボーグについて語ろう：出遅れる日本は「ムーンショット型研究開発制度」で巻き返せるのか

　筆者は、「最先端の海外事情」という授業を大学でしている。「論座」で「メタバース」について書いたのも、この授業で使うためでもあった（拙稿「『 … ［続きを読む］

今後10年間の天文学・宇宙物理学　展望報告書 「Astro 2020」を読み解く

米国科学の層の厚さと底力がつくる研究戦略

　天文学や素粒子物理学における実験・観測プロジェクトは、ビッグサイエンスと呼ばれ、近年巨大化する一方である。研究者が独立に多数の新プロジェク … ［続きを読む］

米国が気候政治の国際舞台に帰ってきた

バイデン政権の「野心的」政策は成功を収めるか

　日本の外交政策の実際の根幹は対米協調である。したがって日本の主要な政策への最大の外圧は米国の動向だ。気候変動政策も例外ではない。菅前首相が … ［続きを読む］

中国のビデオゲーム規制の「先見性」：年齢チェックという世界的潮流

　2021年8月30日、中国の国家新聞出版局（NPPA）は「未成年者（18歳未満の市民）のオンラインゲームへの依存を効果的に防止するための通 … ［続きを読む］

負の遺産の清算なく進む核開発拠点の「復興」～ハンフォードと福島の過去・現在・未来（下）

原発推進機関の主導による「創生」が福島のモデル

　前稿（上）では、ハンフォードの成り立ちと汚染の歴史をかいつまんで記した。またハンフォード裁判の前例となったネバダ核実験による風下被ばく者の … ［続きを読む］

米核開発史の暗部に隠された被ばく被害～ハンフォードと福島の過去・現在・未来（上）

核実験の「忘れられたモルモット」たち

　ワシントン州ハンフォードと聞いて読者は何を思い浮かべるだろうか。アメリカでも知る人の少ない核施設であるが、日本では、そのベットタウンである … ［続きを読む］

米国は金融緩和の縮小にいつ踏み切るか？

世界的株高はどこまで続く？

　ニューヨーク・ダウ平均が史上最高値を更新し続けている。10年前の2011年の終値は1万2218USドルに過ぎなかったが、その後、年々史上最 … ［続きを読む］

ポルノサイトをめぐる世界の潮流：パンデミック下の「セックスワーカー」

　日本の新聞と異なって、「ニューヨーク・タイムズ」（NYT）はときどきセックスにかかわる長文の記事を掲載し、大きな反響を引き起こしている。　 … ［続きを読む］

脱北者が北朝鮮政府を訴えた「日本初」の訴訟～「帰国事業」の実態と責任を問う裁判の歴史的意義

除斥期間、主権免除……原告に立ちはだかるいくつもの壁

日本の法廷で初めて、北朝鮮政府が被告に　10月14日、朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）を被告とする裁判の口頭弁論が、東京地裁（五十嵐章裕裁判 … ［続きを読む］

地政学からAUKUSを論じる

米英豪の新安保、潜水艦契約破棄めぐり仏大統領が激怒

　2021年9月15日、ジョー・バイデン米大統領、ボリス・ジョンソン英首相、スコット・モリソン豪首相によって明らかにされた新たな安全保障協力 … ［続きを読む］

分配で経済は成長するのか？～低所得者に冷たい日本、その構造にメスを

岸田首相の経済財政政策を考える

　岸田文雄首相は、去る10月8日の所信表明演説で、「新しい資本主義の実現」を掲げ、成長も分配も実現すると言いつつ、「分配なくして次の成長なし … ［続きを読む］

東京国際映画祭の大改革～安藤裕康チェアマンと市山尚三ディレクターに聞く

　9月28日の東京国際映画祭(10月30日～11月8日)のラインナップ発表会後に公式ホームページにアップされたセレクションを見て、私は思わず … ［続きを読む］

世界銀行のスキャンダルがIMFに飛び火

国際金融における覇権争いの裏側

　世界銀行は2021年9月16日、世界中の多くの国々が投資環境の改善のために利用してきた「Doing Business」(DB)レポートの廃 … ［続きを読む］

なぜアメリカは、感染拡大でも再ロックダウンを選ばないのか？

ワクチンと多面的措置で共存のコンセンサス。日本でも求められる戦略と国民への説明

ワクチン接種の猛烈な拡大でロックダウンの選択肢封じる 　米国は新型コロナウイルスのワクチン接種では大きく先行していた。　2021年1月のバイ … ［続きを読む］

続・協力者を置き去りにしてアフガニスタンを去った米国

「戦争をしている暇などない」と訴えた中村哲医師が描いた平和とは

　 2001年9月11日には、ビン・ラディン、アルカイダはハイジャックした旅客機をニューヨークのトレードセンタービルに突っ込ませました。ビル … ［続きを読む］

協力者を置き去りにしてアフガニスタンを去った米国

「怪物」を育てたあげく無理に介入した米国と追従した日本

　8月31日アメリカ軍のアフガニスタン撤退が完了しました。　通訳などアメリカ軍に協力したアフガニスタン人数万人を残しての撤退完了です。8月1 … ［続きを読む］

チェコ首相、ヨルダン国王、ケニア大統領ら各国現旧首脳３５人が租税回避地とつながり

新たな秘密ファイル「パンドラ文書」で判明

　チェコ、ヨルダン、ケニア、イギリスなど世界各国の現旧首脳３５人を含む９１の国・地域の政治家や高官たち３３６人と租税回避地（タックスヘイブン … ［続きを読む］

パンドラ文書とＩＣＩＪをめぐるＱ＆Ａ

　Ｑ　ＩＣＩＪとは何ですか。　Ａ　米ワシントンに事務所を置く非営利組織です。国際調査報道ジャーナリスト連合（International Co … ［続きを読む］

化学賞は「次世代シーケンサー」と読む

DNAの塩基配列を超高速で読み取る道具は文句なしに画期的

　予想が難しいと定評のある化学賞で、2019年はリチウムイオン電池、2020年はゲノム編集と、大本命の「わかりやすい」受賞が続いた。2021 … ［続きを読む］

米国との関係は今のままでよいか――日本の政治に大局観が必要だ

世界の分断防ぐため「インド太平洋」と「アジア太平洋」をバランスよく走らせる戦略を

日本は米国一辺倒の保守ナショナリスト路線を見直す時期　歴代内閣にとって米国との関係は最大の課題だった。　吉田茂首相は米国に安全保障を依存して … ［続きを読む］

中国・恒大の危機、地方政府1100兆円の債務に飛び火か

不動産頼みの経済成長。「隠れ債務」は膨張し、過去の成功モデルは行き詰まった

　中国第二の不動産大手・恒大集団が経営危機に陥った。9月23日の最初の債券利払い2億3200万元（39億円）は、破綻寸前で手当てができて乗り … ［続きを読む］

ノルドストリーム2の完成を地政学から読み解く

ロシアのガスパイプライン網と欧州のエネルギー安全保障

　2021年9月6日、海底ガスパイプライン（PL）「ノルドストリーム2」（NS-2）の建設プロジェクトを運営するスイスの会社Nord Str … ［続きを読む］

日本の「凋落の30年」はこれで克服する～前原誠司・衆議院議員の提言　

国際競争力が失われ、賃金が上がらない日本を救う鍵は「教育の無償化」にあり

　日本も世界も課題だらけの今の世の中で、政治が果たすべきつとめは何なのか。現役の国会議員が、それぞれ関心のある分野について、課題と解決策を論 … ［続きを読む］

イグ・ノーベル賞に「渋滞学」の本質を見た！

「なぜ歩きスマホで歩行者同士がぶつかりそうになるのか」で動力学賞

　2021年9月9日（日本時間10日）、イグ・ノーベル賞の発表があり、「なぜ歩きスマホで歩行者同士がぶつかりそうになるのか」を調べた我々の研 … ［続きを読む］

【16】経済を語ろう：甚大なアベノミクスの「負の遺産」

自民党総裁選候補者の経済政策は現実を無視した絵空事か

　いまの「ニッポン不全」は、いわゆる「アベノミクス」という経済政策を抜きには語れない。自民党総裁選に絡んで日本の経済政策が話題になる機会が増 … ［続きを読む］

エルサルバドルのビットコイン法定通貨化が教えてくれる世界の送金事情

中低所得国の移民が本国の家族に送金するコストの削減は長年の課題

　中米の太平洋に面した小国エルサルバドルは2021年9月7日から暗号通貨ビットコインを法定通貨として採用しはじめた。企業はビットコイン支払い … ［続きを読む］

トヨタの逆張りEV懐疑戦略は成功するのだろうか？

半世紀前、排ガス規制に「抵抗」した時を想起させる

　2021年9月9日に日本自動車工業会の豊田章男会長（トヨタ自動車社長）が記者会見で、「一部の政治家からは全て電気自動車（EV）にすればいい … ［続きを読む］

「不要不急の手術」を考える

野放しのまま氾濫する脊椎固定手術に入り始めたメス

　コロナ禍による医療逼迫（ひっぱく）が深刻である。入院できずに自宅療養中に死亡する患者さんの報道に触れると、どこの医療後進国で起こっている悲 … ［続きを読む］

一時の戦闘に勝てても国造りはできない～米国の力の限界示したアフガニスタン撤退

揺らぐ世界秩序、真空状態の現地では過激派に勢い―秩序維持へ同盟国は協力を

巨費と人命を犠牲にしながら20年前に逆戻り　米国の力の限界が露呈した。中東を民主主義国に作り替えるとのネオコンの主張に沿い、20年の巨費と人 … ［続きを読む］

ロシアが国連に提出した新たなサイバー犯罪対策条約案

中ロがもくろむ「権威主義的多国間主義」

　権威主義国家であるロシアと中国は、サイバー空間における犯罪に関する新しい国際条約の締結をめざしている。これが実現すれば、本来、「グローバル … ［続きを読む］