才能 の検索結果

『冬時間のパリ』――デジタルと不倫を語り倒す！

　『冬時間のパリ』は、電子書籍と紙の本の今後について、あるいは不倫について、出版関係者らがひたすら喋りつづける映画だ。事件らしい事件は何も起 … ［続きを読む］

フレディ・マーキュリーが語る親友メアリーと楽曲

クイーン・オフィシャル・アーカイヴァーのグレッグ・ブルックスさんに聞く

　クイーンのボーカルだったフレディ・マーキュリーは生前、恋人だった親友のメアリー・オースティンや楽曲、クイーンの未来についてどう思っていたの … ［続きを読む］

ヨーロッパで浪曲、「アウェイ」に身を置いて

フシ付き語り芸の世界大会に参加、欧州で「中国」を体感

　新年最初の「旅日記」です。今年も浪曲旅芸人のォ、はじまりはじまりィィィ～！　……と言いつつ、昨年の旅の話、です … ［続きを読む］

日本を弱体化させる大学序列化と入試制度

才能の流動性や多様な価値観を認めなければ、国際競争力はますます失われる

　従来の大学入試センター試験（以後「センター試験」）に代わる、大学入学共通テスト（制度）の英語に民間の試験を使うとか、数学や国語に記述式問題 … ［続きを読む］

「フランスの樹木希林」ヴァルダの侠気と自立心

自由な夫も包み込む強さと大らかさと覚悟

類まれな独立独歩の精神　前稿では、まず冒頭でアニエス・ヴァルダ監督の日本劇場初公開となる3作品を、駆け足で紹介した。遺作となったセルフポート … ［続きを読む］

老いと演劇という「狂気の旅」へ

「舞台が命」の気迫に巻き込まれ／高齢者、認知症と楽しく生きる俳優の覚え書き（５）

　岡山県和気町での芝居作りが始まった。テーマは「徘徊（はいかい）」。地元の商店街を舞台に、行方が分からなくなってしまった認知症の妻を探す夫の … ［続きを読む］

ドミンゴが大震災直後の日本で歌った「ふるさと」

東日本大震災から1カ月後の東京・NHKホールで熱唱。背景にメキシコ地震の経験が。

　「私は約束した場所には必ず行き、そこで歌ってきました。そして、いま、ここに居るのです」　2011年4月10日、NHKホールで行われた「プラ … ［続きを読む］

アニエス・ヴァルダはフランスの樹木希林

稀代の女優との共通点とは？

新旧3作品の日本劇場初公開　アニエス・ヴァルダ監督の撮影時期も異なる3作品、『アニエスによるヴァルダ』(2019)、『ラ・ポワント・クールト … ［続きを読む］

［神保町の匠］2019年の本　ベスト3（1）

『北斎』『9条入門』『夏物語』『原子力時代における哲学』……

＊本や出版界の話題をとりあげるコーナー「神保町の匠」の筆者陣による、2019年「わがベスト3」を紹介します（計4回シリーズ）。小林章夫(帝京 … ［続きを読む］

ビーチサッカーＷ杯で日本代表が14年ぶり4強に

19年の日本サッカー界最高位は来年への追い風となるか

　12月4日、ビーチサッカー日本代表が、2005年以来14年ぶりとなる4強進出を果たしたW杯パラグアイ大会（1日に閉幕）から帰国した。会議の … ［続きを読む］

韓国最強棋士引退がAI研究に突きつけるもの

コンピューター科学は人間の知的文化を潰してもよいのか

　11月、世界的な囲碁棋士イ・セドル九段（韓国）が36歳の若さで引退した。「努力してもAI（人工知能）には勝てない」という理由があげられてお … ［続きを読む］

Ｃｈａｒと原田真二、それぞれの軌跡

　前回は、クイーン、ベイ・シティ・ローラーズなど海外ロックミュージシャンのアイドル化が起こるなかで、日本でもレイジーのようなアイドル的ロック … ［続きを読む］

人生のかけがえのない美しさを描いたゴフスタイン

アートディレクター渡邊良重さんが憧れる、自分の好きなことを仕事にした純粋な生き方

　グラフィック、プロダクツ、ブランディング、絵本――　ため息がでるほど美しく、どこの国でもない、どこの時代でもない、でもどこかなつかしく新し … ［続きを読む］

プラシド・ドミンゴはオペラ界のゴッドファーザー

「世界で最も忙しい男」にふってわいた「MeToo」騒動。これもまた運命なのか？

　「怖いのは自分自身の極限を見ることです」　いまから30年も前、プラシド・ドミンゴにインタビューしたときのこと。歌手として絶頂期を迎えていた … ［続きを読む］

『いだてん』田畑はヒトラーと会ったのか？

大河ドラマが描いた／描かなかった朝日新聞社　その4

　NHK大河ドラマ『いだてん』に登場する朝日新聞社のシーンは、どれが史実で、どこがフィクションか――。今回は、阿部サダヲ演じる朝日新聞記者の … ［続きを読む］

サントリー鳥井信吾氏、小林一三氏から学ぶ

アイデアと創意工夫、そして逃げずに実行。私どもの会社で言えば「やってみなはれ」

小林一三氏と鳥井家　この本、「小林一三（いちぞう）翁の追想」は、中学生か高校生のころ、何げなく手にしました。「読んだ」と言っても、毎年気に入 … ［続きを読む］

「身の丈」発言を機に「学生の貧困」に視線を

若者に広がる自己肯定感の低さと身の丈意識

　「自分の身の丈に合わせて頑張って」という萩生田光一・文部科学相の発言が、教育界に波紋を広げている。露呈したのは、「等しく教育する」という憲 … ［続きを読む］

努力についての不都合な真実

自己責任はどこまで認めるべきか

　21世紀になってから、社会格差については「自己責任」のタームで語られることが多くなった。たとえば、最近、ある人が、自分の給与が勤続12年で … ［続きを読む］

アートが生殖技術を描くとき　母の視点、娘の視点

科学技術と言論とアートを融合させる実験場——あいちトリエンナーレ鑑賞記(1)

　10月14日、あいちトリエンナーレ2019が閉幕した。　筆者はここ数年、芸術祭に行くことが趣味のひとつになっている。中毒気味といってもいい … ［続きを読む］

『エセルとアーネスト』プロデューサーに聞く

「この人々が実際に暮らしていたと感じて欲しい」

　イギリスの長編アニメーション『エセルとアーネスト　ふたりの物語』(2016年)が岩波ホールほかで全国順次公開中だ。岩波ホールで長編アニメー … ［続きを読む］

大阪万博その２　仕掛けられた「反博」の爆弾

【2】三波春夫「世界の国からこんにちは」

異形のモニュメント、太陽の塔　国民の大半を駆り立てた強力な原動力は、三波による「万博の笛吹き唄」以外にもう一つあった。それは岡本太郎の「太陽 … ［続きを読む］

さあ決勝トーナメント 南ア戦はここを見よ【8】

一歩踏み込み、「にわかファン」もラグビー通に

サクラジャージー、組織力で快進撃　胸にサクラのエンブレムを掲げ、地元開催の声援を受けた日本代表の快進撃が続いている。　ラグビーのワールドカッ … ［続きを読む］

女子シングル、モンスター級新人の4回転時代到来

GP(グランプリ)シリーズで何が起きるか

　10月18日から、アメリカ・ラスベガスで開催されるスケートアメリカでいよいよ今季のフィギュアスケートシニアGP(グランプリ)シリーズが開幕 … ［続きを読む］

郷ひろみ、そして「新御三家」のアイドル史的意味

　前回、「新御三家」のうちのまず2人、野口五郎と西城秀樹について見た。今回は、残る郷ひろみについてふれたうえで、男性アイドル史において「新御 … ［続きを読む］

優勝候補に金星、日本代表の躍進のわけ【６】

番狂わせが少ないラグビーというスポーツ

　アジアで初めてとなるラグビーのワールドカップ（Ｗ杯）が開幕した。　当初、関係者がもっとも案じていたのは、日本がどのくらい活躍できるか、だっ … ［続きを読む］

世界で二番目にクールな街シモキタの再開発の物語

対立から対話、和解と協働へ。これは単なる再開発ではない／街の写真は矢郷桃さん撮影

下北沢の小田急線「線路跡地」　街には顔があります。そして、行き交う人びとも、街の空気にさらされて光と影が動きます。　私も青春と呼べるかどうか … ［続きを読む］

地味にスゴい、三鷹には「目利き」劇場がある

若手劇団の背中を押し、たんたんと20年

劇場セレクションから受賞者続々　新宿駅から中央線で三鷹駅へ、そこからバスか徒歩で南へ1・3キロ。「三鷹市芸術文化センター」は、東京の劇場とし … ［続きを読む］

江戸の「不真面目」文化はイノベーションのヒント

キーワードは「広がり」

魚料理と平家物語の関係は　私がなぜ、千年以上の時を経てきた本や絵画など「古典籍」の研究と現代を結ぶ「古典インタプリタ」という職に就こうと考え … ［続きを読む］

高速実証炉断念。「原発大国」フランスは曲がり角

原発に思い入れのないマクロン政権。日本と共同研究中の「アストリッド計画」を放棄

　「原発大国」（58基）のフランスが、日本と共同研究中だった高速実証炉「アストリッド（ASTRID）」計画を経費高騰を理由に放棄した。建設中 … ［続きを読む］

保坂展人×若松英輔「いのちの政治学」

原発、いじめ、街並み、認知症……すべてを「いのち」の視点から見る

　世田谷区長就任から8年半。保坂展人の世田谷改革は顕著な実績を上げ、全国から注目を集める。近年は中央政界からも熱い視線を送られ、野党再編のキ … ［続きを読む］