教育 の検索結果

LGBT法案をめぐる攻防が炙り出した「ねじれ」

ジェンダー・アイデンティティの尊重と女性の間の緊張感

　今国会も終了した。揉めに揉めたが、結局いわゆるLGBT法案は成立しなかった。これまで自民党のなかでも保守派だと目されていた稲田朋美議員が法 … ［続きを読む］

学校は多様性を受け入れるしかない

そうでなければ結局、社会に出てから苦労することになる

　栃木県足利市で学校制服を巡って、興味深い問題が発生した。　栃木県立足利高等学校と栃木県立足利女子高等学校が統合されて来年4月に開校する「栃 … ［続きを読む］

[54]外国人を医療や福祉から排除する日本の公的制度～コロナ禍で困窮に拍車

外国人住民は社会を共に作る欠かせない仲間。尊重される世の中に

人権ふみにじる入管法「改悪」、市民社会の力で政府が断念　5月18日、政府・与党は人権上のさまざまな問題点が指摘されていた入管法「改正」案の通 … ［続きを読む］

「リンゴ日報」最後の日～中国共産党、苛烈化する香港民主派への弾圧

合法的な脅しと暴力によって“抹殺”された「自由」と「民主」

　中国政府やその支配下にある香港行政府に対して批判的な姿勢を貫いた新聞「蘋果日報」（リンゴ日報＝Apple Daily）は、６月24日付の同 … ［続きを読む］

おっとりした殿様企業の社風を変えた社長交代劇

【4】三菱電機の社内政変／1998年

　三菱電機でパワーハラスメントが原因とみられる社員の自殺や労災が相次いでいる。私が電機業界を担当していた1997～1999年当時、三菱電機は … ［続きを読む］

オンライン学習の陥穽

日本の議論で抜け落ちている児童や学生のプライバシー保護

　2021年5月20日付の朝日新聞デジタルに「『学校は混乱極めた』　現職校長、実名で大阪市長を批判」という興味深い記事がある。「大阪市立小学 … ［続きを読む］

NHKの特集連発で揺れる「カルト2世問題」の行方

団体側の構造を無視し「親子問題」に矮小化してはならない

　NHKが「宗教2世」問題について、今年に入ってすでに3本の特集番組を放送した。今後も別番組を予定しているとも伝え聞く。　「宗教2世」とは、 … ［続きを読む］

日本の大学は変わっているのですか？

答え「すでに大きく変わりつつあります」

　日本の大学は世界ランキングがいつまでたってもパッとしないが、「自分たちで変わる気があるのですか？」とよく聞かれる。実のところ、日本の大学は … ［続きを読む］

政治だけではない中国共産党の経済問題

東南アジアにおける華人支配

　2021年3月14日、ミャンマーの最大都市、ヤンゴン郊外の産業集積地であるラインタヤ地区と、隣接するシェエピタ地区で、中国系の工場や商業施 … ［続きを読む］

新しいメディア学のためのジャーナリズム原論はあるか

　今年6月5日、コロナ禍のためオンラインで日本マス・コミュニケーション学会の総会が開催され、「日本メディア学会」への名称変更が提案された。近 … ［続きを読む］

原子力3原則が法律になった事情／政治は米国の顔色を見ていた

学術会議史話――小沼通二さんに聞く（3）

　日本学術会議は1954年、政治主導の「原子炉予算」が通ったことに反発して、原子力の研究と利用に対して「公開、民主、自主」の3原則を求める声 … ［続きを読む］

軍艦島の世界遺産登録はなぜ炭坑の坑口跡と護岸内側の石積みだけなのか？

奇観で見るものを圧倒する島の「負の歴史」を闇の中に閉じ込めたままの国と長崎市

　コロナ禍でどこも観光客が激減するなか、長崎の軍艦島クルーズは依然根強い人気がある。見る者を圧倒する軍艦島の奇観だが… … ［続きを読む］

「それでも、いつかどこかで原発事故は起きる」 想像力を養い、弱点見抜け

　２０１１年３月１５日朝、原子力安全・保安院次長の平岡英治（えいじ）（６５）は、経済産業省別館３階の自室のソファーで仮眠中に部下に起こされ、 … ［続きを読む］

東京五輪の強行と「オリンピック貴族」につながる大学スポーツの特権化

　日本で戦後に肥大化したのはスポーツと服飾産業だ。戦争直後は同好会的な側面が強かったのに、次第に学校スポーツを通じて巨大な組織へと肥大化して … ［続きを読む］

コロナ時代の無常観、そして正義と幸福

「予防文脈」と「危機文脈」のすれ違いを考える

　コロナ問題に呻吟する現在において、医療の最前線において発生しうる問題性について、私の専攻する哲学倫理学の観点から、義務論と功利主義、あるい … ［続きを読む］

五輪開催の是非は、住民投票で決すべし！（下）

デンバー、ミュンヘン、ハンブルク……幾つもの都市が中止・撤退を選択した

　この論考の「上」では、東京オリ・パラの開催もしくは中止の判断・決定に開催都市の主権者・住民が関与できないのは市民自治を損なっていると主張し … ［続きを読む］

安倍・菅政権の政治手法は政官関係をどう変えたか~2021政治決戦　何が問われるのか②

総選挙を政治と官僚の関係の現状を評価し、そのあり方を抜本的に見直す契機に

　新型コロナウイルスの感染に揺れる日本はこの秋までに、重大な選択を求められる。衆院議員の任期（4年）が10月21日には満了するので、それまで … ［続きを読む］

オリンピック選手だけは〝ガイジン〟もOK？

コロナで足止めを食らっている留学生や研究者たち

　とうとうオリンピックに参加する外国人選手の入国が始まった。選手や関係者だけは、外国国籍でも特別扱いで日本に入れる。ところがまっとうな「在留 … ［続きを読む］

自由民主党　林芳正、齋藤健、村井英樹、松川るい4議員が語る令和政治の課題

コロナ危機とその後の日本を待ち受ける深刻な課題にどう取り組むか？

　コロナ禍は日本の社会が抱える課題をあらわにしました。それは、格差や貧困といった社会問題、雇用や不況などの経済問題、医療やITなど社会インフ … ［続きを読む］

性交同意年齢の引き上げは、本当に子供のためなのか？

性的自己決定権は軽視できない

　立憲民主党の性犯罪刑法改正のワーキングチームの中で、本多平直衆院議員が「50歳が14歳と同意性交で捕まるのはおかしい」と発言した問題。本多 … ［続きを読む］

学童保育のエッセンシャルワーカーを襲った公務民間委託の闇

受託企業の入札資格停止から見えてきたこと

　公共サービスの民間委託が揺れている。大阪府守口市の学童保育事業を受託している全国展開の大手企業がこの5月、同市と大阪府、京都市から相次いで … ［続きを読む］

ハッキングされた上海公安部データ　垣間見えるデジタル・パノプティコン化する中国

監視社会の強化が加速する中国。主たる目的はウイグル人の監視？

　2021年4月1日、中国の上海公安部からリークされた「ウイグル人テロリスト」と名付けられたデータベースに、訪中していた外国人の個人情報が掲 … ［続きを読む］

時の記念日に、時計をメディアとして再考してみる

個人用IT機器と並走してきた進化の歴史

　6月10日は「時の記念日」だという。ヤマト王権時の671年6月10日（新暦）に時の天智天皇が水時計（漏刻）を用いて日本政府公式の時刻を定め … ［続きを読む］

「性犯罪に関する刑事法検討会」報告書に失望した──軽視された世論の動向

　2017年、110年ぶりに刑法の性犯罪条項が改定された。その要点は次のとおりである。・性犯罪を被害者の告訴がなくても起訴できる非親告罪とし … ［続きを読む］

五輪、ワクチン、自粛で怒りの炎が燃えさかる　「正義感が攻撃性を正当化してしまう危険性」

コロナ禍の怒りについてアンガーマネジメントの専門家に聞く

　オリンピック、ワクチン、自粛……。コロナ禍が長引く中、次々と人々の怒りが集中するキーワードが浮上しています。2 … ［続きを読む］

国際社会で注目が高まる気候安全保障。そのリスクの把握と対応を日本は急げ

世界のどの地域も直面する可能性がある気候変動を遠因とする安全保障上の脅威

　気候変動は経済や社会、安全保障問題にも影響を与える「緊急の国際的な脅威」――。それが気候変動問題への対応を各国の首脳級が話し合うため5月3 … ［続きを読む］

ポピュリストに狙われる世界の公共放送

強まる圧力　NHKは大丈夫か

　いま世界で、民衆や大衆といった「マス」への人気取りにたけたポピュリストと呼ばれる政治指導者が、そうした影響力をより強固なものにするために公 … ［続きを読む］

「オンライン授業は孤立を深める」論は正しいか？

対面と組み合わせ、真の「教養」教育の復活を

　新型コロナウイルスの感染拡大により、多くの高等教育機関がオンライン授業を継続している。本稿では、オンライン授業に対する単純な「いい／悪い」 … ［続きを読む］

日本のランサムウェア対策の決定的な遅れ

閉鎖主義と事なかれ主義が心配

　2021年5月7日、米ジョージア州に本社を置くコロニアル・パイプラインがサイバー攻撃を受け、テキサス州からニュージャージー州まで延びるパイ … ［続きを読む］

「国民政党か、安倍私党か」　LGBT理解増進法をめぐる自民党内の攻防

左右の固定観念を攪乱する、つながりと切断の無数の連鎖反応

　ある出来事に直面したときに戸惑いを覚え、判断留保に陥るのは、われわれが普段所与のものとしている価値観からは推し量れない事態に直面した時だ。 … ［続きを読む］