裁判 の検索結果

学童保育のエッセンシャルワーカーを襲った公務民間委託の闇

受託企業の入札資格停止から見えてきたこと

　公共サービスの民間委託が揺れている。大阪府守口市の学童保育事業を受託している全国展開の大手企業がこの5月、同市と大阪府、京都市から相次いで … ［続きを読む］

フジテレビ月9で新境地開いた「イチケイのカラス」　刑事裁判描く異色作

型破り裁判官の正義感に視聴者溜飲／決め台詞「職権発動」は時代劇を彷ふつ

　フジテレビの看板ドラマ枠の「月9」で4月から放送されている「イチケイのカラス」が新境地を開いている。「月9」は、恋愛もの路線で一時は袋小路 … ［続きを読む］

ポピュリストに狙われる世界の公共放送

強まる圧力　NHKは大丈夫か

　いま世界で、民衆や大衆といった「マス」への人気取りにたけたポピュリストと呼ばれる政治指導者が、そうした影響力をより強固なものにするために公 … ［続きを読む］

東京電力元副社長「対策工まで議論がたどりつかず」株主代表訴訟で尋問

　東京地方裁判所と東京高等裁判所の入る東京・霞が関の合同庁舎1階、皇居寄りの区画に103号法廷はある。ほかの法廷よりひときわ広い。　福島第一 … ［続きを読む］

ジョージ・フロイド氏殺害から1年に思う～黒人の命が重くなる日は来るのか

　5月25日は、2020年にミネソタ州ミネアポリスで警官によって殺害されたジョージ・フロイド氏(当時46歳)の一周忌だった。今さら改めて説明 … ［続きを読む］

ワクチン外国依存の屈辱～新型コロナで露呈した日本の劣化

「世界から必要とされる国」を目指して

　メディアの報道によると、政府がワクチンの開発や生産体制の強化のための「新戦略」を練っているという。新型コロナウイルス感染症の拡大に際し、国 … ［続きを読む］

ドイツ憲法裁判所の画期的な判決：世代を超えた正義を実現し、自由を守れ！

　2021年4月29日、ドイツ憲法裁判所は画期的な判決をくだした。2050年までに二酸化炭素の排出量を実質ゼロにすることを目的とした2019 … ［続きを読む］

山谷議員の言う「ばかげたこと」を解消するためにこそ、LGBT理解増進法が必要だ

男女という区切りですべての人間を区分けできるという勘違い

　5月20日、自民党部会でLGBT理解増進法案の審査が行われた。議員の中には「法が成立すれば裁判が乱立する」「道徳的にLGBTは認められない … ［続きを読む］

世論の多数派はすでに「選択的夫婦別姓」に賛成　日本

法が、世の中の変化に追いついていない

　連載「『夫婦別姓』各国事情」では、結婚後の夫婦の姓はどのように決められているか、ヨーロッパを中心に6カ国の事例を紹介してきた。いずれも各国 … ［続きを読む］

コロナ禍のもとで障がい者、高齢者の命が軽視され、「命の選別」が進んでいる

選別を止め、生きられる社会をつくるために声を上げるふたりの訴え

　新型コロナウイルスの感染者が増え、医療崩壊の危機に瀕しています。だれかの命を救うために、だれかの命を諦める…… … ［続きを読む］

GHQ民政局と参謀第二部～理想主義と現実主義の狭間で

対照的だった芦田均と吉田茂

　1945年、敗戦の時から7年間、1952年迄日本は連合国最高司令官司令部（GHQ）の支配下にあった。間接統治の形を取っていたので、日本側が … ［続きを読む］

「紀州のドンファン」と和歌山カレー事件の共通項

偏った情報だけで有罪と決めつけてよいのか

　紀州のドンファンこと野崎幸助氏が2018年5月に死亡した件で、元妻が逮捕された。逮捕後、「男性の自宅の台所や掃除機から覚醒剤反応が出た」「 … ［続きを読む］

「紀州のドン・ファン」の元妻逮捕、筋が悪いんじゃないの？

　紀州のドン・ファンの元妻逮捕！　なんで今ごろ。誰か期待してたか？　3年前にこの事件が起きた時、当欄(「紀州のドン・ファン事件、真相をシロウ … ［続きを読む］

警官が被害者になる事件が相次ぐフランス。解決が簡単ではない複雑な事情

人種問題にくわえ、宗教や文化摩擦などが絡んで問題の根は深く

　アメリカでは、黒人のジョージ・フロイドさんを死に至らせて殺人罪に問われた白人の元警官が有罪になる「歴史的評決」（バイデン米大統領）が4月2 … ［続きを読む］

反腐敗策の四つの経路

ロビイ活動、多国籍企業、テロ活動への規制と人権保護

　2021年3月17日付の「日本経済新聞電子版」は「日本の接待規制、国際標準に遅れ　米欧は透明化徹底」という興味深い記事を配信している。この … ［続きを読む］

アジア系住民へのヘイトクライムが……

［237］「翼の王国」、NYの津山恵子さん、汚染水海洋放出への抗議行動……

4月7日(水)　東芝に買収案が浮上。イギリスの投資ファンドCVCキャピタル・パートナーズから。日本学術会議の会員任命拒否にあった6人について … ［続きを読む］

戸籍制度の不備を暴いた柏木（妻）・想田（夫）の「夫婦別姓確認訴訟」判決

社会やメディアに根付く「夫が主で妻が従」意識が、選択的夫婦別姓実現を阻んでいる

　僕と妻の柏木規与子は、1997年、米国のニューヨーク市で正式に結婚した。　アメリカを含む日本以外の国では、結婚の際に「夫婦別姓」か「夫婦同 … ［続きを読む］

沖縄・女性暴行殺害事件の「第二の加害者」がすべきこと

国際人権スタンダードから、日本政府の対応を考える

　今から５年前の4月28日、沖縄本島中部のうるま市に住む当時20歳の女性がウォーキングに出かけた後に行方不明となった。　家族や友人の必死の捜 … ［続きを読む］

同性婚を認めないのは、なぜ「違憲」なのか

札幌地裁判決の読み方と「24条」のこれから

　国が同性婚を認めていないことについて、同性カップルが国家賠償を求めていた訴訟で、3月17日、札幌地裁が注目すべき判決を出した。国家賠償は認 … ［続きを読む］

慰安婦訴訟、今度は「門前払い」～なぜ韓国の司法判断は割れたのか

「主権免除」をめぐって国際法の新潮流を考える

同じ地裁で1月は原告勝訴、3カ月後に正反対判断　韓国の元慰安婦、李容洙（イ・ヨンス）さん（93）ら被害者・遺族20人が日本政府を相手取って起 … ［続きを読む］

憲法53条が死ぬとき　臨時国会召集義務をないがしろにした内閣に、司法は対峙すべきだ

踏みにじられた「少数派の意見尊重」と「法の支配」　国民も傍観者ではいられない

　憲法53条後段はいま、死文化の危機にある。条文として存在するだけで、ルールとしては機能せず、削除されたに等しい存在になりかけている。　4月 … ［続きを読む］

同性婚訴訟、歴史的な札幌地裁判決を読み解く

過去に遡及することで導かれた「憲法違反」

　3月17日、札幌地裁は、同性婚について定めていない民法と戸籍法の規定は憲法14条1項に違反するとの歴史的な判断を示した。本稿では、判決の概 … ［続きを読む］

カップルが自由に姓を選ぶ「なんでもあり」　英国

【2】夫と妻の立場が法的に平等になるには長い長い時間がかかっている

　選択的夫婦別姓の導入に賛成する意見は、様々な世論調査ではすでに多数派になっているが、にもかかわらず法改正は実現せず、国会における議論さえな … ［続きを読む］

記者クラブ問題を総括する〜自助努力も外部からの批判も解決の力にならない

日本の記者クラブ、4つの大きな問題

　2009年に民主党へ政権交代した前後に、「記者クラブ開放運動」が盛り上がった。ネット・メディアの記者やフリーランスを中心に記者クラブの批判 … ［続きを読む］

最高裁「孔子廟」違憲判決と靖国神社

厳格な政教分離原則をあてはめるべきこと

政教分離原則を厳格にみた最高裁　4月です。靖国神社は21日からの春季例大祭を前に、最高裁判決を悩ましく思っているのではないでしょうか。 　2 … ［続きを読む］

刑事訴訟記録の永久保存の拡充、法務省が各地検に指示

外部要望やアーキビストの意見も聞いて刑事参考記録を指定する制度に

　歴史の史料として後世に引き継ぐべき重要な刑事裁判記録の大部分が各地の検察庁によって漫然と廃棄されていた問題で、法務省刑事局は、半永久的に記 … ［続きを読む］

「戦犯」の無念晴らされず～李鶴来さんに日本が強いた96年間の「不条理」

日本人として酷使され、戦後は日本籍剝奪・収監。謝罪すら得られぬまま死去

「50年間、韓国で運動できず、やっと………」　冬を間近に控え、ソウルは肌寒かった。2005年11月 … ［続きを読む］

サイバースペースにおける「言論の自由」の社会実験の失敗／下

Qアノンと日本発の匿名掲示板カルチャー【6】

　ゲーマーゲート事件で、アメリカの匿名掲示板に分岐点が生じたと書いた。そして、西村博之氏がオーナーになって、日本基準ともいえる自由放任主義の … ［続きを読む］

軽く扱われてしまう「鳥」の命をめぐって

鶏卵汚職、殺処分……人間との持続可能な関係は

　鳥の鳴き声が聴こえてくる季節。　朝になると、チチチチとか、チュンチュンとか、詳しくないので種類まではわからないが、いろいろな声がする。　庭 … ［続きを読む］

「記事で名誉毀損された」との研究者側の訴え、裁判所は認めず

東京大学医科学研究所「知らされなかった有害事象」④（完）

　より有効な病気の治療法を開発するために人の体を使って行う臨床研究は被験者の保護とデータの信頼性確保が欠かせないが、日本では近年明らかになっ … ［続きを読む］