記録 の検索結果

「高畑勲展」―歴史的新資料と思考を触発する展示

高次の表現に挑み続けた50余年の足跡

　東京国立近代美術館で「高畑勲展」が開催中だ。昨年4月に死去した高畑勲監督の業績を振り返る回顧展である。 　場内は現在から過去へと遡るタイム … ［続きを読む］

阿部サダヲ演じる『いだてん』田畑、その実像は

大河ドラマが描かなかった新聞記者の顔

　NHK大河ドラマ『いだてん』の主人公、田畑政治(1898～1984)。1964年の東京オリンピック招致に尽力したこの人、戦前は朝日新聞の政 … ［続きを読む］

マラソンＭＧＣ優勝者の数字に見る五輪への突破口

明暗分けた勝負の坂の心理戦　日本マラソン界にとって永遠の宿題とも言えたオリンピック選考レースへの一つの答えとなった「マラソン　グランドチャン … ［続きを読む］

福島原発事故、東電よりも罪が重い原子力行政

東電旧経営陣無罪判決を見て感じた裁判が焦点を当てきれていない論点

　2011年3月に発生した東京電力福島第一原発事故をめぐり、業務上過失致死傷罪で強制起訴されていた東電の旧経営陣3人に19日、東京地裁がいず … ［続きを読む］

必見！『帰れない二人』――演出上でのポイント

　今回は、前稿では触れえなかった『帰れない二人』の演出上でのポイントを、断章形式で記してみたい。＊『帰れない二人』では、バス、車、列車、客船 … ［続きを読む］

［155］組閣より千葉だろ、報じるべきは

9月10日(火)　午前中、局で「報道特集」の定例会議。今週は11日に内閣改造があって、これにどう切り込むか、ということがある。テレ朝の「モー … ［続きを読む］

移民の国アメリカで体験する移民・難民の「現実」

日本人には分かりにくい異文化・異環境の人々との接し方を考える

　朝日新聞デジタルの9月2日版に「ハーバード大合格の難民、米が入国拒否　理由はSNSか」が、続いて9月3日版には「ハーバード合格の難民、一転 … ［続きを読む］

エフエム東京　「脱ラジオの自分探し」の歴史

生き続ける至高の音声コンテンツプロバイダー

ラジコを起点としたビジネス構造改革への道　2019年6月、（株）エフエム東京（以下エフトー）がデジタルラジオの新規事業「i-dio」（アイデ … ［続きを読む］

荒川・四つ木橋朝鮮人虐殺追悼式に参加して

在野の研究者や一般市民が虐殺の記録を残し、追悼してきた

今年も都知事は追悼文を送らず　1923年の関東大震災から今年は96年になる。9月1日、墨田区の横網町公園では例年のとおり犠牲者の慰霊法要と、 … ［続きを読む］

福島原発事故で検察は最強の特捜ラインで腹をくくって事実固め

　福島第一原発の事故をめぐり、業務上過失致死傷罪で強制起訴された東京電力の勝俣恒久・元会長、武黒一郎・元フェロー、武藤栄・元副社長の旧経営陣 … ［続きを読む］

イギリスに学ぶ　医師免許更新制は必要なのか？

自己規制というプロフェッショナルリズムの限界。国民・行政も参加の共同規制の時代へ

　「医療不信」という言葉が世間を席巻した1990年代後半から2000年代前半の日本とイギリス。ただ、そこから歩んだ改革の道のりは違いました。 … ［続きを読む］

「暴風型」の台風への備えをもっと

日本の高温化で「風」台風が増える恐れ、そこに特化した研究が必要

　関東を9月8日に襲った台風15号で「猛風」による災害が続出した。もちろん台風の常として大雨も降ったが、昨年7月の西日本豪雨（論座「記録的な … ［続きを読む］

「拝謁記」が投げかけた昭和天皇と田島道治の謎

「拝謁記」は何を語るのか　2019年8月17日に放送された「NHKスペシャル　昭和天皇は何を語ったのか～初公開・秘録　拝謁記」は大きな話題を … ［続きを読む］

世界の書店を訪ねて――人生で一番大切な場所

　出版界で働きだしてから40年。書店通いは続けてきました。通勤の途中に利用できたリブロ池袋本店にはずいぶんお世話になりました。しかも国内はも … ［続きを読む］

江戸の「不真面目」文化はイノベーションのヒント

キーワードは「広がり」

魚料理と平家物語の関係は　私がなぜ、千年以上の時を経てきた本や絵画など「古典籍」の研究と現代を結ぶ「古典インタプリタ」という職に就こうと考え … ［続きを読む］

「安倍新体制」に盛り上がりなし

“人気者”の小泉進次郎氏の初入閣も弾みにならず。はずされた石破氏はどうする？

　安倍晋三首相が「安定と挑戦」を掲げた第4次再改造内閣が9月11日、発足した。ただ、“人気者”の小泉進次郎氏が環境大 … ［続きを読む］

NHKスペシャルも予測できなかった長時間停電

台風被害を受けた千葉からの緊急報告

　この原稿を書き始めたのは9月12日未明である。東京電力が千葉県の停電復旧見込みを13日と発表したからだ。当初の発表から2日間先延ばしとなっ … ［続きを読む］

香港では台風が来ても出勤すべきか迷わない

システマティックで統一された対応に学べ

　千葉や羽田空港で観測史上最強の暴風を記録した台風15号。首都圏では、台風が関東地方に夜遅く上陸すると見込まれた8日夕方には、JR東日本が翌 … ［続きを読む］

ブレグジットする英国での大学の生き残り策とは

留学生からの授業料収入が頼り、政府は研究費増加計画を立てたが格差拡大のおそれ

　10月末にEUから離脱することを公約して7月末に英首相となったボリス・ジョンソン氏の政権運営は、八方塞がりに陥っているようである。英下院は … ［続きを読む］

少女の眼光に導かれ、民衆芸能の宝庫へ

徳島芸能聖地巡礼　その２

ライブハウスのトイレで運命の出会い　前回、徳島にはまっている話を書きました。　その第2弾です。　徳島の滝のすばらしさ、そして人々やお茶や、食 … ［続きを読む］

［41］優しすぎる韓国人、日本批判一色の光州で

　8月の終わりに光州に行った。ソウルから高速鉄道で約2時間半、この街は日本でも一部の人にはよく知られている。昨年、日本でも公開された韓国映画 … ［続きを読む］

公的年金について若者に最低限知って欲しいこと

日本の公的年金のリアルな姿を知ろう

　前回の『大学生のリアルな年金知識』で、大学生の年金に関するリアルな知識を紹介してきた。　今回は日本の年金制度のリアルな姿をアンケートの結果 … ［続きを読む］

大学生のリアルな年金知識

厚労省がまずやるべきことは大学生の理解レベルがどの程度なのか知ることだ

　厚生労働省は8月27日、年金の財政検証の結果について公表した。　財政検証は5年ごとに実施される年金のいわば「健康診断」。それによると、さま … ［続きを読む］

人文学のススメ（2）知識への執着と冷静な別れ

手段の利便性だけに没頭するうちに逃してしまうものがある

＊この記事は筆者が日本語と韓国語の2カ国語で執筆しました。韓国語版（한국어판）でもご覧ください。利便性に集中されている現代社会の失策　私たち … ［続きを読む］

［152］あきれたもんだぜ、林文子横浜市長

8月20日(火)　午前中、「報道特集」の定例会議。今週は横浜のカジノ(統合型リゾート・IR)誘致を取材することになったので、長年にわたって横 … ［続きを読む］

[26]今世紀に入り本格化した長周期地震動対策

中央防災会議による東海地震対策と長周期地震動　2001年に中央省庁が再編され、中央防災会議が内閣府に移管された。最初に作られた専門調査会が「 … ［続きを読む］

新海誠監督は「天気の子」で何を描きたかったのか

物語を通して何かを感じて心を動かしてもらう。それがエンターテインメントの役割

　7月19日に全国359館、448スクリーンで封切られた新海誠監督の新作「天気の子」が驚異的なスピードで動員数を増やし続けています。8月22 … ［続きを読む］

『ディリリとパリの時間旅行』オスロ監督に聞く

「考える余地があれば観客とダンスを踊ることが出来る」

　フランス・アニメーション界の巨匠ミッシェル・オスロ監督の新作長編『ディリリとパリの時間旅行』(2018年)が公開中だ。オスロ監督は、アフリ … ［続きを読む］

隠岐にみる「島国」／日韓共生へのリアリズム

【19】ナショナリズム　日本とは何か／隠岐にみる「島国」④

　近代国家としてひとまとまりの存在になることの追求。それをナショナリズムと呼ぶなら、領土と国境へのこだわりはその中核をなす。近代に連鎖して生 … ［続きを読む］

破棄される裁判記録。最高裁は一時停止呼びかけを

世間を騒がせた重要で有名な裁判の記録が次々と消えていくこの国で今するべきことは

「憲法判例百選」の86%の記録破棄に衝撃　愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶという。　しかし、この国の裁判所は、学ぶための歴史を廃棄すること … ［続きを読む］