ハリウッド の検索結果

『アウトレイジ　ビヨンド』、恐るべし（最終回）――組織依存症者の末路、および北野武の＜野球＞への奇妙な執着について

＊『アウトレイジ　ビヨンド』のカメラ・ワークに関して北野武は、レールを敷いて移動撮影を多用し、３６０度パン（カメラが一回転の首振りをすること … ［続きを読む］

『アウトレイジ　ビヨンド』、恐るべし！（２）――暴力描写における足し算と引き算、＜機械の恐怖＞など

＊前作同様、『アウトレイジ　ビヨンド』でも過激な暴力描写がくり返される（前作より暴力描写は抑えられている、と北野武自身や何人かの批評家が言っ … ［続きを読む］

図書館をＴＳＵＴＡＹＡが運営　九州・武雄“フェイスブック市長”の冒険

佐久間文子

　市立図書館の運営を来年４月からＣＤ・ＤＶＤレンタル大手「ＴＳＵＴＡＹＡ」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ（ＣＣＣ）に委託する― … ［続きを読む］

ソーシャルメディアとテレビ　つぶやきながら見る新しいスタイル

橋本大也

　テレビ視聴のスタイルが、ネット世代を中心に変化している。ＮＴＴアドが今年７月に、首都圏在住の15～59歳の男女５００人を対象に行ったネット … ［続きを読む］

［1］プロローグと盛り場・風俗篇

【プロローグ】――エロ・グロ・ナンセンスを語ることは、マス（大衆）を語ることである。そして、マスこそが世の中を動かしていく■不安心理から生ま … ［続きを読む］

“フィルム・ノワール”特集の最大の目玉――ウルマーの怪傑作『恐怖のまわり道』

　“Ｂ級映画の王様”、エドガー・Ｇ・ウルマーの『恐怖のまわり道』（１９４５、６７分、旧題「まわり道」）は、今回のシネマヴェーラ渋谷・ノワール … ［続きを読む］

［2］国際映画祭のディレクターとは？

　１０月２０日から始まる第２５回東京国際映画祭（ＴＩＦＦ）の「ラインアップ記者会見」が９月２０日に開かれた。事前の資料にも出席者にディレクタ … ［続きを読む］

“フィルム・ノワール”の古典が東京・渋谷に大結集！

　選りすぐりの＜フィルム・ノワール＞１８本が、東京・渋谷のシネマヴェーラ渋谷で特集上映されている（１０月１２日まで）。いつもながら、シネマヴ … ［続きを読む］

“伝説のテロリスト”の半生を描く傑作長編『カルロス』（中）――めくるめく疾走感　　　　

　ところで言うまでもなく、カルロスのような怪物的な男の人生や、その複雑怪奇な背後関係を映画にするのは、「とんでもなく」困難だっただろう。　た … ［続きを読む］

華流ドラマをヒットに導いたツァイ・ユエシュン監督が見たアジア市場

　神尾葉子によるコミック「花より男子」を原作にした台湾ドラマ「流星花園～花より男子～」は２００１年に放送されると、その人気は台湾を飛び出し、 … ［続きを読む］

大傑作『プロメテウス』は見逃せない!!（下）――＜リメイク＞ならぬ＜リブート＞というコンセプトについて

　本作についての芝山幹郎氏の、「人類の起源がどうのといわれても、末梢神経刺激の先行は否めない。派手な化粧箱の内部は意外に平板で薄暗かった」（ … ［続きを読む］

『トータル・リコール』リメイク版――記憶とは何か、自分とは何かを問うＳＦサスペンス映画　　

　フィリップ・Ｋ・ディック原作、ポール・ヴァーホーヴェン監督の『トータル・リコール』（１９９０）は、＜記憶の書き換え＞をめぐるＳＦ映画の“古 … ［続きを読む］

火星軟着陸を成功させたモヒカン刈りの「イラン」人

　８月６日にアメリカ航空宇宙局は、火星にキュリオシティ（好奇心）と名付けられた探査機を軟着陸させた。その瞬間の管制室の様子が中継された。歓声 … ［続きを読む］

傑作『ローマ法王の休日』を評価できない評論家や記者はシロウトだ

　７月２１日公開のナンニ・モレッティの最新作『ローマ法王の休日』を、まさか邦題から『ローマの休日』を想像する人はいないと思うが、いくつかの映 … ［続きを読む］

【ポスト・デジタル革命の才人たち】 むぎばやしひろこ（中）――スマホがつくる新しいコミュニケーションとライフスタイル

聞き手＝服部桂（朝日新聞社ジャーナリスト学校シニア研究員）

■デジタルサイネージで世界の広告賞――最近話題のデジタルサイネージの賞を受けたそうですが。むぎばやし　スマホアプリを出す前は、モシモカメラの … ［続きを読む］

自衛隊の情報感度と特殊部隊（上）――練度の維持と中東の情報収集は大丈夫か？

清谷信一

　５月７～１０日にわたってヨルダンの首都アンマンで、隔年で行われている特殊部隊をテーマとした軍事見本市ＳＯＦＥＸ（Ｓｐｅｃｉａｌ　Ｏｐｅｒａ … ［続きを読む］

【古典ＤＶＤ傑作選（４）】 問答無用の傑作ヒューマン・ドラマ、ダグラス・サーク『わたしの願い』＜下＞ 冴えわたる演出とカメラ！

　今回は、ダグラス・サーク『わたしの願い』論の続編として、本作の演出のいくつかのポイントを、ルビッチ『私の殺した男』論（５月８日付本欄）と同 … ［続きを読む］

【古典ＤＶＤ傑作選（４）】 問答無用の傑作ヒューマン・ドラマ、ダグラス・サーク『わたしの願い』＜上＞ 批評的メロドラマの醍醐味　　

　今回とりあげるのは、「メロドラマの巨匠」、ダグラス・サーク（１８９７－１９８７）の傑作『わたしの願い』である。　なぜサークなのかといえば、 … ［続きを読む］

【古典ＤＶＤ傑作選（３）】 珠玉の戦争メロドラマ、エルンスト・ルビッチ『私の殺した男』＜下＞ 「シチュエーション」「間接描写」などについて

藤崎康

　今回は、前回論じたルビッチ『私の殺した男』についての、ややディープな論点を「補説」ふうに断章形式で記してみたい。＊ルビッチが得意とした＜シ … ［続きを読む］

ハリウッドの主流に逆らう本格スパイ映画――『裏切りのサーカス』　

　スウェーデン生まれのトーマス・アルフレッドソン監督『裏切りのサーカス』は、ていねいに作り込まれた、重厚きわまりない本格的スパイ映画だ（原作 … ［続きを読む］

クロード・シャブロルの遺作『刑事ベラミー』公開によせて（下）――ジョルジュ・シムノン、コナン・ドイルの小説とシャブロル映画をめぐる覚書　

　ジョルジュ・シムノンが造形したメグレ警視については、榊原晃三氏の要を得た解説があるので、その一部を引く――「（……）メグレ［は］犯罪そのも … ［続きを読む］

クロード・シャブロルの遺作『刑事ベラミー』公開によせて（上）――奇形的ミステリーの魅惑

　１９５０年代末から６０年代にかけてフランス映画界を席巻したヌーヴェル・ヴァーグ（以下ＮＶ）。いうまでもなく、少人数スタッフによる低予算早撮 … ［続きを読む］

クールな暴力映画の秀作、『ドライヴ』　

　公開中の『ドライヴ』を新宿のシネコンで見たが、予想以上に面白く、ラッキーな拾い物をした気分になった。　メガホンをとったのは、１９７０年デン … ［続きを読む］

＜荻上チキ・西田亮介　紀伊國屋書店×ＷＥＢＲＯＮＺＡトークセッション　ソーシャルデザインの時代に＞ はご好評により定員となり、お申し込みの受付をを終了しました

４月１４日、紀伊國屋書店新宿本店にて

　この閉塞感はどこからきて、どこへ向かうのか。公の意思決定がままならない時代、わたしたちはどのように「社会」（＝ソーシャル）というものを考え … ［続きを読む］

トッド・ブラウニングの隠れた傑作、『知られぬ人』

　信じられないラインナップ！　と思わず叫びたくなるのが、東京・渋谷のシネマヴェーラで開催中のサイレント映画特集だ（３月３０日まで）。　今回は … ［続きを読む］

【２０１１年・日本映画産業を考える】（３）日本映画市場と“映画ムラ”

●マーケットと“映画ムラ”の乖離　今回と次回は、日本映画産業に焦点を絞って見ていく。ただ、本題に入る前にひとつ触れておきたい事例がある。　２ … ［続きを読む］

『アーティスト』がアカデミー賞を制したわけ

　先日のアカデミー賞の発表で最も驚いたのは、４月７日公開のミシェル・アザナビシウス監督『アーティスト』が、作品賞や監督賞を始めとする主要５部 … ［続きを読む］

『ヒューゴの不思議な発明』をより深く味わうために――（上）映画の可能性を広げたメリエス

古賀太

　アカデミー賞で５部門を受賞した『ヒューゴの不思議な発明』（以下『ヒューゴ』、マーチン・スコセッシ監督）は、映画の草創期をかなり正確に描いた … ［続きを読む］

コダック倒産で考える映画のデジタル化問題

　最近のコダック倒産のニュースでは、主に写真のデジタル化に対応できなかったことが書かれていたが、私が一番に考えたのは映画のデジタル化のことだ … ［続きを読む］

雇用を巡る政策論争－製造業は特別なのか？

　リーマン・ショックを挟む2007年から2010年の間に、米国では800万人の雇用が失われた。失業率はピークで10％近くにまで上昇した。現在 … ［続きを読む］