複眼 の検索結果

コロナ禍の歳月を焼き付けて、還ってきた『Endless SHOCK』

2020年以降の舞台芸術を「定点観測」する〈下〉

　新型コロナパンデミックに激しく揺さぶられてきた演劇界のこの3年間を、堂本光一の舞台『Endless SHOCK』を「定点」として見つめる論 … ［続きを読む］

国内外の閉塞感から脱却するヒントを「家康」の行き方から探る

狡猾な“狸オヤジ”は格差を解消し誰もが食べられる社会を目指した稀有の武将だった

　今年のNHKの大河ドラマ「どうする家康」の主人公である徳川家康のイメージが近年、変わりつつあるという。　家康と言えば、権謀術数に長けた … ［続きを読む］

［神保町の匠］2022年の本　ベスト1

『千代田区一番一号のラビリンス』『無人島のふたり』『戦争日記』……

＊本や出版界の話題をとりあげるコーナー「神保町の匠」の筆者陣による、2022年「私のベスト1」を紹介します。井上威朗(編集者)森達也『千代田 … ［続きを読む］

国際的に卓越した研究大学を実現するために日本がしなければならないこと

実績を積み重ねる沖縄科学技術大学院大学（OIST）を世界トップ大に育てよ

　ここのところ日本の大学の研究力低下が話題になる。ランキング（Times Higher Educationの例、2022年）でいうと世界10 … ［続きを読む］

非暴力抵抗こそが侵略から国民を守る～非武装の精神で戦争の根を断て　想田和弘と語る（前編）

ウクライナへの自己同一と「敵／味方」議論は危うい

　今年も8月がやってきた。　戦争や平和にまつわる言論や報道が集中する季節だが、戦後77年目の今夏の様相がここ数年と異なるのは、言うまでもなく … ［続きを読む］

ロシアで、世界で、「表現の自由」を守り抜く闘い

連帯して危機を克服する演劇人たち、かき消されそうになる声に耳傾けながら

　ウクライナ侵攻にともない、ロシア国内では「表現の自由」が奪われています。そこで何が起きているか、そして世界各地から聞こえる声は――。世界5 … ［続きを読む］

どこか変やで「関西ジャーナリズム」～反権力の牙城はどこへ　背後に維新の影

「報道と権力の距離」やメディアの倫理が問われる出来事で続出し……

　「関西ジャーナリズム」という言葉がある。大阪は権力のお膝元にあるのではなく、商人の町で「お上なにするものぞ」との気風があり、中央と距離をお … ［続きを読む］

霞が関のヒラメ化抑止に、「セカンド・ボイス」を

政権交代、首相交代……。松井孝治が思うこと（下）

政権が相性のいい人を使うのは当たり前　――松井さんは統治機構改革や公務員制度改革にとりくんできましたが、安倍政権では、官僚の「忖度」が騒がれ … ［続きを読む］

コロナ禍は、新卒就職に「ニューノーマル」をもたらすか

転換は“自動的にはやってこない”としても……

１．事態を的確に見すえるために　パンデミックとして猛威を振るう新型コロナウィルス感染症（COVID-19）拡大の影響で、今、学生の就職活動に … ［続きを読む］

「世界遺産」日韓対立、対話の切り札は「公文書」

「和解学」研究の早稲田大学教授、浅野豊美さんに聞く

差別「聞いたことがない」、韓国は反発　日本と韓国の政府は、また「歴史」をめぐって対立を深めている。　ユネスコ（国連教育科学文化機関）の世界文 … ［続きを読む］

韓国に対する「確証バイアス」が広がる日本

対立の影で失った韓国への客観的な視角

輸出規制後の特徴的事例　確かに、日韓両政府の対立はこれまでも数多く存在してきた。しかし、今回の日韓の対立で最も深刻なのは、それが市民やメディ … ［続きを読む］

GSOMIAへの姿勢から見える日韓対立の根源

最悪な状況が収まらない日韓関係　11月22日、韓国政府は日本との軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄延期を発表した。それに対して、日本 … ［続きを読む］

井上ひさし『吉里吉里人』は現代を映している

同姓同名の研究家が、東北の「独立国」を読み直すと

【少々長い前口上】　ノーベル平和賞、障害のある国会議員、そしてワールドカップ。三題噺ではないけれど、この秋のニュースのキーワードを並べると、 … ［続きを読む］

東京福祉大の経験から考えた「就労」留学生と教育

留学生、送り出し国の増加で学生も多様化。知識・経験が違う学生をどう教えるか

4月に特定技能制度が導入されて半年。人口減で労働職人口が減る日本では今後、外国人労働者が増えるのは確実だ。そこで問題になるのが、就労目的の留 … ［続きを読む］

韓国に対する輸出規制の論理は破綻している

GSOMIA破棄の根源とは　8月22日に韓国が日本へGSOMIA(軍事情報包括保護協定)の延長を行わないことを発表し、日本では政府関係者、評 … ［続きを読む］

線虫の嗅覚でガン発見、カイコガの嗅覚で麻薬発見

生物の驚きの知恵が地球を救う！　自然に学ぶ技術開発

　生物の能力を医療やモノ作りに生かす研究開発が熱を帯びている。　体長1ミリの線虫が持つ嗅覚を利用し、1滴の尿でがんのリスクを判定する技術が、 … ［続きを読む］

徴用工判決をあらためて複眼的に捉える

韓国は法治国家ではない？「(韓国は)基本的には国と国の約束を守らない」【安倍首相:2019年7月7日に、フジテレビ放送の党首討論番組での発言 … ［続きを読む］

平成から令和へ。日本は「戦後」を終えられるか？

二つの改元を見た記者が考える平成の30年（下）

　平成はグローバル化の時代であり、日本のかかえる様々な問題は、他の先進デモクラシー諸国と共通する課題として考えるべきだということを、「令和へ … ［続きを読む］

移民当事者だから見える多様化後進国・日本の実情

４月にスタートする外国人労働者の受け入れ拡大は前途多難

政府閉鎖、非常事態宣言……対立続くアメリカ　アメリカのトランプ大統領が選挙公約を果たすため、メキシコとの国境に「 … ［続きを読む］

取材対象に肉薄し情報交換して監視する

政治・事件の取材から学んだ「記者の極意」

　ホラー映画の「死国」か、ピカレスク漫画の「闇狩人(やみかりうど)」か。果たしてどちらが〝核心〟をついているのか―。あの時、もし私がこの疑問 … ［続きを読む］

複眼を追っかける

いつか命を奪いにくる臓器のおかげで私たちは今日を生きる。それが生と死の原則だ

　一冊の本を出版させてもらった。「どちらであっても」(岩波書店)。　本が出て、あの話し書けばよかった、この話しも、と思った。書きそびれたと思 … ［続きを読む］

「文明の衝突」を国益に　米国式倒産実務の流入とその余震

国際化ということアンダーソン・毛利・友常法律事務所坂井 秀行　今さら、「国際化」もないだろう、とお思いになる方は多かろう。確かに、これだけ私 … ［続きを読む］

［2］欠落した日韓和解への意志

　次に、戦後日本の各国との和解の歩みについての記述を見ていきたい。報告書ではアメリカに対して、占領期において戦前の日本に存在していた民主主義 … ［続きを読む］

トニー賞受賞作『ファン・ホーム』の魅力とは

２．５次元ミュージカルが描くゲイの父娘の絆

　2015年度トニー賞(6月発表)は、日本では『王様と私』に主演した渡辺謙が主演男優賞を受賞するかどうかに注目が集まった(結果は受賞せず)。 … ［続きを読む］

世界遺産登録に見る歴史への向き合い方（上）

長期的な視野で物事を捉えるということ

近視眼的な視角の危険性　2015年7月5日(現地時間)、ドイツ・ボンで開かれた国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会において、「明 … ［続きを読む］

［書評］『裏山の奇人』

小松貴著

虫と愛しあう人　　　大きめのエンマコオロギを手に持ち、ヤブカラシの茂みで待ち伏せしていると、コガタスズメバチがやってきて著者の手に止まる。そ … ［続きを読む］

続・日本型不祥事の心理構造 〜「絶滅の危機」が見えてくる

　偽装、改ざん、水増しなどが横行しているが、それは偶然ではない。掘り下げれば 日本型「不祥事の構造」が透かし見える。競争やトップダウンのプレ … ［続きを読む］

教育界にまんえんする「正解主義」を超えて「情報編集力」のある子どもを育てる

　ここでは、日本を覆う「正解主義」の現状をいかに突破するか、その可能性を探ってみたいと思う。「正解主義」とは、物事には必ず正解があると信じる … ［続きを読む］

【２０１３年　演劇　ベスト５】　文化支配の暴挙をあばく「国語の時間」

１． 風琴工房「国語の時間」（２月２２～２８日、座・高円寺１）　日本統治下における日本語教育の現場を描いた舞台だが、単なる歴史の一幕ではない … ［続きを読む］

国会議員の活躍を質的に評価できるか？

　先の拙記事「“間違いだらけの候補者選び”を改めよう！」（２０１２年１２月４日）で、国会議員（衆議院議員）の活動を、 … ［続きを読む］